【重要】G SuiteからGoogle Workspaceへの変更に伴って
2020年10月6日、突如「G SuiteからGoogle Workspaceにリブランディングします」というニュースが入り、中身を確認してみました。今回はDisらせてもらいます。料金は詳細なプランの中身については、お支払いプランから確認できます。
目次
概要
結論から言うと
- 実質的なサービス改悪(Microsoft365に乗り換える人増えるだろうなぁ)
- 一箇所に集めました←Teamsのハブ機能アプローチの後追い
- Meetのくだりに至っては、もともとGoogle TalkやHangoutで統合していたものを、血迷って分離したあげくにMeetとChatに分けてしまって、また再統合を「アプリを切り替える手間を解消した」と称している
- ピクチャーインピクチャーもTeamsの後追い
- G Suite Businessユーザは実質的に同じサービスを継続するならば値上げ
- Business Starter(旧Basic)、Business Standard(旧Business)、Business Plus の各プランは、ユーザー数が 300 未満の会社でご利用いただけます という意味不明な制約が加わった(自分が元いた場所、1500名以上で使ってるんだけれど・・・足切りすんの?)
- 定着した名前変えるとブランド力落ちますよ(トヨタがなんでカローラを維持してるのか?クラウンは捨てずレクサスを立ち上げた理論)
といった感じです。また、現在米国でのみリリース済みのGoogle Tablesについては何のアナウンスも無し(Google Workspaceの一部なのかどうかも不明)、ローコードと称して買収したAppSheetについては、明記されたものEnterpriseプランのみ。代理店の人問い合わせ殺到でさぞ、いい迷惑だろうなぁ
※ちなみに、現時点で名前だけ変えて中身しっかり変更していないページがあったりする。雑なお仕事・・・・
図:名称だけ置き換えてるので内容が間違ってる
サービス改悪と値上げ
今回のプランの変更で
とりわけ、G Suite Businessを利用してるユーザが、ほぼほぼ改悪の対象になっています。内容は
- 同額のプランの場合、Google Driveの上限が2TBになる(5名以上は無制限、また一部のユーザは1名でも無制限。単独利用は通常は1TBであった)。つまり、無制限ではなくなります。(じゃぁなんで、直近で、1名で無制限とかやったの?意味わからない)
- 新設の上位プランではDrive上限は5TBになる(やはり無制限ではない)
- 同額のプランであったGoogle Vaultやモバイルデバイス管理機能は上位プランのBusiness Plusに移されてしまった(月額2040円と700円値上げ)。Google Vaultは内部統制上必要なので、これの為に上位プランに移行せざるを得ない企業が出るかもしれません。
- 最上位のEnterpriseプランについては、価格・容量ともに応相談となってる。
- Cloud Searchのサードパティ製アプリの検索対象が上位プランのBusiness Plusに移されてしまった
- Google Meetについては、Business Plusでは250名まで同時参加が可能になった
- 各アプリケーションのアイコン、統一感持たせたかったんだろうけれど、色合いが全く同じなのでわかりにくくなった(しかもカラフルでダサい)
- Business Standardだと組織外とのファイルの共有ができなくなるようです。つまり、Business Plusにアップしなければ外部のメンバーとやり取りができなくなる?
といった感じ。G Suite Basicなどについては、名称が変わるだけで何も変化なし。
また、今回のリブランディングに伴って、Google Apps Scriptなどの初回実行時の承認がリセットされるなどの現象がツイッターで報告されています(つまり、再度承認を実行しないと、スクリプトが止まる)。Google Apps for Work ⇒ G Suite ⇒ Google Workspaceと何度も名称を変更してるわけですが、迷走してる感が非常に強いです。また、Businessで2TB以上アップロードしていた人の中に、ファイルが消えたという報告も(自分は30GBほどしか使ってないので未確認)。かなり、ツイッター上で混乱が伺える状況です。これ非常にマズイ経営判断なのでは?
※Workspaceって名前も、Amazon Workspacesから真似てるの?と感じました。
※細かい内容がまだ不明ですが、にも大きな変更があるのだろうか?
※年間契約ではないフレキシブル契約の場合、次の月からいきなりこの仕様が適用されて阿鼻叫喚とかになるのだろうか?
※G Suite Essentialsについての話題がないみたいなのですがどうなってんのかな?
ディスク容量のシェアと追加
以前のプランでは、各人にプランごとのDrive容量が割当られていました。Google Workspace以降は1人辺りxxGBといった形で割り当てられるものの、組織の場合にはこれらの容量はシェアされます。よって、2TBのプランの場合、A氏とB氏がいた場合合計4TB、A氏が1TBしか使っていない場合には、B氏は3TB使えるといった具合になります。
また、これらの容量では足りない場合これまでの場合追加のディスク容量購入でしたが、空のアカウント枠を一個追加すれば、2TBがまた追加されるので、3人分にしてあげれば、A氏もB氏もその容量を利用できる事になります。
故に個人での契約では無制限でなくなったのは堪える人もいるでしょうが、組織利用の場合だいたい余らせる人が殆どなので、容量不足に陥ることは少なくなったとも言えます。
※但し、GMail、Photosとも共用で、Photosの無制限がなくなった、Google Docsファイルが容量カウントされるようになったので、ドライブの空き容量については少し警戒が必要です。
Google Docsがストレージ容量カウントの対象に
全ユーザに影響のあるものが「Googleドキュメントファイルがストレージ容量カウントの対象になる」というもの。これまでは、Googleスプレッドシートやドキュメント、スライド、図形描画、フォーム、Jamboardなどは何個作成してもGoogle Drive容量消費の対象にならず、0バイトでした。しかし、2021年6月以降は、これらはストレージ容量カウントの対象になります。
※の予定が、2022年2月からに変更になったようで。但し個人アカウントは予定通りのようです。変更に関する通知はこちら。
とことん、ストレージに関して制限を加えて課金させようという思惑が全力で伝わってきますね。既存のファイルについては改変を加えない限り、容量は0バイトのままということですが、容量が既存のドライブ容量を超えている状態が2年以上経過すると自動で削除されるという仕様も加わるようです。
次々とGoogle Workspaceの利点・使うメリットが消えていきますね。
図:現在はファイルサイズ記載がないけれど
Googleフォト無料画像保存廃止
Googleドキュメントだけでなく、これまで画像のアップロードに於いて「高画質」の場合には、無償でドライブ容量を消費することなく利用する事が出来ていました。しかし、2021年6月以降は、これらのファイルもドライブ容量を消費するようになります。既存のファイルはそのカウントに入らないということですが、スマフォ等で自動バックアップをオンにしてる場合、容量オーバーする可能性が非常に高いです。
また、Google Pixelユーザは6月以降も変わらず利用できるということなのですが、正直長年Androidユーザである自分からしたら、AsusのZenfoneと比較して低機能でなんの魅力もない端末です(Nexusシリーズで自分はGoogleハードは見限っています)。気に食わないとすぐサービスを止める、ハードを廃止するを繰り返してユーザの信用を失ってきたGoogleのハードに今更乗っかる気はゼロです。
なお、Google Photosの自動バックアップをオフにする手順は以下の通り。既存のPhotosにアップロードしてしまったものも、自前のNASに移動させて、Photosに頼らない環境構築をオススメします。
- Photosアプリを起動する
- 右上の自分のアカウントのアイコンをタップ
- バックアップをタップ
- 右上の「︙」をタップして、バックアップの設定を開く
- バックアップと同期のスイッチをオフにする
- 複数アカウントがある場合、この作業を全て行う。
代替プランですが、年額4,900円で多くの人がショッピングやプライムビデオの為に契約してるであろう、Amazon Photos。プライム会員であれば追加料金無しで、画像は容量無制限で圧縮無しで利用可能(動画は5GBまで)。但し、使い勝手はあまりよくないので、バックアップ程度のつもりで利用するのが得策かと(つまり、大切な画像や動画はNASでローカル保存が結局は最強。NASのバックアップ体制も必要だけれどね)
図:自動バックアップは危険かも
Quotaに大きな変更
GASの連続実行時間が6分で統一されてしまう
Google Apps ScriptのQuotasが更新され、中身を確認してみたところ、大幅な改悪がなされています。これまで、一般アカウントとG SuiteのBasicについては、GASの最大実行時間は6分でした。一方、Business以上はこれが30分であったのが大きな利点でした。しかし、Google Workspaceでの実行時間はBasic、Business、Enterprise問わず連続6分で統一されてしまいました。旧版のQuotasはこちらから閲覧可能です。
そうなると、これまで適当なGASであっても、Business以上で6分の壁を気にせず実行出来ていたGASが利用できなくなり、Google Apps Scriptの開発の敷居が上がったことになります。開発者は高速化するテクニックおよび6分の壁を突破するテクニックを身につけるのが必須となります。
その他の変更点
新旧のページ内容を比較してみた所、以下のような差がこっそり追加や変更がなされていました。
- Files converted - 一般は2,000個/日、GWだと4,000個/日
- Email recipients per day within domain - 一般は100通/日、GWだと2,000通/日
- Static Map render - 一般は1,000回/日、GWだと10,000回/日
- Google Map Direction query - 一般は1,000回/日、GWだと10,000回/日
- Google Map Geocode calls - 一般は1,000回/日、GWだと10,000回/日
- Google Map elevation samples query - 一般は1,000回/日、GWだと10,000回/日
- Translate calls - 一般は5,000回/日、GWだと20,000回/日
300人で足切り?
300人足切りについて一応、管理コンソールから確認してみた。300人足切りとなると、300名以上で使っていた場合には、Enterpriseプランしか選択肢がなくなります。
- 管理コンソールに入る
- サブスクリプションを追加をクリック
- Google Workspace Business Standardのダウングレードをクリック(今現在、G Suite Businessを利用している為)
すると、下のスクショのような画面が出てきます。はっきりと300ユーザとの記述がありますね。
図:中小企業でも大打撃になりますね
Enterpriseは2プランになるようだ
管理コンソールから同様に、EnterpriseについてEnterprise Standardと、Enterprise Plusの2つが確認出来ます。300人足切りではないであろうEnterprise Standardのほうを確認してみましたが、表向きは価格応相談となっていましたが、管理コンソールからは2,260円という値が確認出来ます(Plusは3,400円/月のようです)。Business Plusとの価格差が220円・・・Business Plusプラン要る?
Basicを使っていた企業で300名以上の規模の場合、1名当たり1,580円の値上げ(代理店経由で応相談という形でボリュームディスカウントになるのか?)。仮にもこの価格を踏襲すると、1500名規模の企業でBasicを使っていた場合には、月間で2,370,000円のコストアップ、年額で28,440,000円のコストアップという金額に・・・あくまでも月額2,260円*1500名での価格ですが(月間総計コストは3,390,000円。間違いなく前に勤めていた病院では、利用対象から外すと思います)。
その時はこのブログもG Suite関係は扱わない事になるかも(自分はMicrosoft365使いでもあるので、その場合すっぱり、Microsoft365関係にしちゃおう)。
Adminコンソールの上部の説明には、「エンタープライズ レベルのセキュリティと管理機能を備え、保存容量無制限の生産性向上ツールとコラボレーション ツールのフルセット」とあるので、容量無制限を継続できる可能性はあるかも。
※このプランは既存の契約済みユーザだけに用意されたアップグレードプランという話。つまり、新規契約ではないとのこと。
※テナント内であるユーザはBusiness Starter、あるユーザはEnterpriseみたいな事が出来ないので、柔軟性が無いなぁと以前から思ってましたが、そうなるとEnterprise移行は非常に重い。
図:ドライブ容量無制限という記載は無い
容量無制限でなくなって困る場合
既にもう数十TB単位でファイルアップロードしてしまってる人がいるようです。それは個人利用で動画ファイルや音楽ファイルなどをアップしてるケースもあれば、法人でPhotoshopやAftereffect、illustratorなどの超デカイファイルをバックアップさせてたようなケースなどが考えられます。Google Photosの写真なんかも対象になります。
Google DriveはGMailともドライブ容量をシェアしてるので、プラン移行にともなってメールが受信できなくなる恐れがあります。そうなるとドライブのファイルをどこかに退避させないとならないのですが、Googleの従量制であるDrive Enterpriseという選択肢にはならないでしょう(25GB/1ドルなので、40ドルで1TBになる。つまり、1TB辺り4,000円/月)。
では、Google Oneにするかというと、10TBで13,000円/月だそうで。ちょっと個人で借りるお値段ではない。そうなると現時点での選択肢は、Box for Businessプラン(年一括払いで月々1,710円/1ユーザ)になると思います。このプランは現在のG Suite Businessのプランのドライブに近い設定で、容量無制限・1個あたり5GBまで。
但し、Box for G SuiteはBox Enterpriseでないと利用出来ないようですので、直接ファイルの引越しはBusinessでは不可能かと。そうなると、数GBずつダウンロードしては、アップロードしなおすというマラソンする羽目に・・・
※DropboxもGoogle同様のプランなので容量無制限ではないし、かなりの高額。
※Enterprise Standard/Plusには説明に容量無制限の文字があるため、900円追加して使える可能性。
※Amazon Drive無制限の終了やOneDrive無制限終了、Bitcasa容量無制限終了など、過去のクラウドストレージ界隈のサービス終了の可能性などを考えると、クラウドに全部乗っけるのはリスクかと。自分は基本昔ながらのNASでRAID派なのでDriveはバックアップ運用です。スピードも遅いし高いし。
※2023年12月31日をもって、Amazon Driveがシャットダウンされるとのこと。予想通りウェブのストレージサービスがまた1つ消えることになりました。
Microsoft365との比較
Business Standardとほぼ同じ金額のMicrosoft365 Business Standardと比較してみます。Microsoft365側が有利と言える部分は、赤字で表示しています。不利と言える部分は青字で表示。
- デスクトップ版のWord, Excel, PowerPoint, Access, Publisher, OneNoteが利用可能(AccessとPublisherはWindows用、それ以外はmacOSでも利用可能)
- SharePoint Online、PowerApps、Power Automate(旧Flow)、Sway、Formが利用可能
- メールボックスは50GB
- もちろん独自ドメインで運用可能なので移行可能(実は一回相互で移行テストしたことがある。レコード弄るの面倒だけど)
- Teamsが利用可能
- OneDriveが1TB利用可能
- 1ライセンスで5台のモバイル、5台のPCにデスクトップ版オフィスをインストール可能
- 24時間365日サポート付き
- 年間契約で月々1,350円
- Azure ADが利用可能
- スマフォアプリ版Microsoft Officeがフル機能が利用可能になる
SharePoint OnlineはGoogle Sitesと比較しても貧弱で碌な開発も出来ないので、ここはSitesが有利。メールボックスはWorkspaceはドライブ容量とシェアなので実質最大2TBまでと比較すると、OneDriveと分けてるMicrosoft側が不利。Workspace独自と言えるGoogle Apps ScriptとHTML Serviceはアドバンテージであるものの、MS側もMicrosoft Officeデスクトップ版をフル機能でWindows/macOSで使える点は絶対的な有利ポイント。
Excel OnlineやWord Onlineも複数名同時編集など出来るのですが、機能面ではGoogleのソレに劣る。但し、TeamsやPower Automateなどのタスクランナーサービス、PowerAppsなどのノーコードツールなどGoogleには無いサービスや有利な面も持ち合わせている。
純粋に日本のこれまでもビジネス環境を考えた場合、WorkspaceよりMicrosoft365が選ばれる傾向が強いのは当然と言えば当然。今回のような突然のプラン変更などの動きを見ると、オフィスに関してはローカル回帰が起きても不思議じゃないし、同時編集だけ目を瞑ると、VBAがまだ生きてるローカル版Officeは絶対的なアドバンテージは消えていない。
MicrosoftはSharePoint Online、OneDrive、Formというレベルの低いサービスをどうにかし、Excel OnlineでのOfficeスクリプト利用を全面無償開放したら、Workspaceのメリットは殆ど消えてしまう。ここが今後の注目ポイントです。
イケてない最近の動き
Teamsの後追い
正直なところ、Microsoft365もOffice OnlineやらOffice365から名称を変えては、中身が全く伴っていません。が、Teamsだけは後発でありながら評価は高い。理由はこれまで、バラバラだったいかにもウェブサービス企業ではないアプローチだったOffice365をTeamsでまとめ上げるという「ハブ的役割」をTeamsが担ってから、それが顕著になりました。
G Suiteのこれまでのようなアプリ間でGoogle Apps Scriptなども含めての「連携」とは違うアプローチで、Googleのそれがいかにもウェブサービス的な手法に対して、Teamsのそれはいかにも「ローカルPCの環境の延長」といった感。これまでのパソコンユーザからしたら親和性は確かに高いとも言えます。
この「ハブ的役割」という観点や、Teamsではもともと装備されてたピクチャーインピクチャーな機能を後追いしたのが、Google Meet。まずそもそも、ITのトップオブトップの世界で後追いって基本的に「ダサい行為」です。ましてや、最後発のTeamsやZoomの後追いって・・・・MeetやChat自体これまであったHangoutをバラしただけに過ぎず、機能追加もZoomやSlackなどにも遅れており、迷走したあげく随分怠慢こいてるなぁってイメージでしたが、主担当者が退職でもされたんでしょうか?
思えばこの「後追いの傾向」って今に始まったわけじゃなく、Evernoteの後追い(Google Keep)、FacebookやTwitterの後追い(Google+)・・・ITの世界って先行者利益。覇権とられた後に、後発が追い抜くのって極めて困難って常識をご存知ないのかな?(Googleは後発に抜かれてるけれど)。
Meetの迷走
Googleのオンラインサービス「Googleスプレッドシート」は、自分の記憶ではたしか2006年頃からスタートし、当時ウェブのメンバーで「Google Earthの書籍」を共同執筆する際に初めて利用したのが自分の最初の最初。当時はウェブ上でしかもリアルタイム同時編集というだけで、先進的なサイバー感を感じました。
その後、サービスはGoogle Apps for Workとなり、2014年頃前職の病院勤務で情シスが扱いきれずにぶん投げたものを自分が引き取って、社内展開したのがGoogle Apps Scriptをやりはじめたキッカケでもありました。当時はMeetではなく、GMail + Google Talkといったスタイルでもともと、チャットと統合されていたのです。その後これがGoogle Hangoutへと順当に進化したのですが、ここから迷走が始まります。
- 2015年単独のサービスとして切り離される
- 2016年、AlloだのDuoだのSpacesといった同じようなメッセージツールを乱立させては消滅させている(Duoは未だに残ってるが・・・全くといっていいほど音沙汰を聞かない)
- G Suite向けとしてGoogle Hangoutを廃止して、Hangout Meetと改称。さらに何を血迷ったのか、MeetとChatを分離してしまう。
- 2020年4月、Google Meetに名称変更。さらに7月にはGMailに再統合するという・・・・
- Meetを遅れて無償開放(Teamsは先行して無償開放しています)。無償開放って例えば会社の採用等で応募者が利用するにあたって、使える状況にあるかないかでは非常に重要(これまでは、Skypeがそれを担っていた)
- ちなみに、Hangout時代から現在のMeetに至るまで、Google Apps Scriptには殆どAPIが提供されていません。(Google keepなども同様、APIが未だに提供すらされていません。消えるのかね?)
※ピクチャー・イン・ピクチャーで相手の顔を見ながらドキュメントを編集って言うけれど、相手の顔なんて必要ないわけで。全くもって要らない機能です。実際にコラボ作業中は音声だけで全く問題ないというより、相手の顔いちいち目配せするのが鬱陶しい。
総括
個人的にはドライブの容量無制限じゃなくなる点にはあまり拘りが無いので、ツイッターで取り沙汰されてるドライブ容量についてはあまり嘆く理由はないのですが、それ以外の要素が影響が大きすぎるので懸念材料になっています(自分は1ユーザなのに、頼んでもいないのに、勝手に容量無制限にいつの間にかなってたのが未だに疑問を持ってるくらいで)
MicrosoftのOfficeシリーズがデファクトスタンダードを得るに至った歴史というのは
- 過去との互換性を最重要視してる点
- 勝手にホイホイサービスを消滅させたり、機能改悪でユーザを振り回すような真似はしていない(消えるかもしれないという不安なツールに業務は任せられない) - リボンやADPは除くけど
- ビジネスの世界では安定運用こそが真理。
- 実績を出せていないからといって、我慢をし切れずサービス終了などのフラフラした行為を行わない
があります。Googleはこれまでもサービスの突然の終了や過去の顛末のような、ユーザが振り回されてきた件があります。これ、特に大企業で嫌われる行為でそれが故に、従う中小企業も避けがちになってる一番の理由です。それが、AWSやAzureといったサービスにも追い抜かれてる一番の原因じゃないでしょうか。
Microsoft Officeという20年以上続いてるオフィス環境相手に2,3年で実績だそうなんて、片腹痛いということは肝に命じて頂きたい次第。
一方では、Meetに見られるような放置プレイな怠慢も非常に目立っています。Hangoutという先行して提供していたはずのサービスなのに、今日の今日までろくなアップデートがなされていません。そんな中のコロナ渦で、TeamsやZoomが火花飛ばし合うアプデの応酬で抜きつ抜かれつの展開に、後追いでアプデして乗っかってみました感が非常に強い。なんで、今頃アプデ追加してんの?というのが正直な印象。今までも十分な時間あったでしょ?
この後追いの傾向ってAppleにも同じ事が言えるんですよね。先進的とはかけ離れた後追いを続けていると、サードのエンジニアは離れて行きます。
※後追いだけならまだマシで、Googleスプレッドシートに搭載された「セル内に直接画像をインサートする機能」について、未だにGoogle Apps ScriptではAPI提供されていません。随分前にリリースされたと思うんですが。こういったのが積み重なって不満に繋がります(※2022年になってようやく装備されました。)
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