PushbulletのChromeでのサポート終了

2025年ついに、Google Chromeの拡張機能である「Pushbullet」が、Googleのポリシーを満たせなくなりサポート終了ということで、Chrome上でも強制的に拡張機能がオフになりました。ただ現在もまだ使えるのにuBlock Originの時同様に先行して使えなくしてるみたいです。

PCとスマフォの間でファイルのやり取りやURL、メモのやり取りが出来た非常に便利な拡張機能であった為、非常に残念。これに対する対抗策をまとめました。

事の経緯

そもそも事の発端が2020年のChrome Webstoreでの不承認。この時点で既に存続が危ぶまれて、その後にiOS版のサポート終了が発表されて、先行してiOSユーザは使えなくなっていました。

その後色々あって復活したものの、昨年末辺りからまたポリシーを満たしていないということで、存続不安が出ていましたがついにサポート終了。というのが経緯になります。具体的に何のポリシーに違反なのか?ということが明示されておらず、uBlock OriginのようなManifest v3に対応できないというような形ではないのが腑に落ちない。

セキュリティを追求するあまりChromeの利便性がどんどん低下していっている昨今、ユーザにとっては1つの岐路に来てるのではないかなと思う次第。

※便利な機能を機能停止するわりには、Google自身が代替となるような機能を提供しないのでユーザは不便に振り回されてる現状はいかがなものか。

※PCのChrome上からLINEに届いたプッシュ通知経由でLINEにそのまま返信できる機能が非常に便利だったので、これがなくなるとストレスが増えそうです。

当座の対抗策

拡張機能の再有効化

uBlock Originでも言われていたことですが、Googleが本来のManifest v2の終了日である2025年6月よりも前の時点で、なにやら拡張機能の強制停止を実行してしまってるようで。結果、ユーザの拡張機能が勝手にオフになっています。

では使えないのか?といったら、少なくともuBlock Originのケースでは6月までは使えるので、手動で再有効化すれば使える。Pushbulletも同じ手が使えるので、以下の手順で再有効化すれば利用は可能です。但し既に「再インストールが不可」となっている為、新規に追加することは出来ず、根本的な解決にはなっていない。

  1. Chromeの「⋮」をクリックし、拡張機能→拡張機能を管理をクリック
  2. Pushbulletがいるのを見つけて、詳細をクリックする
  3. スイッチを手動でオンにする
  4. 警告が出るのでオンにするをクリックする

これだけです。現時点ではPushbulletの代わりになるようなChrome拡張機能があるとは言えない状況なので当座はこれで凌ぐしか無い感じです。

図:手動でスイッチを再度オンにする

ChromebookとAndroid

Chromebookでも便利に利用していたPushbulletですが拡張機能が使えなくなるとなると、代替策が詰むか?といったらそんなことはありません。ChromebookはAndroidが使える為、Android版のPushbulletを利用すればすぐに代替可能になります。同じくスマートフォンのAndroidでも引き続き使えます。

ブラウザからだとワンテンポ入ることになるので若干不便にはなります。後述のFirefoxと拡張機能を使えば?と考えるのですが、モバイル版のFirefoxは拡張機能は利用できますが、Pushbullet側がモバイル版Firefoxに未対応なのでインストールが出来ません。

図:Android版Pushbulletで代替

図:モバイル版Firefoxでは未対応なので使えず

Windows版

PushbulletはWindows版クライアントというのが別途提供されているので、多くのWindowsユーザはChrome拡張機能版を諦めて、こちらのWindows版を使うというのも1つの手です。こちらからダウンロードが可能です。

タスクバーに常駐するので、きちんとスマフォからの通知もプッシュ通知で届きますし、クリックすればダイレクトに開かれるので非常に便利です。ARM版Windows11でも利用してみましたが問題なく動作しています。

こちらもアプリを起動してからこの画面で入力なのでChromeからだとワンテンポ入るため若干不便です。

図:ちゃんと通知パネルに通知も届く

Firefoxを利用する

uBlock OriginがWebstoreを締め出された時にも言われていたことですが、FirefoxはChromeとは開発ポリシーが違うため、現在もuBlock Originが使えますし、Pushbulletについても利用することが可能です。macOSユーザはこちらの選択肢を選ぶほうが良いかもしれません。もちろん、WindowsやLinuxユーザがこちらを選ぶのもベターな選択だと言えます。

ちなみに、あまり知られていないことですが、スマフォ版のFirefoxはデスクトップ版と同じ「拡張機能」がインストールして利用することが可能です。AndroidだとKiwi BrowserがChromiumベースでスマフォでも拡張機能が使えてたのですが、最近開発が終了してしまいました。この辺りも現在のGoogle Chromeの進歩が止まってるなと感じる点。

故に、デスクトップもスマートフォンもFirefoxに乗り換えるというのは1つのベターな解ではないかと思います。Firefoxに乗り換えたからといって、例えばGoogle Workspace系のサービスで不具合が発生するであったりとか、不便になるといったことは一切ないので心配は無用です。

※但し、モバイル版Firefoxの拡張機能にてPushbulletは未対応なので使えません。PC版では使えます。

図:モバイル版では拡張機能が使えるメリットが

図:PC版でPushbulletを使ってる様子

その他の代替策

Pushbulletの代替策ないの?ということで調査してみた所、過去にいくつかはあったものの、先にサービス終了していたり使うのをちょっと躊躇したりとベストプラクティスな感じなものが見当たらないのが現実。

Google Keep拡張機能

Google謹製であるGoogle Keepにウェブサイトの情報やChrome上からメモを作成する拡張機能です。こちらからインストールすることが可能です。但しこのKeep拡張機能はあくまでもメモを取るためのもの。プッシュ通知が出来るわけでもなく、Chrome上からその内容をスパっと確認できるようなものでもない。

明らかに機能が足りておらず、Keep自体が今のGoogleによってほぼメンテナンスされていない放置状態なのと、方向性が全然違うアプリなので代替策にはならないというのが自分の結論。

当然ファイルを送ることも出来ません。機能不足がちょっと目立つ。

※ウェブサイトのURLクリップだけならばPocketのほうが全然便利なのでKeepを使うメリットがない。

図:正直いまいち感が拭えない

Now Push

iOSユーザが先行してPushbulletの終了を経験した結果として代替策として注目されたNow Pushですが、サービスが継続出来ずに2021年5月というとっくの昔に終焉を迎えていたようです。ウェブの情報の大半がコレなので、代替策はなかなか見つからない。

現在はもう拡張機能どころかウェブサイト自体も存在しません

PushOver

Pushbulletの代替策に最も近いのがPushOverサービス。Chrome拡張機能としてもリリースされており現在もインストールが可能です。また、Android版iOS版もリリースされており、プッシュ通知出来るだけでなく添付ファイルも送ることが可能です。但し、両方とも1回$5の課金が必要で、一度きりの買い切りですが有償となっています。

またAPI連携も可能のようで結構な老舗として続いてきてるサービスのよう。詳細な使い方に関してはこちらのサイトがオススメです。自分も今は使い方を検証中。現在もアップデートは続けられているのですが、インターフェースが英語な上にアカウントの登録手順が難解・・・。OAuth2.0認証等のもうちょっと簡単な手法に出来なかったのかな?

送信画面もPushbulletの手軽さから考えると機械的で今どきのUIじゃないのが残念。

図:pushoverの送信画面

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