Power Automateのフローの再実行が制限される

自分で独立したらGoogle Apps ScriptやAppSheetだけじゃなくPower Automateシリーズももう一回やり直して、サービス提供する会社でもやりたいなと思ってる中、久しぶりにPower Automateの話題をTwitterで探していたら見つけた話題。

Power Automateのインスタントクラウドフローの再送信が制限される!!という話題。作ったフローの再実行できないの?また作り直さないと駄目?と思い自分でも検証してみました。

今回利用するサービス

久しぶりに開いてみたら色々とインターフェースも変わっていて少し戸惑いましたが、どうやら対象となるのは「インスタントクラウドフロー」についてで、スマフォのアプリ上でボタンを押したり手動で実行するといったようなケースで利用します。自分は業務ではあまり使わなかったけれども、一時的なテストなどではよく使っていました。

図:手動で実行するフローです

制限される内容と修正法

再送信が規制される

規制内容はこちらのエントリーにある Importantに記載されてる内容で、日本語訳してみると

といった内容。すでに全テナントでこの規制は有効化されてるようです。インスタントクラウドフローの「再送信」が規制されてるということなのですが、Microsoft365でもID:MC975979として通知がなされています。

図:M365管理センターの通知文

規制内容を確認する

この問題を確認してみようとTeamsにメッセージを投稿するだけのフローを作りました。以下の作業をしてみましたが普通に実行できました。

  • フロー編集画面からテスト→手動で実行
  • フローの編集ではなくダッシュボード画面上にある▷実行をクリックしてみる

しかし、これらは何度でも実行でき、問題はありませんでした。ではどこが規制を受けているのか?調べてみると以下の場所が規制を受けているのがわかりました。

  1. ダッシュボード画面下にある「実行履歴」にある各実行履歴をクリックして開く
  2. フローの概要が表示され、右上に「再送信」というボタンがある
  3. 実際にクリックしてみると上部に「Flow run resubmissions are disabled for instant flows. Please contact your tenant admin to enable support.」というメッセージが出て再実行ができませんでした。

これが再送信が規制されてるという内容になります。

図:Teamsにメッセージ投稿するだけのフロー

図:フローでTeamsに投稿する

図:この再送信がNGのようだ

解決法

この問題の解決方法は、こちらのサイトのようにPowerShellでも出来るようなのですが、以下の手順で管理者が簡単にオンにすることが可能です。

  1. Power Platform管理センターを開く
  2. 左サイドバーから「設定」をクリックする
  3. 検索窓から「Power Automate フロー実行の再送信」を検索して開く
  4. スイッチがオフになっていて無効になってるので有効にする
  5. 保存をクリックする

但しこの設定はすぐに反映するわけではないようで、すぐに再送信を実行してみましたがエラーのままでした。一晩置いておいたら反映し、再送信出来るようになりました。

図:設定をオンにする

図:再送信出来るようになりました

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