世の情報システム部というのは、インフラ卸問屋と化していて、なにか困り事があっても、解決能力がなく、開発能力も低く、なにかというとソリューション導入という行動を取り、現場からの信用を失いつつあります。

そんな事案の一つが「研修プロジェクトの先でネット回線がないけれど、研修ではPCとネットを使う」という事案が過去にもありました。インフラ屋なのに、やってくれる事は機材の貸出だけ・・・。セッティング等は人手不足で手伝えないと・・・・。手元にはWiFiルーター、ポケットWiFiという状況で、30台近くPC・・・・

こんな状況下での解決法をまとめてみた。

図:こんな感じでつなぐ

手元に用意できた品々

注意事項

強力なWiFiルーターだから、1台で30台まで賄える!!そう断言してた情報システム部。しかし、現場で実際に繋げてみると、15台つなげた時点でもう接続不可・・・16台目はSSIDが見えるがつなげようとすると弾かれる(1台外すと1台繋げられる)。台数制限設定があるのかと、見てみたものの、制限は掛かっていない。つまり、公称30台まで行けると称しているこれらWiFiルーターであるが、実際には半分もつながると、スペックとして一杯一杯というショウモナイ製品が世には溢れています。

また、ポケットWiFiは通常、せいぜいつなげて1,2台。個人用途なので当然と言えば当然。多数は繋げられない。iPhoneのテザリングも一般的には、10台繋げられればせいぜい。ただ、テザリングの場合、1台に猛烈な負荷が掛かるだけでなく、パケットが面白い勢いで消費されるので、多数繋げるのは現実的ではありません。

今回のミッションは、これらを勘案して半分ずつに分散し、それぞれをなんとかポケットWiFiを経由させてネット環境を構築する事にあります。現地に有線LANがあれば苦労はしないんですけれどね・・・・。

事前準備

2台しかないポケットWiFiに10台ずつ繋げるというのもまた、安定性を考えると現実的ではありません。そこで以下のようなセッティングを行います。

  1. 研修メンバーはWiFiルーターに接続してもらう。
  2. ポケットWiFiには有線接続は出来ないので、WiFiルーターからWiFi-WiFiで繋げる必要があるが、ブリッジ接続では中継機になってしまうので、WiFiルーターとMZK300N2(コンバータモード)で有線接続させる。
  3. MZK300N2からはコンバータとしてWiFi-WiFiを実現させる。後継機の300N3はWiFi-WiFiが出来る仕組みが備わってる。
  4. MZK300N2はポケットWiFiへ無線で接続させる。

こうする事で、ポケットWiFi側は接続は1台で済み、多数接続を捌くのをWiFiルータにやらせる事ができるので、安定した通信環境を作る事が可能になる。なによりも、WiFi同士をブリッジ接続ではなくコンバータで繋げる事で、中継機としてではないので、SSIDを分ける事ができ、ポケットWiFiに多数接続される問題を回避出来る。

セッティング

モバイルWiFiルータ側

モバイルWiFi側はとくに今回特別な設定は不要。MZK300N2からの1台しか繋げないので、気にする事はきちんとバッテリーが持つのか?もしくは、ACアダプター接続しながら、接続を維持できるか?に気を配ること。SSIDとパスワードを控えておくことを忘れずに。MZK300N2側で設定するのに、必要です。

WiFiルーター側

WiFiルーターは本来、アンテナのついたハイパワーなもの(例えばこんなルーターとか)があれば、30台でも繋げられるでしょう。しかし、業務の現場では、せいぜい2本出しのものしかない。そして、1台では30台を賄えないので、2台に対してそれぞれにMZK300N2を有線LANで接続させます。

故に特にルーター自体はDHCPを割り振るお仕事だけしてもらって、ルーターとしてのお仕事なので主だった設定は「WPA2/パスワード」の設定のみでOK.ちなみに、Airmac Extremeならば、以下のような設定を施します。

図:Airmac Extreme側。このSSIDで一手に引き受ける

図:DHCPもAirmac側から新たに振ってあげる

図:ethernetの設定はパブリックIPを共有する設定

モバイルWiFiルータ(MZK300N2)側

今回の設定の肝となるのは、このMZK300N2側。このルーターはWiFiルーターなのですが、WiFiルータに中継が出来るコンバータモードが備わっている。WiFiルーター側でブリッジ接続をさせれば、確かに中継機になるのだけれど、それではモバイルWiFiルータ側と同じSSIDとなるため、モバイルWiFiルータ側に接続されてしまう事もある。

これを避ける為にこのMZK300N2がいる。無線同士で1:1で接続するので1:nでモバイルWiFiルータで接続させるより安定し、WiFiルータが多数接続を担ってくれるので、規定数以上に接続が可能になります。

図:L01からのSSIDがポケットWiFi。supercatはAirmac。間違えないように

実際に接続してみる

supercatというSSIDがAirmac Extremeなのでこちらに接続する。IPアドレスが割り振られ、親であるポケットWiFiに直接接続せずにモバイルWiFiルーターであるMF300N2を経由して、外に出られます。15台くらいはウェブ閲覧程度であれば捌くことが可能です。

図:IP取得状況はこんな感じ

図:Airmac側はMF300N2越しにポケットWiFiからIPをもらってる

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