UTM 4.7.0 BetaでmacOS 26 Tahoeを試してみる

まだ正式リリースされていない次期macOS 26 Tahoe。現在のバージョニングから年をベースに変更したのか、一気にバージョンが26となり、往年のWindows Vistaを思い出すLiquid Glassというインターフェースになるとか。それ以外の見どころというとあまり無いのですが、これまでのディスクイメージであるDMGに対して、新フォーマットのASIFが登場したくらい(Tahoe以上でサポートなので現状推奨できない)。

早速対応してくれたUTM 4.7.0 Betaを使ってインストールしてみました。

今回利用する素材

現在Public Previewの段階でApple Developer Programで登録してるApple IDでログインして作業が必要です。また、例のごとくXcodeの最新Beta版も事前インストールが必要になり、こちらはホスト側のOSにインストールが必要になっています。Parallelsでも最新Betaのインストール方法を公開しており、UTM以外でもテストが可能です。

今回はM1 Macbook Air 16GBを利用しています。

インストール手順

Xcodeのインストール

Xcode 26 Beta6のページを見ると、Apple Silicon用があるのでダウンロード。xipという形式ですがダブルクリックで解凍されるので、アプリケーションフォルダに移動させる。そしてダブルクリックで起動します。

macOS 26.0だけが選択されてるので、Installを実行するだけです。これはホストOS側でインストールが必要ですので注意が必要です。

図:macOS用だけ入れればOK

macOS Tahoeのインストール

macOS 26 Tahoe Beta 7のページを見ると、Mac computers with Apple siliconというリンクがあるのでクリックする。すると、ipswというファイルがダウンロードされるので完了するまで待ちましょう。17GBほどあります。

UTMは4.7.0 Beta以上から使えるので起動し、新規仮想マシンを作成を実行する。

仮想化→macOS12以降を選び、メモリは8192MBを指定。次の画面でダウンロードしたIPSWを指定するので選択する。ストレージはデフォルトのまま、最後に保存してあとは起動するだけ。インストールするか?の質問はOKをクリックするだけです。しばらくインストールに時間が掛かります。

macOS Tahoeのセットアップ画面が出たら、あとは指示に従ってインストールを完了させましょう。完了後デスクトップが出てくるまでちょっと時間が掛かります。インストール後も余計な設定やウィジェットがオンになっていたりするので邪魔なのでオフにしましょう。

図:新規仮想マシン作成画面

図:Tahoeのセットアップ画面

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ゲストツールのインストール

OSのセットアップが完了してもまだ作業が残っています。以下の手順でゲストツールをインストールしましょう。

  1. UTMの右上のCDのアイコンをクリック
  2. ゲストツールをインストールをクリックする
  3. 仮想マシン内にNO NAMEという形でイメージがマウントされるので開く
  4. spice-vdagent-0.22.1.pkgが出てくるのでダブルクリックする
  5. 指示に従ってインストールを完了させる

ウィンドウに合わせて解像度変更や、ホストとファイルのやり取りをする仕組み、クリップボード共有などがこれで可能になります。

図:ゲストツールは必ずインストールしましょう

起動してみる

とりあえず、LibreOfficeをインストールして起動してみた様子。その他余計なお世話機能がMicrosoftの如くオンになってるので色々弄って使えるようにしました。

ただ問題が1つ。デフォルトで時計表示が狂ってるので、以下の変更をします。

  1. システム設定 => 一般 => 日付と時刻を開く
  2. タイムサーバーをntp.nict.jpに変更する
  3. タイムゾーンがアメリカ太平洋時間になってるので、現在の位置情報に基づいて、時間帯を自動的に設定のスイッチをオフにする
  4. もっとも近い都市のプルダウンは米国しか出てこないので、全消しして「Tokyo - 日本」を手動で入力して閉じる。
  5. 再度同じ設定を開くと、日本標準時になり時刻がきちんと修正されます。

これでゲストでTahoeをテストする準備が完了です。

図:LibreOfficeを起動してみた

図:タイムゾーンを手動で設定

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