Office2024からActiveXがデフォルトで無効化されます

2025年4月、Microsoftはさらなるセキュリティ強化の為なのか、これまで長年使い続けられてきたオフィスドキュメント上での「ActiveXコントロール」についてデフォルトで無効化するということを発表しました。

これまでもVisual Basic Scriptのデフォルトで無効や、VBAについても既定でブロックされるなどありましたが、Office書類での利活用の幅は一層狭まると思います。

影響する内容

この発表は、Microsoft365管理センター内で発表されています。Office2024ローカルパッケージの場合は、2024年10月〜、Microsoft365については2025年4月からスタートするようです。

ActiveXオブジェクトが埋め込まれてる文書を開くと動かない旨の通知が表示されるようになり、もし、ActiveXコントロール系を使ってるようなものを業務で使ってる場合、次項の無効化で延長は可能です。しかし、いつ完全停止になるかもわからないので、他のソリューションに移行するなりを今から考える必要があります。恒常的に使い続けられるとは思わないほうが良いです。

ActiveXオブジェクトは、ボタンやら枠線やらフォーム系のコントロールから、サードパーティがOCX形式で出してるものまで様々ありますが、割と昔からセキュリティ面で穴になりやすいことからデフォルトですでに無効にしてる企業も多いでしょう。

※ただし、今回の対象はExcel, Word, PowerPoint, Visioの4種類であって、Accessは対象から外されてる模様。しかし、MSの動きが廃止に向かってるので、Access使いは束の間の時間を得たと思い、ActiveXではない手法に書き換えるなり、他のサービスに移植するなり考慮したほうが良さそうです。

図:無効化に関する通知文書

無効化する手法

これらのActiveXオブジェクトのブロックを無効化するには、いくつか手段がありますがもっとも手軽なのは以下のレジストリエントリーを編集して、例えばregファイルで配布するか?Active Directoryでユーザに配布して適用することです。

この項目のDWARDを0の値にすること。多分既定では存在しないエントリーなので、上記のパスにDWARDを作成してセットする形になると思います。

他にもGPOにて、「すべての ActiveX を無効にする」を0にする設定をする方法や、Officeのトラストセンター内にある「ActiveXの設定」に於いて、「先に確認メッセージを表示してから、初期化に危険が伴う (UFI) コントロールには制限を強化し、初期化しても安全なコントロールには最低限の制限を適用して有効にする」に変更することです。公式ドキュメントはこちら

図:ここの設定を操作するとブロック解除出来る

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