アレクサにClaudeが搭載されるようだ
人工音声AIとして一時期は覇権を握ると思われたAmazonのAlexa。しかしすっかり自分も使わなくなって放置状態。理由は「便利じゃないから」「音声で指示するのが面倒」。正直生成AI界隈でAmazonの名前はほとんど聞かれなかったので、いよいよ出てきたなという感じ。
そこにどうやら、Claudeが搭載されるというニュースが飛び込んできました。皆さん、使ってます?
現在のAlexaの状況
正直な所、Amazon Alexaを取り巻く状況はこの3年程度で一気に衰退し、かつての勢いはまるでなくなったというのが正直な所。他の音声AIサービスもどんどん撤退をしていて事実上残ってるのがココとGoogle Assistantくらい。そのGoogle AssistantもGeminiに置き換わろうとしている。
取り巻くニュースとしては
- AmazonでAlexaチームの大量解雇が話題、背景にある変化とは?
- 広く普及するも売り上げに結びつかない、アマゾン「Alexa」の行く末はいかに
- Amazon Alexaは「巨大な失敗」と社員が吐露、損失は年間1兆4000億円のペースに
- アマゾン「Alexa」部門で大規模リストラ、音声アシスタントは生き残れるか
- Amazonのデバイス事業が少なくとも約4兆円の損失を出していたことが判明、Alexaから収益を上げる計画は崩壊
- AmazonはAlexaに料金を支払い始めてほしいと考えている
とまぁ、ろくなニュースがない。では、今現在のアレクサに課金する価値はあるのか?といったら全く無いです。それだけこの世界はOpenAIやGeminiの登場で変貌し、すでに古臭いアレクサではどうにもならない状況。Echo Autoなんてマップ対応どこ行ったの?といったら、いつの間にかできるようになっていたらしい・・・
Claudeが搭載される
ロイター通信のニュースで、2024年10月にAlexaに対してClaudeが搭載されるとのこと。ただし月額5〜10ドルの有償サービスということなので、誰でも使えるというわけじゃないようだ。Claude APIを契約するよりかはずっと安価とは言えます。名称はRemarkable Alexaというらしい。
ただ、あくまでオプション選択なので、旧式Alexaがリストラされるということではないようなので、これまでのスキルなどについても継続的に利用はできると思います。どのように活用できるのか?が注目される。
そもそも、ClaudeはAmazonやGoogleが出資して設立されてる企業であり、個人的にも日本語の扱いやテキスト処理についてはChatGPTやGeminiより遥かに出来ると感じてる(ただし、知識検索系はGeminiが圧倒的)。故に、Amazonが生成AI界隈で戦うならば、Claudeを搭載するのは当然の流れ。一方で英国からAmazonとClaude提供してるAnthropic社との関係については調査が入ってるなど、不安要素も多い。