Windows10まとめ - 復活版

未だにアップデータが配信される度に問題を引き起こしてる「Windows10」。自宅のハイエンドPCやVMware Fusionでは殆どこの手のトラブルに遭遇しないのですが、会社などで配給されてるショボい事務用PC(自宅のものよりも新しいにも関わらず)では、WSUSから配信される度に問い合わせがある。。酷いのになるとWSUSから配信中にネットワークトラフィックがいっぱいになって、他の人からネットが繋がらないなんて問い合わせまで来る(自分、ヘルプデスクじゃないんですが)。

正直なところ、もうWindowsを辞めるだけでヘルプデスクの負荷やエンドユーザの負荷は一気に消滅すると言われているくらいに問題なのですが、その都度検索して探すのにも疲れ果てたので、過去のサイトから現在でも遭遇するであろうものをサルベージして再度まとめることにしました。あまり最新のアップデートをここ1年追いかけていないので、無いものもあるでしょうが(November Update Build 1903あたりまで拾っておきました)、いつになったら、安定するんでしょうね・・・この際なので、Chromebookに移行し脱Windows目指してみては?

※2023/4/27 - Windows10 22H2でラストバージョンとの発表。以降はWindows10 Enterpriseでない場合2025年10月にサポート終了となります。一般ユーザはWindows11へ移行が必要です。

※2023/12/6 - Windows10の企業向けの延長サポートを有償で提供するアナウンスがありました。提供内容は限定的ではありますが、最大で3年間提供されるものです。提供開始は2025/10/14より。対象エディションについて明記がないのですが、おそらくWindows10 Enterprise以上になるのではないかと思われます。

Windows11 パーフェクトバイブル

※もはや通用しなくなったテクニックもあると思いますが検証は省略しています。

※Windows7関係の終了済みのネタは省略しています。

目次

事前準備と回復方法

大型アップデートというものは、ほぼトラブルがつきものです。にも関わらず、毎回事前準備をせずにアップデートを行い、そして毎度のように致命的なトラブルが発生し、最終的にクリーンインストールをする羽目になる(データは復元できない)という末路を辿る方が後を絶えません。大型アップデートを行うに当たっては、1)バックアップと回復策を作っておく 2)回復させるための手段を知っておく この2つが必須になります。今回のアップデートでも数々の不具合が続々と報告されておりますので、必ずこの2策は行う事が必須条件です。

また、MacTypeといった常駐するツール、Windows10最新版に未対応のウイルスチェッカー類は事前にアンインストールしておきましょう。トラブルの原因です。

バックアップを取っておく

他社製バックアップソフトを使う

概要

ここで言うバックアップは2種類。マシン内の重要なデータを外付けHDDなどにバックアップしておくこと。二つ目は、システムのイメージバックアップを取っておくことです。OSのアップデートを行い失敗した場合、最悪クリーンインストールをする羽目になります。その際にデータは全てクリアされますので、高度なテクニックを身に着けていない人は、HDDからデータの取り出しが出来ず、またクリーンインストールによって、全てのデータは消えることになります。

しかし、これら両方を講じておくことで、たとえシステムが破損しても、100%確実にデータを保全でき、尚且つ復元させる事が可能になります。特に後者のイメージバックアップは取得に時間が掛かり、また大容量HDDを別に用意する必要があるので、手間を惜しんでやらない人が多数見かけますが、失敗した場合のリスクに見合う手間ですので、惜しまずにイメージバックアップを取りましょう。ちなみに自分は、Acronis TrueImageを利用してバックアップを定期的に取得しています。

安価で高機能なバックアップソフトという事で、EaseUS Todo Backup HOMEを使ってみました。このバックアップソフトについて、自分が注目した点は以下の数点。無償版もありますが、無償故、色々制限も多く、ちょっと自分の環境では物足りない。7180円だし買っても十分元は取れると思います。

  1. システムイメージバックアップが取れる(今回の一番の目的
  2. パーティションバックアップが取れる
  3. ファイル単位バックアップが取れる(差分バックアップも取れる)
  4. バックアップスケジュールを設定する事が出来る
  5. ブータブルLinuxおよびWindowsPEの復旧ディスクを作成する事が出来る(引っ越しやHDD破損時に必要)
  6. 復旧ディスクはISOで出力出来る
  7. バックアップ先が非常に充実してる(ネットワーク越しでも可能)
  8. WindowsXP〜10まで対応
  9. 結構高速でバックアップが出来る
  10. 実機から仮想マシンへのコンバート機能を搭載しています。でも、VMware Workstationとかは普通に備えているので、それほど大きなメリットではないような。

但し、注意いくつかあります。

  1. このバックアップソフトは対応してるフォーマットがNTFS, FAT32, FAT16, FAT12に限られています。但し、保存先のフォーマットはexFATでもOKです。ReFSは多分駄目。
  2. 対応してるOSがWindowsに限られるということでも有ります。普通の人はこれでも十分ですね。
  3. Linuxも扱ってる場合、Acronis True Imageという選択がベストです。Ext2,3,4やLinuxのシステムイメージバックアップも可能です。
HDDやUSBメモリを用意する

バックアップをする為には、大容量HDDも必要です。自分のバックアップ環境は以下のような感じです。

  • 3TB 汎用の外付けHDD
  • 3TB バックアップ用の外付けHDD
  • 1TB 超重要なファイル超保存用のポータブルHDD

外付けHDDは内蔵用日立HGSTの3.5インチ 3TBのハードディスクに外付け用ケースに格納してUSBで接続出来るようにしたものを使ってます。同容量のもう一個のHDDにはその内容をミラーリングコピーを定期的に行わせて、どちらかのディスクが死んでも大丈夫なようにしています。また、持ち出し用の1TBのポータブルHDDもこの3TBのファイルの一部として同期するように環境を作っています。予算に応じて容量を選択すると良いでしょう。

NASやクラウド利用が出来るようにはなっていますが、通信速度がボトルネックになるので、正直自分はオススメしません。無線LANもまだまだ802.11acが普及してるとは言いがたいですし。一番クラシックでスタンダードな外付けHDDが一番です。(CDやDVDは容量が低すぎるのでちょっと今どきのシステムでは論外)。

また、単純にOSのイメージバックアップのみでいいやという人は、USBメモリでも良いですが、手頃で大容量となると256GBで3500円〜あります。しかし、日常的なバックアップには少々不向きなのと、紛失のリスクもありますので十分注意しましょう。容量が収まりきらない事もありますので、よくディスク容量は調べて準備しましょう

バックアップを取る前に

システムイメージバックアップは、パーティションバックアップとは異なり、まさに今この瞬間のHDDの全部まるごとをバックアップし1個のファイルに格納します。よって、パーティション構成から中に入ってるHDDの何もかもが取得されるので、バックアップファイルのサイズが巨大になります。以下に注意点を列挙します。

  1. ファイルサイズが4GBを超えるので、保存先のディスクのフォーマットがFAT32の場合、分割する必要性があります。
  2. イメージバックアップは取捨選択が出来ません。よって、事前にディスクのクリーンアップを実行し、要らないファイル類は全部削除して容量を少しでも少なくしましょう。
  3. バックアップソフトの圧縮率設定を利用してよりファイルサイズを小さくする事は出来ます。しかし、高圧縮となると圧縮作業分、それだけ時間が掛かります。
  4. 事前にデフラグをしておく必要性はありません。ディスク丸ごと取得なので。
  5. システムの復元ファイルは必要がなければ削除しても良いと思います。その分ファイルサイズはぐっと小さくなります。結構な量の復元ポイントが作られてるケースが多々あります。
  6. 万が一の為に、まずファイル単位で重要なファイル類はHDDの一角にバックアップを取っておく事をオススメします。また、その際に定期的な差分バックアップを組んでみるのも良いかと。後だと絶対忘れたり、面倒臭いとなってやりませんから。
バックアップは2回取る

通常は1回のシステムイメージバックアップで十分です。また、定期的にシステムのイメージバックアップを取りたければスケジューリング出来ますので、それもまた良いでしょう。しかしここでの2回は意味が異なります。今回のケースは、古いWindowsのイメージバックアップを取って置き戻せるようにしておく事が目的の1つですが、Windows10にして無事に動くことを確認したら、そのディスクイメージも取っておくべきです。

時間は倍掛かりますがそうそうやる作業ではないので。後からもう一度Windows10を入れたいとなっても、莫大なインストール作業時間と様々な設定・カスタマイズ時間が結局は掛かる事になります。2つ取得しておけば、両方のOSにそれぞれキープ出来ますので、後で何があっても大丈夫になります。

復旧用ディスクはきちんと作っておく

復旧用ディスクといっても、バックアップソフトが提供してる復旧用ディスクではありません。いわゆるリカバリディスクの事です。現在の多くの市販されてるPCは、リカバリディスクがついていないケースが多いです。購入者が購入後に自分でDVDなどでディスクを作って用意するようになっています。しかし、この作業していない人がメチャクチャ多いです。しかし、そのリカバリディスクを作る素は、実は、HDDの普段は見えない領域にリカバリ領域というものがあり、そこからディスクを作るようになっているのですが、Windows10ではこのリカバリ領域が破壊される恐れがあります。

そうなると、もうリカバリディスクが作れなくなってしまいますので、必ず事前に作っておいて下さい。もちろん、バックアップソフトがバックアップしたファイルを復元する為用の復旧用ディスクも作っておいて下さい。ということで、一般の方はリカバリディスクバックアップソフトの復旧用ディスクの2種類をちゃんと用意しておきましょう。

システムバックアップを取得する

システムイメージバックアップは考えているよりずっと単純で簡単です。以下にその取り方を記述します。

  1. スタート画面に於いて、上部にある【システムバックアップ】を実行します。
  2. ファイルの保存先を指定しますが、今回は外付けHDDを指定します。
  3. ファイルサーバ上のフォルダも指定可能。
  4. バックアップオプションの指定はしなくても良いですが、サイズの調整、パスワード設定などが指定出来るのでやっておく事をオススメします。
  5. そして、実行します。そこそこバックアップ時間は掛かります(PCの環境によって左右されます)
  6. 完了すると保存先に拡張子PBDの巨大なファイルが1個出来上がります。

以上で終了。待時間はありますが、作業そのものの手数は少ないです。

ブータブルディスクの作成

ブータブルディスク(復旧用ディスク)は、簡単に作れます。USBメモリも対応していますが、ファイルサイズはCD1枚分なので、今回はCDで作成します以下に作成手順を。

  1. 空のCDを予めドライブに入れておく。
  2. スタート画面の右上の【ツール】⇒【ブータブルディスクの作成】を実行する
  3. 作成画面にて、ブータブルディスクの種類を選択する。smiley今回の説明は、WindowsPE版ブータブルディスクで復元を進めます。
  4. ブータブルディスクの保存先としてCD/DVDを選択する。自分の場合ISOファイルが欲しかったので、ISOの作成を選んで、保存先を指定しました。後でCDに焼きました。
  5. 実行して暫く待ちます。WindowsPE版の場合結構時間が掛かります。
Secure BootとUEFIの設定変更

それは、最近のPCに組み込まれている「Secure Boot」と「UEFI」という機能。それぞれの詳細の説明は省略しますが、この機能がONになっていると、実は復旧の障害になる事があります。せっかく作ったブータブルディスクが起動できないのです。PCによって微妙に名前や位置が違うのでそれっぽいものを自分で見つけ変更しなければいけません。

この作業はマウスは使用できません。キーボードのみでの操作になります。古いPCの場合には、これらの設定はありませんので、この手順は不要です。Windows8以降のPCが主な対象になります。Enterキーで入り、Escキーで抜けます。上下キーで項目の選択となります。

  1. 電源投入時にF2キーなどでBIOSの設定画面に入ります。F2キーではないケースもありますが、起動時に一瞬、何のキーを押せば良いのか表示されてるはずですので、見逃さないように。
  2. BIOSの設定画面に入ったら、「Security」の項目を開きます。
  3. その中におそらくSecure Bootという項目があるのでそれを開きます。
  4. Secure Bootの項目がEnableになっていると思われるので、これをDisableに変更します。
  5. ESCキーで元の画面に戻って、今度は「Startup」の項目を開きます。但し、この項目はない場合もあります。その場合UEFIの設定手順は不要です。
  6. その中におそらくUEFIと書かれた項目があります。
  7. UEFI ONLYになっていたら、Legacy ONLYに変更します。
  8. 元の画面に戻り、BIOS画面を脱出します。その際に設定を保存するかどうかメニューが出てるので、Saveして再起動します。

Windows10インストール後に元に戻しておきましょう。

※古いPCの場合、さらに起動する順番に於いて、CD-ROMやRemovable Diskの起動優先順位がHDDよりも下になってるケースがあります。これでは指していても、HDDからまず起動しようとしてしまいますので、この順序も変更しておく必要性があります。

ブータブルディスクから復元

きちんと設定されたらPCを一度シャットダウンして、USBメモリやCD等を挿入しましょう。その状態で、PCを起動するとUSBメディアやDVDからブートが始まります。もちろんこの時、バックアップイメージの入った外付けHDDは、きちんとつなげておかなければなりません。以下に復旧用ディスクから取っておいたバックアップを復元する手順を記述します。

  1. ブータブルCDをドライブに入れ、イメージバックアップの入った外付けHDDを繋げて、PCを再起動します。
  2. 無事にCDからブートするとマウスの使える操作画面になります。
  3. 下のほうにある【Browse to Recover】をクリックして、目的のファイルを選択します。そしてOKボタンを押します。
  4. この段階で、復元先のHDDが表示されていない、認識されていないと非常にやっかいな事になりますが、その場合には、下のほうで記述したGPartedでパーティション修理の項目を参照して下さい。
  5. つづいて同じ下の方にある【System Transfer】をクリックし、復元先のHDDを選択して次へ進みます。
  6. そして、復元を実行します。結構時間が掛かります。
  7. 完了したら、再起動しますが、一旦CDを抜き、外付けHDDをはずして下さい。
  8. そして、再起動するとOSがきちんと復元されているはずです。

実際に、システムイメージバックアップを取得して、別の空のマシンに復元してみましたがバッチリ復元されていました。

ポイント

このバックアップソフトウェアを使用してみての考察ですが、バックアップの取得〜ブータブルディスクの作成まではそう難しくはないかなと思います。若干場合によっては、ブータブルディスクからの起動の部分で引っ掛かる人はいるかもしれませんが、なんとかなるでしょう。しかし、実際にシステムバックアップイメージの復元となると、ちょっとハードルが高いかなと思います。以下にそのポイントを列挙します。

  1. Linux版のブータブルディスクの場合、復元元の一覧にはNASなどが無く、ローカルPCのみであった。
  2. パーティションテーブルが破壊されてるHDDのような場合、認識しないケースがあり、その場合、復元先として選択のしようがない。まぁ、そうそう無いと思いますが。
  3. USBポートにSDカードリーダなどを刺してブートしてみた所、ブート途中で無限ループになって起動しなかった。はずして再起動すると無事に起動した。
  4. 今回の実験は、VMware Fusion内のWindowsをバックアップし、別の仮想マシンの同じ構成に復元する作業でテストをしています。
  5. 今回使用したバックアップソフトは、実機から仮想環境へと引っ越しする機能も持っていますが、その場合マシンのシステム構成が大幅に変わることになるので、ライセンスの再認証が必要になります。
  6. 同じく、別のPCから別のPCへの移動でも同じ事がいえます。全く同じ構成の2台のPCでも、ライセンスの再認証が求められると思います。
  7. 但し、同じPC内であるならばHDD⇒HDDへの引っ越しではライセンス再認証は求められないと思います(仮想環境でテストした結果)
  8. 個人的な考えとして、今回のWindows10とWindows7/8をデュアルブート構成させるのはあまりオススメできません。
  9. システムイメージバックアップは時々取れば良いですが、ファイル単位バックアップは定期的に夜間スケジュールでも良いので、差分なり増分バックアップを仕掛けておく事をオススメします。個人的にはフルバックアップで7世代取るのがベストだと思います。
  10. 仮想マシンなどのHDDファイルは除外したいといった要望もファイル単位バックアップでは実現できますので、デカイけれど定期バックアップから外したいファイルは事前に調べておきましょう。
  11. サーバー用途にはサーバー版が販売されているのでそちらを使用しましょう。
  12. 当たり前ですが、自分のPC内にイメージバックアップをとっても意味がありませんので、注意。実際そういう人に復旧を頼まれ苦労したことがあります。
  13. 60GB(うち40GB使用)のディスクでバックアップ時間は20分程度でした。バックアップイメージのファイルサイズは、標準圧縮で27GB程度に圧縮されました。高圧縮であれば、さらにその半分くらいのサイズに圧縮されると思います。
  14. USB2.0の場合とUSB3.0の場合とでは、外付けHDDへのバックアップでも速度に相当の差がでますので、外付けHDDをPCにつなげる時は、USBポートの対応バージョンに注意。
  15. NASといったネットワーク越しの場合(有線LAN)、LANケーブルがギガビット対応でも、途中のブロードバンドルーターがギガビット対応ではない場合、速度が著しく落ちますので、注意してください。
  16. 当然有線LANでバックアップ中は、ネットワークのトラフィックが混雑しますので、他のネットワーク機器に影響はあります。
  17. Windows標準のシステムの復元やイメージバックアップ機能は期待しないほうが良いです。標準機能なのにロールバック失敗してるケースが多数です。
  18. バックアップ用のHDDにexFATが最適な理由は、OSXでも読み書き可能、FAT32のような1個当たりのファイルサイズの制限がなく運用しやすい事です

特に問題なのは、2.のパーティションが破壊されてるケースの場合、認識されないケースがあった事です。この場合そのままだと詰みます。なぜなら、このブータブルディスクにはパーティションを操作するプログラムは含まれていない為、パーティションの切り分けやディスクのフォーマットが出来ない為です。そこで、この問題にぶつかった場合の対応策として、GParted Live CDがあります。

Windows10標準のバックアップソフトを使う

使い方

Windows10には、イメージバックアップソフトウェアが標準で搭載されていますので、そちらを使う方法があります。USB回復ドライブからの修復にも対応しています。但し、NTFSにしかバックアップが出来ない、環境によっては使えないなどあまり優秀ではありません。

  1. 設定アプリを開き、更新とセキュリティを開く
  2. 左サイドバーのバックアップを開き、バックアップと復元に移動(Windows7)をクリック。
  3. 左パネルにある「システムイメージの作成」をクリック
  4. バックアップ先は、内部のディスクではなく、外付けの大容量HDDを用意しましょう。サブのHDDや別のドライブを含める事も可能
  5. どんどん次へ進んでいく
  6. 最後にバックアップ開始で、イメージバックアップが取得されます。

図:Windows10に付属のOS標準イメージバックアップ

これで終わりではありません。バックアップから復元する為のシステム修復ディスクを作りましょう。

  1. 同じバックアップと復元の画面で今度は「システム修復ディスクの作成」をクリック
  2. DVD-Rを用意して、差し込み作成開始

システム修復ディスクの他にUSBメモリを使った回復ディスクの作成でもシステムの復元が出来ますのでこちらの手段をとってもOKです。回復ドライブの作成手順は次項の回復手段を作っておくを御覧ください。

リカバリディスクの作成

イメージバックアップがあれば回復手段は確保してるに等しいですが、それとは別にリカバリディスクをつくっておくのが定石です。稀にイメージバックアップからの復元に失敗して途方にくれるなどの現象にぶつかる人もいたりしますので、もしいま現在まだにUSB回復ドライブを作っていない人がいましたら、必ずこの段階で作成をしておきましょう。

Windows10をインストールして、システムの復元もONにし、バックアップも取ってる。ここまでやっていれば確かにある程度安心なのですが、最終的にはクリーンインストールや修復に役に立つのは、DVDやUSBメモリに作成しておいた起動用ディスクです。Mac OS XではLionよりUSBメモリに起動修復用ディスクを作れるようになり、ディスクレスになりましたが、Windows10でも作れます。いわゆるリカバリーディスクですね。

用意するのはUSBメモリ1本。但し容量なのですが、作成するディスクによって変わります。システムファイルを回復ドライブにバックアップを指定した場合には、容量が跳ね上がりますので、16GB以上。そうではない場合には8GB以上のUSBメモリを購入すると良いでしょう。基本的にはOSと各種ドライバが入ってる状態になります。作り方の手順は以下の通りです。

※回復パーティションを削除してるケースの場合、システムバックアップが存在しないので、基本的なリカバリディスクの作成のみになります。

  1. タスクバーの検索窓より、「回復」と入力し、出てきた候補の中から、「回復ドライブの作成」を選択する
  2. システムファイルを回復ドライブにバックアップすると選択すると要求されるドライブのサイズが跳ね上がります。容量に余裕がある人はこのチェックをしましょう。そうではない場合には、チェックを外します。
  3. 次へ進むと、USBフラッシュメモリを要求されるので接続します。ドライブを選択して、次へ進みます。
  4. USBメモリ上のファイルは何もかもクリアされますので、注意して下さい。
  5. 最後に回復パーティションを削除するリンクが出ますが、基本的にはクリックしないで下さい。とくにシステムファイルを回復ドライブにバックアップするにチェックを入れていない場合には。
  6. 個人的におすすめなUSBフラッシュメモリは以下のような感じのもの。

回復させるための手段

システムの調子がオカシイ場合の回復手段を知っておくことも重要です。必ずしもバックアップからの復元やシステムの復元を実行せずとも回復させることが出来る場合もあります。イメージバックアップからの回復手段はそれぞれのバックアップソフトに用意されてる手段を使いましょう。ここでは、コマンドラインから修復を実行する方法と、USB回復ドライブからの回復手法について記述しておきます。

まずは問題を調査する

何が問題で、動作不良に陥ってるのか?を調査しましょう。調査したといっても、エラーコードが意味不明であったり、説明文が理解できない等ありますが、その内容はコミュニティでの質問や、またエラーコード、エラー文章そのままで検索を行うと、解決方法が見つかりやすいです。これらのエラーはダイアログとしてポップアップされることもありますが、されないことも多々あり、これらを見つける為の手段が以下のツールです。

イベントビューアでエラーを確認する

イベントビューアは、PC上で起きてる様々な問題やエラー内容がつぶさに記録されています。この中で注目すべきは、❌などがついてる赤アイコンの「エラー」記録。特に「重大」とついてるものは、システムのフリーズなどを招いた場合の致命的なエラーを示しています。代表的な一例はデバイスドライバの不具合等で起きる、Windows7時代より有名なKernel Power 41。どのデバイスなのかはこれでは特定が難しいですが、大抵の場合、WiFiやグラフィックカードなどのデバイスがそれですが、ソレ以外でもKP41は出たりするので、ひとつずつ丁寧に原因をしらべましょう。以下の手順で見てみましょう。

  1. タスクバーの検索窓より「イベントビューア」と入れて実行する
  2. 左サイドバーより、Windowsログを開き、システムを開く(SetupやApplicationなどジャンル分けされてるので、そちらも見ておきましょう)
  3. システムにはデバドラやOS自体が原因の問題が記録されています。この中でエラーや重大なものを見つけます。右サイドバーでフィルタや、カスタムなビューを作ることも可能。
  4. 右パネルの現在のログをフィルタをクリックしてみる
  5. 出てきたダイアログで、「重大」と「エラー」にチェックを入れて、OKを押して見る
  6. 時刻などから、推測しターゲットのエラーを見つけ出す。
  7. エラー内容から問題を探し出す

自分の場合、直前に最新のnVidia GeForce GTXのドライバを入れたのが原因でした。以前のドライバに復元したところ、現在は快調でKP41は出なくなりました。

図:メモリや電源自体が原因の事もあります。

信頼性モニターで確認する

信頼性モニターはイベントビューアをもうちょっと視覚化し、簡易化したものです。但しイベントビューアよりも簡易化されてるので問題の追跡は少々しにくい。日付や対象のexeなどアプリケーションエラーの追跡はしやすい。普段はこれを使って、詳細を調べるのにイベントビューアを使うと良いでしょう。ショートカットをデスクトップに作っておくと便利です。

  1. タスクバーの検索窓より「信頼性モニター」を検索して実行
  2. 信頼性モニターが見られます。
  3. デスクトップで右クリック⇒新規作成⇒ショートカットを実行
  4. perfmon.exe /relを入力してOK
  5. ショートカットが作られます。

図:時系列で閲覧しやすい

Blue Screen Of Deathの場合

突然画面に青いスクリーンでエラーコードと説明文だけが表示され、PCが停止してしまうことがあります。通称ブルースクリーンオブデスと呼ばれるもので、場合によっては深刻なダメージの場合もあります。このエラーが出た場合には、いきなり電源をシャットダウンせず、HDDのアクセスランプが点灯していない事を確認して、電源ボタン長押しで強制シャットダウンするか?リセットボタンがあるなら、リセットボタンを押して、再起動が必要です(再起動で直すこともありますが、治らない場合には、セーフモードでの起動やリカバリなどが必要です)。

このエラー画面はQRコード付きで、エラーコードと説明文がでますので、紙にでも控えておきます。このコードで検索すると解決策が得られるかもしれません。有名所のエラーはこのサイトにも解決法とともに記述してあるので、検索窓から検索してみてください。

図:ただカメラで撮影してる暇がないというね

コマンドラインからのシステム修復

DISMを使ったシステム修復

Windows8よりシステムの修復関係は大幅に変わりました。それまでのシステムの復元以外にもコマンドラインから修復を試みる手段が増えているので、Windows7までのユーザからすると、より修復する選択肢が増えています。しかし、どれをどの手順でやったら良いのか?となると、手が出しにくいですね。ましてや、システムは取り敢えず起動するけれど、何か調子がオカシイ時となると。

ということで、システムの状態チェックと修復に関しては以下の順番で行うと良いという手順をまとめてみました。以下青文字は全て、管理者権限でコマンドラインから実行します。

  1. chkdsk c: /f – 通常のチェックディスクです。これはファイルというより、かつてのスキャンディスクですね。
  2. sfc /scannow – 大抵はこれで修復できる。しかし、一部修復できなかったとメッセージが出ることがある。そんな時はセーフモードで同じコマンドを実行してみる。
  3. DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth – 2.でも修復出来なかった場合に実行。100%に到達するまで待つ。20%付近でやたら進捗しなくなりますが、そういうものなので、耐える。結構時間がかかります。ほぼ、これで修復が可能です。但し、このコマンドはセーフモードでの実行は出来ません。
  4. 3.において、ソースファイルが見つかりませんでしたというエラーの場合には、次項を参照。
  5. 3.実行後に、エラー項目がなければ、再度、sfc /scannowを実行し、Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでしたと出れば修復成功です。
  6. それでも治らない場合には、システムの復元を実行しましょう。
  7. それでもダメな場合結構致命的な可能性があります。セーフモードより、イメージでシステムを回復や、事前に作っておいた回復ディスクより回復などを行う必要性があるかもしれません。
  8. 最悪の場合はOSの初期化 or 再インストールとなります。
  9. もし、1.で重大な問題が出た場合には、chkdsk c: /rにて、フルのチェックディスクが実行出来ます。かなり時間がかかります。
DISMツールで0x800F081Fエラーが出る

DISMコマンドを使った修復コマンドを実行した時に「エラー:0x800f081f ソースファイルが見つかりませんでした」が出て、修復が出来ないケースがあります。この時

  1. sfc /scannowコマンドの実行結果は「Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした」となる
  2. DISMで実行してるコマンドは、Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthである

の状況にあると思われます。修復するためのファイルが存在しない為、実行が中断されてる現象です。この時の解決法はディスクを用意する事です。USBドライブでもDVDドライブでも、ISOイメージそのものでも構いません。ここではISOイメージでの修復について記述します。Windows10では標準でISOファイルを仮想ドライブとしてマウントする機能がついてるので楽ちんちんです。

  1. ISOファイルを入手しておく。自分の使ってるOSのバージョンに注意してください。
  2. Windows10のISOイメージファイルをダブルクリックするとDVD-ROMドライブとしてマウントされる
  3. マイコンピュータ内のそのドライブのドライブレターを覚えておく(例えばDドライブならDです)
  4. タスクバーの検索窓からcmdと打って検索し、出てきたコマンドプロンプトを右クリック⇒管理者として実行する
  5. DISMコマンドを入力する

この時、入力するDISMコマンドは以下の通りです。

source:WIM:Dの部分がポイントです。ここのDが3.で覚えておいたドライブレターになります。また、対象の中にinstall.wimがなく、install.esdがある場合には以下のコマンドになります。wimの部分がすべてesdになります。

これで修復できたと思います。マウントしたISOファイルは必要ないので、アンマウント(ドライブ右クリックで出来ます)して捨てるなり取っておくなりしておきましょう。これでもダメな場合、ISOファイルに入ってるinstall.esdファイルを展開して、修復のソースとして使う方法があります。Dドライブ直下にinstall.esdがあり、Dドライブ直下にtempというフォルダがあることを前提で記述します。使用するinstall.esdはbit数を間違えないようにしてください。

USB回復ドライブからの復旧

USB回復ドライブは、マシン単体でシステムを起動できなくなった時の最後の手段です。様々な要因でWindowsが起動しなくなったり、BIOS画面になんども戻されるループ状態になった場合には、用意しておいたUSB回復ドライブを利用して様々な復旧をさせることが出来ます。USB回復ドライブでは、システムの復元、コマンドラインからの復元、回復パーティションからの修復などが利用できるようになっています。例えば「ドライブがロックされている」という最悪の現象が起きたら、まずは以下のMBRの修復から試しましょう。

  1. USB回復ドライブを使ってシステム回復オプションを起動する(予めUSBキーからブート出来るようにBIOSの設定を変えておきましょう)
  2. 起動したら、コマンドプロンプトを起動します。
  3. bootrec /Rebuildbcdを入力し実行する
  4. bootrec /fixbootを入力し実行する(GPTの場合)
  5. bootrec /fixmbrを入力し実行する(MBRの場合)
  6. 再起動する

これで治らない場合、MBRの破損ではありません。OS自体の修復が必要になります。回復ディスクからシステムの復元と初期化が出来ない状態でしたので以下の方法を取りました。

  1. BIOS画面よりセキュアブートをオフにした
  2. 起動順番をHDDの次にUSBキーにセットした
  3. BIOSを保存しリセット実行。USBメモリの回復ディスクから起動させる
  4. 今回はシステムイメージはローカルドライブに取ってあったので、「イメージでシステムを回復」を実行してみた
  5. 無事に復元完了し、Windows10が起動した。
  6. BIOS画面でセキュアブートをオンに戻した(これ重要

GPartedでパーティション修理

GParted Live CDとは、Linux用のパーティション操作ツールであるGPartedを収録した1CDブータブルLinuxです。非常に高機能で、様々なディスクフォーマットに対応してるだけでなく、パーティションの削除、リサイズ、新規作成に対応し、その場でフォーマットが可能です。ウェブサイトの下のほうにgparted-live-stableというリンクがあるので、ダウンロードしてCDに焼いて下さい。

そのディスクを入れた状態で再起動すると、起動するはずです。GParted自体の詳しい操作方法を記述するとエントリーを1つ消費するくらい内容があるので、今回は必要な項目だけを手順として記します。

  1. 無事にブートしたら、GParted Liveを選択して、Enterで次に進む。
  2. Keymapについて何やら聞いてくるので、don’t touch keymapのままEnterを押して次へ進む。
  3. 使用する言語を聞いてくるので、Japanである15を入力してEnterで進む。
  4. Which mode do you prefer?と聞いてくるので、0を入力して次へ進む。
  5. するとマウスの使えるGUIの画面になり、自動的にGPartedが起動する。
  6. 今回はまず全部パーティションを削りますので、右クリックでdeleteを選択してパーティションを全部削除する
  7. 次に未割り当てで右クリックをしてNewを選択する
  8. 全部を割り当ててAddボタンを押しますが、注意点がひとつ。デフォルトでフォーマットがext4になっているので、ここをntfs等にしておくこと。
  9. 最後にApplyボタンを押します。Applyボタンを押さない限り、パーティションの削除や新規作成は反映されない仕組みなので、安心して下さい。
  10. 完了したらウィンドウを閉じて、デスクトップにあるExitアイコンをクリック⇒shutdownを選ぶ。この時CDは抜いておきましょう。
  11. 再度、ブータブルディスクにて復元作業をやってみてください。復元先HDDが認識されているはずです。

更新阻止と復元

Creators UpdateよりWindows Updateに関してしばらく遅らせることが出来るようになりました。また、アップデートしたはいいものの、不具合が厳しすぎるので元に戻したいという人もいるでしょう。その際の復元方法を記述しておきます。復元方法が用意されているとはいえ、前項のイメージバックアップはきちんと取っておきましょう。Windows10標準の復元機能は失敗する事があります(また、標準機能での復元可能期間は10日間だけです)。

更新を遅らせたり阻止する手段

標準機能で更新を遅らせる方法

Windows10 Pro以上(homeはダメです)では、30日間だけ延期する機能がついています。

  1. 設定アプリを開き、更新とセキュリティを開く
  2. Windows Updateの項目に於いて、詳細オプションをクリックします。
  3. 更新の一時停止において、一時停止期間や延期する日数をセットする

これでOKです。Creators Updateからは更に細かく設定が可能になっています。

図:昔は4ヶ月延期とかだったのに

手動更新への変更

Windows10 Pro以上(homeはダメです)では、グループポリシー設定が出来る為、Windows Updateを手動更新に変更する事が可能です。企業内でWindows10を使用するならば必須の設定と言えると思います。以下に手動更新に変更する手順を記します。ゲーム等やる人も、勝手に後ろでアップデートが始まって重くなる等が避けられるので、オススメです。但し手動なので、自分で意識してアップデート実行しないといけません。

以下の設定を元に戻す場合には、「未構成」にして、再起動しないと戻りません。

  1. タスクバーの検索ボックスより、gpedit.mscと入力し、グループポリシーエディタを起動する
  2. コンピュータの構成の中の管理用テンプレートを開く
  3. Windowsコンポーネントの中の「Windows Update」の項目を開く
  4. windows updateの電源管理を有効にして、システムのスリープ状態が自動的に解除され、スケジュールされた更新がインストールされるようにする」を無効にする
  5. スケジュールされた時刻に常に自動的に再起動する」を無効にする
  6. 自動更新を構成する」を無効にする
  7. これで、設定⇒更新とセキュリティ⇒Windows Updateの中の詳細オプション画面が、「一部の設定は組織によって管理されています」に変更されます。
  8. アップデートは自分で「更新プログラムのチェック」ボタンを押さないと、アップデートは実行されません。

図:gpeditで設定を変更中の画面

show or hideトラブルシューター

Windows Updateは今後自動で強制アップデートされてしまいます。過去にも更新プログラムを入れたらPCがオカシクなったとか、止まったとか、無限ループに陥って文鎮化したとか様々なトラブルがあっただけにかなり心配です。しかし、これに関しても以下の対策法があるようです。というか、はじめから今までの仕組みでいいんじゃないかなと思うんですけれど。

▶法人向け

Windows Update for Business」というものがリリースされ、事細かに適用するパッチを選べるようになってるようですが、個人向けは適用タイミングと通知タイミングを早くするか遅くするかしかありません。適用するパッチを選べないわけです。

▶個人向け

Show or hide updatesトラブルシューター」というものがリリースされています。しかし、これはアップデート抑止というよりも、1度アップデートして問題が出てしまったらその更新プログラムをアンインストール後、このツールにてWindows Updateに表示せず自動インストールをさせないようにするという為のものです。つまり1度はインストールされてしまうわけですね。使い方はこのページが参考になります。wushowhide.diagcabというのが実行ファイルです。

※早速、Windows10にてトラブル発生。アップデートが失敗してロールバックするものの、Windows10では強制アップデートが掛かるので、トラブルがループするというふざけた現象が。このツールは入れておいたほうがいいでしょうね。

図:Show or hide Updatesツール

Windows Updateサービスを停止する

これは本来はすべきではないものですが、Windows Updateサービスそのものを停止させてしまう方法です。アップデートサービス自体が停止するので、アップデートを阻止できますが、同時に様々なセキュリティパッチの提供も受けることができなくなります。Windows10は取得するパッチ類を選べないので、あくまでも一時的な方法とすべきものです。以下の手順で停止が可能です。

  1. コントロールパネルを開き、管理ツールを開く。
  2. サービスを開く
  3. Windows Updateを右クリックし、プロパティを開く。
  4. スタートアップの種類を「無効」にし、適用ボタンを押す(デフォルトは手動)。

これでOK。同じことをワンクリックで実現できるツールが提供されているので、そちらを利用しても良いでしょう。但し、そのままでPCをずっと運用するのは避けましょう。

図:本来はやるべきではない事です。

標準機能の復元

アップデートから10日間だけ、以前のバージョンに戻す事が可能です。但し、新規にアカウントを追加している場合、前のバージョンに戻せないという制約があります。また、マシンの環境によっては、以前のバージョンに戻せず途方に暮れるという事が過去にありました。したがって、別途バックアップソフトでイメージバックアップを取っておくべきです。以下の手順で元に戻します。

👀 注意点として、これとは別に存在してる「システムの復元」ですが、前のOSに戻すのにシステムの復元からの復元は使ってはいけません。壊れます。このシステムの復元は同じOSバージョン上でトラブルがあった場合に、以前の状態に戻す為のもので、大規模アップデートの場合はOSバージョン自体が異なるので、アプデ後にシステムの復元が無効化されてるのは、これが理由です。

※ディスクのクリーンアップでアップデートファイル類を削除してしまうと、前のバージョンに戻せなくなります。

  1. 設定アプリを開き、更新とセキュリティを開く
  2. 左サイドバーで回復をクリックする
  3. 前のバージョンのWindows10に戻すの項目の「開始する」をクリックする
  4. 指示に従い処理をすれば、以前のバージョンのOSに戻せるかと思います。
  5. これで駄目な場合は、事前に取得しておいたイメージバックアップから復元をしましょう。

アップデート

Update Assistantを利用した方法

Creators Update Assistantとは、先行してWindows10の最新版を導入する為のインストールツールであり、公式ブログでその旨がアナウンスされています。Anniversary Updateの時にもリリースされていました。

  1. このサイトを開く
  2. ページ上部の今すぐアップデートをクリック
  3. Windows10Upgradexxxx.exeを実行する
  4. 今すぐ更新をクリック。次へクリックする。
  5. しばらく待つと勝手にアップデートが開始される。

図:Update Assistantを起動した様子

Media Creation Toolを利用した方法

Media Creation Toolを使った場合の手順は以下の通りです。ISOファイルを作成することも可能になっています。

  1. MediaCreationTool.exeをダブルクリックして起動する
  2. ライセンス条項の画面が出るので、同意するボタンを押す。
  3. 通常は、「このPCをアップグレードする」を実行すれば良いです。Windows Update同様の作業が自動で進められます。普通の手順はここで終了です。
  4. 他のPC用にインストールメディアを作るを選択した場合、ISOファイルの作成を行います。
  5. 前回より32bitも64bitも、さらには両方同梱バージョンのISOも作成できます。
  6. ISOとして保存するか?USBメモリに保存するかを選択可能です。
  7. ISOファイルで保存したりUSBで保存した場合には、中に入ってsetup.exeを実行すると、アップデートが実行されます。

図:Media Creation ToolでISO作成中の画面

図:Media Creation Toolのバージョン情報

Windows Updateを利用した方法

普通に、Windows Updateをする事で(基本的に自動ですが)、アップデートがなされます。先送りの出来ないHomeエディションのユーザは事前にイメージバックアップやUSB回復ドライブをつくっておき、HDD内の大切なデータは外部HDDなどにバックアップをはじめておくべきでしょう。

図:手動更新だと上部に赤字のメッセージが表示される

ISOファイルからアップデートする方法

最新版は常にISOファイルでも配布されています。オカシナ設定がウェブサイトにされているので、以下の手順でダウンロードします。まさか、November Updateの現在までこの設定がそのままな事に驚き。

  1. Google ChromeにUser Agent Swicherを追加する。
  2. User AgentをSafari7に変更する
  3. ISO配布ページにアクセスする
  4. エディションの選択で、普通のWindows10を選び確認ボタンを押す
  5. 言語は日本語を選び、確認ボタンを押す。
  6. 32bitか?64bitのリンクをクリックすると、ISOファイルがダウンロードされる。(64bit版はWin10_1703_Japanese_x64.isoというファイル名になっています)

図:エディション選択画面

VMwareにインストールしてみた

VMware Workstation 12.5.5上のWindows10の仮想環境にISOファイルをマウントさせて、setup.exeを実行し、アップデートを実行してみました。仮想環境設定は以下のような感じ

  • CPU – 2コア
  • RAM – 3GB
  • VRAM – 1GB
  • HDD – 60GB

入れてみた感想ですが、現時点で致命的な障害は発生していません(一部でネットワークの設定に於いてブリッジだと不具合有りという報告もあります)。但し、過去にもあった設定がデフォルトに戻されるなどはいくつか確認しています。動作に重さを感じる事はなく、MacのVMware Fusionにもインストールしてみましたが、問題なく運用出来ています。起動直後に少々重さを感じたのは、インデックスサービスが動いて再度インデックス作業をしてる為であり、落ち着けばこの重さはなくなります。

注意点として

  • Windows7/8.1からアップデートの場合は、古いVMware Toolsは一旦アンインストールし、Windows10アップデート後に再度VMware Toolsをインストールしましょう。SVGAドライバがきちんと当たらないからです。
  • Windows10をクリーンインストール後は同じくVMware Toolをインストールしましょう。
  • Windows7/8.1の仮想環境からのアプデの場合、割り振るRAMのサイズに注意が必要です。より多くのRAMを割り当てる必要があります。

一方で、MacのParallels11.xおよび12.xではCreators Updateを行うと起動しなくなる現象が報告されています。「グラフィック」→「詳細設定」→「3Dアクセラレーション」を無効にする事で起動が出来るという事なので、ドライバー側の問題かもしれません。

※その後、Parallelsでは最新版にアップデート(12.2.0)にしてからアップデートしないと起動できなくなるというレポートが上がっていますので、予定のある方は、アップデートしてから実行しましょう。

図:VMware Fusionでもバッチリ動作

Windows7/8.1からのアプデ

2020年4月現在、仮想環境のWindows8.1をWindows10 1909にアップデートさせてみました。本来、当初の無償アップグレード期間は完全に過ぎていますが、実際にアップデートを実行してみたところ、現在でもきちんとライセンス認証もされ、無事にWindows10にアップグレードすることが可能でした。

ただし、Windows7/8.1が32bitの場合、Windows10 64bitにはアップデートは出来ませんので注意が必要です。64bit版のWindows7/8.1から認証をするようにしましょう。特に認証作業自体はありません。アプデが完了すれば認証は終了です。注意点としては、Windows10のシステム要件は割と高めなので、特にメモリは増強しておくべきでしょう。

図:互換チェックで弾かれるアプリやドライバに注意

図:無事に8.10Proから10Proへアプデ完了

アップデート後にやっておくべきこと

以前もそうだったのですが、大型アップデートを実行すると、それまで設定していた各種設定やレジストリの設定値がデフォルト値に戻る事が確認されています。よって、アップデート実行後にはこれらを見直し、設定し直す必要があります。その中でも「やっておくべき」と言えるいくつかの設定項目をピックアップしてみました。

高速スタートアップをオフにする

Windows10に於いて特にトラブルの原因となってるのがコレ。特に旧OSからアップデートした方に様々なトラブル要因をもたらしています。これらがオンに戻されてしまうので、早速オフにしましょう。手順としては以下の通り。マシンによっては最初からこの項目がなかったりしますが、その場合デフォルトで無効にされていますので設定は不要です。これをオフにすることで、Wi-Fiが繋がらなくなる、外付けHDDやUSBメモリが認識されなくなる等ハードウェア絡みの問題が回避可能です。

  1. タスクバーの検索窓より「電源」を検索し、出てきた項目を起動する
  2. 関連設定にある「電源の追加設定」をクリック
  3. 左側パネルの電源ボタンの動作を選択するをクリック
  4. 現在利用可能ではない設定を変更しますをクリック
  5. 下の方に「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す

図:これはオフにしておくべき項目No.1です。

システムの復元をオンにする

実は、Windows10は特定の条件に於いて、システムの復元機能がデフォルトで無効になっています。これは、Windows10がディスク容量の少ないタブレットまでもターゲットにしているが故の現象なのですが、仮想環境のようなディスクサイズを制限してる場合や、Bootcamp等で少ないサイズで使ってる場合にこのような設定の無効がなされます。条件は、ディスク容量が、128GB未満の場合、システムの復元が無効化されるという事です。他にも

  • Insider Previewユーザからも300GBもあるのに無効になってた
  • Acronis Trueimageで復元したら無効になってた

という報告もありますので、一度確認してみることをオススメします。システムの復元を利用できて当然と思っていたり、使う予定のある人は、手動で有効にしなければなりませんのでご注意を。手順は以下の通り

  1. デスクトップにあるPCのアイコンを右クリック⇒プロパティを開く
  2. システムが開かれるので、左サイドバーのシステムの詳細設定を開く
  3. システムの保護タブをクリック
  4. 構成をクリック
  5. システムの保護を有効にするをクリック
  6. OKを押せば、システムの復元が利用可能になります。

図:システムの復元を有効にした

Microsoftアカウントとの紐付け

Windows8.1の時からローカルアカウントとは別にMicrosoftアカウントとの紐付けが出来るようになっています。この場合、ログインパスワードはMicrosoftアカウントのログインパスワードに置き換わります。また、OneDriveやOffice Onlineなどの利用に関してもこのアカウントがそのまま利用されるようになります。また、Microsoftアカウントと紐つけると、デバイス一覧に自分のPCが登録されます。

AmazonなどでExcelやAccessのダウンロード販売を買った場合にも、Microsoftアカウントが必要になるので、紐付けをしておくと色々便利かもしれません。以下にMicrosoftアカウントとの紐付け法を記述します。予め、Microsoftアカウントを取得しておくと良いでしょう。

  1. Windows10のスタートメニューより[設定]⇒[アカウント]に入る
  2. お使いのアカウント画面で、【Microsoftアカウントでのサインインに切り替える】をクリックする
  3. 取得済みのMicrosoftアカウントでサインインする。アカウントはこの画面で作ることも可能です。
  4. それまでのローカルアカウントのパスワードを入力する。
  5. PINの入力はスキップします。
  6. 以上で終了

図:登録済みデバイスの一覧

Windows UpdateのP2P機能をオフにする

Windows10より、Windows UpdateのファイルをMS公式サイト以外からもP2P機能を用いてダウンロードを試行するようになっています。しかし、正直早くダウンロード出来るようになったわけでもないですし、気持ちの悪い機能なのでオフにしておくことをおすすめします。これは逆に言えば、自分のマシンから他に配信されることも考えられるので、通信スピードを著しく悪化させる原因ともなり、オフにしておいて問題ありません。手順は以下の通り。

  1. スタートメニューを開き、「設定」を開きます。
  2. 「更新とセキュリティ」を開き、Windows Updateの項目の下の方にある「詳細オプション」を開きます。
  3. 配信の最適化をクリック
  4. 他のPCからのダウンロードを許可するオフにする

図:P2Pでアプデパッチを手に入れる機能ではあるが・・・

セーフモードを旧式の方法で入れるようにする

F8キーで入れるようにする

Windows8より、それまでのWindowsと違い、起動時にF8キーを押す事でセーフモードに入る事ができなくなりました。妙な手順でないとセーフモードに入れず、これまで長年使ってきた人にとっては困惑する事も多いでしょう。そこで、Windows10に於いて、これまで通りのF8キーによるセーフモード切替えが出来るようにするためのカスタマイズを行うこととします。以下の手順で旧式のセーフモード画面が出せます。

ただし企業などでBitlockerを設定している場合、セーフモードに入るには特別なキーが必要なケースがあります。その場合キーがないと入れないので要注意。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動する
  2. bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy というコマンドを入力してEnter
  3. この操作を正しく終了しました」というメッセージが出れば完了。

ちなみに元に戻す場合には、コマンドプロンプトに於いて以下のコマンドを入力します。

  • bcdedit /set {default} bootmenupolicy standard

設定から入る

なお、現在のセーフモードの入り方は以下の手順

  1. スタートメニューから「設定」を開く
  2. 回復を開く
  3. 今すぐ再起動をクリック
  4. オプションの選択画面が出るので、「トラブルシューティング」をクリック
  5. 詳細オプションをクリック
  6. そして、再起動をクリックする
  7. 再起動すると、スタートアップ設定が再びでるので、F4キーを押してセーフモードに入る
  8. サインイン画面が出るので、サインインして入る
  9. コマンドラインからshutdown /r /o /t 0を実行してセーフモードにする方法もまだ使えます。
  10. 再起動すればセーフモードではなく通常モードで起動するようになります。

図:セーフモードに入るための画面

図:セーフモードで入れた

msconfigより設定する方法

この方法は手動で設定をする方法になります。ある意味一番わかり易い方法です。昔から存在してるmsconfigというツールを使っての実行します。この方法は確実にセーフモードへ入れます。

  1. Windowsキー + Xキーを押して、メニューより「ファイル名を指定して実行」を選択
  2. msconfigを入力して実行
  3. ブートタブを開く
  4. セーフブートにチェックを入れる。最小構成でもいいのですが、自分はネットワークをチェックしてよく使ってます。
  5. 適用ボタンを押して、OKを押す。
  6. 再起動し、サインインをすると、セーフモードになります。
  7. セーフモードから抜ける場合は、同じ作業をして、セーフブートのチェックを外して再起動をすれば良いです。

図:msconfigでの設定方法

Windows Updateの実行時刻をセットする

今回のAnniversary Updateより実装されてる機能で、いきなりアップデートパッチがダウンロードされて再起動されたりするのを防ぐ為のものです。夜中などにセットしておけば、使ってる最中に再起動と更新が始まって使えなくなるといったようなトラブルを回避する事ができるようになります。以下の手順でセットしましょう。

  1. スタートメニューを開き、「設定」を開く
  2. 更新とセキュリティを開き、Windows Updateの中にある「アクティブ時間の変更」をクリックします。
  3. このデバイスのアクティブ時間をアクティビティに基づいて自動で調整するオフにしておく
  4. 開始時刻と終了時刻を最大12時間の間隔で設定出来ます。この設定時間内では、勝手にアップデートや再起動は行われなくなります。業務時間などをセットしておくと良いでしょう
  5. 最後に保存ボタンを押して終了。

図:12時間しか設定できませんが

あらゆる情報をMSに送信するのを止めさせたい

いわゆる一時期話題になったプライバシー設定です。そのままデフォルトの状態で使用していると、MSに対して様々な情報が送信されてしまいます。しかし、一筋縄で行かないほど設定箇所とやるべきことが多い項目でして、コントロールパネルから1つずつやるのは骨が折れます。しかし、現在は様々な情報送信阻止の為のツールが充実しています。今回は、これら情報送信系の設定をオフにしてくれるツールを使います。

Windows10は、それまでのWindowsとは異なり、莫大な量の個人情報やマシン、マシン内の情報をMSに送信してるだけでなく、ウェブの情報によると第三者機関にまでその情報を渡してるという話があります。よって、Windows10をそのままの状況で使い続けるのは非常に危険な行為であり、意図していない情報の流出を招く可能性があります(最近のアップデートでは、Windows7/8にまでその機能が更新パッチに紛れて追加されてるとのこと)。よって、これらの情報送信を阻止する必要性があります。以下のツールを使用して、完全に阻止してしまいましょう。但し、Insider Previewに入れて実行すると、Insider Preview参加が出来なくなりますので注意。

  1. Spybot Anti-Beaconをダウンロードする
  2. SpybotAntiBeacon-3.5-setupを起動する
  3. 適当にインストールする。
  4. プログラムが起動するので、真ん中のAnti-Beaconをクリックすると終了する

これだけで、以下の対策が施されます。

  • 設定にて手動で行っていた送信オフをすべて一気にやってくれる
  • テレメトリ関係の設定をオフにしてくれる
  • hostsに書き込みを行うことで、そのサーバとの通信を遮断する
  • コマンドプロンプトで行っていたキーロガー関係の処理を実施する
  • office2016関係のテレメトリもオフにしてくれる

このツールはソースコードも開示されていますので、興味があれば改造する事が可能です。要Visual Studio。似たようなツールに、「Ashampoo Antispy」や「DisableWinTracking」「O&O ShutUp10」など他にも様々な同類のツールがリリースされています。しかし、今後大規模アップデートなどで設定がリセットされたりすることが考えられるので、アプリケーション自体はキープしておくと良いでしょう。

図:ボタン押すだけで簡単ですが内容を理解して使いましょう

勝手にデバイスドライバまで更新しないようにする

Windows10より、OSだけでなくデバイスドライバまでもが勝手に更新され、パフォーマンス低下や場合によっては起動トラブルに巻き込まれるケースが散見されています。とりわけ、旧OSからのアップデート実行者が遭遇しやすく、新しいドライバに置き換えられてしまったり、また古いドライバにわざわざ置き換えられて、ブルースクリーンになるなど迷惑な機能です。これはオフにしておきましょう。

自分のマシンの場合、nvidiaのGTX960を使っていますが、適切に最新のドライバがnvidiaのツールから配信されているので、Windows Updateのそれは甚だ迷惑なのです。一度それでトラブルに遭遇しました。よって、このデバイスドライバを勝手に更新するような真似を止める手段を講じておきましょう。以下の手順で実行します。

  1. タスクバーの検索窓より、「デバイスのインストール設定の変更」と検索して実行する
  2. 開いたら、「いいえ」にチェックを入れて変更の保存ボタンを押す。

これでOKです。MicrosoftがデバイスドライバまでWindows Updateで配信するのはXP時代からなのですが、一度として適切なドライバが配信されたことはないので、この設定はしておくべき項目でしょう。

図:デバドラは勝手にインストールしないようにしましょう

キーボードカスタマイズをやり直す

VMware FusionなどMacでWindowsを使ってる場合、既存のキーとWindowsとではキーが異なるので不便な事が多々あります。その為、キーカスタマイズツールを使って、CtrlやCapsLockキーなどに別のキーを割り当てるようなカスタマイズをしてる方も多々いるでしょう。これらがすっかり元に戻されます。

ショートカットキーなどで良く利用するCtrlキーですが、デフォルトではcontrolキーがそれに該当しています。しかし、非常に押しにくい位置にあるキーなので、このままだとExcelなどでの操作で支障が出ます。OSXと同じく、commandキーをCtrlキーにしたい所です。これを実現するためのツールが、Keyswapです。割りと古いツールなので、起動するためには、「管理者権限」を付与して起動します。

起動したら、入れ替えたいキー設定を作成して保存をします。

  1. キー名のセルを触って、左commandキーを押します。
  2. 変換キー名は、右側のキーボードの図より、変換したいキーを押して決定します。ここでは、Winキーを左Ctrlキーを割り当てました。
  3. ファイルへ保存をクリックして適当に名前を付ける
  4. 終了する

再起動すると、そのキーアサインが変更されます。これで、左commandキーでCtrlキーとなり、ゲストOS上でのショートカットキーの活用が便利になります。合わせて、Windowsキー無効化の設定をしてくれる、NoWinKeyをインストールして起動すると、Windowsキーも無効化しつつCtrlキーに出来ます。

図:keyswapで設定中の画面

レジストリキーをエクスポートしておく

カスタマイズをした場合、レジストリのキーなどはエクスポートしておくと、後でクリアされた時に、即座に元通りに出来るので、取っておくと良いと思います。レジストリキーを保存しておく方法ですが以下の通りです。

  1. レジストリエディタを起動する
  2. 該当のキーを見つけ出し、選択しておく
  3. 右クリックして、エクスポートをするとそのキー以下全てが拡張子regというテキストファイルで保存されます。
  4. 復元するときは、regファイルをダブルクリックだけでOKです。

図:レジストリキーをエクスポート中

勝手にアプリが削除されたり、リセットされたり・・・

自分は標準のスタートメニューが死ぬほど使いづらいので、Classic Shellを使っていますが、今回アップデートを実行したら削除されてしまいました。これまでも、Windows10でのアップデートでアプリが勝手に削除されるケースはありました。それらは、アプリが対応するまで待たなければなりません。こういったものが結構出てくると思われるので、情報を事前に集めておきましょう。

また、レジストリやサービスの起動有無などの設定関係なども、諸々殆どがクリーンインストール並に初期化されてしまいます。これ以前からこういう状態で、その度に設定をしなおさなければならないので、非常に迷惑ですね。よって、企業等でその企業内向けにカスタム設定をしていたりする場合、アップデート後にクリアされていると思われるので、再設定用のインストーラなどを今後用意しておくと良いでしょうね。

また、地デジチューナーとアプリに関してはもう少し状況が悪く、ドライバが消されてしまい、アプリが起動しないケースが多々あるようです。メーカーのHPで対応ドライバがリリースされるのを待つか?PCの起動をカスタマイズする – スタートアップ設定 – ドライバ署名の強制を無効化するの手順で、ドライバを強制的にインストールし直すと使えるようになるみたい。

タスクスケジューラの設定やら環境変数やらもクリアにされたという人もいますので、今一度、お使いのPCの各種設定を総見直しすべきでしょう。

NASに接続できなくなる

TH2の時から話題になっていた事ですが、アップデートした結果、LANの他のコンピュータが見えなくなる、ファイルサーバやNASにアクセス出来なくなる現象があります。結構厄介な問題ですので、これも古い設定に戻して上げることで、ネットワークコンピュータに出てくるようになるので、戻しておくと良いでしょう。特にWindows7からアップデートした機種でよく見られます。

まず、使っているPCに於いて以下の作業で検証します。

  1. タスクバーの検索窓で、cmdと入力し出てきたcmdの項目を右クリック⇒「管理者として実行」を行う。
  2. 出てきたコマンドプロンプト画面で、net view というコマンドを実行。1231や6118といったエラーが出た場合、該当の症状です。問題がない場合には、「コマンドは正常に終了しました」と出るはずです。

さて、この状態に於いて、主に企業のLANなどでLinuxのSambaにマスタブラウザを担当させている場合には、smb.confに以下の設定を書き加えると良いとのこと。domainmaster = yesになってる事も確認しておきましょう。

しかし、多くの人は個人でPCを使っており、Sambaなんて立ててないよという人も多いと思います。そして今回のケース、自分も遭遇しており、仮想マシン内のWindows10からホストであるMacbook Airが見えず、Macbook AirからはWindows10のマシンは見えているというオカシナ状態でした。まずは、以下の手順で検証します。

  1. タスクバーの検索窓で、cmdと入力し出てきたcmdの項目を右クリック⇒「管理者として実行」を行う。
  2. 出てきたコマンドプロンプト画面で、sc.exe qc lanmanworkstation というコマンドを実行。
  3. 当方の場合下記のスクショのような結果が出ました。注目すべき場所は、DEPENDENCIESという項目で、自分の場合、Bowserとmrxsmb20、NSIという項目が出ていました。この状態では他のPCは見えませんでした。
  4. このコマンドは、使ってるPCに於けるSambaプロトコルのどれが有効になってるかを検証する為のものです。

図:検証コマンドを実行した結果

ここから先は、環境によってちょっと左右されます。コメントで頂いた内容では、以下の内容でLAN内のPCが見えるようになるとのことでした。このコマンドは、samba2.0の設定を無効にするコマンドです。

  1. sc.exe config lanmanworkstation depend= bowser/mrxsmb10/nsi というコマンドを実行する
  2. sc.exe config mrxsmb20 start= disabled というコマンドを実行する
  3. PCを再起動する

しかし、当方のマシンではこれではダメでした。ということで、同じくコメントで頂いていた、デフォルトに戻すコマンドを実行してみました。

  1. sc.exe config lanmanworkstation depend=Bowser/MRxSmb10/MRxSmb20/NSI というコマンドを実行する
  2. sc.exe config MRxSmb20 start=auto というコマンドを実行する
  3. PCを再起動する

すると、自分の場合には、これでホスト側のMacbook Airが見えるようになりました。sc.exe qc lanmanworkstation のこの時の実行結果は以下のスクショの通りです。

Bowserとmrxsmb20mrxsmb10、NSIの4つの項目がDEPENDENCIESに出ています。最初のスクショと比較するとmrxsmb10が無かった事に気が付きます。もちろん、ケースバイケースですので、逆にmrxsmb20がある事で障害が出ている場合もありますので、一通りためしてみるのが良いでしょう。もちろん、これで無事にnet viewの結果もちゃんと表示されました。

また、レジストリの特定部分を修正するだけで治るケースもあります。手順は以下の通り

  1. regeditを起動して以下のレジストリポイントを開く
  2. AllowInsecureGuestAuthを開く
  3. この項目がない場合には作成しておく。右側のパネル内で右クリックして、REG_DWORD(64bit)を選んで名前をつける
  4. ダブルクリックして、値のデータを1にする
  5. PCを再起動する

図:やっかいなファイル共有問題

OneDriveを無効にする

自分はオンラインストレージはGoogle DriveやDropboxは使っていますが、OneDriveは使っていません。オフにしておいたのですが、アップデート後に復活してログインを要求する画面がでまくるので、再度オフにしました。

Windows10よりOneDriveというクラウドストレージがOSに統合されて標準で使えるようになっていますが、Google DriveやDropBoxなどを使っていて、普段使わない人にとっては不要のシロモノですね。また、セキュリティの観点から企業内で使用させないというのも重要な対策の1つですので、以下にOneDriveを無効にする手順を記載します。

  1. タスクバーの検索窓から「アプリと機能」を検索実行
  2. Microsoft OneDriveを探し出す
  3. アンインストールを実行する

図:ナビゲーション内表示をオフにする設定

つぎに、OneDrive自体を無効にする方法ですが、Windows10 Proでないと出来ません。以下にその手順を記載します。

  1. gpedit.mscを起動する
  2. 管理用テンプレート → Windows コンポーネント → OneDriveを開く
  3. OneDrive をファイル記憶域として使用できないようにする」をダブルクリック
  4. ダイアログが表示されたら「有効」をチェックして「OK」ボタンをクリック
  5. 再起動する
  6. タスクトレイからもOneDriveのアイコンは消えます。

図:Onedrive使用を制限するポリシーを追加

Log File Systemのバージョンを元に戻しておく

一部のユーザに於いて(Windows7)に於いて、Windows10にアップデート後に外付けHDDやUSBメモリが認識されなくなるという現象が報告されています。これはWindows8リリース時にも言われていた困った現象なのですが、NTFSボリュームのログファイルシステムがWindows7時代の1.1からWindows8/10ではアップデートされており、互換性が失われており、結果、見えなくなるという現象です。内蔵・外付け問わず起きるようです。

対応策としては、

  1. 必ずUSBの安全な取り外しを実行する(繋げたまま電源オフしない)
  2. 高速スタートアップを無効にする
  3. ストレージデバイスのキャッシュポリシーがクイック削除にする
  4. Log File SystemをWindows7時代のversion 1.1に変更する

となっています。上記の1.は当たり前の話として、2.については上記項目の高速スタートアップ機能が原因のケースを参照してください。ここでは、後半の4.について記述します。Windows10でもやってみたところきちんと、version 1.1になったので、大丈夫かなと思います。但し若干HDDのパフォーマンスが落ちるとか。以下にWindows8以降のLFSバージョンが2.0から1.1に変更する方法を記述します。

  1. 管理者権限でまずはfsutil fsinfo ntfsinfo C:(C:の部分はドライブレター)を実行して、LFSバージョンが2.0であるのを確認する
  2. レジストリエディタを起動する。
  3. HKEY_LOCAL_MACHINESystemCurrentControlSetControlFileSystemを開く
  4. 新しくDWORD値を作成し、名称:NtfsDisableLfsUpgrade 値:1を入力する
  5. 再起動する
  6. 改めて1.を実行し、LFSバージョンが1.1になっているかどうかを確認する

しかし、この手法、Windows8時代に取り上げられた問題なのですが、実はWindows8間やWindows7時代にも起きていた事なので、あまりこういう手法をやるというのはオススメできません。高速スタートアップオフだけで十分じゃないかなと思います。実際にファイルが消失したりパーティションが破壊されるわけではないので注意。フォーマットしろとか言われる事があっても、早まってフォーマットしては行けません。復旧できなかった人は、こちらのサイトを参照してみてください。

※ちなみにこの問題は、NTFSで起きる問題なので、extFATやFAT32では起きないと思います。

※XPや7,8,10など混在する環境でHDDの使い回しをせず、またHDDはNASなどにして活用したほうが良いと思います。

図:LFSのバージョンを確認中の画面

圧縮メモリをオフにする

Windows10 TH2よりメモリ圧縮機能が搭載されました。なるべく仮想メモリを使用せずに、メモリにロードされたプログラムの内、使っていないものを圧縮し、空きメモリを作るという機能なのですが、低スペックマシンでWindows10を運用する場合、これがパフォーマンス向上どころか足を引っ張る可能性があります。圧縮率も別に良いわけでもなく、圧縮と展開にCPUを使うので、全体的に動作がもたつく可能性があります。

そこで、この機能をオフにするわけですが、RS1ではSuperfetchという機能をオフにする事で圧縮メモリ機能をオフにする事ができます。CPUパワーに余裕がある場合にはオンにしておいた方が良いので、状況に応じてオンオフを見極めると良いでしょう。

  1. タスクバーの検索窓より「サービス」を検索して実行
  2. サービスの画面にて、Superfetchを探す
  3. 右クリックして、無効にする
  4. 再起動する
  5. タスクマネージャで見た時に、パフォーマンスの中のメモリを開いてみる
  6. メモリ構成のバーにカーソルを合わせるとツールチップが表示され、メモリの圧縮は無効ですとなっていればOK

図:圧縮メモリオンの状態

また、Microsoft公式からメモリ解放ツールがリリースされています。rktools.exeがそれになりますが、この中に含まれているempty.exeがメモリ解放ツールです。ただしこれは古いツールで、昔の概念のOS上では確かに有効なプログラムでした。しかし現代のモダンなOSは空きメモリを作らず高速化の為にメモリを常にフルに使用する設計なので、このツールを利用することで逆にパフォーマンスが落ちる可能性もあります(メモリが空いてるのが正義と言えたのはWindows Vistaあたりまでです)。

このツールの使い方についてはこのサイトがもっとも詳しいので、低スペックマシンでどうしてもメモリ空けが必要だということであれば、タスクスケジューラにempty.exeを登録して使ってみるのも良いでしょう。

ダウンロード済みのアップデータの残骸

MediaCreation ToolやWindows Updateなどからのアップデートの場合、隠しフォルダにインストーラがダウンロードされます。最大で6GBもの巨大なファイル群で、HDDの圧迫に繋がります。これらのファイルは予約通知の場合には、C:¥$Windows.~BTフォルダで、ソレ以外の場合、C:¥$Windows.~WSフォルダになっているようです。また、アップデート後もWindows.oldという以前のOSのフォルダが分離して残されています。ですので、アップデートを行うと20GB近くの容量が消費される事になりますね。

これらのファイルは手動で削除するのではなく、ディスクのクリーンアップより削除が行えます。その中のシステムファイルのクリーンアップを実行すると削除が実行できますが、Windows.oldなどは削除すると以前のOSに復元が出来なくなりますので、注意が必要です。自分が削除した項目は

  • 今回作成された一時ファイル群(一時Windowsインストールファイル)
  • インストールログファイル群(Windowsアップデートログファイル)

以前のWindowsのインストールが、Windows.oldに該当する項目です。削除しても構わない人だけ削除しましょう。かなりの容量があります。システムファイルのクリーンアップは、対象のドライブを【右クリック】⇒【ディスクのクリーンアップ】⇒【システムファイルのクリーンアップ】にて、「以前のWindowsのインストール」「一時Windowsインストールファイル」を削除する事でクリーンアップ可能です。

この項目は以前のOSやバージョンに戻さない、イメージバックアップを取ってあるから不要、タブなどディスク容量が少ないのでスペースを空けたいという人は実行すると良いでしょう。仮想環境でも仮想ディスクの圧迫につながります。自己責任ですが。

図:ディスクのクリーンアップ

オープンスポットリスト対策

Googleが世間のAPの情報を収集してるのは有名ですが、Microsoftも始めたようです。これを防ぎ、共有させないようにする為には、自分のルーターのSSID名を以下のように名前に加えると良いです。

  • Googleからの収集を防御する為に、SSID名に「_nomap」を追加する
  • Microsoftからの収集を防御する為に、SSID名に「_optout」を追加する
  • 両方対策する場合には、「自分のAPのSSID名_optout_nomap」とする。

アップデート後に動かなくなったアプリについて

毎度毎度のことなのですが、アップデート後に特定のアプリケーションが動作しなくなる事があります。これにはいくつかの原因があります。

  1. アップデートによって一部コンポーネントが更新され、それを利用してるアプリで動作しなくなる
  2. バージョンチェックに引っかかり、起動できなくされている
  3. 上記以外の理由で起動しなくなっている

上記のうち1.については、どうにもなりませんので、開発元が対策版を出すまで動かすことはできないでしょう。

互換モードで解決

しかし、3.の理由の場合、互換モードを設定する事により動くようになることがあります。プログラムやショートカットを右クリック⇒プロパティの中に【互換性】というタブがありますので、ここで以下の作業をします。なお、2.については、内部的にバージョンチェックのコードが動いてるので通常ではどうにもなりません。

  • 互換モード – どのバージョンのOSで動かしてるかのように振る舞うか?を選ぶ。
  • カラーモード – おもに昔のゲーム用の設定。特定の表示色じゃないと動かないチェックが掛かってたりします。
  • 解像度 – 640 x 480という特定の解像度でないと動かないチェックが掛かってたりするプログラム用。
  • スケーリング無効 – 高DPIだとオカシナ表示になるプログラムで使います。あまり使った記憶はありません。
  • 管理者権限 – Windows Vista以降は管理者権限じゃないとUACのせいでプログラムが動かないことが結構ありますので、よく使います。

自分がよく使っていた設定は、WindowsXP SP3で管理者権限を付与した設定です。Windows2000の設定もよく使ってました(Win10では2000の設定は消されていますが)。結構動きます。特に昔のフリーソフトやゲーム類で使う機会が多いですね。この画面は出る場合と出ない場合があります。

図:互換モードの設定画面

IEコンポーネント絡みの問題

今回のメジャーアップデートに伴って、IEコンポーネントを利用してるアプリケーションで、起動が出来ないや起動しても表示関係でトラブルが起きてるという情報があります。Microsoft Money等が引っかかってるようです。Moneyの場合、「IE6が必要」みたいなメッセージが出て起動が出来ません。

これで表示が治らない場合、作者対応待ですね(この2つのソフトの場合、作者対応とか期待できないわけですが)。レジストリ編集は慎重に。壊れたら起動しなくなりますよ。

  1. IE11を立ち上げて、色々設定を済ませておく。
  2. レジストリ情報を修正する為、レジストリエディタを開く
  3. 64bitの場合、HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREWow6432NodeMicrosoftInternet Explorerを開く
  4. 32bitの場合、HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftInternet Explorerを開く
  5. 設定名:version の中の値:9.11.18362.0 に変更する

※この方法は、IEのバージョン偽装をする方法なので、今後アップデート関係でオカシナことになる可能性もなくはないので、注意が必要です。必要に応じて、レジストリエントリーをエクスポートして取っておくと良いでしょう。IE11の自動更新でversion表記が元に戻るようなので。

図:Win10上でMS Moneyがちゃんと動いた

IE11で特定のサイトが見られない

Edgeではなく、Internet Explorer 11で特定のサイト(オンラインバンキングなど)を見ようとすると見られないという現象が発生してるようです。これらはいくつかの解決法があります。

  • 拡張保護モードで64ビットプロセッサを有効にするにチェックを入れてPCを再起動
  • 逆に拡張保護モードをオフにしてみる。
  • 互換表示設定を利用する

前者はインターネットオプションの中にある詳細設定⇒セキュリティのセクションにあります。32bitと64bitで設定項目が違います。64bitのみ拡張保護モードで64ビットプロセッサを有効にするという項目があり、両者共通で拡張保護モードを有効にするという項目もあります。32bitのIE11で楽天を見てみましたが特に問題はなかったので、64bit特有の問題かもしれません。拡張保護モードを有効にするにもチェックを入れておくと良いでしょう。逆にこれを外さないと見られないというサイトやアドオンツールバー(Yahooツールバーなど)もあるので、注意が必要です。

後者は、そのサイトで互換表示設定を開き、追加ボタンを押す事で利用できます。

図:拡張保護モードの設定項目

システムファイルチェッカーでスキャンする

64bit環境に於いてだけ、一部のアプリケーションが起動しない、もしくは起動はするけれど奇妙な症状で動かないなどの報告が上がっています。ギコナビWindows Livemailの文字化けなどがその1例で、これらのアプリは32bit環境では普通に動作していますが、64bit環境だとなぜか、Windows10でだけ動作しないという現象が報告されています。

以前のOSが64bit環境なのに、Windows10でだけ動かない点が疑問視されていましたが、以下の手順でシステムファイルチェッカーで対処すると動作するようになるとの事です。同じような症例に対して有効かもしれません。この手法でギコナビ等が動作するようになります。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
  2. sfc /scannow を実行する
  3. C:¥Windows¥SysWOW64¥en-US¥ にファイルがないよという事で修復される
  4. 起動するようになる

との事。ギコナビの場合、該当のフォルダに存在していなかったファイルは

  • mlang.dll.mui
  • msprivs.dll.mui
  • Windows.Media.Speech.UXRes.dll.mui

の3つのようです。何故なのか理由はわかりませんが、64bit環境で以前は動いていたのに、動かなくなったような事例ではやってみる価値はあるかもしれません。

Windowsイメージ修復を利用する

Windows8より搭載されてるdism.exeを利用して、システムファイルの修復を行うことが出来ます。システムファイルチェッカーでは「破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした・・・」といったメッセージが出て、修復が出来ないケースがあります。その場合、続けてこのコマンドを利用して修復をすることが可能です。使い方は以下の通りです。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
  2. DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth を実行する
  3. 100%に到達するまで待つ。20%付近でやたら進捗しなくなりますが、そういうものなので、耐える。
  4. 復元操作は正常に完了しました。壊れたコンポーネントストアは修復されました。操作は正常に完了しましたというメッセージが出ると思います。
  5. 完了したら再起動をする。

再起動後、もう一度、sfc /scannowを実行してチェックしてみると、Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでしたというメッセージが出て何事もなく完了すれば成功です。システムファイルチェッカーだけでは解決できなかった時に利用しましょう。アプリケーションが起動できるようになるかもしれません。

※これでも治らない場合には、セーフモードでsfc /scannowやdism.exeを試してみると良いかと思います。

署名なしドライバのインストールで対処

ハードウェアよりのアプリケーション、例えば地デジ視聴ソフトウェアのように特定のデバイス用のソフトウェアのような場合、デバイスドライバ自体がWindows10に未対応で、そのままだと動作しないという事があります(Windows7時代からあった問題)。そうなると、古いアプリケーションやハードウェアの場合、Windows10にしてから動かなくなるという事が報告されています。

非推奨自己責任のやり方ではありますが、未署名ドライバをインストールして動かすという方法があります。必ずしも成功するわけではありません。以下にその手順を。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、bcdedit /set TESTSIGNING ONでテストモードにする(OFFで元に戻る)
  2. Windows10スタートメニューより、[設定]⇒[更新とセキュリティ]⇒[回復]⇒[今すぐ再起動する]をクリックする
  3. オプションの選択画面にて、【トラブルシューティング】を選択する
  4. トラブルシューティング画面に於いて、【詳細】を選択する
  5. 詳細オプション画面に於いて【スタートアップ設定】を選択する
  6. 再起動ボタンを押す
  7. スタートアップ設定画面で、【ドライバー署名を強制しない】である7を入力する
  8. 続いて、コントロールパネルから【セキュリティとメンテナンス】を起動
  9. 【Windows SmartScreeen 設定の変更】をクリックし、【何もしない(Windows SmartScreeen を無効にする)】を選択する
  10. 但しこのsmartscreen設定のオフはネット経由でのセキュリティが弱くなりますので、自己責任で。
  11. これで、ハードウェアのドライバがインストール出来るようになります。
  12. ドライバーによってはインストール後、9. smartscreen設定を元に戻しても動作するようです。
  13. ドライバーによってはインストール後、7.ドライバー署名の強制を無効にするを元に戻しても動作するようです。

非常に手順が多く、セキュリティやOSの根幹部分の設定を変更する行為なので、よくわからない人はやらないほうが良いです。

未署名カーネルドライバが使えない

今回のVersion1607より、いわゆるデバイスドライバに於いてMicrosoftの署名がないものについては、配布・インストールが基本的には出来なくなっています。よって、以前のバージョンにて動いていたハードウェアなどに於いて、古いデバイスの場合、動かなくなる可能性があります。これまで同様にセキュアブートをオフにして、テストモードにすれば利用は可能ですが。

主な事例として、非公式なXboxコントローラをWindows10で使用するドライバや、SafeDisc / SecuRomといったディスクを使ったゲーム類を動かす為のsecdrv.sys、本来非対応のWindows Media Centerのテレビチューナドライバを強引に対応させた場合などが対象になるみたいです。ただ、報告では新規インストールのみがアウトで、再インストールは問題ないとのこと。ということなので、これらのドライバを使ってる人は、一旦完全削除してインストールし直しをすることになると思います。

※録画ハードであるPT3は署名済みドライバが出たので、対応したようです。PT2とかはダメでしょうね。

デバイスドライバを手動で更新する手順

Windows10にアップデートしてから、グラフィックカードやWiFiなどで不具合が生じており、場合によってはKP41病が出たり、WiFiがブツブツ切断されたりと困ってる人は非常に多いです。Windows8より以前のデバイスドライバのままだと、Windows10ではこのような不具合が生じるだけでなく、Windows10に標準で用意されてるドライバですら、問題を起こす事があり、アップデート時にはこれら古いドライバが自動的に選択されてしまい問題を引き起こしています。これらを解消する為には、それぞれのデバイス用にメーカーがWindows10対応を謳ってるものをダウンロードしてきて、手動でドライバを当てる作業が必要になります。

今回、購入したばかりのゲーミングPCにてGW-450Dという自分がRaspberry Pi用に買って使っていたWiFiドングルを挿したらトラブルが起きたので、これを例に手動でドライバを当てて見たいと思います。GW-450Dの場合のケースは、挿したらすぐ使えるのですが、5GHz帯のアクセスポイントが検出できないという不具合を、Windows10標準搭載のドライバが抱えていました。この症状は、GW-450D KatanaやGW-450D2でも発生しています。

  1. メーカーのHPよりWindows10対応のドライバをダウンロードしてくる
  2. ダウンロードしたZIPを解凍し、ファイルの中に32bitと64bitの2種類のドライバがそれぞれ入っているのを確認する。
  3. タスクバーの検索窓より「デバイスマネージャ」を検索して、起動する
  4. ネットワークアダプタの中にGW-450Dが認識されているので、これを右クリック→プロパティを開く
  5. ドライバタブを開き、ドライバの更新をクリックする
  6. コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリックします。
  7. 次の画面では、「コンピュータのデバイスドライバの一覧から選択します」をクリックします。ここで、直接2.のドライバを指定しても、手動でドライバが当たりません。
  8. 次の画面では、「ディスクを使用」をクリックします。
  9. 次の画面では、参照ボタンを押します。今回は64bitドライバが目当てなので、そのフォルダの中まで入り、netr28ux.infを指定します。
  10. OKボタンを押し、次へボタンを押す。

これで、無事に手動でドライバを当てる事ができました。同じようにグラフィックボードや、SATAコントローラ、CD-ROMデバイスなど様々なデバイスで問題を起こしてると思われるものは、同じ手順でドライバを用意して手動で当てることにより、不具合が解消されたり、KP41病が治ったり、さらにはCRITICAL STRUCTURE CORRUPTIONや、watchdog violationといったブルースクリーンのエラーで止まる現象が解消するかも知れません。

Windows7にSP2のようなものリリース

Windows7は現在、Service PackはSP1しかリリースされておらず、その後は累積パッケージが個別にバラバラと配布されてきました。よって、新規にWindows7マシンをセットアップする場合には、SP1を当ててから、莫大な数のWindows Updateで時間を潰すという事が必要でした。しかし、ウェブを介したアップデートというのは1台だけならともかく、複数台となると情報システム部門の負担は莫大です。ということで、SP1から今日に至るまでのパッチが含まれており、Internet Explorer 11および.Net Frameworkのアップデートは含まれていない。

このSP2のようなものは、Convenience Rollupと呼ばれており、Microsoftカタログ(要Internet Explorer 11)よりダウンロードできる。また、Windows7 SP1のスタンドアローンインストーラは、こちらのページからダウンロードできるので、両方共手元に入手しておくと良いでしょう。よって、まっさらなWindows7マシンを最短で最新にするには

※但し、これ以外にもバラバラと後で配信されていたりするので、完璧な状態に持っていくのは難しいでしょうね

PCのリフレッシュ

最終手段です。アプリやアップデートの類、設定類等様々なものが全部クリアされてしまうので、非推奨です。所謂PCをクリーンインストール状態にまで戻してしまうものなので、どうにもならなくなった時のものですので、安易に実行しないで下さい。手順は以下の通り。実行後、WindowsUpdateのアップデート項目やアプリケーション、設定類全てがクリアされてしまいます。

  1. Windowsのスタートメニューより設定を実行
  2. 【更新とセキュリティ】⇒【回復】の中にある、「このPCを初期状態に戻す」の開始するボタンを押す。
  3. 後は指示に従う。

図:PCのリフレッシュは覚悟が必要です。

XAMPPのApacheが起動してくれない

XAMPPに入っているApacheが起動しないという現象があります。自分もLinuxの仮想マシンや、OSXでも使用していたりしますが、Apacheはその中核を為すWebサーバアプリケーションです。このApacheがWindows10になってから起動できない現象が報告されています。しかし、理由は単純です。「Apacheが使用するPort80がWindows10からIISが勝手にオンになり、使用してるから」というのが原因です。

このIIS(Internet Information Server)も、MSのWebサーバアプリケーションでして、同じPort80を使っています。なので、これを排除しましょう。以下の手順で排除します。

  1. Windowsのタスクバーの検索窓より、「Windowsの機能」を検索し、「Windows の機能の有効化または無効化」を開きます。
  2. インターネットインフォメーションサービス」を開き、中に入ってる「World Wide Webサービス」のチェックを外す。
  3. 再起動する

これだけです。他にもPort80を使用するソフトウェアを入れていたり、指定していた場合同様の事が起きますので、各アプリケーションでPortがバッティングしないように注意しましょう。最悪、Apache側の使用ポートを80から8080などに変更するのも対策の1つです。

WinPcapが不安定

パケットモニタリングツールとして非常に有名なWinPcapなのですが、Windows10上で使えなくなったもしくは、使えるけれど非常に不安定と話題になっています。当然WinPcapと連携して運用するソフトウェアも使えなくなっているようです。そこで、筑波大学の学生の方がWinPcapをベースにWindows10上で動くようにビルドしたWin10Pcapがリリースされています。

WinPcapと互換性があり、x86でもx64でもきちんと動作するようです。パケットモニターなどをしている方で困ってる方は是非導入してみましょう。

色々気に食わない人へ

Windows7からのアップデート者は、今回のWindows10へのアップデートで様々なものが廃止されてると感じる事でしょう。それだけでなく、更に8から退化というか簡素になってしまい、機能的に不足を感じたり、気に食わないという人も多いと思います。それらの機能を他のアプリケーションや設定を追加して補完したい人は、以下のツールや設定を導入してみたら如何でしょうか?

マウスホイールの方向を逆転したい

以前のバージョンまであったマウスホイールの設定。現在のWindows10には「方向を逆転する設定」が存在しません。そのため、一部のユーザからは不満が出ており、ホイールスクロールを下に回すとページのスクロールは下方向に進むように固定されています。しかし、この設定の元になってるレジストリ自体は残っており、それを

公式ツールで変更する

このツールはMicrosoft製のKeyboardおよびMouseでだけ使用する事が可能です。Microsoft Mouse and Keyboard Centerと呼ばれるツールです。

手順は以下の通り

  1. こちらのサイトから32bit/64bit/ARMのうち自分の環境にあったものをダウンロードする
  2. 実行するとインストールされる
  3. マウスの設定が出てきたら、スクロール設定を開く
  4. 垂直スクロール方向をフリップの設定があるので、オンにする

レジストリを操作する

こちらが普通のマウスで行える設定になっています。レジストリ操作をするので注意が必要です。

  1. タスクバーの検索窓より、「マウス」を検索する
  2. マウスの設定画面が出るので、「その他のマウスオプション」を開く
  3. ハードウェアタブをクリックする
  4. プロパティをクリックする
  5. 詳細タブを開き、プロパティで「ハードウェアID」を選択する
  6. 一番上の項目がハードウェアIDなので、これを右クリックでコピーしておく。テキストにでも残しておきましょう
  7. タスクバーの検索窓より、「regedit」を検索して実行する
  8. まずは「HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetEnumHID」を開く
  9. この中にVIDの値とPIDの値が一致するものがあるので、それを開いてみる
  10. さらにその中にあるDevice Parametarを開く
  11. 右側のパネルにある「FlipflopWheel」という項目を開く
  12. 値が0ならばこれまで通りのスクロール、1で逆転スクロールになります。16進数のまま変更してOKです。
  13. 再起動するとマウスホイールのスクロールが逆になります。

図:マウスのハードウェアIDをまず調べる

図:flipflopwheelの設定を1にする

IE11を削除したい

はっきりいって既に前時代のブラウザであり、現在既にもう標準でもなんでもないこのブラウザ。業務用のファームバンキングやe-Taxに代表される遅れた国のサービスを使うのでなければ、セキュリティホールにも成りかねないので、業務で使うのは好ましくありません。既に業界標準はGoogle Chromeです(新Microsoft EdgeはChromiumベースになっています)。

社内でもIE11じゃないと駄目なんていうどうしようもないシステムがあるところは刷新する事をおすすめします。既に完全に時代遅れな上に、会社のボトルネック・負の遺産になっています。ソレ。未だにIE11を社内標準としてる大企業があるのですが、ちょっとどうかと思う。(そういった企業は情シスをリストラする事をおすすめします)。

削除方法は以下の通り。

  1. タスクバーの検索窓から「アプリと機能」を検索して実行
  2. オプション機能の管理をクリック
  3. Internet Explorer 11がいるので、クリックしてアンインストールを実行する
  4. 再起動すればOK.
  5. 再度入れたい場合は同じ画面の「機能を追加」で追加すればOK.
  6. まれに再インストール出来ないこともある。
  7. IEコンポーネントやVBAでOAuth2.0認証やらせてるようなケースでは必要になりますので、自分で必要かどうか見極めてください。

図:もうIEにこだわる時代は終わりつつあります

Windows10でもムービーメーカー2012を使いたい

filmoraやPremiere Element、aviutilやavidemuxなど今でも他に選択肢はあるので、あえてWindows Movie Makerでなければならない理由はないと思うのですが、使い慣れていたという事で今でもWindows Movie Maker 2012を所望する人は多いです。しかし、2017年1月にWindows Movie Makerは提供が終了しており、公式サイトからダウンロードが出来ません。

wlsetup-all.exeというファイルがインストーラになりますが、ネット上では怪しいファイルの配布は今でもあります。

Windows10では「フォト」アプリで実は動画編集が可能になっており、こちらを使えばできなくもありません。それでもWindows Movie Maker 2012が欲しい人は、WebarchiveでMicrosoftの直リンクファイルをクロールされた過去のバージョンを見つけましたので、そちらをダウンロードすると良いでしょう(Windows Live Essensial 2012なので、Live Mail 2012なども含まれています)。

また、当時の直リンクURLは、http://g.live.com/1rewlive5-all/ja/wlsetup-all.exeですので、こちらをWebarchiveで探せば、どこかのリンクで手に入るかもしれませんね。(インストールには.Net Framework 3.0が必要ですが、インストール途中で入れることが可能)

図:Windows10でもMovie Maker 2012は動いた

起動時にNumlockがオフになってしまう人へ

Windows10にアップデートしてから、特にデスクトップユーザに於いて、Numlockがオフで起動するため、ちょっと面倒だなという報告がちらほら見受けられます。ノートPCの場合キーボードといっても、テンキーがないものも多いので困る事は少ないですが、テンキーを常用する人にとっては、毎回Numlockがオフになっていてちょっとしたストレスになります。たったこれだけの事なのですが、事務職的には結構重要なポイントだったりするのです。

さて、これを直す方法ですが、現時点ではレジストリを修正するしかありません。以下に修正方法を。修正は慎重に行うようにして下さい。

  1. レジストリエディタを起動する
  2. HKEY_USERS¥.DEFAULT¥Control Panel¥Keyboardを開く
  3. 中にある「InitialKeyboardIndicators」をダブルクリックする
  4. 中の値が2147483648になってると思いますが、これを2にするとNumlockが起動時にオンになります。0でNumlockオフになります。
  5. 再起動する

しかし、これだけだと実は失敗します。というのも、OSの機能として、ログオン画面でNumLockをオンにしてログオンせずにシャットダウンするとその設定を覚えるという機能が付いてるため、この作業をしなければなりません。上の手順だけですと、2回目以降でオフになったりします。必ず再起動後に、ログオン画面でNumLockをオンにしてそのままシャットダウンして下さい。

そして改めて起動させると、次回以降、NumLockがオンになってくれるはずです。

図:レジストリ関係の処理がなんだか多い

スタートメニューが気に食わない人へ

Windows10よりWindows8.1で復活した似非スタートメニューではなく、ちゃんとしたスタートメニューが復活しました。しかし、やたらゴテゴテしてる上に実に使いにくい。ということで、Windows8.1時代より引き続き、フリーソフトによって、シンプルな良く知るスタートメニューへリプレースできます。使用するのは、Classic Shellです。ですが、英語版で日本語表記ではないので、日本語化ファイルを入れて日本語化します。以下に手順を。

  1. OpenShellをダウンロード
  2. そのままセットアップをします。
  3. OpenShellのスタートメニュー右クリックのsettingで設定画面に入る
  4. Languageの中に日本語があるので、これを選択する。
  5. すると、設定項目等が全て日本語化されます。OpenShellを再起動しないと反映しないこともあります。

図:Windows10にOpenShellを入れてみた

タイトルバーが真っ白で気に食わない人へ

Windows10は、それまでのWindowsと比較して色々退化していて使いにくい箇所がボツボツ出てきています。タイトルバーはその内の1つで、マウスで掴んで移動しようとしても動かないことがあって、実はそこは「タイトルバー領域」じゃなかったりします。しかし、色が白で一緒なので、非常にわかりづらくフラストレーションが溜まります。ということで、Windowsの配色設定を利用できるテーマが公開されていますので、導入しましょう。こちらのサイトでは直接テーマファイルを編集して可能にする方法が提示されています。

  1. こちらのサイトへ行き、Download Colored title bars Windows 10 theme/visual styleをクリックする
  2. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する
  3. windowsフォルダとwindows.themeが入ってるので、これをC:WindowsResourcesThemesへ上書きコピーする
  4. コピーしたwindows.themeをダブルクリックする
  5. パーソナル設定の色から、自分で色を選択して変更する(色の数が限られてるのに不満ですが)
  6. 元に戻す時は、パーソナル設定からクラシックテーマの設定をクリックし、Windows の標準のテーマのwindowsを選ぶだけ。

また、タイトルバーをWindows7スタイルにしたい人は、以下のレジストリを編集すると細枠になります。

  1. HKEY_CURRENT_USER¥Control Panel¥Desktop¥WindowMetricsをレジストリエディタで開く
  2. PaddedBorderWidthの値を-60から0にする
  3. 再起動する

Aeroglassを使いたい

Windows10から実はAeroglassが復活しています。しかし、表面上はこのAeroglassが有効になってると思われる点がありません。そこでこのAeroglassを有効にして使えるようにしてくれるものがあります。それが、Aeroglass for Windows8+という拡張機能です。インストール自体は非常に簡単です。現在、Windows10 1909まで対応しており、モダンアプリにも反映させることが出来るようですが、自己責任です

特に設定箇所もなければ、コントロールパネルに何かあるわけでもないので、本当にインストールしてそれでオシマイです。主な変更点ですが

  1. タイトルバーにAeroglassが適用されます。
  2. コントロールボックスのスタイルはWindows7スタイルになります。
  3. 起動時にinfomationというダイアログと、右下にクレジットが毎回出る。寄付をすると消えるようです。

但し、実際にはレジストリにて色々設定が変更が出来るようで、色の濃などもそこで行うようです。テーマの色の設定をそのまま反映できます。

システムフォントが気に食わない人へ

Windows10よりシステムフォントがYu Gothic UIというフォントになっています。しかし、Windows8よりシステムフォントが簡単に変えられなくなっているので、違和感を覚える人も多いようです。そこで、Meiryo UIも大っきらい!!というソフトウェアで変更する事ができます。自分はソフト名とは反対にメイリオに一括変更してます。SmartScreenに引っかかったら、そのまま実行をすれば良いです。

図:アプリを起動してみた様子

デフォルトブラウザ設定が気に食わない人へ

Windows10では現在、他のブラウザからデフォルトブラウザ設定が有効にならない現象が起きています。意図的にこういう仕様にしてるという憶測まで流れています(毎度毎度こういう話出てきますよね、Windowsって)。今回は、Chromeをデフォルトにする設定にしてみたいと思います。

  1. Chromeをインストールしておく
  2. Windowsのスタートメニューより[設定]⇒[システム]⇒[既定のアプリ]を開く
  3. Webブラウザーの項目でChromeを選択する

以上です。これで、デフォルトブラウザがChromeになります。

図:デフォルトアプリを変更してみた。

既定のフォトビューアが気に食わない人へ

Windows10になってから、Vistaより採用されたフォトビューアが廃止されて、フォトというビューアに変わりました。しかし、カラープロファイル未対応で気に食わないという人がいます。Windows8の時代から廃止されちゃってるんですが、実はWindows10では廃止されてはいるけれど、機能としては存在していて殺されてるという事です。復活させるためには長々しいレジストリデータの編集が必要です。下記のカスタマイズソフトを使ってもいいでしょう。以下に復活手順を。

  1. Notepadを起動して、レジストリコードをコピペする。ファイル名は適当なファイル名に、拡張子regを付けて保存する。
  2. そのregファイルをダブルクリックして、レジストリにエントリーを追加する。
  3. 画像ファイルを右クリックして「プログラムから開く」を選ぶ
  4. 他のプログラムを選択をクリック
  5. ずーっと下の「その他のアプリ」をクリック
  6. ずーっと下に「Windowsフォトビューア」が存在している

こんな感じです。自分も実証実験しました。コードそのものは、以下の通りです。StackOverFlowからの転載です。レジストリを修正する事になるので、要注意です。

図:フォトビューアと選択画面のスクショ

録画や動画配信を標準ツールでしたい

標準で実は録画が出来るようになっています。それがXbox Game Bar。本来ゲームの実況配信などで使う動画撮影用のツールなのですが、例えばアプリケーションの操作を録画して、解説動画を作るといったことが可能です。MP4形式で保存されるので、あとは動画編集ソフトで編集するだけ。

  1. はじめから入っていない人は、Microsoft Storeを起動して、Xbox Game Barを検索、インストール。購入手続きといっても0円なのでそのままサインインしてインストールするだけ。
  2. 右上の「…」をクリックして、ダウンロードと更新を開く
  3. Xbox Game Barがいるのでアイコンをクリック
  4. 自分のデバイスにインストールするをクリックして、インストール先PCを選び、今すぐインストールをクリック。
  5. 何かアプリを起動してから、Windowsキー+Gキーで起動します。
  6. 画面の配信も可能になっています。
  7. VMware Fusion内では使えませんでした。

図:よくわからないフリーソフトよりは安心

範囲指定でスクショを取りたい

標準でsnipping toolというアプリが入っているので、タスクバーの検索窓から検索して起動し、あとは新規作成ボタンを押せば好きなように切り取れる(Windowsキー+Shift + S」でもイキナリ切り取りモードで起動できるようになっています。

モードでウィンドウ単位や自由切り取り、遅延で数秒後に自動で切り取りなど色々細かく設定ができる。

図:範囲指定で領域をスクショとってる様子

カスタマイズソフトを使う

さっそくWindows10に対応してるカスタマイズソフトがリリースされています。英語版ですが、タイトルカラーの変更や、Windows Photo Viewerのロック解除など結構マニアックな機能があります。名前をWinaero Tweakerといいます。

仮想デスクトップ機能が気に食わない

Windows10よりようやく標準搭載された仮想デスクトップ機能ですが、実にチープでUNIXやOSX使ってきた自分としては常用したいと思えないシロモノです。WindowsXP時代にPowertoysの1つして登場して消えた機能なんですが、大して進化していません。ということで、コレに変わる仮想デスクトップアプリを紹介します。

それが、Dexpot。

Download – Dexpot

個人利用は無償で、日本語化ファイルも存在しています。インストール後に日本語化ファイルであるjapanese.dxsをDexpotのインストールフォルダ内にある、spracheフォルダ内に入れ設定画面で日本語を選択するだけで日本語化出来ます。非常に設定項目が充実していて、デモンストレーション動画を見るとどのようなものなのかわかります。

仮想デスクトップ:dexpot 1.6.1

特にノートPCのようなデスクトップ領域の限られてる環境では有効な仮想デスクトップですが、これで充実したデスクトップ環境が作れるのではないかと思います。プラグインのTaskbar PagerはONにしておくことをオススメします。

主な特徴として

  1. 仮想デスクトップ毎の壁紙の設定が可能。
  2. 仮想デスクトップ間のウィンドウの移動が楽ちん
  3. 細かなカスタマイズが非常に充実。透過率なんてものまであったりする。
  4. ホットキーも充実。
  5. OSXのSpecesのようにウィンドウの一覧表示も搭載。
  6. デスクトップ毎に固有のセッティングが出来る。
  7. 古いタイプのソフトウェアはデスクトップ毎に表示できない不具合があります。今どきのアプリであれば対応しています。

メディアセンターを構築したい

DVD再生環境を整備するの項目でも紹介したのですが、オープンソースでメディアセンターを構築することが出来ます。8.1まであったMicrosoft Media CenterはWindows10では削除されていますので、Kodiを導入すると良いでしょう。DVDも再生できますし、音楽も追加の機能も実に豊富で、但し、ちょっとだけ癖がありますので、注意が必要です。

とにかく多機能で、マニアックな機能だけでなく、メディアセンターですので、Chrome CastやApple TVのような機能も搭載していますし、エクステンションを追加して機能を強化できたりもします。Windows10に入れておいて損はない、実によく出来た無償のメディアセンター環境です。AndroidやiOSデバイスとの連携もバッチリですよ。

Download – Kodi

ここでは、DVDの再生方法についてだけ記述します。こちらのページを参照しても良いでしょう。

  1. Kodiを起動し、DVDを挿入する
  2. ビデオの項目を開き、出てきたDVDドライブをクリックします。
  3. さらにディレクトリを掘って行き、VIDEO_TS.IFOというファイルを開きます。これでDVDが再生されます。
  4. 画面から脱出する場合には、エスケープキーで脱出したり、下の方にある←キーを押します。
  5. Kodi自体を終了する場合には、一番最初の画面の左下にあるパワーボタンを押して、終了させます。

図:万能ですがサーバとしてはちょっと使いづらい

デスクトップガジェットを復活させたい

Windows7でVistaよりあったSidebarが廃止され、そして8では遂にデスクトップガジェットが廃止されてしまいました。しかし、一部のユーザでは、現在でもガジェットに対する利便性を見出しており、それを実現する為のツールを入れて、8時代よりガジェットを追加して利用してきました。Windows10に於いても引き続きそのツールが利用出来ますので、導入されてみてはいかがでしょうか?最初から結構な量のガジェットが標準添付されています。

但し、色々問題があるのも事実なので、その辺を了承した上で使用しましょう。

Download – 8GadgetPack

追加のガジェットは既にもうMicrosoftのサイトには存在していないので、ソレ以外のガジェットを他のサイトから入手しないといけません。以下にメジャーな所をチョイスしてみました。

VisualStyleで非公式なテーマも使いたい

Windows10でも廃止はされていないのですが、設定項目が潜ってしまって、意味合いが薄れつつある機能ですが、Windows95の頃からあったデスクトップテーマの発展形の機能です。しかし、非公式なテーマはそのままでは導入できず、Microsoftから提供されてるものなどしか簡単に入れることが出来ずに、めげてる人も多かったものです。UIだけでなく壁紙、サウンド、スクリーンセーバーなどを一つのテーマにそって変更できるので、今も結構お気に入りの人は多いのではないでしょうか?

この非公式なVisualStyleを導入できるようにするツールがあります。使い方は簡単で、インストールするだけ。アプリケーションではなく、システムファイルの設定を変えてあげるだけのものです。今回紹介するもの以外でも、類似のもので、UltraUXThemePacherがありますが、こちらはシステムファイルの変更を行っているので、導入はちょっと手間です。

尚、入手した非公式VisualStyleファイルは、解凍したら中身をC:¥Windows¥Resources¥Themesへと入れ、拡張子themeファイルをダブルクリックするか、設定のテーマより選んで変更します。

フォルダーの位置とサイズを記憶して欲しい

元々そんな機能は存在しないわけなのですが、個々のフォルダーの位置とサイズを記憶しておいて欲しいという要望がちらほら見受けられます。直前の位置とサイズは記憶しているわけなのですが、個別に記憶してるわけではないので、当然2,3つ目となってもその位置と場所が変わる事はありません。そこで、この位置とサイズを記憶出来るようにして欲しいという要望を実現するフリーソフトがあります。

Download – ShellFolderFix

このソフトウェアは32bit版と64bit版の2つがあります。結構古いソフトウェアなのですが、Windows10に入れてみた所、普通に動作しました。但し英語版なので、設定画面は英語ですが、殆どインストールして使うだけなので困りません。1つだけ設定するとしたら、タスクトレイに常駐するアイコンからOptionsの中のStart Automatically at logonにチェックを入れるだけ。Windows起動時に自動的に常駐してくれるようになります。

音量ミキサーを使いやすくしたい

Windows Vista以降、アプリケーション毎の音量ミキサー調整が出来るようになっているわけなのですが、非常に使いにくいです。Windows10になってよりそれは顕著で退化してるように思えます。そこで、この音量ミキサーを簡単にアプリケーション毎に設定できるようにするカスタマイズツールが、Ear Trumpetです。インストール後、複数のサウンドを使用するアプリケーションを立ち上げた後、タスクバーよりアイコンを右クリックして、show desktop appをクリックすると、以降、アプリケーション毎の音量調整が出来るようになるというものです。

普段使いよりも、音声のミキシング等ではチカラを発揮するカスタマイズツールですね。

Administratorアカウントでストアアプリ等を使いたい

普段非表示になっていますが、Administratorアカウントが存在します。これを有効にしても良いのですが、新ブラウザEdgeやストアアプリは使用できないようにロックが掛かっています。あえてこのロックを外したい人は以下のレジストリの修正が必要になります。セキュリティ面でロックを掛けてるものを外すことになるので、要注意です。

  1. レジストリエディタを起動する
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Policies¥Systemを開く
  3. DWORD値:FilterAdministratorToken 値:1に設定する
  4. 再起動するとAdministratorでもEdgeとストアアプリが使用できるようになる。

スリープ復帰時にサインインを求めないようにする

これまで、Group Policy Editorで設定していたスリープ復帰時にサインインを求める設定が、別の場所に設定項目として設けられました。よって、スリープ復帰した時にいちいちパスワード入力したくないという人は以下の手順で設定しましょう。

  1. スタートメニューより設定を開き、アカウント⇒サインインオプションを開く
  2. 一番上にある「サインインを求める」を「表示しない」にする
  3. 閉じる。これでスリープ復帰時にサインインを求められません。

Windows10 HomeをProにアップグレード

Windows10リリース時から一部で話題になっていた事なのですが、メーカー製PCのWindows7 Homeに自分でProfessional版を入れた人が、Windows10にアップデートを実施したらなぜかWindows10 Homeになってしまったという事例があります。この憂き目にあった人は我慢して使っていたようです。原因は、メーカー製PCのファームに書き込まれてるプロダクトキーを認識してWindows10が適切!?なエディションにアップデートしたという事のようです。

メーカー製のPCはBIOSにプロダクトキーが初めから書き込まれていて、故にアクティベーション不要でインストールが出来、且つそのプロダクトキーがないとインストールが出来ない仕組みを持っています。その為、ProだったのにHomeとしてアップデートされてしまったという事のようです。この状況に対して解決策が提示されています。MS公式の解決策としてコミュティに掲載されています。

但し勘違いしてはいけないのですが、これはHomeエディションを無料でProエディションに出来るという訳ではなく、本来Proエディションに出来るのに出来なかった問題を修正する方法であるということですので、Proのライセンスを持っていない人は別途購入が必要です。以下に修正手順を記載します。

  1. 事前にWindows10 1511へとバージョンアップさせておく。
  2. スタートメニューより設定を開き、「システム」⇒「バージョン情報」⇒プロダクトキーの変更またはWindowsのエディションをアップグレードをクリック
  3. プロダクトキーを変更する」ボタンを押す。ライセンス認証の画面に移動します。
  4. Windows10 ProのGeneric Keyを入力する。下5桁が3V66Tのキーです。アップグレードの開始をします。
  5. これで表面上はProになるのですが、機能はProになっていません。
  6. 再度、お手持ちのWindows8や7のProのプロダクトキーを入力する。
  7. アップグレードすると本当のProへとアップグレードされる。
  8. Proのライセンスを持たない人は、14,000円くらいでストアから買えるようです。ライセンス認証画面の下にあるストアへ移動ボタンを押すと買えます。要Microsoftアカウント。
  9. Windows10 Homeは扱えるメモリが最大128GBまで。Proは256GBも扱えるという差が存在するので、超ハイエンドPCの場合HOMEという選択肢はないですね

Creators UpdateでもMagic Trackpadを使いたい

MacのMagic Trackpadは非常に素晴らしいデバイスで、これ1つの為にMacを使ってるという人もボチボチ見かけるほどの、地味ながら素晴らしいトラックパッドです。そこで、これをWindowsでも使いたいと思っても、公式にはBootcamp用にドライバが提供されているだけで、また、普通にBluetoothとしてペアリングすると、タップやスクロールが出来ません。類似品はLogicoolから出てるんですけれどね。

そこで、以下の手順でタップとスクロールが出来るようにドライバを導入してみた所使えるようになりました。

  1. Magic Trackpadをペアリングして、まずは通常のマウスとして認識させる。
  2. ペアリング後に、Bootcamp Support Softwareをダウンロードする。
  3. ZIPファイルを解凍する
  4. Bootcamp⇒Drivers⇒Appleのフォルダの中にある「AppleWirelessTrackpad64.exe」を、Lhazなどで解凍する。
  5. 中に入ってるDPInst.exeをダブルクリックしてドライバーをインストールする
  6. 再起動する
  7. するとデバイスマネージャでApple Wireless Trackpadとして認識され、タップや二本指スクロールが可能になる。二本指タップで、右クリックになります。
  8. 但し、所謂内臓タッチパッドとして認識はされないので、設定アプリにはタッチに関する項目が出てこない。

Apple Magic Trackpad 2 - シルバー

PlaystationのコントローラをWindows10でも使いたい

手持ちでPlayStationがあるならばそのコントローラをWindows10のゲームパッドとして流用する事が可能です。PS3まではコンバータが必要でした(コンバータにつなげてUSBで接続させるタイプ)。もちろんデュアルショックも利用可能ですし、アナログスティックも動作します。

PlayStation4からはUSBケーブル(microUSB Type B)でつなげるだけで認識します。また、無線の場合にはBluetoothで接続が可能になっています。Shareボタンを長押しすると、ペアリングモードになるので、Windows10側でデバイスを追加でWireless Controllerとして認識されればOK.

接続されたデバイスはデバイスとプリンターの項目に追加されています。様々なWindows10ゲームやジョイスティックを必要とするアプリケーション、またJoyToKeyなどで変換すれば、UMPのゲームなどでも好きなキーを割り当てて遊ぶ事が可能です。この辺は、GPDWIN2の項目でも詳しく解説しています。

ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4) ジェット・ブラック(CUH-ZCT2J)

高速スタートアップを完全に封じる

高速スタートアップがアップデートのたびにオンになるので、コマンドプロンプトから封じる手段。以下の手順で封じます。

  1. 高速スタートアップのチェックがはずれていることを確認する
  2. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
  3. powercfg /hibernate off と入力し実行する。

これで高速スタートアップの項目自体が消えます。onにすればまた出現します。

Appxファイルのオフラインインストール

ストアアプリをAppx形式でダウンロードする為にはちょっと手間が必要です。簡単にダウンロードできる手段はないので、解析ツールとダウンロード支援ソフトウェアを活用してダウンロードします。以下のような手順でストアアプリへのURLを解析します。

ファイルのダウンロード

使用するツール
ストアアプリのダウンロードURLを解析する
  1. Windows 8 AppContainer Loopback Utilityを起動し、ストアにチェックを入れて、Save Changesボタンを押す。
  2. Fiddlerを起動し、ストアアプリを起動する。目的のアプリのページまで移動しておく
  3. FiddlerのEdit⇒Remove⇒All Sessionsで一度表示された一覧をクリアする
  4. ストアアプリのインストールボタンを押す。
  5. 下記のスクリーンショットのようにリストがずらずら出てきたら、ダウンロードをキャンセルする。
  6. Ctrl+Fで「appx」を検索すると、黄色くラインに色がつく。
  7. このうち、Resultが200でHostがhttp://tlu.dl.delivery.mp.microsoft.comで始まるものがターゲットのURLです。
  8. 右クリックし、Copy⇒Just Urlを選択する。
  9. Loobpack Utilityを元の通りに戻して、終了し、Fiddlerとストアアプリを終了させる。
ダウンロード支援ソフトウェアでダウンロードする

URLを取得したらダウンロードをするわけですが、Fiddlerやストアアプリは一度閉じるようにしましょう。閉じたらダウンローダを起動して、URLを登録しダウンロードを実行しています。いろいろとダウンローダソフトウェアはあるのですが、今回は、JDownloader2を利用してみます。今回、Forza Motorsports 6 Apexはファイルサイズが大きすぎるので、Calculator Freeというアプリをダウンロードしてみました。このアプリは、Windows8.1でも動作するストアアプリです。

  1. JDownloader2を起動したら、ファイル⇒リンクを含むテキストを解析を開きます。
  2. ダウンロード保存先を確認し、続行ボタンを押します。
  3. 一覧にURLが登録されるので、選択し、上の▶ボタンを押してダウンロードを実行し、終わるまで待ちます。
  4. 取得したURLは一時ダウンロードURLですので、数時間すると利用できなくなりますので、その間にダウンロードしましょう。

数分後、DigitalchemyLLC.CalculatorFree_1.4.0.78_neutral__q7s52g45wnx0g.Appxといったファイル名でダウンロードされました。

Appxのインストール

実際にAppxファイルをオフラインインストールしてみる

コマンドラインを使用しますが、インストール作業自体は非常に簡単です。以下の手順でインストールします。なお、今回はわかりやすくダウンロードしたAppxファイルは、Dドライブに配置しました。

  1. タスクバーの検索窓より、Powershellと検索し起動する
  2. 下の図のような青いコンソール窓が出ます。使い方はコマンドプロンプトとほとんど変わりません。
  3. 以下のコマンドライン(add-appxpackageコマンド)を入力して、Enterキーを押す。ファイル名を入れる時は、頭の数文字を入れて、TABキーを押すと入力補完されて楽です。
  4. 無事にインストールされると、スタートメニューに登録されます。ストアアプリのマイライブラリにきちんと登録もされています。

ストアアプリのディレクトリ関係

ストアアプリは、C:Program FilesWindowsAppsもしくは、C:WindowsSystemAppsという隠しフォルダにインストールされてるのですが、通常の方法では、ユーザはフォルダを開く事が出来ません。しかし、以下のような特徴があります。

  1. アプリ自体のフォルダにはアクセスが可能。get-appxpackageコマンドをPowershellで入力するとInstall Locationで確認が出来ます。
  2. アプリの設定関係は、%LOCALAPPDATA%Packages以下に格納されています。ファイル名を指定して実行にてそのまま入力して入れます。
  3. ストアアプリからはレジストリの読み書きは出来ませんので、レジストリに書き込みがされるようなことはないようです。
  4. このフォルダ、権限がTrustedになってるので下手にバックアップすると、セーフモードでなければ削除できなくなるので注意

音が悪いからなんとかしたい

結構昔からWindowsの音の出力は悪いとオーディオマニア界隈では公然の定説として語られ、実際に検証した結果まで出てきて以来、Windowsのカーネルミキサーはよろしくないという評判が立ったことがあります。一般の人の場合、カーネルミキサー以前に大したスピーカーやウーファーが自宅にあるわけじゃないので、それほど気にする人もいないと思いますが、そんなマニアに支持されてるのがASIO4ALL。カーネルミキサーを通過させずに、直せずサウンドデバイスに対してストリームさせるというドライバで、ASIO対応のプレイヤーやソフトウェアであれば、キレイに出力が出来るという。

もちろん普通のオンボードのオーディオデバイスはASIOに対応してるはずもないのですが、それを対応可能にするのがこのドライバの本来の役目。音質等の話は副産物的なものである。

インストール後は、音の出力先をASIOに変更する事でこのドライバ経由での再生となる。

WindowsでもDMGファイルを開きたい

自分は普段はmacOSを使ってるので、開発でWindows向けのアプリケーションを作成する時にVMware Fusionを使ってWindowsを利用しています。しかし、稀にゲーム・動画編集専用のWindowsデスクトップ機を使う事があるのですが、NASにしまってあるDMGファイルの中身が必要なことがあります。しかし、Windowsでは標準でDMGファイルをマウントすることができません。

そこで、WindowsからこのDMGファイルの中身を開いて閲覧することのできるアプリを入れてあります。それが、HFSExplorer。インストールして、NASにあるdmgファイルをダブルクリックすると、このアプリで開かれて、パスワード付きの場合には入力画面が出ます。別途Java Runtimeが必要ですが、インストール時に入っていない場合入れることも可能です。

図:秘密のDMGファイルを開いてみた

トラブルシューティング

相変わらず、トラブル満載です。結局、Windows8からの問題引きずってる所から考えて、デバイスドライバの取り扱いに関する変更とInsider Previewで一部の方の情報に傾倒してる点、妙な仕様の変更の連続がありとあらゆる終わることのないトラブルを生み出してると思うのですが。特にデバイスドライバ絡みの問題は非常に多いです。

Internet Explorer 11が終了する

Windows11では既に終了しているIE11のサポートですが、Windows10でも2022年6月15日以降利用できなくなります。IE11に依存してるようなネットバンキングなどを利用してる企業は大変な事になるでしょう。その為の利用不可能通知リマインダ表示も更新プログラム「KB5009596」にて出るようになったようです。EdgeのIE11モードを利用する事になります。

Windows11の場合は、以下のテクニックで死んだはずのIE11が起動出来たりしますが、いつOut of Dateになるかわからないので、常用するのはやめましょう。ちなみに、世間の今回の件に関する評価はこちら

※2021年10月5日、Google検索がついにIE11サポートを廃止しました。

※企業向けのWindows10 Enterprise LTSC 2019最長で2029年1月9日まで使えるらしいけれど、これはそこまで引っ張るための期日ではなく本当に最後の移行チャンスなのでIEが使える期間と思わないほうが良いです。MSの公式サイトの掲示はこちら

※2021年12月28日、Qiitaにて、Windows11には実は互換性維持の為にIE11が残っており、起動する方法が発見されました。C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\iexplorer.exeがいるものの、ダブルクリックしてもEdgeにリダイレクトされる。しかし、vbs等から以下のコードで実行すると、起動するようです。

Powershellの場合は以下のコードをps1ファイルとして保存・実行します。

また、簡単にIE11モジュールを呼び出すプログラムもGithubに出てきました。Outernet Explorerと銘打ってGithubでダウンロード出来ます。VBAなどから、OAuth2.0認証でIE11を使うようなケースや、IEコンポーネントを利用したプログラム用なので、これをもって常用する為のものではないので、Chromeなどを常用しましょう。このテクニックが封じられるのも時間の問題かと。

図:引数でURL渡す事も可能

更新プログラムを更新出来ませんでした

大型アップデートや、Windowsの機能の追加などをした後の再起動で「更新プログラムを更新出来ませんでした。変更を元に戻しています コンピュータの電源を切らないでください」というメッセージと共に、結局更新が適用される前の状態に戻される現象が確認されています。

色々と解決法として提示されていますが、以下のコマンドを管理者権限でターミナル実行後も、尚も元に戻される場合の方法があります。

尚も治らない場合には、以下の手順で更新を適用するだけです。かなり長い時間が掛かるので暇な時にでも仕掛けて起きましょう。

  1. こちらのサイトからWindows10 更新アシスタントをダウンロードする(update nowのボタンを押す) - WindowsからアクセスしないとISOファイルダウンロードのページになってしまうので、macなどからの場合はUser Agent Switcher等で変更が必要
  2. Windows10Upgradexxxx.exeというものがダウンロードされるので実行する
  3. 指示に従って今すぐ更新をクリックし、後は次へ次へと進めるだけ
  4. 何度か再起動を行った後に普通にログイン画面まで戻ってきたら成功(ようこそ画面が出てくる)

図:Windows特有の厄介なトラブル

ファイルが消えた、その後に

Windows10のアップデートで過去に最も多かった問い合わせは「デスクトップ等からファイルが消えた」という問い合わせ。原因はアップデート時に一時的に別の場所に退避させた後にもとに戻さないという行儀の悪い事をWindows10のアップデータが行っていた為。正直ちょっと信じられないようなレベルの低いバグです。しかも、過去のバージョンでは古いフォルダとして削除までしてたという体たらく。勝手に削除する行為自体許されざる行為です(Build 1809まで確認)

プログラマの間ではよく利用する「デスクトップ」や「お気に入り」といったフォルダは、Special Folderと呼ばれ、実際にはそういうフォルダがあるわけじゃなく、どこかのパスにあるフォルダをマッピングしてるだけ(シンボリックリンク的な)ものです。実体のファイルはC:usersユーザー名フォルダ名といった場所。しかもこの場所はユーザが任意で変更することも出来る(右クリック⇒場所タブ内で移動させることが可能)。

さらに他にも「Windows.oldフォルダに退避させる」というもの。このフォルダアップグレード後10日で消えるような処理が入っていました。この中にマイドキュメントなどのファイル類が格納されていたのですが、結局削除される。これは以前のOSに戻すために利用されているもので、任意にシステムのクリーンアップで消すことも可能です。

また、アップデート中は一時的にプロファイルが別のものとなり、その際に操作していたファイル類(例えばデスクトップ)を移動させたりすると、一時プロファイルがアップデート後に削除されるにともなって、ファイルまるごと消えます。当時はユーザに許諾もなく一方的に強制アップデートまでやってたものだから、ユーザにバックアップの猶予を与える暇もなく、このような事態が起きていました。現在のアップデートではそのような事は殆ど報告されていませんが、過去の所業として警戒すべきでしょう(実際に修正した問題がその後再発するなどのトラブルもMSはやっています)

なお、インストーラが勝手に削除してしまったファイルは、ファイル復元系のソフトウェアでなければ復旧できません。必ず外付けHDD等やNASに対して日々バックアップを取るようにしましょう。

Outlookで受信できなくなったり、セーフモードになる

Outlookの受信トレイ関係もユーザプロファイルの1つとして保存されています。前項のファイルが消えた現象と同様、プロファイルが消えたことによって、受信トレイが破損したもしくは、Officeコンポーネントの一部が破損した可能性もあります。個人的にはウェブ時代にクライアンのアプリを使うのは推奨していないので、ウェブ版をオススメします。こういった鬱陶しい事に巻き込まれずに済みますからね。

セーフモードで調査する

以下の手順でOutlook自体をセーフモードで起動して問題を調査します。この動作をせずともいきなりセーフモードで起動する場合もあります。

  1. Win+Xキーを押し、ファイル名を指定して実行をクリック
  2. outlook /safeを入力し実行する
  3. プロファイル選択画面が出るので、自分の普段使ってると思われるものを選択する
  4. セーフモードでも起動できない場合深刻なトラブルが生じている恐れがあります。
  5. セーフモードで起動出来る場合、は以下の手順でオカシナアドインを想定を付けて止めます。
  6. ファイル⇒オプションを開く
  7. アドインの項目を開く
  8. 管理の部分はCOMアドインとし、隣の設定ボタンをクリック
  9. 結構色々なアドインが入っています。とりあえず全部はずしてOK押して再起動。
  10. もし問題なく起動できた場合には、アドインが原因ですので、一個ずつオンにして追求しましょう。

ビューの初期化を実行してみる

同じような手順でビューを初期化してみるのも良いでしょう。

  1. Win+Xキーを押し、ファイル名を指定して実行をクリック
  2. outlook /cleanviewsを入力し実行する。正常に起動できたら儲けもの
  3. これだけ。ただこれで治るシーンは少ないんじゃないかなぁ。。。

受信トレイ修復ツールを使ってみる

アドインが原因でなかった場合、次に行ってみたいのが受信トレイが破損した可能性。これについてはMS公式に修復ツールが出ているので、こちらをダウンロードして実行します。

  1. 受信トレイ修復ツールをダウンロードする
  2. 参照ボタンを押さずともデフォルトで検出された.pstファイルが出てくると思うので、開始ボタンを押します。ただし何かあった時の為にこのpstファイルはバックアップしておくと良いでしょう。
  3. Outlookを再起動する

図:こんな感じのFixit修復ツールが用意されている

Office自体の修復を試みる

Microsoft Office自体の修復をする機能を試すのも良いでしょう。ただし、会社内では管理者権限がないと動かせないケースが殆どなので、この場合管理者に依頼することになるでしょう。

  1. 設定⇒アプリ⇒アプリと機能⇒Microsoft Office Desktop Appを探す。Microsoft365の場合もありますね。
  2. 開くと詳細オプションが出てくるのでクリック(Microsoft365の場合は変更ボタン)
  3. Desktop Appの場合、リセット項目の中に修復があるのでクリックする(チェクマークが付いたら完了)
  4. Microsoft365の場合セットアップ画面のどこかで修復セットアップの画面があるはずです。(もしくはオンライン修復やクイック修復もあり)
  5. 修復を実行したら再起動する

Office自体を更新する

Microsoft Office自体のアップデートをおろそかにしていて、Windows10のアップデートに合わせたアップデートモジュールを入れていないがために起動しないケースがあるようです。いい機会なので、Officeを最新版にしてみましょう。ついでに修復されるかもしれません。

  1. Excelなどを起動する
  2. ファイル⇒アカウントを開く
  3. 右側にある「office更新プログラム」をクリックし、今すぐ更新を実行する
  4. 更新が完了したら再起動してみる

図:Officeの更新はWindows Update経由でも可能

プロファイルを作り直す

既存のプロファイルを諦めて、新しく作り直す事が可能です。IMAP4で受信してる場合メールそのものはすべてウェブに温存されているので、作り直してデータを再取得が手っ取り早いとも言えるかもしれません。ただしこの方法はセーフモードで起動出来る必要があります。

  1. Win+Xキーを押し、ファイル名を指定して実行をクリック
  2. outlook /safeを入力し実行する
  3. プロファイル選択画面にて、オプションをクリックする。
  4. 次の画面で、作成ボタンを実行します。
  5. 適当なプロファイル名を付けて、OKボタンを押す
  6. 同意してOutlookを開始するをクリック
  7. メアドやパスワードのセットアップを行う
  8. プロファイル選択画面に戻ったら、今作ったプロファイルを選択して使用するプロファイルを選択するにチェックを入れる
  9. OKをクリックして再起動

最終手段のOffice再インストール

最終手段がオフィスの再インストール。コントロールパネルのプログラムと機能からOfficeをアンインストールし、再度メディアを使ってOffice自体をクリーンインストールします。

  1. タスクバーの検索窓からcontrolを検索し実行
  2. コントロールパネルが起動するので、プログラムと機能を開く
  3. 対象のOffice製品を見つける
  4. 右クリックしてアンインストールを実行
  5. アンインストールが完了したら、再起動して、再度手持ちのディスク等でOfficeを再インストールと、アカウントを作り直す。
  6. 時間掛かるものの一番手っ取り早い方法でもありますがOffice全体の入れ直しになるので要注意。

図:クリーンインストールは手間が掛かる

現在接続できません。ネットワークを確認して後でもう一度お試しください

これはWindows Updateとは無関係と言えます。主に原因はVPNを使っていて尚且、プロキシーの自動構成スクリプトを使っている場合、前回のシャットダウン時にVPN接続をオフにせずに切った為に、設定が残ったままとなり、次回起動時に通過できないプロキシ設定が残っているが為に、オフラインになるという現象です。一般ユーザではなく、会社ユーザの場合でプロキシーを使ってるケースにだけ言えることです。

※後述の「VPN接続で大規模な障害」の問題とも関連してるので合わせて参照してください。

  1. タスクバーの検索まどから「プロキシ」を検索
  2. プロキシの設定画面が出てくるので、セットアップスクリプトを使うがONであることを確認
  3. スクリプトのアドレスが通常設定されているものではなくなってるケースがある。ここを修正
  4. 下の手動プロキシセットアップがONになっているならばオフにする

ただし、プロキシ設定というものは、会社によって構成のしかたが異なります。安易に変更をするとインターネットに接続ができなくなるので、通常は手出しすべきではないでしょう。自分のところでは、いちいち上記の説明をするのが面倒なので、一発でこの設定になるようにVBSファイルを作って配布しています。

また、イントラネットにはつながるのにという人がいます。自前のイントラネットは通常プロキシを経由しない設定の所が殆どです。それをもってネットワークに繋がってるか判断する人がいますが、大きな誤りです。

図:BIG IP Edge Clientでよくこういうシーン見かける

また、本人が気が付かないうちに「Outlookがオフラインになってる」場合もあります。非常に単純で

  1. Outlookを起動する
  2. オフライン作業ボタンがONになってる。ステータスのインジケータもオフライン作業になってるはず
  3. これをクリックして外すだけ。
  4. こういうWindows Updateと無関係のものも、アップデートしたら・・・とかネットワークに繋がってないのに受信できないといったような初歩的な問題は自分で解決してほしいです。

図:オフラインなら送受信できなくて当然

問題のある更新パッチをアンインストール

大型のアップデート以外でもたびたびセキュリティ更新パッチをWindows Updateで強制適用されます。阻止をしてる方は回避しやすいですが、そうではないHomeエディションなどで未対策の場合、Microsoftによるアップデートパッチテロに毎回巻き込まれ、その度に不具合に苦しめられる事が頻繁に起きています。

アップデートパッチテロは以下の手順でアンインストール出来る事があります(できないものもあったりします)

  1. 設定アプリを開き、更新をセキュリティを開く
  2. Windows Updateを開き「更新の履歴を表示する」を選択
  3. 更新プログラムをアンインストールをクリック
  4. 対象のKBxxxxxをダブルクリックしてアンインストール
  5. 再起動する
  6. 可能であれば、show and hideトラブルシューターで対象のパッチの再インストールを阻止しましょう

またコマンドラインからも作業が可能です。管理者権限でPowerShellを立ち上げて、wusa /uninstall /kb:xxxxxxxといった形で実行します

図:更新プログラム一覧

Windows10は半永久的にアプデできるわけじゃない

MicrosoftはWindows10が最後のOSと宣っているわけですが、これ半永久的にアプデを受けられるから今のPCのまま使い倒せると思ってる人が多いです。しかし、すでにもう実行されましたが、過去の古いCPUはメジャーアップデートの結果としてサポート対象外となり、アップデートができなくなることが公式にアナウンスされています。つまり名前こそWindows10で最後かもしれませんが、内部バージョンがあがった場合、使い続けるには新しいPCを購入しなければならないという、当たり前の結果が待っています。

また、CPUはサポート対象かもしれないけれど、スペックが低いが為にアップデートを実行したら遅くて使えたもんじゃないということも十二分に有りえます。よって、Windows10を長く利用したいという事であるならば、購入する場合最新のPCの高目のスペックのものを購入すべきでしょう。安物PCの場合型落ちCPUを平然と流用していたり、かつてのネットブックのようにスペックが低すぎて日常使用に支障を来す日が早く来ることになります。

Vistaでそういえばスペック足りないのにWindows Vista搭載謳った国産PCが乱立した事がありましたね。

古いハードウェアやPCにWindows10をインストールする時の注意点

DPC_WATCHDOG_VIOLATION

Windows10のインストールに限らず、古いPCやハードウェアに対して大規模アップデートや新OSをインストールする時には、実は注意しなければいけない点があります。Windows7以降耳にする機会が増えた「再起動を無限ループで繰り返す」であったり、「何度もブルースクリーンが出て止まる」、「マウスカーソルのみで起動しなくなる」等の致命的なエラーに遭遇するようになりました。

また、ブルースクリーン時には0x133 DPC_WATCHDOG_VIOLATIONという謎のエラーメッセージとブルースクリーン(Blue Screen Of Death)が出たりします。今回のWindows10でもこれに遭遇したり、アップデート中に発生していて、失敗してWindows7にロールバックされるといった現象に遭遇されてる方がいるようです。

原因は古いハードウェア。そしてそのデバイスドライバにあります。最近のWindowsは10秒以内にデバドラやハードウェアからの反応が返ってこなかった場合、このようなエラーを出したり、また、アップデート途中だとリブートが掛かってしまうようです。その為、この仕様を想定していないもしくは、古すぎて10秒だと返せないといったような一部のデバイスを接続したままだと、システム要件を満たしていても、Windows10にアップデートが出来ない(さらには元のOSに戻される)といった事につながってるようです。

特に古いデバイスの多いWindows7からのアップデート者に遭遇する人が多いようで、Win7とWin10とでこの設定秒数が異なる為、Win7で正常に起動できていても、Win10で引っ掛かるケースがあるみたいです。

このエラーに関しては、下記のMSコミュニティに解決策が提示されています。但し、この解決策は原因がIDEコントローラであるものが対象であり、例えば他の古いハードウェアが原因の場合には、対象のデバイスメーカーがWindows10に対応するデバイスドライバを提供してくれるのを待つしかありません。もしくは新しいハードウェアに交換する等。

MSコミュニティに提示されている解決策を要約しますと、

  1. デスクトップのPCアイコンを右クリック⇒プロパティ⇒左上にあるデバイスマネージャを開きます。もしくは、コントロールパネルのシステムからも行けます。
  2. デバイスマネージャに於いて、IDE ATA/ATAPIコントローラの中にあるSATA AHCI ControllerやStandard SATA AHCI Controller等と表示されてる項目を開く
  3. プロパティ画面でドライバタブを開き、ドライバの詳細をクリックして開く
  4. デバイスドライバとして、iastor.sysが使用されている場合が今回のケース。一端閉じて、今度はドライバの更新をクリックして開く
  5. ドライバ検索画面が出るので、「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリック
  6. 次に「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択」をクリック
  7. 標準SATA AHCI コントローラを選択
  8. これでOK。多分、storahci.sysになってると思います。

以前から指摘されていた、旧Windowsからアップデート時に適切なドライバが選択されていないが為に起きてるトラブルという事ですね。他にも報告では、Wi-Fi関係やGPU関係でも同じようなケースが見受けられています。クリーンインストールだと遭遇しにくいのもうなずけます。

SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLED

似たいような事例の一つとして、SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLEDといったBSODエラーが出て、やはり再起動を繰り返してしまうケースに遭遇し、Windows10にアップデート出来ずに苦しんでるユーザがいるようです。こちらも原因はデバイスドライバの不具合。Windows10に対応するドライバがないデバイス、取り分け今回のアップデートでは、自作屋さんのグラフィックカードのドライバが古いOS用で、それが原因でアップデート出来ずにいるといったケースが多いようです。nVidiaIntelAMDといったメーカーが殆どだと思いますが、まずはWindows10対応の最新のドライバを入手し、アップデート。それからWindows10へアップデートする作業が必要になります。

もちろん、GPU以外でも発生する可能性はあるので、注意が必要です。ちなみに、Windows10予約画面にあるハードウェア互換チェックでも調べられることは調べられるのですが、当てにならないケースがあります(本当はアップデート出来るのに、出来ないと言われたり、アップデート出来ますよって書いてあるのに、出来なかったり)。

INACCESSIBLE BOOT DEVICE

このエラーは結構致命的なエラーです。主に家電メーカー製のPC等にWindows10をインストールしようとして失敗、ロールバックやリカバリをしようとして再起動すると遭遇するエラーとして多く報告が上がっています。正常なHDDやSSDにも関わらずこの症状が出た場合、最悪、システムの再インストールが必要になります。システムの復元で修復出来ない場合には、諦めて再インストールか、予めイメージバックアップを取っていればそこから復旧をしてください。

このトラブルの原因はメーカー製PCのHDDに予め用意されてるリカバリ領域をWindows10が破壊してしまい、リカバリしたくてもその領域が壊れていてアクセスできないケースに多く発生してるようです。空き容量が残っていないのにWindows10を無理やりインストールして失敗してる事例でも発生してるとの報告があります。一応こちらのサイトの復旧手順を実行してみて下さい。

※システムの再インストールをする前に、セーフモードで起動したりして十分調べてから作業はしましょう。

CRITICAL STRUCTURE CORRUPTION

一部の環境に於いて、Windows10にアップデートを実行すると、CRITICAL STRUCTURE CORRUPTIONという名称のブルー・スクリーンが発生しストップする現象が出ているようです。しかしこのエラーは、Windows8時代にも報告されていたもので、「DPC Watchdog Violation」と関係するエラーとも言われており、なかなか解決の難しいトラブルです。ケースから見ると、Windows7からのアップデート者に多く見受けられるようです。

主にコレという原因と解決法があるわけではなく、対応策も人によっては合致しないケースがあるため、自分に該当するケースがどれなのか地道にトラブルシューティングする必要性があります。多くは、DPC Watchdog Violationと同じく、古いデバイスドライバが原因ではないかという事です。

  1. Daemon toolsやAlchole120%のような仮想CDドライブアプリケーションを使ってる場合、外しておく必要性がある
  2. RAMディスク作成ソフトやAeroglass 8+のようなシステムの深い所に手を伸ばし、常駐するようなソフトウェアは外しておく。
  3. 古いハードウェアは使用しない(多分これが一番の原因)。GPUなども当然含まれる。
  4. Androidアプリ開発で使用してるAndroid Emulatorが原因というケースもあるみたい。
  5. Android Emulator高速化の為に使うIntel Hardware Accelerated Execution Manager(HAXM)というソフトウェアが原因のケースがある。IntelのフォーラムStackOverFlowなどにも議論や解決策が出てます。
  6. 複数の仮想環境ソフトウェア(特にVirtualBox)を使用してるケースでは、VirtualBoxをアンインストールしましょう。
  7. TH2以外にもインストールされた他のアップデートパッチ類が原因のケースがある。クリーンインストールが出来るならそのほうが懸命。
  8. 致命的なパターンはメーカーがWindows10用ドライバを用意しておらず未対応のマシンにWindows10を入れた場合、メーカー製のPC本体のドライバが原因となって起きるケースがあります。DELLやLenovoで一部報告がされてるようです。3.と似たようなケースですね。

※セーフモードで立ち上げるとエラーが出ないケースが殆どのようなので、可能なかぎりデバイスドライバや常駐するソフトウェアを外し、古いハードウェアを排除して1つずつチェックしてゆきましょう。

※TH2である今回のBuild10586をクリーンインストールし直した場合、エラーが出なくなったという報告があります。TH1⇒TH2へのアップデートではエラーが出ていたものが出なくなったということから、アップデートでエラーが出るようになった人は、クリーンインストールは試してみる価値はあるかもしれませんね。

※DPC Watchdog Violationのケースと同じく、デバイスマネージャから怪しいと思われるデバイスのドライバを手動で更新を掛け、それっぽいドライバに変更すると旨くいくかもしれません(OS標準のドライバをなるべく使うようにする)。

DiXiM Digital TVが原因でブルー・スクリーンになってるケースがあるようです。どうも、DTCP-IPアプリ全般でも起きてるようです。DiXiM Digital TVは、DiXiM Digital TV plus for I-O DATA Ver.1.10に変更したら安定したという情報があります。DiXiM Digital TV 2013 for I-O DATA Ver.1.05を使ってる人は、やってみては如何?そもそも、Windows10動作対象外となっているようなので、アンインストールがおすすめです。

※また、DiXiM製品についてはアナウンスが出ており、Windows10に於いては、Intel製GPUのみ動作保証対象となってるようです。

KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED

古いIntel製GPUを搭載したPCで発生し、ブルースクリーンを吐いて止まります。igdkmd64.sysが原因のようですので、グラフィックドライバを最新のものに差し替えることで修正する事が可能です。GPU関係はWindows10ではかなり問題を出してるので、アプデする前にWindows10用のGPUドライバが出ているかどうかを確認するべきでしょう。

ただ他のドライバが原因でこの症状になることがあります。いずれにせよデバイスドライバですので、ブルースクリーンに表示されるドライバのファイル名を控えておいて、最新版を入手しアップデートすると修正することができます。

MEMORY_MANAGEMENT

一見するとメモリの不具合・破損が原因で起きてるかのように見えるエラー。実際に破損してる可能性もありますが、それ以外にも「外付けデバイスの接触不良」やマザーボード系のドライバの不具合で起きる可能性もあります。メモリに問題がある場合には、メモリ診断を実行してみると良いでしょう。気休め程度ですが。

  1. タスクバーの検索窓より「メモリ診断」と検索して実行
  2. 今すぐ再起動して問題の有無を確認するをクリックして実行
  3. メモリ診断が開始されます。
  4. 完了すると再起動されてレポートが表示される。
  5. このメモリ診断永遠に終わらない事があります。その場合はセーフモードで試してみると良いでしょう。
  6. それでもだめな場合には、memtest86+を使って、ブートさせてメモリテストをしてみる。
  7. ただ個人的な経験上、メモリが原因のケースは殆どない。大抵がデバイスドライバ絡み

図:メモリ診断が当てになった経験は1度もないですが

ERROR_FILE_NOT_FOUND

Windows10 1903にアップデートした場合に、新機能のWindows Sandboxの機能追加にともなって、どうも壊れてるようで、ユーザのオペレーティングシステムの言語が変更された上に、このメッセージと共にエラーコード0x80070002を出してWindows Sandboxが起動しなくなる現象が報告されています。2019 May Updateで修正されたようですが、未だにTwitterで報告が上がってきてたりします。

過去にもWindows7の頃から発生しており、DISMなどの修復ツールで治ったであったり、softwaredistrbutionのフォルダを再構築すれば治ったという記事がありますが、今回のものに該当するのかは不明です。

エラーコード別対処法

0x80070057が出た場合

今回のアップデートに限らずなのですが、このエラーが出た場合の対処法があるようです。

それはBIOSにてSATAの動作モードをIDEにしてインストールをするというものです。インストール後にはAHCIモードに戻してあげなければなりません。しかし、この方法はBIOSの設定を変更するものなので、あまりオススメできるものではありませんので上級者向けですね。また、全てのマシンについて一般的に言える事とも限りませんので。

0xc1900101-0x4001eが出た場合

エラーコード表にも載っていないのですが、レポートとして上がってきたものの1つです。アップデート終盤の96%付近でエラーとなり、元のOSに強制ロールバックされる現象です。この場合のエラー対処法は以下のとおりです。

  1. アンチウイルスソフトをアンインストールする
  2. ファイアウォールソフトをアンインストールする
  3. BIOSでSATA動作モードをAHCI⇒IDEに変更する
  4. 再度アップデート作業をやってみる
  5. アップデートが完了したら、SATA設定を元に戻して、アンチウイルスやファイアウォールソフトを入れ直す。

という事のようです。

80240020が出た場合

このエラーは、どうもMSのサーバ混雑が原因のようです。以下の作業を行うとWindows10への更新を再実行出来るようになるようですが、ダウンロードや認証が混雑していて結果失敗するくらいなら、ISOでもダウンロードしてやったほうが確実です。

  1. C:¥Windows¥SoftwareDistribution¥Download” 内のファイルを全部削除
  2. コマンドプロンプトを管理者権限で開き、”wuauclt.exe /updatenow”と入力してエンター
  3. Windows10の再ダウンロードが始まる

0xC1900101 – 0x20017が出た場合

このエラーも結構散見されるエラーです。非常にやっかいなエラーのようではあるのですが、報告の1つに以下の方法で解決したとあります。また、このエラーナンバーだけでなく、ブート途中のWindowsのロゴでフリーズする現象や、Windows上でアップデート後再起動すると前のOSに戻されるなどの現象にも有効のようです。自作屋さんにこの傾向が多いようです。

  • USBコントローラー 3.0Disableにする
  • USBマウスを一旦外す
  • BIOSでUSB3.0の項目をオフにする。

デバイスマネージャより、USB3.0コントローラー系をDisableにしてセットアップを始めると旨く行ったようです。ただこの報告事例では、Windows7のクリーンインストールやUSBに入れたWin10インストーラから起動させているというレポートが上がっています。クリーンインストールのみだと変わらずエラーになってしまったようです。

0xC1900101 – 0x2000cが出た場合

んー、どうも、SATAのHDD絡みの問題多いですね。これもその内のひとつのようです。複数のHDDやSSDを搭載していてアップデートを実行しようとすると「APPLY_IMAGE 操作中にエラーが発生したため、インストールは SAFE_OS フェーズで失敗しました」というメッセージと共に、強制ロールバックされてしまう問題です。海外で報告が既に挙がっているもので、以下の作業をするとインストールが出来るようです。

  1. Windowsがインストールされているもの以外のHDDを取り外す
  2. 再度インストールを実行する
  3. インストール後に、改めてはずしたHDDを増設する

esrv.exeで0x0000142エラーが出る

特定のマシンにおいて、esrv.exeというアプリケーションが0x0000142というエラーを吐き、ポップアップが出る現象が出ています。他にもメッセージとしては、「Intel Energy Checker Energy Server は動作を停止しました」というメッセージが出るようです。これは、Intel製の省エネアプリのようで、Creators Updateに対応していないが為に発生してるようで、おもにVAIOなどのメーカー製アプリケーションで発生してるようです。この問題をとりあえず解決する方法は

  • Intel Driver Update Utilitiyを最新版にするか?アンインストールする。
  • コマンドラインより、ESRV_SVCまたは、ESRVサービスを停止や削除を行う

ここでは後者のコマンドラインからの停止や削除について説明します。以下の手順で実行することで停止もしくは削除が出来れば、問題は発生しなくなります。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で実行する
  2. sc stop “ESRV_SVC” もしくは sc stop “ESRV” を実行する
  3. sc config “ESRV_SVC” start= disabled もしくは sc config “ESRV” start= disabled を実行する
  4. 削除したい場合には、sc delete “ESRV_SVC” もしくは sc delete “ESRV” を実行する
  5. 再起動してみる

0xC1900101 – 0x3000Dエラーが出る

Creators Update以前から確認されていたものですが、Windowsのアップデート作業中にこのエラーが出てセットアップが中断されるケースが確認されています。ドライバーやUSBメモリの挿しっぱなしなどでもこの手のトラブルが出るのですが、このエラーコードが出るケースは殆どが「BIOSのレガシーUSBサポート」がONになってる事が原因のようです。他にも同類のものに、0xC1900101 – 0x20017のエラーコードの場合もあります.

BIOSから設定をしなければならないので、マシンによってその設定場所の在り処が違ったりするのですが、概ね以下のような手順でOFFにする事が可能です。

  1. 電源投入後にF2キーを押して、BIOSセットアップ画面に入る
  2. 設定箇所のどこかに「レガシーUSBサポート」や、「USB Legacy Support」という項目があるので探し出す。
  3. 設定を「使用しない」もしくは「Disable」に変更する
  4. ESCキーを押して、セーブしてBIOS画面を終了する
  5. 再度、Windowsのセットアップを実行してみる。

0x8007002C – 0x4001Eエラーが出る

0原因は古いアプリケーションを常駐させていたり、やCreators Update未対応ウイルスチェッカーをインストールしたままアップデートを行うと、アップデート中に「PRE_OOBE操作中にエラーが発生したため、インストールはSECOND_BOOTフェーズで失敗しました。」といった表示が出て止まってしまう症状です。USBメモリや機器を挿しっぱなしでアップデートでも起こり得るとのことなので、アップデート作業時は、インストールメディア以外は全てのUSB機器は外しておきましょう。

Microsoft Security Essentialsが削除できない

Windows10からは、それまであったWindows DefenderとSecurity Essentials(MSE)は統合されて1つのアプリケーションとなりました。しかし、Windows7や8からのアップデートの場合、それまでの環境に旧版のSecurity Essentialsが入っていると、Windows10にしてからアンインストールが出来ずに残ってしまうという現象が報告されています。これは統合された新しいアプリケーションとは別の、以前の残骸なので、残しておきたくないでしょう。しかし、アプリケーションの削除画面からは削除ができなくなっているのです。

そこで、この古いSecurity Essentialsをアンインストールする方法を下記に記しておきます。

  1. こちらのサイトへ行き、下のほうにあるMicrosoft Security Essentials を手動でアンインストールする方法をクリックする。バージョンによって違うので注意。
  2. 下のほうにあるFix itで解決するの画像をクリックする。すると、プログラムがダウンロードされる。
  3. ダウンロードされたプログラムを実行する
  4. 同意するにチェックを入れて次へ進み、あとは支持に従う
  5. 終了

これで旧版のSecurity Essentialsが削除されます。

アップデート後、DVDドライブが認識されなくなる

一部の環境の人に於いて、Windows10アップデート後に内蔵DVDドライブが認識されなくなるという現象が起きてるようです。概要は、BIOSレベルでは認識されているにも関わらず、Windows10上では見えないという謎現象です。Windows8のPreview版時代にもあった問題です。

レジストリ修正で対応するケース

こちらはレジストリを弄りますので、慎重に且つ自己責任となります。こちらのサイトも参照してください。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
  2. reg.exe add “HKLMSystemCurrentControlSetServicesatapiController0” /f /v EnumDevice1 /t REG_DWORD /d 0x00000001を入力実行
  3. 場合によって、reg.exe add “HKLMSystemCurrentControlSetServicesatapiController0” /f /v EnumDevice1 /t REG_DWORD /d 0x00000002も入力実行
  4. デバイスマネージャにDVDドライブが表示されるようになる。

レジストリ重複を削除して対応するケース

エラーメッセージとして、「レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェア デバイスを開始できません。 (コード 19)」などというものが出るケースではこの作業が必要です(そうでない場合もやっておくと良いかもしれません)。こちらもレジストリを弄りますが、削除を伴いますので注意が必要です。レジストリエディタを使用します。Microsoft公式の対応方法です。

  1. タスクバーの検索窓よりregeditと検索して、レジストリエディタを選択して起動します。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlClass{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}を開きます。
  3. 右側のパネルにUpperFiltersというエントリがある場合には、右クリックで削除
  4. 同じくLowerFiltersというエントリがある場合には、右クリックで削除
  5. 再起動する

アプリケーションが原因の場合

他でもトラブルのネタになっているのですが、主に仮想ドライブアプリケーション(Daemon Toolsなど)や、ディスク関係のアプリケーションが原因で表示ができなくなってるケースがあるようです。Windows10に対応したものを再インストールするか?アンインストールをしましょう。主な対象は

  1. PowerDVDやiTunes
  2. Daemon toolsやAlchhole 120%などの仮想DVDドライブソフト
  3. Paragon Backup & Recoveryなどのバックアップ系ソフト
  4. IRST、IRSTe、ISRTなどのディスクユーティリティやキャッシュツール
  5. ffmpegなどのコーデック関係

ディレクトリ名が無効ですのケース

DVDドライブにディスクを入れて開くと、「ディレクトリ名が無効です」とエラーが出て、何も開けない場合の対処例です。

  1. デスクトップのPCを右クリックか、コントロールパネルのシステムを開く
  2. 左側にあるデバイスマネージャを開く
  3. デバイスマネージャで該当のDVDデバイスを右クリック⇒「無効
  4. もう一度同じ作業で今度は「有効」にする
  5. ディスクを入れてみる

どうも、Windows Vista時代から古典的なエラーのようです。

特定ソフトウェアによってBuild1903へアップデート出来ない

Windows10 Build1903にアップデートしようとしたところ「PAGE FAULT IN NONPAGED AREA」というブルースクリーンで落ちる現象が報告されています。原因は、ArcSoftのTotalMedia Theatreという古いソフトウェアが原因であり、事前に完全にアンインストールしておかないとインストールが出来ないようです。

このソフトウェアはDVD/BDのラインティングソフトのようで、Windows10に正式に対応していない。

問題は事前にアンインストールをしても問題が発生する点。理由はシステムフォルダにArcSec.sysというファイルが存在し、しかもOSにロードされてしまってるため、削除ができない点。このArcSec.sysを完全に削除する手順は以下の通り。

  1. アプリをまずはアンインストールする
  2. レジストリエディタを起動する
  3. HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesもしくはHKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMControlSet001Servicesにある「ArcSec」を開く
  4. 右側パネルのStartupという項目を開く
  5. 値が1になってるので、これを4に変更する
  6. 再起動する
  7. C:¥Windows¥system32¥drivers¥ArcSec.sysを手動で削除する
  8. 改めて、Windows10をBuild 1903にアップデートする

昔のBDドライブなどに添付されていたソフトウェアらしいですが、正式に対応していないアプリをWindows10で使う場合こういうリスクがあります。特にハードウェアに近いデバイスドライバ関係はこのようなトラブルを招くので、Windows7/8.1からアップデートした人や、Windows10に持っていたからといってインストールするのは、面倒なトラブルの原因になります。

Windowsストアアプリが起動しない

Windows8からアップデートした人に発生している模様です(というか、7は無い)。Windowsストアアプリを起動しようとすると、開けないとかそのままクラッシュするなど面倒な問題が起きてるようです。この問題の解決法がいくつかあります。ウイルスチェッカーやファイアウォールソフトなどが邪魔してるケースもあるので、その場合、一度それらのソフトウェアをアンインストール後、ストアアプリの起動を確認して最新版をインストールし直すと良いでしょう。この項目の他にもシステムファイルチェッカーなども試してみてください。

これらの手段で解決しない場合の最終手段は、PCのリフレッシュです

ローカルプロキシアプリを停止する

一部のユーザは、Privoxyなどのローカルプロキシを噛まして、ネットワークへ接続してるような場合、ローカルプロキシを使用しない設定にしてストアを利用しましょう。

ストアアプリの更新

この方法は、Windowsストア自体は起動するけれど、アプリが実行できないケースに行います。以下の手順で導入済みアプリを更新してみて下さい。

  1. ストアを起動する
  2. 検索ボックスの隣のアカウントアイコンをクリックして、設定をクリックする
  3. アプリを自動的に更新をONにする

ストアアプリのキャッシュ削除

エラーコードとして、「0x80073cf9」が出たり、そもそも起動しないなどの現象が起きてるケースです。この場合以下の方法を実行します。イベントビューアに「WinStore.Mobile.exe」のエラーが出てるケースに有効です。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを実行する
  2. wsreset.exeを実行する

これだけ。キャッシュ自体の削除は以下のフォルダの中身を全て削除するという方法でも可能です。

C:Usersユーザ名AppDataLocalPackagesMicrosoft.WindowsStore_8wekyb3d8bbweLocalCache

8wekyb3d8bbweの部分はPCによって変わります。

アプリの更新やOutlookアプリが動かないケース

以前より、エラーコードとして、0x803F7000が出てストアアプリをダウンロードや更新をしようとするとエラーで止まる現象が確認されています。この現象は必ずしも特定のエラーを指してるというわけではないようで、以下の幾つかの項目をクリアすると直るという報告があります。

  1. ストアアプリのキャッシュの削除をしてみる
  2. 時計がずれていたらきちんと直す。ロケーションもちゃんと日本にしておく。
  3. Microsoftアカウントの本人確認を実施する
  4. 放置しておく(Microsoftのサーバがアクセス負荷でダウンしててもこのエラーが出るようです)

Windows StoreのアプリはMicrosoftアカウントがなければダウンロードが出来ません。また、OutlookのようなメーラーアプリもMicrosoftアカウントが必要のようですので、3.を実施していない人は多いのではないかと思います(実際実施していなくても、Microsoftアカウントでのログイン等は出来ます)。よって、以下の作業をしてみましょう。

  1. スタートメニューより設定に入ります。
  2. アカウントに入ります
  3. メールとアカウントを開きます。
  4. ここで、Microsoftアカウントを使用している場合、「このPCで本人確認を行う必要があります」が出ている。タスクバーのアクションセンターにも出ているかと思います。
  5. 確認するをクリック
  6. あとは指示に従い、本人確認を済ませておく。本人確認ができていると4.のメッセージは出てきません。
  7. 本人確認作業は、Microsoftアカウントでも実施する事が可能です。ログインしてセキュリティとプライバシーあたりで設定可能。

本人確認が完了したら、改めてストアアプリをダウンロードしてみましょう。

Media Creation ToolでUSBディスクを作れない

Windows10のインストールディスクとして、USBメモリを指定して作成が出来ますが、この作成に失敗してる方がボチボチいるようです。その主な原因は、USBメモリの容量不足と刺してるポートに問題がある、ウイルスチェッカーが邪魔してるという3点。前者は、4GB以下のUSBメモリを使ってるが故に、ディスク容量不足で作成できていないだけですので、問題の解決は簡単です。

しかし、容量は十分なのに失敗する事例は、バックアップ復元用のUSB回復ドライブの作成の時にも遭遇します。

  • USBポートが3.0に対して、USBメモリが2.0の場合に発生する
  • USBポートの接触不良
  • ウイルスチェッカーが作成の邪魔をしてる(0x80070005 – 0xA0019というエラーが出る)

接触不良は他のポートを試せばOKです。USB3.0ポートに2.0メディアを刺して作る場合、発生する可能性がありますが、これも2.0ポートに刺して作れば作れるはずです。最後のウイルスチェッカーが邪魔する件ですが、Media Creation ToolがUSBディスクにファイル書き込み中にウイルス誤検知(特にAutorun.inf)して、書き込みを阻害してしまうのです。

ウイルスチェッカーはディスク作成時には一時的にウイルスチェック機能をオフにしましょう。作成した後にオンにすることを忘れずに。

画面が真っ黒になってカーソルのみになる

Windows10にアップデートや、割りと大きな変更を伴う更新パッチのインストール後に、画面が真っ黒になってカーソルのみになったり、画面がおかしな表示になることがあります。買ったばかりのゲーミングPCでも発症したので、ここに対処法を。この問題は、Windows10のWindows Updateが勝手にデバイスドライバまでも拾ってきて置き換えてしまうがために起きる現象です。それが適切なドライバならともかく、GPUドライバに関しては、適切ではないドライバを入れたりする(古いドライバに置き換えてしまったりとかね)。なので、この現象に遭遇したら、以下の2つの対策を実施する

  1. ブラックアウトしたままで何もできない場合には、セーフモードで入り直す。一応起動するにはする場合にはそのまま続行する
  2. また、黒い画面にカーソル状態で、Ctrl+Shift+Escキーでタスクマネージャを呼び出せる事があるので、ファイル⇒新しいタスクの実行にて、explorer.exeと入力し実行すると、デスクトップが表示されることがあります。
  3. コントロールパネルを開き、デバイスマネージャを開く
  4. ディスプレイアダプタを開き、デバイスを選択し、プロパティを開く
  5. ドライバタブにある「ドライバーを元に戻す」ボタンを押し、指示に従う
  6. 再起動

これで、とりあえず起動するようになります。

ログイン時にDefaultUser0というユーザ名だけが出る

Windows10登場時からあり、最近になっても報告されてる問題の1つで、アップデートやクリーンインストールに関わらず、出ている問題のようです。内容は、Windows10セットアップ完了後、再起動しログイン画面が出ると、DefaultUser0というアカウントだけが表示され、ログインできなくなるという症状です。何故この現象が起きるのかはわかっていませんが、解決法を調べてみると、Windows10のDVDやUSB回復ディスクから起動してコマンドを打ち込む事で解決が出来るようです。

  1. Windows10のDVDやUSB回復ディスクで起動する。
  2. 時間設定等聞かれるので、そのまま応える。ない場合もある。
  3. トラブルシュートというボタンを押し、コマンドプロンプトを選択
  4. net user administrator /active:yesというコマンドを打って、再起動する
  5. 無事に普通のアカウントが出てくればOK.

※ディスクが手元にない場合、ログイン画面で、Shiftキーを押しながら、右下の電源アイコンをクリックし、リセットをすると同じシステム回復用の画面に行けます。

その後この意味不明なアカウントを削除しておきます。

  1. C:ユーザの中にある「DefaultUser0フォルダ」を削除する。
  2. レジストリエディタを起動し、HKEY_LOCAL_MACHINESoftwareMicrosoftWindows NTCurrentVersionProfileListにあるDefaultUser0のエントリを削除する
  3. 同じレジストリの場所の、自分のアカウントに該当するエントリ内にある「ProfielImagePath」の値をチェックして、正しいユーザフォルダのパスに直す。
  4. 再起動する。

また、以下のコマンドを入力してユーザアカウントを作って対処しても可能です。

  1. コマンドプロンプトにて、net user userman password /addを入力する。usermanは好きなユーザ名、passwordは好きなパスワード名です。
  2. 再起動する。
  3. 作ったアカウントをでログインしてみる。
  4. おかしなアカウントを見つけて削除処理を行う。

さらに、アカウントをローカルアカウントではなく、Microsoftアカウントにして紐付けを行って再起動すると、この変なアカウント(とそのフォルダ)が消えるという情報もあります。やっても害はないのでアカウントの紐付け作業もやってしまいましょう。この問題は、辿るとXP時代からあるユーザプロファイルが破壊される問題と類似の問題のようなので、変に電源強制シャットダウンなどは控えたほうが良いでしょう。基本的にはアカウント作り直しがベストです。また、DefaultUser0はパスワードもなく、またログインも出来ません。よって、セーフモードに入ろうとしても、ログインが出来ないので、ディスクからの復旧が必要です。

画面が点滅してしまう現象

一部の利用者の中で、Windows10や今回のアップデート後に画面が点滅してしまい、操作が出来なくなるという現象が発生しているようです。また、画面は点滅しなくとも、操作ができなくなるという人も多いようです。既に今回のアップデート前から報告が上がっており、主な主犯はノートンさんが原因のようですが、ESETやAviraでも似たような症状に見まわれ、操作ができずに、リカバリをしなければならなくなった人がいるようです。よって、これらウイルスチェッカー系のソフトウェアはアップデート前に一度削除してから、アップデートしたほうがよろしいようです。

そして、この現象にあたってしまった人の回復方法ですが、

  1. セーフモードで立ち上げる
  2. システムの復元を実行してみる
  3. アップデート前の状態に復元してみる
  4. 最悪の場合、再インストール

こんな具合ですので、なかなかヘビーな状態になりますので、注意が必要です。

高DPI環境で文字がぼやける

先日、日経トレンディにパソコンで4K画面が普及しないのはWindowsのせい?なんていう記事が流れました。プログラマやFXトレーダー、グラフィックス屋さんやWeb屋さんは、普段から仕事上で高DPIで馬鹿でかいディスプレイを使う機会も多いかと思いますが、一般ユーザでは確かにフルHDで十分なサイズを使っていることでしょう。Mac OS Xですと、Retina Displayがそれに該当しますが、問題がないわけではありません。

その問題とは、「文字サイズがやたらと小さくなる」「アプリケーションが未対応なので引き伸ばされて滲む・ギザギザになる」というケースがあります。この問題をクリアするためにはいくつか対応を施さなければなりません。以下に対応方法を列挙してみます。

  1. アプリケーションのプロパティにある「互換性」タブにある【高DPI設定では画面のスケーリングを無効にする】をチェックする
  2. スタートメニューより設定を開き、「システム」⇒「ディスプレイ」を開き、テキスト・アプリ・その他の項目のサイズを変更するにて、100%にする。
  3. XPExplorerというツールを使用して、Windows8.1まで使用されていたスケール方式を利用する

しかし、1.の場合アプリケーション毎に設定をしなければなりません。2.の場合、100%なので文字サイズなどは小さいままでしょう。一長一短です。3.については、Windows8.1以前のスケール方式というものを使ってスケールを最適化してくれます。使い方は

  1. 起動して、Use Windows8.1 DPI Scaling(our fix)をチェックする
  2. DPI Scaleを選択する
  3. Applyボタンを押す。
  4. 再起動する

これだけです。アンインストールは、Use Windows10 default DPI Scalingにチェックを入れて2回再起動。そしてファイル毎捨ててしまって下さい。

ネットワークプロトコルが不足しています

主にWindows7/8からアップデートしてる方に表れてる症状で、WiFiがしょっちゅう途切れたり、繋がらなくなり、ネットワーク診断を実施するとこのエラーが出る人がいるようです。この事例もこれまでにあったドライバに起因する問題と高速スタートアップに起因する問題と思われます。海外のフォーラムでも報告されてます。よって処置として

  1. WiFiドライバをWindows10に対応した最新のものを自分で当てる
  2. 高速スタートアップを無効にする
  3. IPv6絡みの問題

更新サービスに接続出来ませんでした

Windows Updateを実行したら、画面にこのようなエラーが出てアップデートが実行できないケースがまれにあります。ただしこれは誰もが遭遇するかといったらそうでもないようで、原因はネットワークのDNS設定にあるようです。以下の手順でDNS設定をGoogle Public DNSに変更する事で修復できるようです。

  1. スタートボタンを右クリック⇒ネットワーク接続を開く
  2. アダプターのオプションを変更するをクリック
  3. WiFiや有線LANのアダプタ一覧が出てくるので、現在使ってるネットワークを選び、右クリック⇒プロパティを開く
  4. インターネットプロトコルバージョン4を選び、プロパティをクリック
  5. 優先DNSサーバは8.8.8.8、代替DNSサーバは8.8.4.4に変更する
  6. インターネットプロトコルバージョン6はチェックを外します
  7. 再度、Windows Updateを実行してみる

手動でドライバを更新する

Windows10がWindows7/8時代のドライバを適切なドライバとして当ててるが故に起きる症状典型的症状です。尚、ネットワーク診断は以下の手順で実施出来ます。無線LAN(WiFi)がぶちぶち切れたり、WiFiが繋がらなくなる人はテストしてみてください。WiFiドライバを手動で当てる作業は、なかなかハードルが高いと考える人が居ますが、昔と違って対して難しくありません。ただし、メーカーによって手順が異なるので、そこが面倒です。ダウンロードするドライバの説明書にしたがって手動でドライバを更新すると良いでしょう。

  1. タスクトレイの中のネットワークアイコンを右クリック⇒問題のトラブルシューティングを開く
  2. ネットワーク接続画面になるので、対象のネットワークを右クリック⇒診断を実行。今回は、WiFiですね。
  3. あとは指示に従う。

※但し手動でドライバを適切に更新する手順を取らないと、最新ドライバに当てたつもりでWindows10が勝手に選んだものを当てたままのケースがあるので注意。また、有線のLANボードでも起きる事があります。

高速スタートアップを無効にする

また、高速スタートアップを無効にする手順は以下のとおり

  1. コントロールパネルを開き、電源オプションを開く
  2. 左側パネルの電源ボタンの動作を選択するをクリック
  3. 現在利用可能ではない設定を変更しますをクリック
  4. 下の方に「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。

IPv6絡みの問題

Windows10ではデフォルトでIPv6が有効で且つ優先設定になっています。そのため、一部の古いルータやスイッチなどを用いてる環境にて、経路やDNS解決に失敗してウェブに接続できなくなるというケースがあります。その場合、IPv4の優先度を上げて、対処してあげる必要があったりします。また、IPv6を無効化するという手順もかつてはやっていましたが、これからの運用を考えると完全無効化というのもどうだろうという考えがありますので、その辺りはお好みで。この問題は、Windows7より発生してる問題なので、Windows8で検索しても出てきます。

なお、自分の環境がIPv6が有線になってるかどうかは、自分自身にPingを打って帰ってくるアドレスが127.0.0.1のようなIPv4アドレスではない場合に該当します。

  1. タスクバーの検索窓よりcmdを検索して実行
  2. ping localhostと入力して実行
  3. ::1からの応答と出た場合、IPv6が優先設定になっています。
  4. また、netsh interface ipv6 show prefixpoliciesコマンドを打つと全体の優先度を表示できます。::/0がIPv6で、::ffff:0:0/96がIPv4になります。

IPv4を優先設定にする為には、コマンドプロンプトより以下の手順で入力します。

  1. タスクバーの検索窓よりcmdを検索し、右クリックで「管理者として実行」する
  2. 以下のコマンドをコピペして、Enterキーで実行
  3. 再び、netsh interface ipv6 show prefixpoliciesで確認すると優先度が上になってるはず(一番上になってる)
  4. ping localhostコマンドを打つと、127.0.0.1から返ってくるはず
  5. 元に戻す場合には同じく管理者権限で、netsh interface ipv6 reset コマンドを打つとデフォルト設定に戻ります。
  6. 再起動する

※ちなみにこの作業類は、MSが配布してるFixツールを使っても出来ます。

無効化する

昔からある手順で、且つ今は推奨されてはいないやり方ですが、一応その方法を。以下の手順でIPv6を無効化できます。

  1. タスクバーの検索窓より「ネットワークの状態とタスクの表示」を検索して実行する
  2. 左パネルのアダプタの設定を開く
  3. WiFiやEthernetなど対象とするアダプタを右クリック⇒プロパティで開く
  4. インターネットプロトコルバージョン6のチェックボックスをオフにする
  5. OKを押して閉じる

MS-IMEで文字を打つと中央に「あ」が表示される

毎回のアップデートで、MS-IMEもアップデートされています。その結果として、文字の入力中に「あ」とデカい文字が表示されるようになりました。非常に邪魔な表示です。この妙な表示を非表示にするためには以下の手順で、設定をオフにしましょう。

  1. タスクバーの「あ」もしくは「A」を右クリック⇒プロパティ
  2. IME入力モード切り替えの通知という項目が増えてるので、その中の「画面中央に表示する」のチェックを外す
  3. OKボタンを押して閉じる。

※一度、Google日本語入力に切り替えて、元のMS-IMEに戻したらこのオプションが勝手に復活していました。

もっと手軽に絵文字入力できないの?

通常絵文字を入力する場合、IMEにて「えもじ」で変換をしたり、また絵文字の名前で直接探すといったことが多いかと思いますが、ショートカットキーを使ったほうが簡単に絵文字を選んで入力することが出来ます。

Windowsキー+ . つまりドットを使ったショートカットキーで、絵文字選択ウィンドウが出てきます。

図:簡単に絵文字を選べる

コントロールパネルが消えた!?

Creators Updateより設定アプリの内容が充実したという事で、長い間設定関係を担っていたコントロールパネルが、スタートメニュー右クリックで表示される項目から消えてしまいました。とはいえ、慣れ親しんだものが使えないのは、不便です。そこで、コントロールパネルにアクセスしやすように、ショートカットを作りましょう。以下の手順で作成します。今回は、タスクバーのクイック起動に作ります。

  1. タスクバーの検索窓より、「control」と入力するとリストに出てきます。
  2. それを右クリックして、「タスクバーにピン留め」をクリック

コマンドプロンプトが消えた!?

Creators UpdateよりPowerShellが標準のシェルに指定された為、これまで長い間CUIのインターフェースを担ってきたコマンドプロンプトがスタートメニュー右クリックで表示される項目から消えてしまいました。とはいえ、コマンドプロンプトと完全な上位互換があるわけではないので、なくなると困ります。また、消えたわけではなく共存していますので、コントロールパネルの時のようにクイック起動に登録しておきましょう。

また、コマンドプロンプトについては、スタートメニュー右クリックの項目に表示が出来るので、以下の手順で入れ替える事ができます(Powershellと同時に表示は出来ません)。

  1. 設定アプリを開く
  2. 個人用設定を開く
  3. 左サイドバーのタスクバーをクリックします。
  4. 「スタート」ボタンを右クリックするかWindowsキー + Xキーを押した時に表示されるメニューで、コマンドプロンプトをWindows Powershellに置き換えるの項目をオフにする。
  5. スタートボタン右クリックするとコマンドプロンプトに置き換わってる

LZH書庫展開機能がなくなった

Windows10は標準でこれまでZIP形式とLZH形式に対応し、エクスプローラ内で開き、別の場所に解凍する機能を持っていました。しかし、Creators UpdateよりLZH形式の解凍機能がなくなりました。理由は定かではありませんが、もともとLZH形式自体が、使用を辞めるよう作者自身がだいぶ前からレポートしており、故に昔のようにLZH形式を取り扱いたい場合には、アーカイバを別途インストールする必要性があります。

といっても、今時LZH形式を早々扱う人もいないでしょうから、あまり困らないとは思うのですが、昔のアプリ類などをVectorからダウンロードしたらLZHで固められていたなんて事はままあるので、利用する場合は注意が必要です。

システムで予約済みのパーティションを更新できませんでした

このトラブルに遭遇する人は、Windows7からのアップデートを行った人に多いです。この問題は、システムの回復パーティションのサイズがWindows7では100MBであり、Windows10では450MB(最新だと530MB必要)必要な為、予約領域の容量不足が原因で発生します。また、一部のメーカー製PCなどの独自のリカバリ領域が邪魔をして発生する事もあります。しかし、この問題は容易に解決する事ができません。この問題の解決法は

  • UpdateアシスタントやWindows Updateでアップデートを行わない

という方法になります。つまり、ISOやUSBにメディアを作成し、アップデートを行わせる方法です。この場合、容量不足と判定されると、HDDの後ろのほうに予約領域として450MB確保しようとしてくれます。パーティション変更ソフトで変更といった方法が掲示されてる所もあるのですが、パーティションを慣れない方が操作するというのはレジストリを操作する以上に問題ですし、簡単に操作出来るものでもありません。よって、OSのインストーラによる自動確保が最も安全で確実です。もちろん、HDDに十分な空きがなければ論外ですが。

エラーコードとしては、0xc1900104や0x800F0922等が表示されるケースがこれに該当します。また、関連する問題として、回復パーティションの増殖というものがあります。

回復ドライブがアプデの度に増殖する

Windows10の大型アップデートの度に、HDDに回復パーティションが増殖する現象が毎度報告されています。通常作られた回復パーティションはアプデ後もそのまま利用されるものなのですが、Windows10のバージョンによって必要とされる回復パーティションのサイズが異なるが為に新たに、HDD領域を削って作ってしまうためです。そのため、バージョンを重ねるごとに回復パーティションが無駄に配置されたままになるため、ディスク領域を消費し圧迫を引き起こしています。クリーンインストールを数年に1度行ったほうが良い理由の1つですね。

以下の手順で現在の回復パーティションの状況を確認可能です。

  1. タスクバーの検索窓より「ディスクの管理」と入れて開く
  2. 回復」と書かれた領域があることを確認。通常は1個です。最新では530MB確保されているはずです。
  3. 自分の場合回復と書かれていない「OEMパーティション」が回復ドライブに該当するものでした。
  4. メーカーが出荷した段階で作成されてる領域もあったりするので、メーカー製PCの場合は要注意。
  5. 回復ドライブを作成を実行すれば新たに回復パーティションを生成します。

ここでの問題は無駄になってる回復パーティションは削除して領域として確保したいという事です。以下の手順で削除はできますが、パーティション操作をするので自己責任です。誤った操作をするとPC自体が起動しなくなる可能性大です。

  1. コマンドプロンプトを起動する
  2. diskpartを実行する
  3. ユーザアカウント制御が出たら、「はい」を実行する
  4. つづけて、list diskを実行します
  5. するとディスクの番号がわかります。自分が操作したいディスクの番号を調べて、自分の場合、ディスク0がCドライブに当たるのでこれを控えておく。
  6. select disk 0を実行するとディスク0が選択されます。
  7. 再度、list diskを実行すると今度は、ディスク0に「*」がついて選択状態であることを確認できます。
  8. つづいてlist partitionを実行すると、そのディスク0のパーティション情報が出てきます。
  9. 自分の場合、partition4が回復と書かれているので、これが容量的にも回復ドライブに該当します。しかし、これではない他の回復ドライブ等が何個も表示されている場合は、それが今回の削除対象になります。
  10. 今回は試しにこのpartition4を選択します。select partition 4と実行
  11. 再度list partitionを実行すると、Partition4に「*」がついて、選択状態にあるのを確認できます。
  12. 最後に、delete partition overrideを実行すると、対象の回復ドライブを削除します。「正常に削除しました」と出たら成功です。
  13. あらためて、ディスクの管理で対象の領域が空いていれば完了。GPartedなどで既存のパーティション領域を広げてこの空いた領域を連続させて使えるようになることもあります。

図:793MB確保済み

図:list diskの実行結果

図:list partitionの実行結果

アイコンやテキストが表示されない、または白いブロックになる

Creators Updateに未対応のCPUでこの現象が発生する事が予告されています。現在対応するドライバを作成中ということなので、下記のCPUを搭載したマシンにCreators Updateを手動アップデートするとアイコンやテキストが表示されず真っ白で、またその部分が白いブロック状に表示されることがあるようです。誤ってインストールしてしまった場合には、回復オプションや事前に取っておいたバックアップ、リカバリ用のUSBからブートして、以前のバージョンに戻しましょう。

  • Atom Z2760
  • Atom Z2520
  • Atom Z2560
  • Atom Z2580

自分の使ってるマシンのCPUが何かわからないという人は、システムのプロパティを開けばすぐにわかります。システムのプロパティのプロセッサを確認しましょう。以下の手順で確認可能です。

  1. 設定アプリを開く
  2. システムを開き、左サイドバーのバージョン情報を開く
  3. プロセッサの情報を見る

アイコン類が真っ白になる

一部のユーザに於いて、Creators Update後にアイコンが真っ白になって正しいアイコンが表示されなくなる現象が報告されています。解決方法としては2種類あり、以下のいずれかを実行してみましょう。

  1. 設定アプリ⇒アプリ⇒既定のアプリのリセットボタンを押して再起動する
  2. アイコンキャッシュをクリアする

1つ目は手順通り行うだけなので簡単なのですが、これで治らない場合には2.を実行する事になります。少々リスクのある手順なので、2.に関しては注意しながら作業をしましょう。

  1. エクスプローラでC:Usersユーザ名AppDataLocalに移動する
  2. 表示タブの「隠しファイル」にチェックを入れて表示させる
  3. IconCache.dbがあるのでこれを削除する
  4. 再起動する
  5. 隠しファイルのチェックは元通り空にする。

VMware Workstation Player 12で仮想マシンが起動しない

今回の版より、Hyper-Vが何故かデフォルトでインストールされていたりするので、VMware Workstation Playerを起動時に「VMware Player と Device/Credential Guard には互換性がありません」というエラーが出て、仮想マシンが起動できません。この問題を解決する手軽な方法は以下の2点です。難しい解決法はこちらのサイトを参照してください。

  • Hyper-Vをアンインストールする
  • Hyper-V Stopツールを使用し共存させる

Hyper-Vなんて使わないという人は、アンインストールしましょう。以下の手順で可能です。

  1. 設定アプリを開き、「アプリと機能」を開く
  2. 右側の関連機能にある「プログラムと機能」を開く
  3. 左側にある「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック
  4. Hyper-Vにチェックが入ってるので、これを外しOKを押す。
  5. 再起動する

これで起動するようになります。一方で共存となると、かなり面倒な手順で設定をしなければならないので、Hyper-V Stopというフリーソフトを活用しましょう。インストール時にYahooツールバーを入れようとするので、チェックを外してインストールしましょう。使い方は簡単で起動すると、Hyper-Vを停止するかどうかを聞いてきます。ここで、「はい」を押せば、停止されてVMware Workstation Playerで仮想マシンを動かせるようになります。

※最新のVMware Workstation PlayerはHyper-Vと共存出来るようになりました。

ファイル名を指定して実行の履歴が残らない

ファイル名を指定して実行のダイアログに、過去に入力した履歴類が出てこなかったので、調べてみました。結果以下の設定がオフになっていたりすると、履歴が残らないようになるようです。もし、履歴が残ったほうが良いという人は以下の設定をしましょう。

  1. 設定アプリを開き、個人用設定を開きます。
  2. スタートをクリックし、よく使われるアプリを表示するをオンにします。

これで履歴が残るようになります。しかし、ここがグレーアウトしていてオンにできない人は、レジストリを操作する必要性があります。

  1. レジストリエディタを起動する
  2. HKEY_CURRENT_USERSOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionExplorerAdvancedを開く
  3. 右側のパネル内のStart_TrackProgsという項目を開きます。
  4. 0になってるので、ここを1にして保存します。
  5. これで再度設定アプリで開きなおすと、グレーアウトでなくなっています。

以下の設定をオンにすると履歴が残るようになってるようです。みかん氏ありがとうございます。

  1. 設定アプリを開き、プライバシーを開く。
  2. 全般の中の「Windows追跡アプリの起動を許可してスタート画面と検索結果の質を向上します」をオンにする
  3. 要するにトラッキングをオフにすると履歴もでてこなくなるという事ですね。

共有プリンタがアプデ後に使えなくなる

この問題がやっかいなのは、トラブルがデバイスドライバにあるのか?ネットワーク設定にあるのか?切り分けしないとドツボにハマる点ですね。うちでも最近同じようなトラブルがあり、結果的には以下の手順で解決させました。

  1. 既存の登録済みのプリンタを一旦削除します。
  2. プリンタードライバを最新のものに入れ直す。
  3. 中にはホームグループを作成すると動いたという事例も(その場合、0x000003e3というエラーが出る)

主に、富士通やEPSONのドットインパクトプリンタで発生してるようで。うちの場合は0x000003e3エラーではなく、XeroxのApeos Portで発生していた。酷いケースだとプリンタ自体がアップデート後に消えてなくなってるというものが。Windows10の対応ビルドに対応していないという事で勝手に削除されたケースですね。

アプデ後に日本語入力ができなくなる

これもこれまでも頻繁にあったもの。回を重ねるごとに様々なパターンが増えていっている気がする。

デバイスドライバの更新

原因が多数あるのでメジャーな解決法としては

  1. デバイスマネージャを開く
  2. キーボードを選んでプロパティを開く
  3. ドライバータブを開き、ドライバーの更新を実行

本来106/109日本語キーボードでなければならないのに、101英語キーボードと認識されるが為に、MS-IMEでの日本語入力ができなくなる現象。この問題、WindowsXPの頃から頻繁にあった。

他にもこれまで確認されているだけで

  1. 言語バー(「A」とか「あ」とか表示されてるアレ)が毎回消えるようになった
  2. IMEが無効ですと表示される
  3. そもそも日本語入力も変換もできない

などなど。これに突き合わされる現場の事務の方々はたまったものじゃないですね。。

キーボードレイアウトのレジストリを修正する

表示は日本語キーボードなのに入力は英語配列になってしまうというやっかいなケースではレジストリの値がおかしくなっている場合があります。

  1. regeditを起動する
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥i8042prt¥Parametersを開く
  3. 以下のように値を変更する

図:KORのエントリーが主犯と言われてる

言語バーを表示する

  1. タスクバーの検索窓から「言語バー」と検索
  2. キーボードの詳細設定が開かれるので、言語バーのオプションをクリック
  3. テキストサービスと入力言語が出てくるので、タスクバーに固定するをチェック
  4. 適用⇒OKで表示されるようになる

タスクスケジューラから起動する

他の方法としては、taskschd.mscを起動し、『タスクスケジューラライブラリー』⇒『Microsoft』⇒『windows』⇒『TextServicesFramework』と開いてゆき、MsCtfMonitorの状態が「実行中」なら問題ないが、これが実行中以外の場合には、実行してあげると出てくる。

ctfmon.exeの自動実行をさせる

また、ctfmon.exeを自動起動に加えると動くというケースもあるようで、以下の手順でレジストリに値を加えます。

  1. regeditを起動する
  2. HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionRunを開く
  3. 右側のパネルで右クリック⇒新規⇒文字列値をクリック
  4. 名前はctfmonとでもして、値は64bit版ならばC:WindowsSysWOW64ctfmon.exe、32bit版ならばC:WindowsSystem32ctfmon.exeを入力する
  5. 再起動する

TextServicesFrameworkの実行値を変更

ctfmonと同じようにレジストリを編集して起動するかどうかを確認する

  1. regeditを起動する
  2. HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindows NTCurrentVersionScheduleTaskCacheTreeMicrosoftWindowsTextServicesFrameworkMsCtfMonitorを開く
  3. MsCtfMonitorをクリックしたら、indexの値を確認する
  4. データ列が0x00000002 (2)以外に設定されていたら、値を2に修正する
  5. PCを再起動する

「あ」も「A」も表示されない

特定のサービスが停止しているが故に表示されないケースです。

  1. タスクバーの検索まどから「サービス」を開く
  2. Touch Keyboard and Handwriting Panel Serviceを開く
  3. スタートアップの種類を手動にし、適用、OKをクリック。
  4. PCを再起動する

スタートメニューやタスクバーが固まったりする

今現在も一部の方で症状の出てる問題点です。スタートメニューを開いたりエクスプローラがやたらと固まったり、タスクバーの動作が重かったり。しばらくすると、固まってる最中に行った作業が一気にバララって行われるといった症状が出ているようです。以下の作業をすると改善したり軽くなったりするようです。

  1. C:¥ユーザー¥ユーザ名のフォルダ¥AppData¥Local¥TileDataLayer¥Database¥を開く
  2. この中にあるファイルを削除出来るものは全部削除する
  3. 再起動する

これだけ。一応バックアップを取ってから実行しましょう。実際にやってみましたが、特に問題なく2個の使用中ファイル以外全部削除されました。自分は元々問題はなかったので、特に症状が改善といったことはないのですが、報告では軽くなったという人がいます。

画面外にウィンドウがあって移動できない

作業効率化の為にマルチディスプレイを利用してる人は多いでしょう。しかしこのマルチディスプレイ、そこにファイルを開きそしてそのままの状態でシャットダウンした場合、次回PC起動時にそこに表示してくれるならともかく、表示されない事があります。確かにアプリは起動してるのにウィンドウが見当たらない。

この場合PCの画面外にウィンドウが存在してるので、キーボードで操作して連れてきます。

  1. タスクバーにいる対象のアプリをまずクリックしてアクティブにする
  2. Alt+Space+Mキーを押す
  3. マウスをしゃかしゃか動かす。するとマウスカーソルにウィンドウがくっついてくる
  4. 適当な位置まで連れてきたら、マウスクリックするか?Enterキーを押す

他にもタスクバー上で対象のアプリの上にマウスカーソルを置き、数秒待ったらプレビューが出るので、そのプレビューに対して右クリック⇒移動をクリックすると、マウスで移動ができるようになります。方向キーでも掴んで移動ができます。

図:画面外じゃつかみにいけないので

Windows Live Mail 2012がOutlook.comに接続できなくなる

旧OSにてメーラーとしてWindows Live Mail 2012を利用していた人は結構いるかと思います。すでにWindows Live Essensial 2012は公式配布は終了していますが、Windows10にインストールし利用する事ができるようになっています(ファイルはまだWebarchiveで入手が可能)。現在のMSのメールサービスであるOutlook.comには接続できなくなり、Windows10のストアアプリであるメールへ移行しなさいというアナウンスが出ています。

もとよりすでにサポートは切れ、更新も停止されてるメーラーではありますので、移行するのは吝かではないのですが、これまで使ってきて使い慣れたものが使えなくなるのは困る人もいるかと思います。この情報は窓の杜などで流れているものですが、メーラーそのものとしては継続利用はできるので、Outlook.comが使えなくなるというのがニュースの真相のようです。移行関係はこちらのサイトが詳しいです。

実際にInsider PreviewにWindows Live Mail 2012を入れてみたのですが、現時点ではまだ使えるようです。ニュースによると2016年6月30日までは使えるようです。では、6月30日以降は使えなくなるのか?といったら、そうでもないようです。POP3とIMAPをサポートはしているので、手動でoutlook.comに対してPOP3、IMAP、SMTPの設定を行えば、継続して利用できるのではないかと思います。

しかし、すでにサポートがないわけですので、Webメール運用にするか?Thunderbdなどの別のメーラーに乗り換えるほうが賢明だと思われます。サーバの設定は以下の通り。

IMAPの設定

  • サーバ:IMAP-mail.outlook.com
  • ポート:993
  • 暗号化:SSL

SMTPの設定

  • サーバ:SMTP-mail.outlook.com
  • ポート:587 or 25
  • 暗号化:TLS

POP3の設定

  • サーバ:pop-mail.outlook.com
  • ポート:995
  • 暗号化:SSL

シャットダウンしたのに勝手に再起動する

Windows10はとかく、シャットダウンやスリープ関係が8.1以前から大幅に変わってる事もあり、それが故にトラブルが起きがちですが、その中でも稀な現象ですが、「シャットダウンをして真っ黒の画面になったのに、なにか操作すると勝手に再起動する」という現象に遭遇する事があります。その多くは、Excelなどの他のアプリケーションを起動したままシャットダウンを実行し、確かに電気が落ちたように見えて、マウス操作やUSBメモリの着脱をすると、勝手に再起動するといった症状です。

実際にはこれはシャットダウンされておらず、実際には「休止状態」になっていて、操作をトリガーとして復帰がされてるのではないかと思います。この現象はコレといった決定的な解決策がなく、対症療法的ですが、以下の処置をしておくと回避しやすくなるのではないかと思います。

  • 高速スタートアップを無効化しておく
  • 電源オプションの電源ボタンを押した時の動作が「スリープ」になってる場合は、シャットダウンを指定する
  • システムの詳細設定⇒起動と回復にあるシステムエラーの項目の「自動的に再起動」のチェックを外す
  • Shiftキーを押しながらシャットダウンを実行する(強制シャットダウンになります)
  • 設定のサインインオプションにある「更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」をオフにする

高速スタートアップは本当に、問題の巣窟で古いPCほど問題が起きますので、無効化はマストです。上記の項目のどれかが効いてくれればと思います。自分の場合、高速スタートアップしか対処はしていませんが、これまでこのケースに出会った事が無いので、個々のマシンの問題の可能性もあります。

図:電源オプションの項目

図:システムの詳細の項目

図:サインインオプションの項目

勝手にスリープから復帰する

Windows10リリース当初からあり、未だに報告が上がってる問題が、この勝手にスリープから復帰する問題。デフォルトでオフにすべきものであるのに、勝手にスリープから復帰してWindows Updateを勝手に始めるなど、非常に行儀の悪い動作が目立ちます。これらを全て阻止してあげる必要があります。

参考:

電源オプションのスリープ解除タイマーを無効にする

以下の手順で電源オプションからスリープ解除タイマーの設定を無効化します。

  1. タスクバーの検索窓から「電源オプション」と入力して実行
  2. プラン設定の編集画面が出てくるので、詳細な電源設定の変更をクリック
  3. スリープ⇒スリープ解除タイマーの許可の項目を無効にしてOKボタンをクリックする
  4. 同じく、マルチメディアの設定を開く
  5. メディアの共有時に「コンピュータのスリープを許可する」に変更する。

図:スリープ解除タイマーという謎の設定がある

自動メンテナンスを無効化する

WindowsはPCが何も動いていないときに、自動メンテナンスと呼ばれる色々とPCのメンテナンス作業を自動で実行する機能がついています。この設定値が夜中の2:00にデフォルトでは設定されており、夜中に勝手にスリープ解除され起動する原因になっています。以下の手順でオフにしましょう。

  1. タスクバーの検索窓で「メンテナンス」を検索して実行する
  2. 自動メンテナンスの項目が表示されるので、「スケジュールされたメンテナンスによるコンピュータのスリープ解除を許可する」のチェックを外す
  3. OKボタンを押す

図:自動メンテナンスをオフにする

Windows Updateが原因で解除される場合

Windows Updateのアクティブ時間外を指定してると思いますが、その時間外の領域でアップデートがある場合に自動でアップデートが走るために起きます。この方法はWindows10 Proでなければ変更できないので、Homeの場合にはWindows Updateのサービスを止めるしか方法がありません。

  1. gpedit.mscを起動する
  2. コンピュータの構成⇒管理用テンプレート⇒Windowsコンポーネント⇒Windows Updateの項目を開く
  3. Windows Update の電源管理を有効にして、システムのスリープ状態が自動的に解除され、スケジュールされた更新がインストールされるようにするの項目を開く
  4. 無効にチェックをいれて、OKボタンをクリックする
  5. また、該当箇所のレジストリを変更することでも同様の設定が可能です。

図:上記のコードをテキストエディタで保存し、.regをつけて実行するだけ

図:gpedit.mscから設定を無効化する

マウスやキーボードの操作が原因で

マウスやキーボードを触ったりすると、スリープが解除されることがあります。これはドライバー側でそのような設定がONになっているがために置きます。以下の設定でオフにしましょう。

  1. タスクバーの検索窓より「デバイスマネージャ」を検索、実行
  2. キーボードの中にあるHIDキーボードデバイスを開く
  3. 電源の管理タブにある「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外す
  4. OKボタンをクリック
  5. 次にヒューマンインターフェースデバイスを開く
  6. USB入力デバイスをひとつずつ開く
  7. 3.と同じようにチェックを外してOKで閉じる
  8. これら以外で人間が使うもので同じような設定をしておくと良いです
  9. なお、無線マウスなどでマウスレシーバーをUSBポートへ刺してる場合、抜き差しをするともとに戻るので注意。

図:デバイスドライバの設定を変更

ネットワークアダプターのWake on Lanが原因の場合

昔から、あるパケットを投げるとWake On Landの機能により相手のPCをスリープから解除する方法があります。この設定もデバイスマネージャから行います。

  1. タスクバーの検索窓より「デバイスマネージャ」を検索、実行
  2. ネットワークアダプターから自分のPCに搭載されてるethernetカードを見つけて開く
  3. マウスのときと同じようにスタンバイ解除のチェックを入れておく
  4. 詳細設定タブを開き、「ウェイク・オン・マジックパケット」をクリックし、値を無効にする
  5. OKを押して閉じる

図:WOLの設定は通常はオフで問題ありません。

システム無人スリープのタイムアウト

電源オプションの詳細設定にある「システム無人スリープのタイムアウト」この設定、実は隠し設定になっていて、これが原因でちょっと席を離れただけでスリープしたり、復帰したり・・・Windows Mobile用の設定だったのかな?電源とスリープで設定していても反映しない場合はこれを弄る事で修正できるのではないかと。設定は、以下の通り

  1. コマンドプロンプトを起動する
  2. コマンドとして「powercfg -attributes SUB_SLEEP 7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0 -ATTRIB_HIDE」を入力して実行。
  3. タスクバーの検索窓より、電源オプションと入力して検索
  4. 詳細な電源設定の変更をクリック
  5. スリープの項目に新たに「システム無人スリープタイムアウト」の項目が出現する
  6. これがデフォルトで2分に設定されている。0分で設定するとスリープしないという設定になります。
  7. この表示を元に戻す場合は、「powercfg -attributes SUB_SLEEP 7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0 +ATTRIB_HIDE」をコマンドプロンプトから入力して実行すれば隠れる

図:裏技みたいな設定が隠れている

November Update Build 1909以降について

相変わらず致命的なバグを量産してるようです。

ユーザプロファイルが読み込まれない

KB4532693のパッチを当ててると、ユーザプロファイルが読み込まれず、自分の設定がなにもかも真っ白。設定が消えたわけじゃなく読み込まれないので、設定自体は残っているようで。もとのユーザプロファイルデータは、自分のC:Usersユーザ名のフォルダの中に.bakや.oooという拡張子でファイルが残っている。以前も同じようなバグをMicrosoftは発生させていましたね。アップデートの度にファイルが消えたりするのも。

参考:Windows 10 KB4532693 Update Bug Hides User Data, Loads Wrong Profile

PCを初期状態に戻せない

KB4524244のパッチを当ててると、Windows10を初期状態にしたくても戻せなくなる現象が報告されています。解決法はこのパッチをアンインストールすること。

いわゆるアップデートパッチテロですね。Windows10ではこのようにアップデートパッチが配布されたからといってむやみに当てると痛い目にあうという意味不明な事がWindowsXPの頃から続いています。

PCをアップデート前に戻せない

KB4517245のパッチを当ててると、C:Windows.oldにデータの退避がされずに、10日間なら戻せる機能が使えなくなる現象が報告されています。なぜかとあるサイトではバグではなくそういうものだとして、このパッチをアンインストールすれば使えるようになると称しています。おそらくアップデートの度に設定が初期化されてる原因が退避から戻せなくなってる事になり、それを修正という事のようですが、結果的には以前のバージョンに戻せないというね・・・

ブート失敗やゲームが遅くなる

KB4535996のパッチを当てていると、SignTool.exeが起動しない、ゲームのFPSが落ちる、音が出ない、起動しないなど、更にはそもそもアップデートに失敗して挙げ句に、PCが起動しなくなるという報告。インストールしてしまってる人は更新パッチアンインストールの手順でアンインストールして、Show and Hideトラブルシューターでアプデ阻止をしたほうが良いですね。未だにアプデ阻止が必要とか、Windows部門って一体・・・いつまで、アップデートパッチテロを繰り返せば気が済むのでしょうか?強制アップデート辞めたらどうです?

非常に極悪なパッチなので絶対に入れてはいけません

VPN接続で大規模な障害

2020/3/15日ころから報告が上がっていた問題として、VPN関係の大規模な障害が出ています。窓の杜のニュースによると、VPNで接続且つプロキシーを利用して接続をしている場合、インターネット接続が出来なくなり、インジケータが制限付きアクセスインターネットなしになるとのこと。(また条件として上記のKB4535996が適用されてるというケースがあげられている)。パッチ配信のニュースも配信されています。

実際に自分も会社のPCでこの現象は確認済み。前項にあるOutlookの「現在接続できません。ネットワークを確認して後でもう一度お試しください」問題もこれが原因と言われています。

Microsoft OfficeやMicrosoft365アプリケーション全般、IE11も影響を受けてるようで、対象となるWindows10のバージョンはかなり広範囲。1709〜1909までほぼ現行のWindows10全てが影響を受けている(Serverも対象)。Microsoft Catalogにて現在緊急パッチが配信中。在宅勤務でVPN使う機会が増えてる中、これは非常に痛い問題。情シスは上記の関連パッチを削除するスクリプトを全員に配信するべきでしょう。

ビルド別にパッチが異なるので当てるパッチとWindows10のバージョンは合わせる必要があります。リンク先にはWSUSで配信する用の情報もすでにあります。アクセスが集中してるようで、エラーになる状態が続いてるので、空いてる時間を狙ってダウンロードしましょう。

当座の対応策としては以下の通り

  1. 上記の緊急パッチが出てるので当てる(WSUSや自動配信では配信されていません)
  2. KB4541335、KB4551762、KB4540673、KB4535996、KB4541331、KB4538461、KB4537818を削除する
  3. WSUS使ってる場合には配信を直ちにストップする
  4. 使っていない場合は、削除したのち、Show and Hideトラブルシューターにてアップデートが適用されないように阻止する。
  5. また、最新の半期リリースである1903をアップデート配信してる会社はまずはこの配信を停止し、1809のままとしたほうがトラブルを抑えられるかも。
  6. 既に適応されてしまっており、このトラブルに遭遇した場合、とりあえずVPN接続を切断し、シャットダウン。
  7. その後、コントロールパネルのインターネットオプション⇒接続⇒LANの設定を開く
  8. 以下会社ごとの設定によるが、自動構成スクリプトでpacファイルを指定してる場合、それが別のURLに変わってる場合がある。ここを正しいURLに変える
  9. また、プロキシーサーバにVPN接続時のプロキシーURLが残ってる場合がある。LANにプロキシーサーバを使用するのチェックを外す
  10. 改めて、VPN接続をし直す。前項にある「現在接続できません。ネットワークを確認して後でもう一度お試しください」の項目にあるVBSファイルを作成して配布すると良いかも
  11. なお、コマンドラインからKBxxxxxxのパッチをアンインストールするコマンドはwusa.exeで作成する

図:VPNによってプロキシ設定がおかしくなる事がある

図:wusa.exeで対象パッチを排除するコード

関連リンク:

ブルースクリーンで落ちる

KB4540673のパッチを当ててると、ブルースクリーンで落ちる現象が報告されています。しかしまだこの件に関してMicrosoftは認めていないのだとか。累積オプションという位置づけでまだプレビュー段階という事なのか。

緊急であったとしても、PCが使えないのでは全くの無意味ですので、このパッチも避けておくに越したことはないでしょう。

スタートメニューが動かなくなる

KB4524147のパッチを当てていると、スタートメニューが開かれなくなるというバグが存在しています。パッチをアンインストールすることで復旧できますがいかにテストされていないかがわかるパッチですね。このパッチ、IEのセキュリティパッチと印刷ジョブが失敗する問題を修復するものなのですが、あちらを塞ぐとこちらに穴が開くという状況です。

こちらがニュースの配信元です。

プリンタースプーラが停止する

KB45172211のパッチを当てると、プリンタースプーラが異常を起こし、印刷が正常に行われないとの報告。修復するにはパッチのアンインストールをするしかありません。こちらでも公式にアナウンスがなされています。WSUSなどを入れていない、またアプデ阻止していないとまたインストールされてしまうので、要注意です。

緊急パッチなのに当てると不具合出るという

KB4551762のパッチ、そもそもインストール後に0x800f0988、0x800f0900のエラー表示が出たり、0x80073712が表示された場合には再ダウンロードまでされるという。症状としては、数十分毎に勝手にリブートが掛かったり、CPU使用率が上昇してパフォーマンス低下するなどの問題が報告されています。様々な修正方法を試してみたものの回復せず、パッチをアンインストールで修正したようです。

CPU使用率上昇の問題は、Hyper-Vが関係してるとの報告あり。

このパッチ自体はSMBv3修正パッチとして緊急としてリリースしてるもので、案の定トラブルを起こしてるようで。品質管理がオカシイんじゃないでしょうか?

また、本パッチをインストールでSteamが起動しなくなる現象が報告されています。

ファイル消失やブルースクリーン、WiFiがつながらなくなる累積パッチ

2020年4月14日に公開されたKB4549951という累積更新パッチ。これが今猛威を奮っています。これまでの単体パッチではなく累積パッチなので、上記の他のパッチ類が含まれている可能性があります。適用すると、ブルースクリーン(再起動ループ付き)、ファイル消失だけでなく、前項にあるような、DPC_WATCHDOG_VIOLATIONといった極悪なエラーや、INACCESSIBLE BOOT DEVICEといったものまで出る、WiFiが全くつながらなくなる現象、サウンドカードが使えない、Bluetoothが使えない、ユーザプロファイル消失、パフォーマンス低下も報告されています

出ている症状から、おそらくWindows7/8.1からアプデしたマシンで多発している(デバイスドライバ関係では?)のではないかと推定されます。出るエラーコードは以下の通り。緑色はすでに前項で記述した内容。

  • KERNEL MODE HEAP CORRUPTION
  • PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
  • PSFX_E_MATCHING_COMPONENT_NOT_FOUND
  • CRITICAL_PROCESS_DIED
  • ACPI_BIOS_ERROR
  • INACCESSIBLE BOOT DEVICE
  • MEMORY_MANAGEMENT
  • DPC_WATCHDOG_VIOLATION
  • Portcls.sys
  • 0x8007000d
  • 0x800f081f
  • 0x80073701

アンインストール推奨です。自分はアプデ封じをしているので、自動適用を避けられています。気になるのが、このパッチのあと21日にしれっとKB4550945ってのが配信されてるんだけれど、こっそり直したとか?

WPA2-EAPに接続できなくなる

自宅WiFiやテザリングでは接続可能なのに、社内WiFiのWPA2-EAPにだけ「このネットワークに接続できません」と出て接続できなくなる現象が確認されています。企業だとパスワードではなく証明書等でログインさせる、WPA2エンタープライズがこれに該当するわけですが、WPA2-PSKには普通に接続が出来るため錯乱しやすい。

この問題は

  1. ネットワークアダプタのドライバを更新しても治らない
  2. つながってもすぐに切断される

ウェブの情報によると以下の作業で修復出来ることがある。以下のようなレジストリのエントリを追加することで修復出来る事があるとのこと。

0xc0がTLS1.0, 0x300がTLS1.1, 0xC00がTLS1.2という指定になるようです。ただこれで治らないケースが多いようで、、、

また、東京大学のページによると以下の手順で削除しろというアナウンスが出てるようですが、社内ネットワークだと安易に削除できないよね。

(重要)アカウント更新により”このネットワークに接続できません”と表示され利用出来ないという問い合わせが増加しています。 Windows10 の設定内の”ネットワークとインターネット”メニューの”WiFi”に既知のネットワークとして登録されている古い "ここにAP名"の設定が削除できていないために起こります。設定を削除して再度接続してください。それでも接続できない場合は削除後に再起動をしてから再設定をしてください。

証明書の再インストールでも治らないケースに遭遇した事がありますが、特定のSSIDに接続時にどうやら対象の証明書を利用しないで接続しようとしてるようで、この場合、サーバ側できちんと特定のSSIDに対して証明書を利用する設定を施す必要があるかもしれません。

参考リンク:

アップデート直後サインインのパスワード画面が出ない

大型アップデート直後は、Windowsを再起動してもサインイン画面のパスワードが開かず背景の画像だけになってしまう現象が結構発生します。何をしても無反応であるため、パニックになるっ人がいますが、この場合の対処方法は

パスワード入力画面が出るまでとにかく待つ

これだけです。アップデートは再起動後も作業を続けているので、それが完了するまでユーザ側に画面が戻ってこないようです。正直不親切な仕様だと思います。右下の電源関連アイコンが表示されてるケースもありますが、いずれにせよ、まずは待つ。およそ10分~30分程度で戻ってくるようですが、何時間も待っても戻ってこない場合は、別の不具合の可能性もあります。

其の場合、Ctrl+Alt+Delを試してみたり、電源ボタンをShiftキー押しながら再起動やシャットダウンを試みたり。これも例の高速スタートアップが悪さをしてるとの情報もあります。間違っても電源ボタンを長押しで強制シャットダウンは最後の最後にしておきましょう。

アップデート直後サインイン後画面が真っ黒

これは以前言われていた、画面真っ黒現象とは異なり、前項のパスワード画面が出ない問題の延長線です。マウスカーソルだけで背景もなく、そして挙動がぎこちない。この状態の解決方法も

背景画面が出てタスクバーがきちんと出てくるまでとにかく待つ

これだけです。サインイン後もアップデートの作業を続けているので、PCは非常に負荷が高い状態になっており、あらゆる操作が遅延します(30分~1時間程度)。Windows Searchなどのインデックス作業なども相まって、しばらくはまともに使えない状態になります。はやまって再起動をしてもアプデ作業が完了していないので、結局は同じ状態になります。

起動する度にウィンドウサイズが小さく位置もズレる

通常、アプリのデフォルトのウィンドウサイズや位置は、終了時に記憶されて次回起動時は同じような状態で起動するようになっているのですが、Windows Update後に同じアプリなのに、起動して閉じる⇒次回起動時は小さくなる⇒繰り返すとどんどん小さくなる⇒あげくにウィンドウの位置もずれていくという現象が報告されています。自分もこれは遭遇していて、修正の方法ですが、以下のような方法があります。

ウィンドウ位置記憶プログラムを使うのがもっとも手っ取り早いと思いますが、以下に修正手順を。

  1. 設定を開き、システム⇒ディスプレイを開く
  2. スケールが100%ではない場合100%に戻す
  3. また、スケールを小さくした代わりにディスプレイ解像度を最高の解像度から一個下の解像度に落とす

また、マルチディスプレイを使っている人は一度マルチディスプレイの状態にしてから、以下の設定変更をしてみる

  1. 設定を開き、システム⇒ディスプレイを開く
  2. 向きにおいて、「1のみに表示する」を選択

さらにレジストリを変更する方法もあります。なお値は、自分のディスプレイの最高解像度の縦横の数字になります。

  1. レジストリエディタを起動する
  2. HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlGraphicsDriversConfigurationを開く
  3. さらに下のディレクトリにNOEDIDから始まる項目があるので開く
  4. 00というディレクトリを開く
  5. PrimSurfSize.cxの値を1920PrimSurfSize.cyの値を1080に変更(10進数で変更すること)
  6. さらにその下の00というディレクトリを開く
  7. ActiveSize.cxの値を1920ActiveSize.cyの値を1080に変更(10進数で変更すること)
  8. PrimSurfSize.cxの値を1920PrimSurfSize.cyの値を1080に変更(10進数で変更すること)

図:地味な嫌がらせみたいなバグ

図:レジストリの変更は要注意

Bitlockerに正しいPINを入れてるのに入れない

Windows10のアップデートに伴う不具合で最も面倒で致命的とも言えるのがBitlocker関係。当初より様々なトラブルを引き起こしてきたもので、正直なところ企業で使うならば他社製の暗号化ツールを利用したほうが良いと思います。個人ならばVeraCryptが良いかと。

さてそのBitlockerの問題の1つが、これまでは正常に使えていたのに、アップデート後の再起動後にBitlockerのPIN入力で、正しいPINを入れているのに入れないことがある現象。大規模なアップデートの前にはBitlockerを一時解除しておき、アプデが完了して再起動が無事に完了したのを確認してから再度BitlockerをONにすることがMicrosoft公式サイトでも推奨されています(アップグレードの項目)。

この正しいPINを受け付けない問題ですが、シャットダウンや再起動を3回ほど繰り返した所、きちんと入れるようになったケースがありました。Bitlockerを使う場合には48桁の回復キーをきちんと控えておきましょう。突然回復キーを求められるバグも過去発生してるので、準備が大事です。

なお、回復キーの確認方法は以下の通り

  1. Microsoftアカウントと紐つけてる場合には、Microsoftアカウントにログイン
  2. 上にあるデバイスをクリックして、対象デバイスの詳細を表示
  3. 下のほうにある「Bitlockerデータ保護」にある回復キーの管理をクリックすることで確認可能

図:回復キーの確認場所

Bitlockerが勝手に掛かって入れない

Bitlockerは本来、Windows10 Pro以上の機能であるため、Homeでは利用することはできません。しかし、大型アップデート後にどういうわけか勝手にBitlockerが有効化され(当然回復キーもPINも知らない)、入ることができなくなるという障害が結構報告されています。

この場合の回復方法ですが、実際には暗号化はされておらず、

  1. BIOSなどの不具合によって誤作動してる
  2. 適用されてるアップデートパッチによって誤作動している

但しいずれの場合もセーフモードにも入れないので、BIOSをアップデートしたりパッチを削除すると言った対応自体ができません。暗号化されているわけではないようなので、LinuxのLive CDなどでブートさせてからHDDの中身を取り出すといった事は可能のようです。しかしこの状態からの復帰は手段がありません(イメージバックアップを取っておいて、復元するしか効果的な手法がありません)

よって、このような自体に備えて防御策を事前に行っておきましょう。

  1. Acronis True Imageのようなツールでイメージバックアップを取得しておく
  2. アップデート前にBIOSなど未対応なものについては、アップデートしておく
  3. Bitlockerを使う予定がないのであれば、BIOSのTPMモジュールを無効化しておく
  4. 設定⇒更新とセキュリティ⇒デバイスの暗号化を開き、オフにする(対応機種でないと出てきません)

また、Windows10 Pro以上でBitlockerを止めたい場合は

  1. タスクバーの検索窓よりBitlockerを検索実行。
  2. オペレーティング・システムドライブの表示がBitlockerはアクティブ化を待機中になっていたら注意
  3. タスクバーの検索窓よりサービスを検索実行
  4. BitLocker Drive Encryption Serviceをダブルクリック
  5. スタートアップの種類を「無効」にしてOKをクリック
  6. これでWindows Updateで勝手に有効にされてしまう現象は回避可能です。

図:サービスを止めるのが確実

こちらのサイトの検証によると、アップデートによってデフォルトの使用しない設定が勝手に有効に置き換わり、暗号化されていないにもかかわらずBitlockerが作動してしまうとのこと。

その他

現在のプロダクトキーを確認する方法

Windows Product Key Viewerを利用すると確認することが出来ます。

また、コマンドプロンプトから確認する方法もあります。コマンドプロンプトを起動したら以下のコマンドを叩きます。但しこれは、OEMなどのメーカー製PCでプロダクトキーが貼っていないタイプのもので使用できるコマンドです。

wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey

ライセンス状況を確認する方法

コマンドプロンプトを使うと、現在使用しているOSのライセンス状況を確認する事が出来る。普通にコマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行するだけ。

slmgr /dlv

神の手モード

細かいセッティング等は、ゴッドモードを設定すると良い。

  1. フォルダを作成する
  2. フォルダの名前をGod-Mode.{ED7BA470-8E54-465E-825C-99712043E01C}とする
  3. そのフォルダを開くと色々細かくセッティングができるようになる。

図:GodModeのフォルダを作ってみた。

BootcampでWindows10

自分は仮想環境で同時にOSを使う事を由としてるのと、ゲーム類をあまりやらないということもあって、Bootcampは殆ど使用しません。しかし、WindowsのDirectX対応ゲームをバリバリやりたい人や、仮想環境ではちょっと運用の難しい特殊なソフトウェアを扱う人に取ってはBootcampはMacを選ぶ大きな選択肢になっています。しかし、このBootcampは各時代のMacでそれぞれ動かせるOSに限りがあるので(特にデバイスドライバ周り)、おいそれと新しいOSを入れるわけには行きません。

現在、Nobember Update対応のBootcamp6がが配信されました。既に入ってるWindows7/8.1からWindows10へのアップデートとこのBootcamp6によってドライバ周りが対応することになります。Bootcamp5ではこのサイトにまとめられているように不具合があるので、Windows10をインストールのはやめておいたほうが良いです。

  • 対応機種は2012〜2015までのMBA, MBP, Mac Pro, iMac, Macbookとなっています。
  • USB3.0, USB-C, Thunderbolt, SDスロット, SuperDrive, Apple TrackPad, Bluetooth, Apple Keyboardといったドライバをダウンロードしてくれます。
  • サポートするOSは64bit OSのみですので、32bit Windowsをインストールしてる場合は、64bit OSでアップデートかクリーンインストールが必要となります。

Windows10で削除される機能

結構色々機能が削除されているようです。

  1. フロッピーディスクのデフォルトでのサポート(メーカーのドライバがないと以降使えません)
  2. 添付されてたソリティア等のゲーム類
  3. Media Centerが削除されます。
  4. DVD再生用コーデックが削除されます。GPL MPEG1/2 Decoderをいれても駄目でした。
  5. Windows7のガジェット機能は削除される(というか、8で既にもうないので、当たり前)。Depricatedですしね。
  6. Windows Updateは強制で自動アップデートになります。だから課金制にしようとしてたのか・・・セコイ。
  7. Live EssentialのOne DriveはWin10の標準機能となります。

DVD再生環境を整備する

DVDを入れてみましたが、たしかに再生出来ません。Media Playerであっても再生が有効にならず。しかし、現時点では再生手段がそのままだと無いので、いくつか再生出来るプレイヤーを入れてみました。今回、ショーシャンクの空に(コピープロテクト有り)を再生してみました。

  • VLC Media Player – バッチリ再生出来ました。オススメです。動画ファイルも行けますしね。
  • 5KPlayer – こちらも再生出来ました。問題ありません。AirPlay再生機能まで搭載しています。
  • Kodi – こちらはDVDプレイヤーではなくメディアセンターなのですが、DVDバッチリ再生出来ました。詳しくは次項以降のメディアセンターを使いたいを参照。
  • Media Player Classic BE – 再生出来なくはないですが、コピープロテクトの掛かってるDVDは再生出来ません。駄目ですね。あるツールを使うと読み込めたりします。
  • Media Player Classic Home Cinema – 再生出来なくはないですが、コピープロテクトの掛かってるDVDは再生出来ません。駄目ですね。再生できてもなぜかカクカク。

という状態です。なので個人的にはVLCをオススメ、次点で5K Playerです。メディアセンターを構築したいのであれば、Kodiが超オススメです。

また、Windows7 Home Premium以上、Windows8 with MediaCenterからアップデートした人だけ、Windows DVDプレイヤーがWindows Updateから入手出来るようになっているようですが、クリーンインストールの場合は対象外となるとのこと。尚、現在ストアから購入出来るようになっています

DirectX 9.0cをインストール

Windows10は最新版のDirectX11が標準で入っています。ですので、通常であれば過去のソフトウェアであっても、よほど古いタイプのものでなければ、そのままDirectXのゲーム類などは動くはずです。VMware Fusion 8の場合、ホストがMarvericks以前のものの場合、DirectX9までしか対応しておらず、Yosemite以降であればDirectX10に対応していますので、dxdiagコマンドの結果が異なってきます。ただ、このバージョン表記も必ずしもDirectXのバージョンを示してるとは言えないようで。また、DirectXといってもDLLのファイル名が異なるので、こういったケースが有ってもオカシクありません。

しかし、一部の古いDirectXを使用するアプリケーションをいざWindows10上で動かそうとしたら、DirectX9を要求するもしくは、動かず止まるなどの現象がでているようです。最新だからといって完全互換ではないようです。そこで、DirectX9cを入れる必要があるのですが、今まで使っていたdxwebsetup.exeを叩いても、インストールが出来ません。Windows7まではこれで行けていたのですが。

では、DirectX9cをWindows10に入れられないのか?といったらそうではありません。同じMicrosoftのDirectX End-User Runtimes(June 2010)でダウンロードするインストーラは使用する事が可能です。インストール手順は以下の通りです。

  1. ダウンロードしてきたdirectx_Jun2010_redist.exeを実行すると、解凍先を指定してくるので、適当なフォルダを選んで、OKを押す。
  2. そのフォルダ内にあるDXSETUP.exeを実行する
  3. インストーラが起動して、インストールが出来る。適当に進めてインストールを終わらせる。
  4. 再起動する
  5. ゲーム類が起動できるようになってると思います。

Microsoft Accountの使用を禁止にする

個人ではあまり需要がないと思いますが、企業ユースの場合、個人のMicrosoftアカウントの使用を規制したいと考える所もあるでしょう。WIndows8よりMicrosoftアカウントの使用を規制する項目がgpedit.mscより出来ましたが、Windows10 Proでは可能です。以下の操作でロックを掛けることが可能です。ちょっとだけ場所が異なるので注意。

  1. タスクバーの検索窓よりgpedit.mscを検索し実行する
  2. コンピュータの構成を開き、セキュリティの設定を開きます。
  3. ローカルポリシーの中にあるセキュリティオプションを開きます。
  4. 【アカウント:Microsoftアカウントをブロックする】を開きます。
  5. ユーザーは Microsoft アカウントを追加またはMicrosoft アカウントでログオンできない」を選択し、適用ボタンを押します。
  6. 再起動する

その他の注意点

  • Windows10アップデートに伴うトラブルシューティングの多くは、Windows7⇒8へのアップデート時のトラブルシューティングがそのまま有効なケースが多いです。ですので、検索は、Windows8で検索すると解消しやすいです。特にWindows7ユーザは8を知らないので、8で発生するトラブルに遭遇するケースが非常に多いですよ。
  • アップデート前のOSでOldNewExplorerのようなシェルを改造するようなアプリケーションを入れていると、ログイン後に真っ黒な画面のままになるケースがあるので、必ずアンインストールしておきましょう。
  • なお無料アップグレードインストールする際に “個人用ファイル、アプリ、Windows の設定を引き継ぐ”(デフォルト)か”個人用ファイルのみ引き継ぐ”を選んだ場合のみ “設定”→”更新とセキュリティ”→”回復”に”Windows (7/8/8.1) に戻す”が表示されて実行できる状態になり “何も引き継がない”を選んだ場合は”Windows (7/8/8.1) に戻す”が表示されない。
  • ※”何も引き継がない”を選んだ場合でも無料アップグレード条件を満たしていればライセンス認証された状態にはなる
  • ※32bit版のWin7/8/8.1起動中に64bit版のWin10 10240をセットアップしようとしても、直接アップグレードインストールはできない。
  • Win10のインストールディスクから新規インストールする場合 インストール開始直後のプロダクトキー入力画面で”スキップ(S)” Win10の初期設定画面でのプロダクトキー入力画面で”後で(L)”を選べば内部的にGeneric Keyが入力された状態になり アップグレードインストールした時と同じインストールIDでWin10がインストールされるので 自動的にライセンス認証された状態になる。
  • Microsoftアカウントの設定画面で”この手順をスキップする”を選べば “このPC用のアカウントの作成”画面でローカルアカウントを設定できるので Win10 10240を新規インストールする場合でもローカルアカウントで使えるように設定できる
  • Windows10からはDirectXは12になります。ドライバが対応してれば・・・仮想マシンじゃ9Exでした・・・
  • 仮想環境での運用は、CPUの数の変更やメモリ量変更はどうやら大丈夫みたい。でも、マザーの変更やVM自体のアップデートで駄目になる可能性は高い。また、1年を経過してからのクリーンインストールは新規に購入しないと出来ないはずなので、運用は慎重に。
  • Office2013やAdobe illustrator CS5等は普通に動作するようです。アプリケーションはWindows8で対応してたものは普通に動くようですね。
  • 同じハードウェアで再度ライセンス認証を行う際は、プロダクト キーは必要ありません。
  • 旧OSからのアップデート者の一部に、「システムの予約済みパーティションを更新できない」というエラーが出て、アップデートが止まる。
  • ウィンドウがぴったりくっつかずに、隙間があく現象(

    HKEY_CURRENT_USER/Control Panel/Desktop/WindowMetrics/PaddedBorderWidthの値を-1にすると直る)

  • ドライバ絡みでbad pool headerのブルースクリーンが頻発してる人が出てるようです。手動でデバイスドライバを更新し直すと直るようです。主にWindows7ユーザが遭遇してるようです。
  • 回復パーティションが新たに作成されてどんどんディスクに回復パーティションが複数作成される。これも以前より問題視されていましたね。
  • nVidiaのゲーム別GPU設定が消された。
  • NIC(LANアダプタ)のIPv4設定をDHCPでなく静的指定している人で、デフォルトゲートウェイが空白になる場合がある
  • プリインストール済みアプリを削除したはずなのに、復活してる。
  • アプリケーションの関連づけも一部がOS標準アプリに戻されてる。
  • さらに人によっては関連付けの変更が出来なくなってる。タスクバーの検索窓より「既定のプログラム」で検索して実行、「ファイルの種類またはプロトコルのプログラムへの関連付け」にて、変更する事が出来ます。こちらから行いましょう。
  • 過去にアップデート後、ライセンス認証が外れたという報告があります。アップデート前に一度、MSアカウントログインに変更しておくと良いでしょう。
  • MacTypeをインストールしたままアップデートすると、アップデートに失敗する・画面がちらつく現象
  • アップデート後、マウスがぴょんぴょん飛んだり、勝手にアクティブウィンドウがバッググラウンドに行ったりする現象。マウスドライバを入れなおしたりすると直る。
  • アップデート後、サウンドドライバが削除(realtekやCreativeなど)されたり、音量が物凄いことになる現象あり。こちらもドライバを入れなおす必要性がある。
  • 作っておいたシンボリックリンクがなくなってたりする。アプリケーションなどで使ってる場合、再度作りなおしておかないとオカシナ挙動になるので、注意。
  • タスクバーの時計の色が黒になっていて、見えなくなるケース有り。この場合、Windowsのテーマを変更すると元に戻せます。
  • Windows10標準で搭載されてるMicrosoft Print to PDFにてPDFを作成すると、Adobe Reader DCなどで見ると黒い帯やフォントの一部が欠けるケース有り。その時は、BullzipPDF Creatorなどの他のPDFプリンタを使うようにしましょう。自分が検証したケースでは、同様の症状は再現しませんでした。
  • Linuxなどとデュアルブートしてる人は、ブートローダが書き換えられてGRUBが消えるので、Linuxなどがブートできなくなります。こちらのサイトで解決法が提示されています。
  • コマンドプロンプトやPowershellの文字サイズがやたらと小さいサイズに。18ポイントくらいに変更しておきましょう。
  • Windows 10 Anniversary Update をインストールすると、WMDRM 著作権管理を使用するファイルは再生できなくなります。つまり、DRM付きのWindows Mediaファイルは再生が出来なくなるという事ですね。メッセージとしては、「この更新プログラムの処理を続行しないことをお勧めします。古い著作権管理技術によって保護された音楽やビデオが再生できなくなる可能性があります」と出るようですね。
  • DirectX9.0cを別途インストールして動かしてる一部のゲーム類で不具合を確認。ゲーマーの方にとっては結構重要な事ですね。過去のゲームは仮想環境で動かすしかないのでしょうか?(RS1での仕様変更一覧)
  • Wake On LANが動かなくなる。高速スタートアップをオフにすれば動くようになる。
  • Creators UpdateをインストールしたらIntel 945G(GMA 950)の動画再生支援が効かなくなった

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