防災にも役に立つ!Powerhouse90を1年間使ってみた

防災グッズの1つとして、また長旅や車中泊のお供として活躍するポータブルバッテリー。一昔前のiPhoneを充電出来ます程度のものから、重量級の発電機のようなものまで様々登場してきています。その中でポータビリティを確保しつつも相応の作業をするのにも活躍できる「Powerhouse90」を購入し1年間使ってみました。

正直、よく車中泊系Youtuberが使ってるような重量級のバッテリーですが、あれは正直多くの人にとってはオーバースペック。このお手頃サイズなのに、充電以外でも使えるバッテリーがどこまで使えるか?検証をまとめてみました。

今回利用するアイテム

よくあるスマフォ充電用の小型のポータブルバッテリーよりかは大きいし重量もある。しかし、このPowerhouse90は2周りくらい大きい、7インチくらいの大きさがあります。

仕様と使い所

スペック

公式サイトによると、このポータブルバッテリーは以下のようなスペックになっています。バッグなどに入れて持ち運べるサイズと重量なので、実用的な範囲です。キャンプくらいでしか使わないような大容量バッテリーと異なり、日常で使えていろいろな外部での作業でも使える点でオススメ。

  • バッテリー容量:24,000mAh / 87.6Wh(しかし実機の背面はなぜか4000mAhと誤字が印刷されてる)
  • USB Type-Ax2個、Type-Cx1個のポートおよび100w出力のAC出力対応(純正弦波なので家電を安全に使える)
  • 単体でフラッシュライト点灯機能を装備
  • Type-C充電の急速充電が可能(45wで3時間でフル充電される)
  • USB出力側も45wとなっていて、Type-Cは20V/2.25A、Type-Aは5V/3Aの出力に対応。(Type-Aは出力は15w)
  • AC出力は100w
  • M1 Macbook Air 2020 13inchが50Whなので、1.3回分くらいフル充電可能
  • iPhone13が12Whなので、5回強フル充電可能
  • 重量は845g(Lenovo Legion Goが854gなのでそれと同じくらいの重さ)
  • 動作温度は0℃〜40℃なので、冬の季節の北海道などではちょっと厳しい
  • 価格は16,000円。
  • 4台同時に充電が可能(合計160Wまで)
  • 航空機への持ち込み可能なサイズです
  • 45Wで充電できるのでUSB充電ケーブルや充電器は45W以上の規格のPD対応であれば充電が可能です。それ以下だと逆に充電が出来ません。
  • 充電しながら給電もできるパススルー充電に対応

使い方

充電方法

きちんと45w以上の給電可能なUSB充電器(Type-C対応)とPD対応のUSB Type-Cケーブルがあれば接続するだけで充電が開始されて、バッテリー本体の真ん中に充電容量メーターがありクルクルと点灯します。バッテリー寿命を考慮して3ヶ月に1度はフル充電して保管しましょう。

図:バッテリーインジケータ

給電方法

接続した機器に対しての給電は、バッテリーインジケータ自体がボタンになってるのでボタンを長押して給電開始となります。2回続けて押すことで「低電流モード」となり、スマートウォッチやBluetoothイヤホンのような小規模なバッテリー機器への充電が可能になります(この時インジケータの点灯が緑色に変化します)

給電オンの状態のままだと機器が接続されていなくてもバッテリーが消費されてしまうので、ボタン長押しで給電終了するようにしましょう。

フラッシュライトは3回押すとオンになります。点滅なども可能です。

図:緑色点灯で低電流モードになる

注意点

充電器の出力が弱いであったり、ケーブルがヘタれていたりPD給電に対応していないと充電が出来ないことがあります。付属の充電器以外を使う場合やケーブルがきちんと対応してるものを使っているか?よく確認してから使いましょう。

自分はPC用でも使ってるエレコムの65w給電のUSB充電器およびAnkerのケーブルを利用しています。

またリチウムイオンバッテリーですので、直射日光で車内温度が爆上がりするような季節に車内に放置したり、充電しっぱなしで放置したり強い衝撃を与えたあとに使い続けるなどは非常に危険。バッテリーインジケータが赤く点灯してる場合などは障害が起きてるので絶対に使わないように。安価なチャイナバッテリーなどは電車内で勝手に爆発炎上などの事件も起きていますので、取り扱い注意です。ペットによる爆発事件もあるので、バッテリーは発火したとしても延焼しないような安全な場所に保管するようにしましょう。

便利なモバイルバッテリー 発火事故に注意!(福島県)

使い所

さて、このポータブルバッテリー。単純にスマフォやノートPCの充電用の予備バッテリーという使い方としてだけじゃなく、この容量とポータビリティを活かして様々なシーンで役立たせることが可能です。100wまで出力が可能という点を活用してみました。

電子機器のUPS代わりとして

パススルー充電機能が備わっているので充電しながらの給電が可能になっています。ということは、例えばRaspberry Piなどの電子機器と電源との間にPowerhouse90を入れて、メイン電源が落ちた際にバッテリー給電に切り替わって継続稼働を可能にするUPSの代わりにならないか?という点ですが、少なくとも手元にあるM1 Macbook Air 2020で試してみた所、途切れることなく継続して給電されました。

しかしUPSと違ってバッテリー駆動に変わったという信号が送られてシャットダウンに入るって安全に落とすみたいなことは出来ないので、そこは注意が必要です。5V/3Aで出力はできるので、Raspberry Pi 4を安全に動かす十分な給電は可能です。

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自動車で利用する

自動車で電子機器類を使う場合、通常はシガーソケットからの給電で色々充電はできるのでポータブルバッテリーで充電しなければ・・・という事は今どきないかと思います。しかし自分がよく経験したシーンでは

  • ハンディ掃除機のバッテリー充電
  • 電動エアコンプレッサー充電(空気入れ)
  • 発煙筒代わりの緊急時のLEDカンテラに充電

といったイザという時にバッテリーが空っぽということがままありました。これらはACアダプタでの充電が必要で、その為にシガーソケット経由でAC電源を供給するインバーターを買うというのも非常にもったいない上に用途が限られてしまいます(3000円位の安いものかあるけれど)。そこで使うのがこのバッテリー。

ただし、バッテリー式ではない電動ポリッシャーなどは消費電力が950w/9Aなどかなり要求するものがあるので、そういったものを動かす動力源としては使えません。

※大容量のバッテリーではありますが、車のバッテリーあがり時のジャンプスターターとしては全然電流が足りないので使えません。専用のスターターを使うか?普通に助けを呼んでブースターケーブルで立ち上げましょう。

GoProのバッテリーとして使う

GoProといったアクションカメラを利用する人は必ずといっていいほど予備のバッテリーパックを購入しているかと思います。ただ問題なのはバッテリー切れなのではなく4K + 60fpsなどで長時間撮影した際の熱暴走でシャットダウンする現象。ここはGoProだけじゃなくスマフォなども泣き所になってる問題点です。

めちゃめちゃ発熱する為、冷却してからでないと撮影を継続することが出来ません。自分も車載動画で撮影時に何度もこの現象に遭遇しました。

そこで使うテクニックがバッテリーを外してモバイルバッテリーを使っての撮影。実はこの熱暴走はGoProのバッテリーウォーマーも原因の1つで、撮影自体でも相当発熱するのにバッテリー自体も発熱するので、このバッテリーを外してしまって外部給電でGoProを撮影するというテクニックです。

このGoPro用予備バッテリーってのが2500円/1個くらいでそこそこ高い上に汎用性がない専用品。容量が1720mAhなのでPowerhouse90であれば14回フル充電できるだけの容量があります。GoProバッテリー1個で4K/60fpsならば72分撮影が可能。Powerhouse90ならば理論値で17時間弱連続撮影が可能となります。

ケーブルで給電しながらの撮影になるので制約はありますが、GoPro単体では難しい撮影がPowerhouse90が加われば可能になります。

大解像度時代 - GoProで動画を作成する

キャンプのサポート用品として

ソロキャンプブームも色々落ち着いてきて離脱する人も増えていますが、そんなキャンプに於いて通常はポータブルバッテリーなんて要らないでしょう。現地の素材で火起こしをし、夜はさっさと寝る。湯沸かしも火起こしの火で朝一のコーヒーを飲む。それがキャンプです。

しかしそうは言っても皆が漢のキャンプができるわけでもないので、ちょっとした電子機器の充電用だけじゃなく、夏の夜の蚊対策として煙の出ない蚊取り器などは欲しい所(蚊取り線香は風流ですが、煙い・・・)。

紫外線およびファン吸引タイプの蚊取りなら煙くもなく安全にポータブルバッテリーでも行けます。最近は電撃タイプも出てきていますが、消費電力を考えるとそこまでのは必要ないかなぁと。

また、そこまで消費電力が高くないフットウォーマーくらいならば動かせなくもないので、寒い冬のお供に使うというのも手ですが、冬季の気温や逆にバッテリーの加熱には注意が必要です。

防災用のBCP対策として

よく電気自動車が災害時に役に立ったといったような言い回しを聞くことがあります。通信手段用の電源としての用途が殆どで、インバータを使えばお湯を沸かすであったり、夜間の電灯用としてといった用途は確かにあります。しかし、本物の災害時には車は移動手段として使えなかったりそもそも故障で使えなかったというのは3.11東日本大震災を知っていればわかること。

実際には自動車のある付近に留まり続けてというのは現実的にはありません。まず避難所やまともな生活のできるエリアへと移動し、通信手段と食料を確保しとなると使えない電気自動車は足手まといでしかないです(電気自動車が動かせるなら普通のガソリン車も動かせますし、冬季の耐久性も後者のほうが遥かに高いです)。

徒歩移動中の電源確保や避難所での暫定的な電源確保といった点ではこのようなポータブルバッテリーが非常に重要な役目を果たします。企業でのBCP対策の1つとしてもこのようなポータブルで普段遣いできるバッテリーが生死をわけるポイントになるかもしれません。

※また実際の現場で、津波はなくとも停電が続いてるエリアでは街が発電機を手配し各地や拠点に配置していましたので、実際に電気自動車を頼ってその場でサバイバルするのは選択肢として普通はありません。キャンプじゃないので。

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