Windows11 Insider Previewを試してみる

最後のWindowsと言われてたはずのWindows10。結局、市場の変化や未だに安定してると言えないコレまでのトラブルから脱却する事なく、次のWindowsということで、Windows11がアナウンスされました。正式版のリリース日は2021年10月5日より。但し、Androidサポートは先送りになってるようです。Windows10のサポート終了日は2025年を予定しているとのこと(多分延長サポートつくと思うけれど)

現在、Developer Channel、Beta ChannelにてInsider Preview版として配信がされていますが、2021年8月20日よりISOファイルでの配布が開始されましたので、クリーンインストールが可能になっています。今回このWindows11をVMware Fusion / VMware Workstation 16にインストールしてみて検証してみようと思います。

※リリース間近なので、Insiderの人はbeta Channelへの移行を促しています。

図:日本語がおかしい

目次

今回必要なファイル

これまでのように、Windows10のInsider PreviewのISOをインストールしてから、Windows UpdateにてWindows11へとアップデートを行う事でもインストールは可能です.

予め、Insider Preview ProgramにOutlookアカウントもしくはMicrosoft365アカウントにて参加しておく必要があります。また、Pro版の場合、ローカルアカウントでインストール可能ですが、Home版の場合Microsoftアカウントが必要になるようです。

Windows11のインストール

厳しくなったシステム要件

現在まだ、システム要件を見直ししている最中とのことで、当初発表された内容のままということはないようですが、要件が過去のWindows10と比較して厳しくなっています。また、噂ではWindows7/8.1からのアプデにも対応などというあれだけトラブル起こしたサポート(原因は古いデバイスドライバが殆ど)をまたも行うという話も。この件は以下のページをご覧ください。基本的に純粋なWindows10マシン以外からのアプデは行うべきではないでしょう。

なお、サポートするCPUの要件は以下のリンク先を参照の事。ARMは主にSurfaceのリストですね。M1 MacやRaspberry Pi4は入っていませんが、前者はParallels17、後者は実機で動作が確認されています。但し、MS公式はParallelsでの動作を保証していないので、封じられる可能性は高いです。

Windows10まとめ – 復活版

これまでの発表では以下のようにまとめられます。Insider Previewでは要件を満たしていないPCについては、Insider Programから締め出しを開始したようです(Windows Updateにその旨のメッセージが出る)

  • CPU -> 第8世代 Intel Coreプロセッサ以上(2017年以降発売)または、Qualcomm 7/8シリーズ以降のARMプロセッサ
  • RAM -> 最低でも4GB以上が必要
  • SSD -> 最低でも64GB以上が必要。古いSurfaceなどの場合、アプデは難しいでしょう
  • GPU -> DirectX12のサポートが必須。9インチまた720p以上の解像度が最低ライン
  • UEFI -> BIOSは不可。セキュアブート対応のUEFIでないマザーボードはアプデ対象外
  • TPM -> 今回より必須といわれてるTPM2.0対応。未対応PCはインストール不可。しかしこれが原因でMSはチェック見直しを迫られてる
  • 64bit -> Windows11は64bit OSオンリーとなるようなので、現在の32bit Windows10からはアプデが出来なくなるようです。

自身のマシンがこれらのWindows11システム要件に適合してるかどうかをチェックするプログラムとしてMSが提供していたものは、配布が再開されました。また、現在はWhyNotWin11やReady SunValleyいうフリーソフトでもチェックが可能です。

現時点でのVMware Fusionの場合、DirectX11までしかサポートしておらずここが引っかかる。TPMについては設定からTPMモジュールを追加出来るので(仮想マシンの暗号化も必要)、クリア出来るかも。ストレージ容量は標準容量ではNGチェック。100GBまで拡張しておくべきでしょう。次期VMware FusionでWindows11は対応されることでしょう。

※Twitter見てると勘違いしてる人が結構いますが、Insider Previewをインストールできるから、Windows11を現在のPCにて社内利用してOKと思ってるのが大きな勘違いです。ISOからのインストールの場合は要件を満たしていなくてもインストール可能という公式コメント。ただし、Windows Updateでのアプデは要件チェックが入るとのこと。但しISOでインストール出来ても要件に合っていない場合は動作保証はされない、ノンサポートとなるようです。

※VMwareなどの仮想環境を使う場合もホスト側のCPUをそのまま使う為、PCによってはVMware上でWindows11を使うことができません。また、Windows Updateサーバに接続できなくなるので、アプデもできなくなります。

図:仮想環境だとDirectX12が問題

図:TPMはここから追加可能

図:締め出されたケース

ISOのダウンロード

まずは、Windows11のInsider PreviewのISOをダウンロードします。しかし、現在非常に繋がりにくい状況にあるので、辛抱強く何度もダウンロードを試みる必要がありました。光学メディアに焼く場合、5GBもあるので、通常のDVD-Rでは収まりませんので、DVD-R DLの8GBを利用しなければディスク化は出来ません。

  1. Windows 10 Insider Previewのページを開く
  2. 下の方にあるselect editionにて、Windows11 Insider Preview (Dev Channel) – Build 22000.132を選ぶ
  3. Confirmをクリック
  4. select the product languageにて、Japaneseを選択
  5. Confirmをクリック
  6. Windows11は64bitオンリーなので今回は64bit版をクリック
  7. ISOファイルがダウンロードされます。

※CPUの要件としては64bitのCPUが必要になるので、32bitしか対応していないCPUは実質ここで終了に。

図:32bit時代はWindows10で終了確定

Windows11 Insider Previewのインストール

VMware Fusionにて、仮想環境をつくっていきます。以下の手順で作っていきます。

  1. VMware Fusionを起動し、メニューより「ファイル」-> 新規を開く
  2. インストール方法を選択にて、ディスクまたはイメージからインストールにISOファイルをドラッグアンドドロップする
  3. 続けるをクリック
  4. OSの選択では、Windows 10 x64を選びます。続けるをクリック
  5. ファームウェアタイプはUEFIのままでOK。セキュアブートにはチェックを入れておく。
  6. 設定のカスタマイズをクリックします。この時に仮想環境ファイルの名前をWindows11として保存します。
  7. プロセッサとメモリにて4GBを割り当てておきます。
  8. 仮想マシンの暗号化をしておく。これがないとTPMモジュールを追加できない。
  9. TPMモジュールを追加しておく。削除する場合仮想マシンの内容が全部廃棄されてしまいます。(但し、Insider Previewでは必須ではないので、本番の場合)
  10. Retinaディスプレイのフル解像度を使用だと文字が小さすぎるので、チェックを外しておき、あとで自分で解像度を調整します。
  11. ▶をクリックして、ブート。Windows10をまずインストールしていきます。
  12. Press Any Keyが表示されたら、Enterキーを叩きます。これをしないと始まらない。

途中プロダクトキーを求められるシーンがありますが、ここはプロダクトキーがありませんをクリックでスルーします。インストールOSはWindows 10 Proを選んでおきます。

図:正しいOSを選びましょう。

図:プロダクトキーの入力は不要

TPM, RAM容量およびUEFI回避でインストール

Windows11は古い環境を足切りする為(過去にWindows7⇒Windows10で痛い目を見たためと思われる)、インストール出来るPCの要求スペックを大幅に上げて、OSインストール時にもチェックが掛かるようになっています。Microsoft曰く、Windows Updateでは制限を掛けるが、ISOからのクリーンインストールによる手動インストールは制限を掛けず、導入可能という公式アナウンスが出ています。

但し、要件を満たしていないPCに対しては今後、Windows Updateによるアプデの提供はしないというアナウンスもあるとかないとか。故に、恒常的に利用するには適合PCを使うのが良しという内容になっています。しかし、実際には現在は制限が掛かっているのだとか(仮想環境では制限満たしていない状態でもインストールできたけれど・・・)

この制限を回避する手段がレジストリの編集で可能ということなので、まとめてみました。完全自己責任ですが、これで3つのチェックを回避可能です。

  1. 前述にあるようにISOイメージをまずはダウンロードする
  2. 16GB以上のUSBメモリを用意します(できれば、USB3.0対応の高速なものを)
  3. Rufusをダウンロードし、管理者権限で実行する。
  4. ディスクイメージの選択で、1.のISOファイルを指定します。
  5. パーティション構成はMBR、ターゲットシステムはBIOS、古いBIOSのために修正を追加にチェックを入れる
  6. スタートをクリックして、USBメモリに焼き付けます。
  7. こちらのレジストリエントリをダウンロードして、USBメモリ直下にコピーしておく
  8. インストールするPCに対して、USBからブートさせます。この段階では、「このPCではWindows11を実行できません」と出て、インストールが制限されます。
  9. Shift+F10キーでコマンドプロンプトを表示し、regedit.exeを実行する
  10. レジストリエディタが開かれるので、ファイル⇒インポート⇒7.のレジストリエントリを選択し、開く
  11. 8.の画面に戻り、左上の戻るボタンをクリック
  12. 再度作業をすすめると、8.の画面が出てこなくなり、インストールがそのまま進められるようになります。

M1 MacにWindows11

ARM版のWindows11というものはISOなどでリリースされているわけではないので、いわゆるクリーンインストールというのはできないようですが、Raspberry Pi4にインストールにもあるように、そのうち出てくるかもしれません。

一方、BootcampもなくなったM1 Macに対してParallels17ではARM版のWindows11をWindows Update経由で利用することが出来るようになっているようです。手段としては、

  1. こちらからARM版Windows11 Insider PreviewのVHDX形式のファイルを入手(Hyper-V用のようです)
  2. Parallelsのインストールアシスタントにて、このVHDX形式のまま読み込ませる
  3. 仮想TPMを追加しておくと良いみたいです

Windows11正常性チェックなどではSnapdragon850などがサポートされているようです。

※2021年9月5日、ARM版 Windows11 Insider Previewがリリースされました

ARM版はx64コードの実行機能などが備わっていて、いわゆるx86系のアプリの実行などがエミュレーションでサポートされているなど、少し魅力的なものがある。Intelは既にモバイル分野ではARMに負け散らかし、MicrosoftもARM支援を始めているので見限られる日も来るかもしれない。

VMware Toolsのインストール

Windows10の長々したインストールが完了したら、まずはVMware Toolsをインストールします。GPUやネットワークドライバなどがこれで入るので、通常のWindows10として使えるようにしておきましょう。

  1. VMware Fusionのメニューより「仮想マシン」-> 「VMware Toolsのインストール」をクリック
  2. インストールをクリックすると、CD-ROMとしてマウントされます。
  3. 自動再生が働くので、setup64.exeを実行します。
  4. インストールが完了したら再起動します。
  5. 画面解像度がオカシイので、デスクトップ右クリック -> ディスプレイ設定を開きます
  6. 拡大縮小とレイアウトの表示スケールがなぜか、100%になっていないので、100%を指定
  7. ディスプレイ解像度は1440×900を今回は指定しました

図:Toolsを入れておきましょう

Windows Updateの実行

Windows10 InsiderからのアップデートでWindows11を入れる人は、Windows Updateで行います。

  1. スタートメニュー -> 設定を開きます。
  2. 更新とセキュリティを開きます。
  3. 更新とセキュリティの一番下のWindows Insider Programを開きます。
  4. なにやらオプションの診断とデータをオンにしろと言われるので、従います
  5. Windows Updateの項目に戻り更新プログラムのチェックを実行
  6. Windows11のPreview項目がリストアップされてダウンロードが開始されますので、あとは支持に従います。
  7. ダウンロードが完了したのにずっとインストールの保留中のままの場合、一度再起動して、もう一度Windows Updateを開くとインストールが開始されます。
  8. かなり長い時間が掛かるので、気長に待ちましょう

図:Insider Programの画面

図:フィードバックはオンにする必要性がある

図:Windows11がアップデートリストに出てくる

VirtualBoxではWindows11が使えない

スペック要件が無駄に上がったWindows11。中国ロシア向けには搭載されていないというTPM2.0のせいで、現在VirtualBoxには通常手段ではインストールができません。VMware WorkstationやVMware Fusion、Hyper-Vは仮想TPMが搭載されている為、この要件に掛からずインストールが可能です。

そのためVirtualBox利用者はWindows11を利用したいのであれば、他の環境に移行するか?対応するまで諦めるしかありません。正直、VirtualBoxはここ数年、アプデはされていると言っても、他の仮想環境からすると遅れが生じていて、Intel Macの場合、VMware Fusionが無償化された事で、ほぼ利用する意味が消えてる状態。また、Windows10でもHyper-Vが無償で利用できる為、無償だからという理由でVirtualBoxを利用するメリットはほぼゼロなので、移行をオススメします。

※一部のAndroidエミュレータなどの環境で使われてるけれど

無償の仮想環境 – VirtualBox

動作が重たい場合

まだ、開発版のOSであるため、頻繁に落ちたり、また動作が異常に重たいシーンも多々あります。特に仮想環境ではそれが顕著に出るので、少しでも緩和するための策を講じておくと良いでしょう。こちらのWindows10のケースでの対処法も参考になります。この他にも細かいチューニングはありますが、以下もっとも効果が高いチューニングを列挙しています。

視覚効果のオフ

これは、WindowsXPの頃からの定番の高速化の設定項目です。Windows11では以下の手順でパフォーマンス優先にすることで若干、動作が軽くなります。

  1. 設定アプリを開く
  2. 左サイドバーのシステムが開かれてると思います。
  3. 右パネルの一番下の「バージョン情報」を開く
  4. システムの詳細設定を開く
  5. パフォーマンスの設定をクリックする
  6. パフォーマンスを優先するにチェックを入れて、適用をクリックする
  7. 閉じる

これで、若干画面のレスポンスが向上します。

図:無駄な視覚効果は邪魔なだけ

仮想メモリを調整する

前項同様のセッティング項目(システムの詳細設定)の中にある仮想メモリの項目を調整します。仮想メモリはHDDをRAM代わりに使ってる機能で、ものすごくパフォーマンスを低下させるので本来はRAMを増設したほうが良いのですが、簡単に増設できないノートPCやRaspberry Pi4のようなデバイスの場合、そういうわけにはいきません。

僅かな効果ですが、以下の手順で調整が可能です。

  1. 設定アプリを開く
  2. 左サイドバーのシステムが開かれてると思います。
  3. 右パネルの一番下の「バージョン情報」を開く
  4. システムの詳細設定を開く
  5. 仮想メモリの設定を開く
  6. すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理するのチェックを外す
  7. 各ドライブのページングファイルのサイズの中にあるカスタムサイズを選ぶ
  8. 十分なRAM搭載時は「ページングファイル無し」で高速化することがあります(オンメモリー運用)。
  9. そうではない場合には、搭載してるRAM容量(1GB当たり1024MB)のおおよそ半分の値を指定するのが簡単な指定方法です
  10. これで仮想メモリのサイズを限定化できます

これでメモリ不足が生じる場合には、再度調整が必要です。

図:仮想メモリの調整は慎重に

アプリをアンインストール

Skypeを始めとするもはや不要なのにはじめからインストールされてしまってる余計なアプリは邪魔なだけでなく、一部は常駐したりしてるので、まずはこれら不要なアプリをアンインストールする。

  1. 設定アプリを開く
  2. 左サイドパネルのアプリを開く
  3. アンインストールするアプリの「︙」をクリックして、アンインストールをクリック
  4. リストから消えたらOK

図:不要なアプリはここから消去しておく

バックグラウンドアプリのオフ

Windows10から?搭載された、アプリをバックグラウンド実行を許可するかどうかの項目。スマートフォンなどにあるような項目です。これらをオフにすることで、後ろで常に動作してるようなアプリを抑え込むことで、パフォーマンスが向上します。

  1. 設定アプリを開く
  2. 左サイドパネルのアプリを開く
  3. 右パネルのアプリと機能を開く
  4. 各アプリが下の方に列挙されるので、「︙」をクリックする
  5. 詳細オプションを開く(無いものは設定項目がないものなので、オフに出来ません)
  6. バックグラウンドアプリのアクセス許可項目に於いて、「常にオフ」を選択する
  7. ついでにログオン時に実行するもオフにしておくと良いでしょう。

Cortanaのような要らない機能などをこれで抑え込んでおけば良いです。これをアプリの数だけこなしておきます。

図:バックグラウンドをオフにする

スタートアップアプリのオフ

同様に、起動時に自動で起動するアプリを抑制しておきましょう。

  1. 設定アプリを開く
  2. 左サイドパネルのアプリを開く
  3. 右パネルの一番下にあるスタートアップを開く
  4. 不要なアプリを全てオフにしておきます(必要なものをオフにするとオカシナことになるので、見極めが必要)

図:余計な常駐はリソースの無駄遣い

余計なサービスを止める

実に多くの無駄なサービスがWindowsはバックグラウンドサービスの形で稼働しています。その中でも特にWindows Searchなどのサービスは重くなる原因だったりします。これら余計と思われるサービスを停止することで、リソースの確保が可能です。

  1. コントロールパネルを開く
  2. システムとセキュリティ -> Windowsツール -> サービスを開く
  3. Windows Searchをみつけて右クリック -> プロパティを開く
  4. スタートアップの種類を無効に変更し、サービスの状態では、停止をクリックする
  5. 適用をクリックして完了

これで、サービスが停止されます。停止してはいけないサービスもあるのでこれも見極めが必要です。主に停止推奨するサービスは以下の通り。

  • Windows Search
  • SysMain(Superfetchと以前読んでいたサービス)
  • Peer Name Resolution Protocol
  • Peer Networking Grouping
  • Peer Networking Identity Manager

図:これも軽量化の定番作業

高速スタートアップの停止

Windows10に於いて特にトラブルの原因となってるのがコレ。特に旧OSからアップデートした方に様々なトラブル要因をもたらしています。これらがオンに戻されてしまうので、早速オフにしましょう。手順としては以下の通り。マシンによっては最初からこの項目がなかったりしますが、その場合デフォルトで無効にされていますので設定は不要です。これをオフにすることで、Wi-Fiが繋がらなくなる、外付けHDDやUSBメモリが認識されなくなる等ハードウェア絡みの問題が回避可能です。

  1. タスクバーの検索窓より「電源」を検索し、出てきた項目を起動する
  2. 関連設定にある「電源の追加設定」をクリック
  3. 左側パネルの電源ボタンの動作を選択するをクリック
  4. 現在利用可能ではない設定を変更しますをクリック
  5. 下の方に「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。

図:これはオフにしておくべき項目No.1です。

Microsoft Storeの自動更新オフ

あまり利用することの無いMicrosoft Storeのアプリ。Android等と同様に頻繁にアプデの確認を行ってたりします。そこで、このアプデ確認をやめさせるために、自動更新オフをセットします。

  1. Microsoft Storeアプリを起動する
  2. 右上の「・・・」をクリックして、設定を開く
  3. アプリを自動的に更新をオフにする

図:アプリの自動更新は使わない

OneDriveを停止する

Windows10よりなぜか、OneDriveをやたらとプッシュしてくるだけでなく、Google Driveのように自動バックアップ先として利用しようとします。大した容量があるわけでもないのにバックアップとしてはちょっと使えないだけでなく、事ある毎にアクセスされるとそれだけでマシンリソースを消費する(ディスクアクセスもあるので障害の一つになります)。よって、以前より停止を推奨しています。但し、Power Automate DesktopやExcel Onlineなど個人利用の場合、OneDriveにデータを配置してる関係上、不具合が出る可能性もあります。

この停止は、Windows11 Proでなければ出来ません。

  1. タスクバーの検索窓から、gpedit.mscを実行する(グループポリシーエディタ)
  2. ローカルコンピューターポリシー⇒管理用テンプレート⇒Windowsコンポーネント⇒OneDriveを開く
  3. OneDrive を記憶域として利用できない様にするを開く
  4. 有効にする

再起動すると有効化されます。

図:正直ほとんど使ったことのないクラウドストレージ

自動メンテナンスをオフ

デフラグを始めとする様々なメンテナンス機能がバックグラウンドで知らない間に走っています。しかし、これらはロースペックマシンの場合、見逃せないほどパフォーマンス低下を招きます。よって、この機能をオフにする事で、メンテナンスを手動化し普段のマシンリソースに空きを作ってあげる事で少しでも負荷を下げる事が可能です。

  1. コントロールパネルを開く
  2. システムとセキュリティ⇒セキュリティとメンテナンス⇒メンテナンスを開く
  3. 自動メンテナンスの項目があるので、メンテナンスの停止をクリックする

但しこの自動メンテナンスは他にもWindows Defenderのウイルススキャンやディスクのクリーンナップなども行っているので、完全停止は推奨されていません。Windows Defenderを止めて他のウイルススキャンソフトなどに乗り換えた場合は別ですが。

なお完全停止はレジストリからのみ変更可能で、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Schedule\Maintenance」の中に「MaintenanceDisabled」というDWARD項目を作り、1を指定すると停止可能です。

図:一時的に停止するだけ

IPv6を停止する

古いネットワーク環境やデバイスしかない場合には有効です。そうではない今どきの環境の場合、IPv6も普通に使ってたりするので、停止すべきではないクラシックなパフォーマンス稼ぎのテクニックが、IPv6の停止。当時はほとんど普及していなかった&これ自身が不具合の原因だったりしたので停止してたりしましたが、現代では普通にIPv6でのウェブアクセスなどはNuro光などでも当たり前のように提供されてたりするので、基本は停止は非推奨です。

  1. タスクバーの検索窓よりncpa.cplを実行する
  2. ネットワーク接続を開く
  3. 対象のWiFiや有線ネットワークのアイコンを右クリック⇒プロパティを開く
  4. インターネットプロトコルバージョン6という項目があるので、チェックを外す
  5. OKをクリックして閉じる

図:かつては効果があった設定

自動更新を停止する

Windows11 Pro以上(homeはダメです)では、グループポリシー設定が出来る為、Windows Updateを手動更新に変更する事が可能です。企業内でWindows11を使用するならば必須の設定と言えると思います。以下に手動更新に変更する手順を記します。ゲーム等やる人も、勝手に後ろでアップデートが始まって重くなる等が避けられるので、オススメです。但し手動なので、自分で意識してアップデート実行しないといけません。

以下の設定を元に戻す場合には、「未構成」にして、再起動しないと戻りません。

  1. タスクバーの検索ボックスより、gpedit.mscと入力し、グループポリシーエディタを起動する
  2. コンピュータの構成の中の管理用テンプレートを開く
  3. Windowsコンポーネントの中の「Windows Update」の項目を開く
  4. エンドユーザエクスペリエンスの管理を開く
  5. 「スケジュールされた時刻に常に自動的に再起動する」を無効にする
  6. 「自動更新を構成する」を無効にする
  7. 従来のポリシーを開く
  8. 「windows updateの電源管理を有効にして、システムのスリープ状態が自動的に解除され、スケジュールされた更新がインストールされるようにする」を無効にする
  9. 「自動更新を直ちにインストールすることを許可する」を無効にする
  10. これで、設定⇒更新とセキュリティ⇒Windows Updateの中の詳細オプション画面が、「一部の設定は組織によって管理されています」に変更されます。
  11. アップデートは自分で「更新プログラムのチェック」ボタンを押さないと、アップデートは実行されません。

図:gpeditで設定を変更中の画面

図:Windows10とちょっと場所が違ってる

図:従来のポリシーも見る必要がある

Antimalware Serviceへの対処

タスクマネージャのモニターを見るとわかるのですが、CPU100%で張り付いて非常に重たくなってる原因の1つが、このAntimalware Servicen。これが非常にメモリを消費し、CPUを消費してたりするのですが、どうも自分自身を怪しいプログラムとしてスキャンし続けるという盛大なバグがあったようです。将来的なアプデで解消するとは思いますが、作業の邪魔になるので、以下の対処法をしておくと良いでしょう。

図:問題のプログラム

タスクスケジューラからの定期実行を変更
  1. Winキー+Rでファイル名を指定して実行を表示する
  2. taskschd.mscを実行する
  3. タスクスケジューラライブラリを開き、Microsoft -> Windows -> Windows Defenderを開く
  4. 右パネルのWindows Defender Scheduled Scanを開く
  5. 最上位の特権で実行するのチェックを外す

図:定期実行の権限を変更する

リアルタイム保護を停止する
  1. 設定アプリを開く
  2. プライバシーとセキュリティを開く
  3. Windowsセキュリティを開き、Windowsセキュリティを開くをクリック
  4. ウイルスと脅威の防止の設定をクリック
  5. リアルタイム保護のスイッチをオフにする

但しこの方法は再起動すると再度オンになってしまうので、一時的な対処法です。

図:一時的に止める方法です

除外リストに追加する

このAntimalware Service自体の設定で、自身を除外対象に加えると緩和されるようです。

  1. Winキー+Rでファイル名を指定して実行を開く
  2. taskmgrを実行してタスクマネージャを開く
  3. 詳細タブもしくはプロセスタブを開く
  4. Antimalware Service Executable(MsMpEng.exeとMsMpEngCP.exe)を見つけて、右クリック -> ファイルの場所を開くをクリック
  5. MsMpEng.exe、MsMpEngCP.exeが対象のファイルなので、このexeへのフルパスを調べておく。
  6. 設定アプリを開く
  7. 更新とセキュリティを開く
  8. Windows Defenderセキュリティセンターを開く
  9. ウイルスと脅威の防止をクリック
  10. ウイルスと脅威の防止の設定をクリック
  11. 一番下の除外にある「除外の追加または削除」をクリック
  12. 除外の追加にある+ボタンをクリックして、4.のフルパスを指定する
  13. UACの警告が出るので、「はい」をクリック
  14. OSを再起動する

図:除外に自分自身を追加する

Windows Defenderを無効化する

Avastなどの他のウイルスチェッカーソフトを入れるのも策の一つですが、レジストリから簡単に無効化が可能です。ウイルスチェッカーを止めてしまう方法なので、必ず他の製品を入れておくようにしましょう。

  1. Winキー+Rでファイル名を指定して実行を開く
  2. regeditを実行する
  3. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defenderを開く
  4. DisableAntiSpywareの項目を開いて、値に1をセットする
  5. 4.の項目が無い場合には、DWARDでDisableAntiSpywareを作成して、1をセットします。
  6. OSを再起動する

図:レジストリから停止させてしまう

VMwareでのセッティング

現在、VMware Workstation 16およびVMware Fusionでテストしています。VMware Fusionでは以下のセッティングで動かしています。

  1. RAM : 4096MB
  2. ビデオメモリ:2048MB
  3. 3Dグラフィックスの高速化はオン
  4. UEFI : オン(セキュアブートオン)
  5. CPU:2個のプロセッサ(詳細オプションのIntel VT-xなどはすべてオフ)
  6. TPM : オン
  7. 暗号化:有効
  8. システムの設定:パフォーマンス優先、仮想メモリは1500MB。
  9. 余計なサービスは全停止、余計なバンドルアプリはすべてアンインストール

仮想環境は高速スタートアップが存在しないので、元からオフ。この状態で運用していますが、これでそこそこの状態で動いています。

図:Build22449を入れてみた(Devチャンネル)

トラブルシューティング

ベータチャンネルへ移行できない人へ

一部の人で、これまでのInsider ProgramのチャンネルをDeveloper ChannelからBeta Channelへの移行ができないという人がいるようです。リリース間近になると、不安定な機能のテストが入ってくるので、Devチャンネルだと色々と不具合に見舞われる可能性がありますが、これでは困ります。

その場合は以下の手順でコマンドプロンプトから操作する事で、移行用のオプションが表示されるようになるとのこと。これもDeveloper Channelの不具合の一つなのでしょう。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動する
  2. bcdedit /set flightsigning onを実行する
  3. bcdedit /set {bootmgr} flightsigning onを実行する
  4. OSを再起動する

図:この設定が出てこなくなる人がいるようです

タスクバーが出てこなくなる

2021年9月3日早朝より、Windows11にある更新パッチを適用されてしまった人の多く?にexplorerがハングアップしてタスクバーが真っ白で何も出てこなくなる現象が発生しています。原因はMicrosoftが配信する広告サーバーの不具合。広告サーバなるもののせいで、無関係の多数のユーザのコンピューティング環境を破壊するなど、前代未聞です。

公式から発表された解消法は以下の通り。レジストリの特定のエントリーを削除するコマンドになります。

  1. Ctrl+Alt+Delを押して、タスクマネージャを起動する
  2. ファイル⇒新しいタスクの実行にて、cmdを実行
  3. コマンドプロンプトより、「reg delete HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\IrisService /f」を実行する
  4. 続けて、「shutdown /r /t 0」を実行して再起動する

対象は、Build 22000.176およびBuild 22449。

また、あるツイートによると午前0時になってから突然発生したという報告もあり、曰く

  1. タスクマネージャを起動
  2. ファイル⇒新しいタスクの実行にて、controlを実行しコントロールパネルを表示
  3. 時刻と地域⇒日付と時刻の設定を開く
  4. 日付を数日先に変更する(例9月5日など)
  5. 再起動すると一時的にタスクバーが表示されるようになる。
  6. このままだとウェブサイトの閲覧などに支障をきたすので、時刻は元に戻す。

公式対応策が出たので、そちらを実行すればこの厄介な現象をシステムの復元や日付の変更をせずに出来るので、そちらをおすすめします。

※これまであった、Show or hide updatesトラブルシューターはWindows11では利用できないようです

Windows11レビュー

UIの変更

アップデートが完了した直後のWindows11は、Chromebookを意識して10Xを作り、そしてお蔵入りにしたUIが搭載されています。スタートメニューは左下ではなくなり、タスクバーのアイコン類をセンターに配置という。

全体的にウィンドウの角は丸められて、アイコンはフラット -> カラフルで立体的と、また過去の流れに戻ってきています。但しライセンス認証をしていない場合(プレビュー版では不要ですが)、デスクトップアイコンの変更等がグレーアウトしたままで変更が出来ません。

コントロールパネル自体は未だ存在しており、設定アプリと併存という状況は変わっていないようで・・・

また、右クリックメニューが大幅に変更が加えられており、これまでのユーザからしたら少々使いにくくなっています。

図:Chrome OSを意識したUI

図:使いにくい右クリックメニュー

注目する新機能

ゲーミング機能の強化

PCでゲームは主にSteamを利用しているため、あまり最近はWindowsオンリーのゲームはやっていないのですが、Windows11ではゲーミング機能の強化が図られているようです。主に発表されているのが

  • DirectStorage – NVMeのSSD搭載機に於いて大容量のデータを高速で呼び出す技術
  • Auto HDR – High Dynamic Rangeをゲーム向けに搭載。自動的にグラフィクスの見栄えを向上

もともとはXBox Series Xに搭載されていたもので、Windows10にもバックポートされるようです。Steamでもこの辺り対応してくれたら有り難いのですが。

Androidアプリが稼働可能になる

これまで、WindowsでAndroidアプリを動作させるとなると、BluestacksやNox Player、Android Emulator、Chrome拡張機能のARC Welderがありました。いずれもエミュレーション用の土台を入れて動かすため、後ろではVirtualBoxなどが動作してたりするケースもあります。

今回のアップデートでIntel Bridge Technologyというものを利用し、Chrome OSでAndroidが動作するが如く、Windows上で直接Androidアプリを実行する環境(Windows Subsystem for Android)が搭載されるとのこと。

※2021年9月3日、Microsoft StoreにWSAのページが表示。ここからダウンロードするようになるらしいけれど、まだダウンロードはできない。

但し、このAndroidアプリの実行についてですが

  • Google Play Storeは利用不可能(当然、Google Playはインストールされないので、それを利用してるアプリも動かない)
  • Amazon アプリストアが利用可能(別途Amazonのアカウントが必要)
  • APKで直接インストール(サイドロード)は将来的にはできるようになるらしい

ということで、Chrome OSのような充実したAndroid環境は期待できない(Amazonのアプリ品揃えは正直悪い)。現在まだ、AmazonもMicrosoft Storeも未対応なので、検証する環境がありません。

GUIのLinuxアプリ実行環境

現在未だ、Windows10 Insider Previewで提供されている機能で、Windows Subsystem for Linuxのバージョン2に加えて、LinuxのGUIアプリをダイレクトに動作させるWSLgが標準搭載されると言われています。これは、Chrome OSのLinux実行環境と同じようなもので、Windows上でLinuxのGUIアプリがそのまま動作する為、GPUのグラフィックアクセラレーションも利用可能とのこと。

これまでは、コンソールの実行環境だけであったのが、面倒なX.orgの設定を行わずとも、利用できるようなので、今回のWindows11はとことん、Chrome OSの意識が非常に強いと感じます。VMware Fusionではまともに動きませんでしたが、VMware Workstation 16 PlayerではマシンパワーのあるPCを使ってるからなのか、問題なく動作しています。

Windows11でLinuxのGUIアプリを動かしてみた

Power Automate Desktop標準搭載

現在、Insider Previewにはまだ標準搭載されていませんが、次期Windowsより、MicrosoftのRPAツールである「Power Automate Desktop」が標準搭載されます。デスクトップ自動化だけでなく、Microsoft Power Automateとの連携も可能であるため、他のアホみたいに料金の高いRPAが駆逐されることが期待されています。

デスクトップ自動化が無料または低コストで業務で利用でき、なによりも標準搭載ということはデファクトスタンダードになるため、他社のRPAを利用してる企業は移行をそろそろ検討しておくべきでしょう。現在のWindows10でもすでにインストールすれば使える状態にあるので、無償で比較検討検証を行えます。

図:RPAはPADで決まりです

Microsoft Power Automate DesktopでRPAを実現してみる

Microsoft Storeの変更

GoogleのGoogle Play Storeや、AppleのApp Storeを真似して始めたMicrosoft Store。しかし、今日に至るまで正直言ってUWPのアプリのお世話になったことは殆どないですし、GoogleやAppleのそれと違い、使いたいアプリが揃ってるわけでもなんでも無いので、使った記憶のない人も多いでしょう。

テコ入れなのか、パッケージされたWin32アプリの配信も可能になりましたということで、iTunesなども配信されてたりするのですが、Microsoft Storeから入れる必要はないわけで・・・

今回、テコ入れ項目としては

  • パッケージされていないWin32アプリの配信も可能になる
  • MS側のロイヤリティフリーで配信が可能になる(開発者の取り分が100%ということらしい)。
  • MSの決済システム利用時は手数料が必要
  • Androidアプリの配信が可能になる(実態は、Amazonのアプリストア)。

ただ、今後使うかなぁというと、多分使わないと思う。Google Playは当然利用できないのと、Googleは恐らく関わってこないので、Chrome OSのような幅広さは期待してはいけない。

また、Amazonのアカウントが必要になるので、結局はAmazonアプリストア開くとの変わらない気がする。

図:ストアアプリ使う?

画面分割機能

これまで、Windowsでは仮想デスクトップを装備してみたり、スナップという鬱陶しい機能を装備してみたり、いかに狭いデスクトップ環境の中でマルチディスプレイがなくとも利便性を向上させる取り組みをしてきましたが、そこにAndroidのようにウィンドウをならべて画面を分割する機能をWindows11から搭載することになったようです。

操作は、ウィンドウの最大化のボタンを右クリックすると、どういう配置にするかのメニューが出てくるので、選ぶだけ。

また、マルチモニターの場合のウィンドウの位置の記憶と再現が装備されて、スリープやモニタ切れでウィンドウがごちゃっと集まるといったこれまで長年苦しめられた現象も解消するようです。というか、なんで今頃ようやく装備したのか(フリーソフトを活用してウィンドウ位置保存などを行っていた人は要注意ですね)

図:便利といえるのかどうか

Windows Terminalが標準に

長い間、Windowsのコンソール環境は、コマンドプロンプトが担ってきており、PowerShellが登場、そして、Windows10ではWindows Terminalとなってきました。いよいよ、Windows11では、右クリックからも直接Windows Terminalが開けるようになっており、なかなか良いのではないかと。

Githubで公開されており、1つのアプリでcmd、powershellなど複数のコンソール環境に対応しています。楽ちんなのは、デフォルトではPowerShellが立ち上がるようで、WSLなどを入れてると、cmdでついlsコマンドを実行して怒られたりするといったことがなく、lsコマンドでフォルダ内の一覧が出てきたりと、便利です。

WSL2とWSLgの登場により、Chrome OS対抗や、macOS対抗を強めて、開発環境としての強みを強化しようというスタイルですね。

図:オープンソースで提供されています

Teamsと統合

製品版ではこれまでSkypeが標準搭載されていたものが廃止になり、Teamsが標準搭載となって、Windows11のメッセージアプリの中核を担うことになります。Googleが未だにメールを中心として見てMeetをコミュニケーションHubに据えていない上に、MicrosoftはTeamsを徹底的にコミュニケーションHubにする戦略を打ち出して着々とビジネスユーザから囲い込みを行っている現状、さらに一般ユーザも取り込もうという作戦。

但し、ビジネスユースと異なり、一般ユーザとなると、Facebook MessengerやLINE、Slackなど各々の世界観で利用してるユーザが多いので、標準搭載したからといって、それがスマフォにまで反映してTeamsを使ってもらえるようになるとはちょっと思えない。実際自分も業務ではTeamsを利用していますが、プライベートではほぼ利用していません。

※このTeamsチャットは個人アカウントのみ対応で、Microsoft365などの企業アカウントに未対応なので、組織で利用する場合は、コレまで通り、別途Teamsアプリをダウンロードしてインストールして使う必要があるという半端なアプリです(なんでこんなの出したのか意味不明)

図:まだ動作が非常に重たい

デフォルトブラウザの変更が厄介になる

Microsoftには昔から無駄な抵抗や、無意味なことで信用を落とすような機能をつけるエンジニアがいるのですが、今回またも「Microsoft Edgeから他のブラウザへデフォルトブラウザの変更を面倒」にする変更が加わって、なおかつ他のブラウザに変更するとEdgeへ戻すようなメッセージを出すという変更がWindows11に加わっています。

はっきり言って今はもうスマートデバイスでもWindowsでもChromeが圧勝しており、PCでいくらEdgeでシェアを取ったところで全く無意味だという事がわからないようです。

今回の変更は、ファイルの拡張子単位で全部変更を掛けないとデフォルトブラウザの変更にならないという厄介なことになっています。ユーザの利便性を大きく損ねる変更ですね。だったら、Chromiumベースなんてやめて、元の独自エンジンにでも戻せば良いのでは?EUからまた排除命令受けるでしょう。

図:モバイルで大敗した理由がコレ

右クリックメニューが変更されてる

長年、Windowsで使われてきた「右クリックメニュー」の内容が妙な形で変更されています。ゴミ箱アイコンが追加されたり、利便性向上を目的としているのかもしれませんが、これまで使ってきたUIと大幅に変更されているため、またこれまではダイレクトに選べていた項目が、「その他のオプションを表示」を一旦クリックしてから出ないとアクセス出来ないので、逆に利便性を落としてるという非常に「アレ」な変更が加えられています。こういう押しつけが許されるのはAppleだけです。

さて、この鬱陶しいメニューですが、元の右クリックメニューに戻したい場合には、コマンドプロンプトを使って以下の作業を行います。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動します
  2. 以下のコマンドを入力してエンターで実行。元に戻すことも可能です。

図:不便になった右クリックメニュー

図:慣れに勝る利便性はない

廃止される機能

これまで、Windows10に搭載されて利用可能だったものがいくつか廃止になります。また、現時点では不明ですが、VB6ランタイムや.net framework 3.5などの古いコンポーネントのサポート継続に関しても現在は不明です。

タスクバーの位置変更

タスクバーは下部固定となります。ただ、これ多分事務の現場の方から多大なクレームが来ると思います。普段遣いの人はタスクバーを下部以外の場所に配置してるケースは少ないかもしれません、事務の現場だと、左右に配置してる人は結構います。これが固定化されるとなると、ユーザの自由度を大きく制限する事になりますね。ハック技で変更してる人もいるようです。

タブレットモード廃止

これまで搭載されていたWindows8でリリースされて続けられてきたMetroUIのタブレットモードが終焉を迎えます。というか、全く不要な上に、Windowsのタブレットなど誰か使っていた人いるのかな?そもそも、Windowsのタブレット向けOSはとっくに終焉しています。タブレットというデバイス自体が、すでに全世界的にiPadを除いて終焉に向かってるので、もはや今後注目されることもないと思うので、当然の流れと言えます。

Internet Explorer 11廃止

未だに会社標準指定のブラウザがInternet Explorer 11だったり、ネットバンキングがIE11指定となってるような時代遅れな所が日本の場合相当数あるようですが、世界ではとっくにChromeまたはChromiumベースのEdgeへの移行は当たり前になっています。いよいよコレにトドメが刺されます。

IEでしか動かないような、Microsoft JavaだのIEでしか動かないオカシナJavaScriptで組まれたイントラなど、負の遺産を抱えている企業はこれで終了です。十分な移行期間があったはずですが。

尚、それでもIE11を使い続けるといったケースの為に、わざわざEdgeにIE11モードが搭載されています。但しこれは常用することを目的としたものではないので、速やかにIE11からは卒業すべきです。

アプリの廃止

これまで標準搭載されてきた、ペイント3DやSkypeなどが廃止になります。Skypeはもともと既定路線でTeamsに置き換わることはアナウンスされてきたのと、Windows11からTeams標準搭載なので当然の流れです。ストアからは入手は継続可能ですが、Skype自体がMicrosoftに買収されている為、いずれSkype自身サービス終了になるでしょう。

ペイント3Dは正直、ノーマルのmspaint廃止して搭載されましたが、まったく存在意義の不明なアプリのまま終焉を迎えます。

Cortanaが消える

Cortanaも、GoogleのAssistantや、AppleのSiri、AmazonのAlexaのような存在として生まれた割には全くと行っていいほど、今日に至るまでなんの役にも立たない上に何の愛嬌もない、人工音声AIというにはあまりにも粗末な存在で、ようやくこれが消え去ってくれるようです。実際には1アプリに引き下げられて、任意に使わない人にはもう目に触れることもなくなる形。

Microsoftはウェブ系の文化にあまり馴染まない印象。

カスタマイズ

PowerToys

Microsoftがオープンソースで提供してるWindows10/11用のカスタマイズユーティリティです。Windows95の頃からちょっとした利便性を提供してくれるミニツール集として知る人ぞ知るツールです(その昔はもう一個、Kernel Toysなんてのもありました)

インストールすればすぐ使えますが中途半端に日本語化されているので、なんとなく使いにくいですが、提供してくれる利便性はなかなかおもしろいものが多いです。2021年9月3日にWindows11のスタイルに適応し、v0.45.0としてアップデートリリースされています。

PCを起動したままにしてくれるAwake(類似のものにDon’t sleepがあります)、色を色々なコードで取得できるColor Picker(GoogleでもHTML Color Pickerと検索すると出てくる)、Windowの配置を整理してくれるFancy Zone、エクスプローラにSVGのプレビューやサムネイル表示・Markdown表示などを追加してくれるFile Explorer Addons、JPEG画像などの画像のリサイズを簡単に行えるImage Resizer、ホットキーの割当などを行えるKeyboard Manager、ファイル名一括変更をしてくれるPower Rename、コマンドキー入力でアプリを起動してくれるPower Toys Run、Windowsのショートカットキー一覧表示してくれるShortcut Guide。

今後もちょいちょい増えていく予定みたいです。

図:Microsoftのエンジニアの遊び心から生まれたツール

Winaero Tweaker

Windows11からいつものMicrosoftのオカシナ制限が追加され「タスクバーの移動ができなくなった」というのが話題になっています。そこでこれを移動できるようにカスタマイズしてくれるソフトウェアがこのWinaero Tweaker。Windows10でもディープなカスタマイズができるソフトウェアといて貢献してきたソフトウェアですが、他にも

  • ボリュームコントロールを旧式に戻す
  • Windows Experience Indexを実行する
  • タッチパッドの感度を調節する
  • スタート画面のウェブ検索を無効化する
  • CPUやメモリなどの情報を取得する事が可能

などなど多彩なカスタマイズができるようになっています。今回のオカシナ制限であるタスクバーの移動制限解除は以下の手順で可能です。

  1. Winaero Tweakerを起動する
  2. 左サイドバーのパネルの「taskbar location」をクリックする
  3. 右パネルの、今回は「top」を選んでみました。
  4. Restart Explorerをクリックする
  5. するとエクスプローラが再起動して、タスクバーの位置が変更されました。

図:見事にタスクバーの位置が変更出来ました

なお、UIが英語であるため、日本語化パッチを有志の方が作っています。現在最新版は1.30.0ですが、それ用のものがリリースされています。ただ、当ててみましたが、不具合があるようなので、オリジナルのまま使ったほうが良いかも。

OpenShell

Windows10の時もお世話になったクラシックなスタートメニューを再現するツールがこのOpenShell。日本語化するためのDLLも公開されており、安心して利用できます。

旧来のWindows7までの懐かしいタイプのスタートメニューを実現出来るので、オススメです。今回は最新版βのOpenShellSetup_4_4_169.exeをダウンロードしています。

  1. OpenShellをダウンロード
  2. そのままセットアップをします。Classic IEはインストールしないように外します。
  3. スタートメニューからOpenShell Menu Settingを起動する
  4. 上部のShow all settingsのチェックを入れる
  5. Languageタブを開き、日本語を選んでOKをクリック。
  6. Replace Start Buttonにチェックを入れる
  7. 左下に貝のアイコンのボタンが出るので、これを利用する

図:懐かしいメニューに戻ってこれました

EdgeDeflector

Windows11は、ニュースやヘルプダイアログ、Cortanaからのリンクなどを開く場合に、どういうわけか必ずEdgeが起動する仕組みになっているのを、自分が普段使ってるデフォルトブラウザで開くように変更するツールが、EdgeDeflectorです。

インストール後の設定ですが、

  1. 設定アプリを開く
  2. アプリ -> 既定のアプリを開く
  3. 下の方にある「リンクの種類で既定値を選択する」をクリック
  4. Microsoft-Edgeをクリックする
  5. 選択するアプリを「EdgeDeflector」に変更する

図:迷惑なEdgeゴリ押しをとことん潰す

ThisisWin11

Githubにてオープンソースで開発がされているカスタマイズツールです。単なるカスタマイズツールというだけでなく、ユーティリティな機能も搭載しているツールです(英語UIというのがちょっと残念)。

ユーティリティな機能としては、PowerShellを利用したタスクの自動化、アプリの高速インストールとアンインストール、標準インストールされてる公式アプリの削除などなど。

カスタマイズ画面(System)では、テレメトリの削除やFAXの削除に始まり、タスクバーのアイコンの位置、ウィジェット機能停止などWindows11からの余計な機能の停止系の機能が殆どです。選んでからFix Issuesをクリックすると、レジストリの書き換えが始まり、即時反映します。動作軽量化に貢献しそうです。

図:いきなりFix Issuesをクリックしないように

古いアプリケーションを動かす

Windows11はいよいよ64bitオンリーとなり、Windows10まであった32bit OSはリリースされません。この影響により、Windows11では古いアプリケーションの一部が動かなくなります。主に16bitアプリは32bitまであったNTVDMが無くなっている関係で動作しません。かといって、Hyper-VやVMware WorkstationやDOSBox、Qemuなどで過去のOS環境を構築してというのもなかなか骨が折れます。

ということで、手軽にこれらをどうにか動かす手段をいくつか探索してみました。

図:こんな感じで動かないケースがある

WSLg上でWineを実行

Windows11よりWSL2およびGUIを動かすWSLgが利用可能になりました。結果、Ubuntuを同時に動かす事が可能になっており、手軽に仮想環境を用意することが可能です。仮想環境であるため、パワーを要求するためそれそのものを動かすのは手軽ではなりませんが、Windows上でWineを動かす事が出来ると

  • WSL上でWindows用のアプリをクロスコンパイルする事が可能
  • Wineが使える事でWindows11でサポートしなくなった古いアプリを動かすことが可能になる

など、コレまでにはなかった利点も生まれています。詳細については、以下のエントリーを参考にWine環境を構築してみてください。

Windows11でLinuxのGUIアプリを動かしてみた

互換モード

Windowsに標準搭載の互換モードを設定する事により動くようになることがあります。プログラムやショートカットを右クリック⇒プロパティの中に【互換性】というタブがありますので、ここで以下の作業をします。なお、2.については、内部的にバージョンチェックのコードが動いてるので通常ではどうにもなりません。

  • 互換モード – どのバージョンのOSで動かしてるかのように振る舞うか?を選ぶ。
  • カラーモード – おもに昔のゲーム用の設定。特定の表示色じゃないと動かないチェックが掛かってたりします。
  • 解像度 – 640 x 480という特定の解像度でないと動かないチェックが掛かってたりするプログラム用。
  • スケーリング無効 – 高DPIだとオカシナ表示になるプログラムで使います。あまり使った記憶はありません。
  • 管理者権限 – Windows Vista以降は管理者権限じゃないとUACのせいでプログラムが動かないことが結構ありますので、よく使います。

自分がよく使っていた設定は、WindowsXP SP3で管理者権限を付与した設定です。Windows2000の設定もよく使ってました(Win10以降では2000の設定は消されていますが)。結構動きます。特に昔のフリーソフトやゲーム類で使う機会が多いですね。この画面は出る場合と出ない場合があります。

但し、この手法は16bitアプリは起動しません。また、32bitであっても、Win95時代のゲームが起動しないケースも多々あります。

図:互換モードの設定画面

winevdm on 64bit Windows

Windows 10 64bitから無くなってしまったNTVDMの代わりを務められるのではないかと思うほどなかなか再現度の高いのがこの「winevdm」。使い方は非常に簡単で、otvdmw.exeに対して、16bitアプリのEXEをドラッグ・アンド・ドロップするだけでOKです。インストーラなどの場合展開できないケースもあるようですが、少なくとも、アリーナについては簡単に起動し、また文字化けもなく動作しました。

MS-DOSアプリケーションも対応しているとのこと。

図:あっけなく起動しました。素晴らしい

MS-DOS Player for Win32-x64

64bit Windowsとなると特に互換性が低くなっているのが、MS-DOSアプリケーション。もはや殆どの昔のDOSプログラムは動かなくなりつつあります。ましてや、16bitとなると全く動作しません。

そこで利用するのがMS-DOS Player for Win32-x64。仮想環境というより前述のwinevdmのようにナチュラルに動き、Windows11上のcmd.exe上で動作するので、Windows11上のcmd.exeで扱ってるかのように古いDOSアプリケーションを扱えます。古いDOS資産を復活させられるかもしれません。ゲーム系やグラフィック系は動かないとのこと(それらは、DOSBoxで環境を構築して動かすべきでしょう)。

msdos.exeが本体になり、基本的には管理者権限でcmd.exeを立ち上げてから利用します。日本語入力やコピペなどは普通に動作します。64bitへの変換機能もあるようです。

msdos\binary\i486_x86にあるmsdos.exeを取り出してみて、FDを動かしてみましたが普通に動きました。

Is3Engine

時々古いインストーラを実行しようとすると、16bitや32bitの一部のインストーラで結局は起動できずに終わるケースがあります。これらはインストーラが古いのもさることながら、OSのバージョンチェックに引っかかってインストールができなくなっているケースが多いです。そんなケースに於いて、インストーラをきちんと32bitインストーラとして認識させて置き換えるのが、Is3Engine。

中に入ってるsetup32.exeをインストーラのあるフォルダに入れて実行。ノーマルなsetup.exeの代わりにインストーラを実行し、16bitのインストーラでも動作するようになります。但しインストール後のアプリが32bitでなければ、Windows11では動作しないので注意が必要です。前述のwinevdmと合わせて使うと良いでしょう。

実際にSimcity2000 Special Edition(インストーラは16bit)のインストーラを起動させてみたら見事に起動しました)。

図:インストーラだけ16bitというケースが結構ある

Boxedwine

WindowsにてWineを使って古い16bitアプリケーションなどを動作させようという非常に変わったプロジェクトがBoxedwine。現在最新版では、Wine5.0まで対応しているとのこと。Windows11が64bitオンリーになった事と次第に過去との互換性を失ってきてるからこそ、意味が出てきたとも言えるWineを使ったアプリです。

ちょっと使い方がとっつきにくい。しかし、16bitのアリーナというゲームがバッチリ動きました。文字化けしてるので、この辺りはちょっと苦戦しそう。動くけれどフォントの文字化け解消法がわからないと実用にはならないかも。

図:WindowsでWineを使うという荒業

個別のパッチを当てる

古いゲームを最新のWindowsで動かそうとすると、Wineでも動かずwinevdmでも作動せずといったことが普通にあります。手持ちのSimcity2000 Special Editionがそれです。インストーラが16bitであるため、まずインストールできず、インストール後もレジストリの不具合やそもそもsimcity.exeの問題で起動せず。しかし、こういったゲーム用に世界中の有志の方々が様々な解決法を見出し、公開してくれています。

今回はSimcity2000 Special Editionを動かしてみようと思います。

  1. Simcity2000のインストーラであるsetup.exeは動かないので、前述のls3Engineのsetup32.exeを使って起動するとインストール出来ます。
  2. インストール先は「C:\Maxis\SC2K」に変更してインストールを完了させる
  3. こちらのレジストリエントリをダウンロードして、ダブルクリックして、レジストリに情報を登録し直す
  4. こちらの修正パッチ用ファイルをダウンロードする(パッチの提供元サイト)
  5. 4.のファイルをsimcity.exeが入ってるフォルダに入れる
  6. パッチを当てる為のソフトウェア「つぎはぎ」をダウンロードする
  7. 6.のプログラムに4.のパッチを読み込ませると、パッチの適用が開始されて書き換えがされます。
  8. こちらの関連付け書き換え用のレジストリエントリをダウンロードして、ダブルクリックして、レジストリに情報を登録し直す。
  9. 一旦再起動してから、simcity2000.exeを実行すると起動する。

GOGなどの海外版はこちらに情報がありましたが、英語版なので適用してしまうとオカシナことになってしまいますので注意。このように、海外や国内で過去にトライした先人の方々のおかげで動くようになってるものもあるかもしれないので、前述の古いアプリを動かすテクが使えないケースでは探してみたらパッチがあるかもしれないので探してみましょう。

図:20年振りくらいに起動出来た

専用の移植プログラムを使う

古いDOS用ゲームを現代のOpenGLなどで再現する移植用のプログラムが提供されてるケースがあります。自分も1995年当時購入したDuke Nukem 3DというDOSゲームを持っていますが、そのままではWindows11では当然遊べません。しかし、Duke Nukem 3Dの場合は、EDuke32というポーティングキットが有志の手によって作成されていて

  • オリジナルのゲームのバグを修正
  • Windows, Linux, macOS用にポーティング
  • OpenGLを利用してグラフィックスのレンダリングを大幅に改善
  • HRPという高解像度グラフィックスに入れ替えが可能
  • マルチプレイモードを追加
  • カスタムゲームマップを簡単に扱えるように改造(Atomic EditionやDuke Zoneなどのユーザマップなど)
  • DOSBoxなどによるエミュレーションではないのでパフォーマンスはGood

といったオリジナルにはない大幅な改造がなされていて、DOSのゲームとは思えない再現を実現してたりします。Doomも同じ用に移植用のキットが作られているようです。Windows11上で動かしてみましたが、バッチリ動作しました。名作の場合このように移植用キットが提供されていたりするので、使うことでWindows11でも楽しめるかもしれません。

図:EDuke32の設定画面

図:DOSゲームをWindowsで動かせた

Win3mum

Windows 3 Emulatorと呼ばれる16bitアプリを変換して動かせるようにするアプリケーション。但し、現在バイナリでの配布がないので、自力でVisual Studioにてビルドする必要性がある。こちらに動かした記事があるので参考になります。また、このプロジェクトをフォークして、Visual Studio 2019でビルドできるようにしてくれた方がこちら。

自分はビルドしてもうまく動きませんでした。他にもブラウザでWindows 3.0をエミュレーションするという変わったものもあるようです。

非常に重いOS

仮想マシンで4GBメモリで運用してみましたが、Windows10では同じ構成でも問題なく利用出来るのに対して、Windows11はとてつもなく重たい。素の状態でコレで、Chromeなどを動かすと激重で実用に耐える代物ではありません。その主な理由は、無駄にビジュアル表示のためにGPUを利用するようになった点と、仮想メモリの為に無駄にHDDへアクセスしている為。

ビジネスの世界ではWindows10だろうとWindows11だろうと、基本的に使うアプリも作業も同じ。にもかかわらずこのようなOSの肥大化は作業効率を大幅に下げるだけでなく、管理コストも増大するでしょう。

一応

  • 無駄に動いてるサービスを停止
  • 視覚エフェクトを無効化
  • その他軽量化の為のカスタマイズ
  • Antimalware Service Executableの無効化
  • Windows問題レポートの停止
  • Windows Searchの停止

をしてみましたが、焼け石に水・・・この分だとWSUSでのアプデ配布も激重サイズで、トラブルが予想される。OSの出しゃばり過ぎ感がすごい。

図:常にCPUが100%使用の状態

アップグレード時の注意点

Windows11より、UEFIセキュアブートがシステム要件に加わったことによって、これまでBIOSでWindows10を稼働してきたPCは、そのままではWindows11にアップグレード出来ないことになります。故にそのようなマシンでは、UEFIとしてWindows11をクリーンインストールする必要性が出てきます。

古いPCを延命でアップグレードを続けてきてしまった場合には、この部分で大きな障壁となり、企業の場合全台入れ直しという莫大なコストが発生する可能性があります(UEFIに対応していないPCの場合)。但し、UEFI対応機種の場合には、MBR2GPTにて、既存のディスクをGPTパーティションに変更することで、Windows11にアップグレード出来る可能性はありますが、この作業はとっても大変なので、素直に新しいPCを購入するほうが手間賃を考えると楽かもしれません。

一番ラクな方法は、GPT変換ではなく引っ越しソフトを使ってデータを退避させ、Windows11をGPTのディスクでクリーンインストール後に退避させたデータを戻す事。面倒なトラブルがありません。

また、Windows10からのアプデで元に戻せる期間は10日間と短縮されていたりするので、これまで以上にアプデ前のイメージバックアップを取るのは重要な作業になっています。

※Macの場合、比較的新しいマシンでもTPM2.0に非対応なものがあるため、Bootcamp運用していたマシンはここで打ち止めですね。

古いPC環境を最新のPC環境へ移行するテクニック

Raspberry Pi4で利用してみる

Windows10よりRaspberry Pi4などのARM系CPU向けにもOSが一部提供されています。ラズパイ用として提供されているものではないですが、インストールして利用することが出来ます。利用するにはUUP dumpというサイトを利用してダウンロードしますがMSのアップデートサーバにアクセスしてダウンロードしてくれる場所なので、UUP dumpが提供してるわけではありません。

以下の手順で導入出来ます。本バージョンはRaspberry Pi用に以前から提供されているWindows IoT Coreとは別物の本当のWindows11となります。ラズパイに興味のある人は以下のエントリーも参考にしてみてください。

Raspberry Pi 4でPythonを勉強する環境を作る

ファームウェアアップデート

外付けSSDなどから起動するだけでなく、ファームウェアが古いと起動しないことがあるので、まずは既存のRaspbianのOS上から以下のコマンドを入力して、ファームウェアのアップデートを行います。rpi-updateの直後だとeeprom updateがpendingみたいな表示が出たら、一旦再起動して、別途そこだけアプデを実行する(shutdown -r nowにて再起動)

外付けのデバイスから起動できるようにする場合には、続けて、raspi-configを起動してセットアップを行います。

GUIが起動するので、Advanced Options⇒Bootloader Version⇒Latestを選択。Reset Boot to defaultの問い合わせに対しては「いいえ」を選択して完了。

続けて、Advanced Options⇒Boot Order⇒USB Bootを選択。これでUSBデバイスから優先的に起動するようになりますので、USBメモリなどにイメージを焼き込んで起動が可能。finishを選び、その後rebootすると再起動してしまうので、「いいえ」を選択したのち、電源を落としてSDカードを取り除きます。

※利用するUSBメモリは3.0対応品を使い、USB3.0ポートに差して使う事。USB2.0だと非常に遅い。

図:外付けブートが簡単になった

イメージダウンローダを手に入れる

UUP Dumpのサイトに行き、Architectureがarm64のイメージをクリックします。今回は、「Windows 11 Insider Preview 10.0.22000.160 (co_release) arm64」をクリックしました。次のページでは、言語をjapaneseを選択し、Nextをクリック。homeとproにチェックが入っていますが、今回はhomeのみにして、nextをクリック。

最後の画面では色々オプション表示されますが、そのままcreate download packageをクリックしてダウンロードします。但し4MB程度のファイルで、これは本体ではなくダウンローダです。

※Windows10 ARMのイメージ用も公開されていたりします。

図:Windows Updateからイメージを作る

イメージをダウンロード

ダウンロードしたファイルを解凍してみると、何やら色々入っています。「uup_download _windows.cmd」がWindows用のバッチファイルで、これを実行します。

但しこのバッチファイルまでのパスに日本語が含まれてると失敗するので、アカウント名などで日本語を使ってる人は、外部HDDなどの日本語のパスが含まれない場所に保存してから実行するようにしましょう。通常はデスクトップに解凍してそのまま実行でOK(デスクトップはフルパス時にはdesktopとなるので大丈夫)

ダウンロードが完了すると青い画面となり、Press 0 to exitが表示されたら完了です。バッチファイルの場所にisoファイルが出来上がってます。非常に大きなイメージなので結構時間が掛かります。

図:バッチファイルで入手する

図:ダウンロード中の様子

MicroSDカードに書き込み

WindowsにMicroSDカードをアダプタなどで接続します。このとき、SDカードをフォーマットするかどうか?聞かれることがありますが、フォーマットはしません。キャンセルしておきます。

書き込みには、Windows on Raspberry Imagerを利用します。ダウンロードして解凍し、WoR.exeを実行します。使い方は非常に簡単で、ウィザード形式なので、言語、書き込み先ドライブの指定、デバイス(Raspberry Pi4)、イメージの指定、最新のドライバ、最新のUEFIファーム、最後にインストールをクリックするだけです。書き込みも30分程度。

今回は、22000.160.210811-1701.CO_RELEASE_SVC_PROD2_CLIENTCORE_OEMRET_A64FRE_JA-JP.isoというファイルが完成しました。

※設定のブートオプションに於いて、arm_freq=2000とover_voltage=6の設定を追加すると初めから2GHzのオーバークロックで動作するようになるようです。

図:WoRにてイメージを書き込む

図:イメージツールを使って焼き込む

起動してみる

手持ちのRaspberry Pi4は、4GBモデルなので、スペック的にはギリギリ。8GBモデルもありますが、CPU自体が強力なCPUではないので、Windows11を動かすには実用的では有りません。しかし、ARM Windows11の将来性や、ラズパイの将来性の一端を見るには良い実験です。

イメージを書き込んだMicroSDカードを差し込んで電源を入れてみる。ただし、

  • PC版と異なり、Microsoftアカウントが必須です。オフラインセットアップが出来ないわけです。
  • WiFiのドライバが無いようで、標準ではWiFiに接続させることが出来ないようです。よって、セットアップは有線LANで接続して行うことになります。
  • Bluetoothが機能しないので、マウスやキーボードなども有線接続で行う必要があります。
  • HDMIオーディオは機能しません。イヤホンジャックは有効です
  • GPUが効いていないので、非常にもっさり動作です(Windows11からは描画にGPUの利用が増えている為)
  • GPIOについても同様に使えない
  • 常にディスクアクセス100%病が発生してる(CPUやRAMは普通・・・これが遅い原因かな)
  • x86やx64のWindows用アプリがエミュレーションで動作する(標準でWin32や64アプリが普通に動くのはなかなか)

といった、まだまだPreview版なので制限だらけです。電源投入後の最初の起動までは裏でセットアップが進んでいてこれが、物凄い時間が掛かる・・・その後も再起動を何度か繰り返さなければならないので結構苦痛。辛抱強くとにかく待つのが重要。

ようやく起動したあとにWindowsのセットアップが始まりますが、キーボードは英語101キーボードになってるので、入力時に注意(@や_などは入力位置が異なります)

図:スクショ取るのに2時間くらい掛かった

カスタマイズ

現時点では、速度面で特に実用に向いていないので活用は難しいですが、少しでも改善することは可能です。主な改善点は以下の通り

  1. Raspberry Pi4のファームウェアアップデートを行い、USBメモリや外付けSSDからのブートができれば速度アップするかも(USB3.0ポートに接続するのを忘れずに)
  2. デフォルトでは最大3GBまでしかRAMが認識しない。ブート時にESCキーでBIOS画面に入り、「Raspberry Pi Configuration」⇒「Advanced Configuration」の中にある「Limit RAM to 3GB」をDisableに変更すると最大限度まで認識します。
  3. 画面解像度が低い状態で固定化2.同様にBIOSから、「Raspberry Pi Configuration」→「Display Configuration」の中にあるNative Resolutionのチェックを外して、自分のモニタの解像度にチェックを入れる(例えば、Virtual 1080pなど)
  4. CPUが貧弱なので、オーバークロックする事で強制的に処理スピードはあがるかも。但しGPU効いていない分、CPUに負荷が掛かってるので壊れるかも。アッツアツになるので要注意。BIOSの「Device Manager」⇒「Raspberry Pi Configuration」⇒「CPU Configration」のCPU Clock Rate (MHz)を2000に変更しても、デフォルトだと1.5GHz稼働のままのようです。WOR Control Panelのインストールが必要(discord内で配布されているようです)

個人的な見解

正直な所、今回のInsider Previewをいじってみての感想ですが、目新しいものは特に無いなという印象。色々と要件が厳しくなったり、セキュリティ強化の話が出てきても、そろそろもうデスクトップOSで色々と華々しい話題を繰り広げるような時代でもないと思います。主に

  1. Windows自体が企業にとってセキュリティホール
  2. Windowsを辞めるだけでヘルプデスクの仕事は殆ど無くせる(企業で一番無意味なコスト源)
  3. スマートデバイスの拡大で営業などはPC自体が必要ない
  4. RPAを始めとする業務自動化推進による事務屋の削減
  5. ウェブアプリケーションで十分な業務遂行が可能になった(経理や人事は特に)
  6. ローカルのEXEでなければならない理由が一般ユーザにはもう殆ど無い(スマフォが中心であるため)
  7. 同じ作業しかしないのに、システムは激重になっている(無駄な肥大化)

昔のように開発者やクリエーターという特殊な人がワークステーションでゴリゴリやっていた時代にPCは確実に戻っていくと同時に、人手不足や自動化、DXなどの推進で一般事務であっても、クライアントに高価なPCではなく、交換もメンテも安価で簡単なChromebookやスマートデバイスに置き換わっていくでしょう(そのほうがよっぽどセキュアでもある)。

いつまでもローカルEXEでないとといった企業は、今回のアプデも然りですがPCの入れ替えや、人手不足なのにヘルプデスクに人財とコストを割いてやっていけるような時代ではないと再認識が必要。さっさとWindowsに見切りつけて、ウェブやスマートデバイスへ移行をオススメします。それが一番のDXになります。

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