個人宅でも光回線としてここ最近、10Gbpsクラスの光回線ですら導入出来るようになってきています。以前はBフレッツ100Mbps程度が一般的だったものが、もはやギガクラス。ここまで来ても価格はそれほど変わらないレベル(Nuroだと月3000円程度)。

ポータブルWiFiで頑張ってる人も多いと思うけれど、bps単位で見るともはやポータブルWiFiは割高な上に通信スピードが遅すぎる(ましてや家庭内LANを構築するにはあまりにも非力)と言うことでNuro光を導入する方も多いでしょう。しかしそのまま使うと非常にもったいないので、ここでチューニングのメモを晒しておきます(Nuro光2Gをターゲットにしています)。

難易度:

周辺機器類の設定

有線LAN

Nuro光のルーターはF660AというものがONU込のものを使うことになります(他のものが来ることもあるようだけれど)。これ単体で無線WiFiルーターでもあるので、一般的用途ならば特に何もせずとも、このまま使えばOK。但し、速度面ではちょっと・・・・

その原因の1つは有線LAN接続と手持ちのルーター。理由は

自前のルーター(ブリッジモード)とF660Aの間のLANケーブルとルーターがボトルネックになってるという点。WAN側がギガクラスなのに、有線LANケーブルが100Mbpsまでしか対応していないケーブルを使ってたら、速度にリミッターを掛けているようなもの。また、そこに接続するルーターも10GBASE対応となっていないのならば、意味がない。

有線LANケーブルは、10Gbps対応のケーブルを買いましょう(カテゴリ7対応で調べれば失敗しない)。当然デスクトップPC側も有線LANで接続するならば、10Gbps対応のethernetカードに変えて起きましょう。

また、手持ちの無線LANルーター側も出口が100Mbpsまでしか対応していないような旧時代のものは、例えばHDDを繋いでNAS化しているようなケースでは複数からのアクセスを裁けない(ルーターのCPUが参ってしまってボトルネックになるケースもある)。無線LANが古い規格の802.11nですら300Mbps出せる。802.11ac/adに至っては無線で6.9Gbpsも出力可能。これくらい対応出来るようにはしておくべし。

当方の環境は持ってるデバイスが802.11n対応までなので、古いAirmax Extremeにて5GHz運用。6TBのHDDをUSB接続させNASの為と電波の届きにくい部屋へ電波を届けるブリッジとして利用しています。

図:古いairmac extremeだけれど対応機器が802.11nしかないのでこれで十分

無線LANルータをブリッジでぶら下げる

自分はF660Aがキッチンにあるので、自室まで有線LANでひっぱり、Airmac Extremeで自室内は無線LAN環境を作っていますので、F660Aの無線LAN機能は自室内では使っていません。

この別の無線LANルータをぶら下げる場合、ルーターはブリッジモードでなければなりません(通常のAPモードだとF660Aにぶら下がれません)。Airmac Extremeの場合は以下のような設定を施す。

  1. ベースステーションのパスワードで接続させたHDDにはアクセスさせるようにしています。複数名で使うならばアカウントで運用したほうが良いでしょう。
  2. インターネットは、静的IPとしIPアドレスは固定化しておきます。NASのアクセスが固定IPになるので、DHCPでホイホイ変わることを防げます。DNSサーバも設定しておくと良いでしょう。
  3. ワイヤレスでは、別途WiFiネットワークを作っておきます。自分は5GHzではF660Aで設定したチャンネルとかぶらないチャンネルを設定し、Fire TV Stickなどで利用しています。
  4. ネットワークは「オフ(ブリッジモード)」にしておきます。これが一番重要です。
  5. ディスクはHDDを接続してNAS運用する場合には、ファイル共有を使用にチェックを入れる。

図:5GHz設定はチャンネル設定に注意

図:ルーターモードはブリッジに

F660A自体のチューニング

DNSの設定

正直、デフォルトのままで運用した当初、遅くてイライラする事もありました。理由はDNS。デフォルトの場合プロバイダーであるso-netのDNSを参照する事になるのだけれど、ブラウザを見てるとわかるのですが「名前解決」が非常に遅い。どんなに通信スピードが早くても、DNSが遅いと何もかも台無しです。

そこでF660AのルーターのDNS設定を以下の手順で変更します。

  1. http://192.168.1.1/へアクセスする。IDとPASSはデフォルトではadmin
  2. アプリケーションを開く
  3. DNSサービスの中のDNSを開く
  4. IPv4とIPv6のDNS設定を以下のようなGoogle Public DNSのアドレスを入れて、設定ボタンをクリック
  5. 次に、ネットワーク⇒LANを開く
  6. ダイナミックアドレス管理(IPv4)を開く
  7. DNSサービスの設定を有線にするにチェックを入れて、DNSアドレス指定に変更する
  8. ダイナミックアドレス管理(IPv6)側も同じ設定を施す

これでやけにレスポンスが悪い状態が解消されます。

図:DNSアドレスはGoogle Public DNSを使用する

図:この設定変更を入れないと無意味

5GHz運用

昔と違い、現代は家庭に光回線が普通にあって、無線LANルーターが当たり前に存在していたりします。その結果として、2.4GHz帯が周辺住宅のAPと干渉しあってしまって、チャンネルの奪い合いが起き、SSIDは見えているのにつながらない、つながってもネットが表示されないなんて事が、都心部では頻繁に起きています。

そこで、5GHz運用。ただこの5GHzは少し運用上の注意があります。

  1. 802.11a/n以上が対応してるので、古いWiFi機器ではSSIDに出てこないケースがある
  2. Fire TV StickやAirmac Extreme、Amazon Echoなどの海外機器の場合、無線チャンネルは36,40,44,48しか対応していない。自動にしておくとSSIDのリストに出てこない事もあるので、チャンネル指定はしておきましょう。
  3. 2.4GHz帯は障害物に強いので、壁を隔てた隣の部屋でも通信可能。しかし、5GHz帯は速度は早いけれど障害物に弱い。別途有線で別の無線LANを部屋まで引いて上げるのが望ましい。
  4. 停電時などに備えて、3.を利用する場合にはルーター側は固定IPアドレスを振っておきましょう。DHCPだとNAS運用してる場合、IPが変わってしまうので面倒です。
  5. F660Aの場合、動作モードはMixed(802.11a+802.11n)に設定しておくと良いです。F660Aは802.11ac対応ですが、802.11adには未対応なので、使いたい場合は別にWiFiルータをぶら下げて運用が必要です。

もし手持ちのPCが5GHz未対応の場合、5GHz対応のUSB WiFiドングルを用意しておきましょう。但しUSB2.0の場合上限は480Mbpsであるので802.11acを刺しても速度は出ません。USB3.0ならば5Gbpsまで出すことが可能です。意外なボトルネックになりやすいので要注意。

図:自分の設定はこんな感じ

複数のSSID設定

はじめから、2.4GHz/5GHzの両方のSSIDが1個ずつ有効になっています。デフォルトパスワードとSSIDはF660Aの側面に書いてあるのですが、これらのパスワードやSSIDを変更してしまうと、何かあった時(主に忘れた場合)に面倒なことになります。そこで、これらとは別にそれぞれに1個ずつ新たにSSIDを用意可能です。

  1. 5GHzの場合SSID設定にて、SSID6,7,8が使えるので、SSID6を選ぶ
  2. 有効にするにチェックを入れる
  3. SSID名を入れておく。
  4. セキュリティ設定に入って、SSID6のパスワード設定をしておく

普段は自分で用意したSSIDに接続させて、何かあった時用にデフォルトのSSIDを使うように切り分けて置くと良いでしょう。

図:パスワード設定は必須です

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