2020年1月31日、モバイル版Google Earthがアップデートしました。モバイル版は正直デスクトップ版と比較して機能が低く、本当に地球儀が見れる程度で殆ど使っていなかったのですが、今回のバージョンより「スマフォの能力が向上したので、デスクトップ版に近いレベルまで機能アップ」というアナウンスがありました。

アプデ内容は地球の裏側の星空が見えるようになった程度ということなのですが、それだけではなく「ネットワークリンクが十分機能するようになった」点が素晴らしいです。これができることで他のウェブサービスとAPIで連携できるようになったり、オーバーレイ、スーパーオーバーレイなどなど対応できてるみたい。

※なんか、海の表面が波打ち、雲が流れている・・・細かい

使い方

以前、GoogleスプレッドシートからKMLを生成するスクリプトを公開していますが、サンプルとして恵比寿グルメマップネットワークリンクを配置しておきました。

  1. ダウンロードしてGoogle Earthアプリで読み込ませる
  2. 恵比寿駅周辺までジャンプする
  3. プレゼンテーションを開始をタップする
  4. すると、移動するとその緯度経度範囲内のデータがGoogle Apps Scriptで作成したデータを配信してくれます

モバイルデバイスとGoogleスプレッドシート&Google Apps Scriptで簡単にマッピングデータの配信ができるので、色々と活用幅がこれで一気に広がるんじゃないかなぁと。もちろん、プレイスマークだけでなくオーバーレイも送れるので、国土地理院の古い日本の航空写真を配信したり、USGSのKMLで世界の地震情報を見たり、台風のリアルな情報を見てみたり、メッシュ地図のマッピングもできるかもしれない(まだモバイル版でのGoogle EarthでWMSから配信される地図データのオーバーレイができるか?テストはしていません)。

自分のスクリプトは、スプレッドシートに情報を記述するだけで配信を簡単に実現できるので、ぜひ利用してみてください。

Web版Google Earthはネットワークリンクの読み込みはできますが(設定でONにしないとインポートできません)、アイコンが表示不可です。

図:Android版で恵比寿グルメマップネットワークリンクを表示できた

図:Web版でも使えるのだけれど、アイコンが表示されない不具合

図:USGSの世界の地震情報

マイマップからのネットワークリンク

Googleマイマップは非常に便利ですが、KML出力できるのはあまり知られていません。以前もマイマップのネタを投稿していますが、あまりアクセス数がありません。

しかし、今回ネットワークリンクに対応した事で、マイマップで作成したマップデータをスマフォ版Google Earthで利用することが可能です。ブログで投下したKMLファイルをモバイル版で動作させたところ、きれいに表示されました。プレイスマーク内の情報を充実させたら、もっと活用の幅が広がりそうだ。

図:マイマップから直接KMLを読み込んでみた

ポリゴンデータを読み込んでみた

以前、GE Maniacsというサイトを運営していましたが、当時作っていた平成19年度住民基本台帳人口移動報告のKMLを思い出したので、その記事を転載。もう、あれから12年も経ってしまったのか・・・東京一極集中は令和元年現在はより一層酷くなってる・・・

今回はESRI公開データのShapefileshp2kmlを利用して生成しています。

今回作成にあたって、総務省統計局で公開されていエクセルファイルをもとに、shapefile同梱のdbfファイルに値を追加しています。編集するときのコツとして、ExcelでDBFファイルを読み込ませ、DBFファイルのPREF列とJCODE列を残しつつ、そのほかのデータを列で追加、長野県の下の空行は削除せず温存し、dbf形式で上書きするときにはデータ範囲を指定して、[挿入] -> [名前] -> [定義]にて、databaseという名前を選択して追加すること。これをやらないと、上書き保存しても、データが追加されません。

で、この結果できたshapefile群をshp2kmlで読み込ませていろいろと味付けをする。するとできたKMLを読み込ませるとスクリーンショットのように作成ができるというわけです。

P.S.– Shapefileに同梱されているDBFファイルですが、Excelで編集・保存できますが、専用のツールがありました。DBF Explorerというシンプルなエディタで、DBFファイルを直接読み込ませて編集できるツールです。英語版ですが、日本語表示も問題なし。

図:人口動態統計をポリゴン化して表示

しかし、流石に複数年度のポリゴンデータと凡例を含めたKMZの場合には重くなってしまった。単年度ならば問題なく表示できるものの、複数年度を表示した場合には動きがぎこちない。ただし、3D立体物はきれいに表示されるので、通常使用であれば問題ない感じ。

図:3Dパーツの表示は控えめに

本データの作成に当たっては、ESRIジャパン株式会社の全国市区町村界データを使用しました。本データの著作権はESRIジャパン株式会社に帰属します。

タイムスケールを読み込んでみたけれど

昔のサイトからブログ見てくれていた人からの提供KMZをサルベージしてみた。某巨大掲示板該当のスレッドに投下された2006年くらい当時の様々な場所のプレイスマークを集めたKML。改めて12年経過して見てみると、消えてしまってる物体も多いけれど(イタリアのアルテジナにあった巨大ピンクウサギは無くなっていました)、やっぱり面白い。

ただ、プレイスマークの高度は対応できているけれど、タイムスケールはまだモバイル版では未対応のようで、全部のプレイスマークが表示されてしまう。ただこれだけの膨大なプレイスマークを表示させてみても全然余裕。当時はPCでも結構厳しかった。今のスマフォがどれだけ高性能なのかがわかります。

図:膨大なプレイスマーク表示しても大丈夫

地理院地図の空中写真オーバーレイを読み込んでみた

同じネットワークリンクでも、オーバーレイを配信してる「国土地理院地図KMLデータ」が公式から配信されているので、使ってみましょう。GISの使い手用の地図や過去の日本の航空写真を見ている場所に応じて配信してくれます。Googleにも同じような衛星写真の過去データ配信があるけれど、こちらも面白いですよ。

あまり高度が高いと表示されないので、わりと地面に近づかないとオーバーレイ画像が出てこない点に注意。同じようなものに過去Google Maps OverlayやVirtual Earth Overlay、オルソ化空中写真なんてありましたね。

図:1993年頃の千葉県付近の航空写真の例

Google Jupiter, Saturn

昔のkeyhole Community BBSにアップされていたものが、まだ生存していた。それが「Google Earth木星化」と「Google Earth土星化」のオーバーレイ。

土星のオーバーレイはPCだとキレイに表示されるけれど、モバイル版だと壊れてる・・・木星はキレイに表示されました。

図:キレイな大赤斑

アプリ

Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.earth&hl=ja

iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/google-earth/id293622097

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