GASのToo many simultaneous invocationsエラー多発について

2024年10月17日付近から、一部のトリガー発動で動かしてるGoogle Apps Scriptに於いて「Too many simultaneous invocations」というエラーが報告されるようになりました。それまでは何の問題もなく動いていたスクリプトが停止しており、かといって429エラー的な過負荷を掛けているわけでもない。

にも関わらずこのエラーが出ており、この問題について調査してみました。

図:こんな感じで通知が飛んできた

調査してみた

過去にも問題が報告されている

この問題スクリプトに問題があるわけじゃなく、ほぼ間違いなくGoogle側で何かやらかしてるというのが答え。なので下手にコードを変更したりするのは禁物。一部で排他制御を加えれば抑えられるということなのですが、特に入れる前も入れたあとも何の問題もなく手動では実行できています。

このような報告はTwitter上でも2020年頃にもあり、海外の掲示板でも2019年に存在してる。

1回30秒のスクリプトを5分間隔でトリガーしていた場合、1時間当たり12回呼び出し。合計で360秒(6分)、1日当たり72分換算。エラーで1回のリクエストが6分超えた場合はトリガーの1日当たりのQuotaを見てみると、Gmailアカウントで1日合計90分まで。

しかし自分の場合Google Workspaceアカウントなので1日当たり合計6時間なので到底消費しつくす量ではありません(他のスクリプトのトリガー実行時間も合計される点に注意)。となると、Quotaに抵触してエラーになっているわけじゃない。そもそも17日前まではこのエラーは出ていない

排他制御でGoogle Apps Scriptを安全に実行【GAS】

Issue Trackerに登録

この問題すでに海外でも話題なっており、すでにGoogle Issue Trackerにも登録されていました。StackOverFlowでも同様に報告がなされており、Google Communityでも全く同様に報告が上がっている状態です。

トリガー起因で発生してるので、なんらかのGoogle側のミスでトリガーのQuotaを食いつぶすか?誤作動でQuota到達してるといったエラーが引き起こされているのではないかと考えられます。よって、ユーザ側で対処する手段は何もなく、前述にあるように排他制御を敢えて入れることで回避できるらしいという情報だけがある状態です。

Issue TrackerではすでにGoogle側が認識しており修正に向けて取り組んでいるとのこと。故にこの問題については解決されるまで待機することが正解です。

※ただし自分の場合過去の実行履歴でこのエラーが出ているのはこの3日間でただの1度きり。他に記録がないので、エラーの緊急度としてはそこまで高くない印象です。

図:実行履歴にもエラーが残ってる

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