Google WorkspaceでYoutubeチャンネルを運用するコツ - 後編
前回の企業に於いてYoutubeチャンネルを心得的なものを以下のエントリーにまとめました。しかし心得だけではどうにもならないのも事実。また、有象無象の猛者の中で少ない可処分時間を割いてもらうわけなので、動画そのものの作り方は相当作り込みが出来ないと、埋もれてオシマイということも。
そこで今回は実際に動画CHを作成する上での実際の現場テクニックの最低ラインをまとめてみました。
目次
- 1 今回利用するツール等
- 2 用意する動画パーツ
- 3 動画作成・運営テクニック
- 4 関連リンク
今回利用するツール等
- 各種動画編集ツール
今回は最もポピュラーな「◯◯についての解説動画」を主題として、動画を作成する上で必要なものをまとめています。学問やスキルアップなどの教材系でも同じような流れで作ることができるでしょう。
このエントリーでは個別に利用するツールも紹介しています。必須ではないですがあると尚良いツールであったり、活用すべきツールであったりもするので自分のスタイルに合わせて導入していくと良いでしょう。
用意する動画パーツ
動画の構成
いきなり始まって、なんの抑揚もなくいきなり終わるという動画では当然視聴者は見てくれません。動画コンテンツには1本の中にストーリーがあり、このあたりはTV業界の番組作りのノウハウがそのまま持ち込まれていたりします。Youtubeならではのテクもありますが、TVの作り方が必ずしもベストというわけでもないのでそこは要注意です。
サムネイル
動画再生前の検索結果などでまず目を引き見てみようかな?と思わせる入口が「動画サムネイル」。Youtube Studio上で動画の中の一場面をサムネイル指定出来ますがこれはオススメしません。
動画と同じ縦横サイズでもって、ペイントソフトなどで一本一本動画に合わせたサムネイル画像を生成しアップロードするようにしましょう。生成AIで作成しても良いかもしれません。
但し注意点として
- あまりデカ文字とカラーリングでインパクトデカすぎ動画は法人動画では不向き
- またサムネのインパクトは凄いのに中身スカスカもしくは釣り動画だったりする「サムネホイホイ」は信用を失いやすい
- 文字が小さすぎたり、詰め込みすぎてゴチャまぜで見にくいサムネはNG
- シンプルなのにめちゃくちゃ再生数叩き出してる動画も普通にあるので、サムネが凄いから再生数アップするというものでもない
という点が挙げられるので、あまり力を入れすぎるというのも問題有りです。
図:サムネは一番最初のPRポイント
イントロ
動画の一番最初の入りの部分。いきなり本編開始するのではなく例えば
- アニメ番組のように軽快なBGMと動きで番組タイトルコールまでを10秒程度にまとめたオープニング
- その動画のハイライト部分だけを集めて予告編のようなオープニング
といったものを用意すると良いでしょう。ここは基本毎回変えるものではなくシーズン毎やプレイリスト毎に入れ替えるといった程度にとどめておきます。固定の動画パーツとなるので予め用意しておいて、動画編集ソフトにてシーンの一番先頭に常に挿入しておきます(テンプレ化しておけば動画作成時間の短縮にもなります)。
動画:イントロの定番パターン
アイキャッチ
1本の動画でも、本編の最初から最後までずーっと区切り無く流すというタイプのものもあります。しかし教育系の場合だとセクション単位で区切りがあるのが通常です。ここは5秒程度の長さで章のタイトルコールと静止画などで構成した動画パーツとして用意しておきますが、基本毎回章の文字や音声は変わるので、予め用意するのは背景の静止画のみでオッケー。
テレビ番組だと30分番組の場合の15分区切りのCM入と後がアイキャッチの入れる場所の定番ですね。
このアイキャッチは動画タイトルや章タイトルと複数パターン用意するのが望ましい。章タイトルな動画内で複数回出てくることになります。
動画:アイキャッチの事例
メインの動画
メインの動画内では前述のアイキャッチを挟みながら、起承転結・序破急といった番組構成を考えてユーザが飽きない、間延びしないようなストーリーをまず考え、後述にある動画作成テクニック(カメラ割などなど)を駆使して1本の動画に仕立て上げる必要があります。
例えば教育系動画であった場合、どのような順番で教えると頭に自然に入るだろうか?などを研究して、それぞれのシーンでの見せ方や喋りの抑揚をつけ、最後に締めに入る。このストーリーが散漫で行ったり来たりや、短くまとまっていない、余計な説明をダラダラと流すといったものになってしまうと、そこで離脱されてしまうので動画作成前によーく構成を練ってから作りましょう。
個人的にすごく勉強になり、楽しく最後まで見てしまった2作品は以下の通り。構成が非常にGood
アウトロ
アウトロは動画のオシマイ、エンディングの部分です。映画などではスタッフロールなどを流すところですが、Youtube動画では普通そのようなものは使いません。
ここもイントロと同じように基本毎回変えるものではなくシーズン毎やプレイリスト毎に入れ替えるといった程度にとどめておきます。固定の動画パーツとなるので予め用意しておいて、動画編集ソフトにてシーンの一番最後に常に挿入しておきます。
ただイントロと異なりここで多くの動画CHでは
- 動画のチャンネル登録・高評価よろしく的なメッセージを流す。
- Youtube Studioで自身のアップした動画のオススメカードを表示する場面でもあるのでOPよりも長めに尺を取っておく。
- 次回の動画があるならば次回予告、告知を合わせて流すのも良いかもしれない。
- 動画の一番最後はフェードアウトエフェクトでゆっくり消えていくセットを自分はよく利用します。
但し、告知などは一時的なイベントであるため、時間経過で意味のない既に終了したイベント告知ということになってしまうので、あまり入れる人は多くないです。
図:アウトロでカード表示させてる事例
動画:終了画面の作り方
その他の動画素材
BGM
多くのYoutube CHで使われているBGMのほとんどは、以下のようなサイトで無償で提供されている音源を利用しています。これらの音源はすべてが無償とは言え、利用条件などが異なるので各音源毎にどのような条件であれば利用できるのか?をよく確認したうえで、その条件に適合するように合わせて利用する必要があります。
但し中には、著作権ゴロのターゲットにされてしまっていて、利用すると申立てがされて動画のペナルティを食らうといったことが過去何回も発生してるケースもありました。利用する場合にはよく調べてメジャーなものを利用するようにしたほうが良いでしょう。
フリーではオリジナリティを出せないという拘りがある場合には、有償のサイトを利用することがあります。こういった有償サイトの音源はAMラジオのBGMやフィラー音楽でも採用されていたりします。有名どころだとAudio Stockなどがあります。ある程度大きなCHになってきたら有償BGMをメインの一本として採用しても良いでしょう。
SE音やジングル
アニメなどではよく使われるアクション毎に鳴らすSE音とか効果音・ジングルと呼ばれる短い音源です。画面切り替えのようなシーンであったり、箇条書きの項目の列挙時など特定のテロップを出すシーンなどで使うなどが主な使い方になりますが、Youtubeを見てると過剰に利用してるようなものをチョイチョイ見かけます。
過剰に使っていると非常にクドいと思われ、CHからユーザが離れる原因となり動画制作者の自己満と滑り倒す原因となるので、ほどほどにしましょう。
主なフリーの素材サイトは以下のようなものがあります。
こちらもラジオのジングルなどで使われるようなものが販売されています。ジングルはキメBGMみたいなもので、ラジオ番組の開始時やコーナー開始時のキャッチーなBGMとして使うものなので、1動画では1回程度の利用になります。
背景用動画
様々な解説動画の背景で流していたり、途中途中解説中のイメージ動画として10秒程度流してるものを見かけることがあるでしょう。特に解説系は絵を出したり、グラフを出してる間は動きが無いため、Youtubeにかつて問題になった「文字だけ動画」の類とみなされたり、「再利用動画」とみなされて収益化の対象外になるケースが多いです。
最近はなくなりましたが、古いタイプの「ゆっくり動画解説系」ではそれを回避する為に背景にゲームのプレイ動画を流し続けるという荒業を使っていたケースがありましたが、現在は背景用の動画素材を利用して、その背景用動画+テロップを入れて繋いで、メインコンテンツの間を持たせたり、メインコンテンツのバックに流し続けて収益化対象外にならないようにしていたりします。
以下のようなサイトでそういったフリーのイメージ動画が用意されています。もちろん有償のものもあります。
- 著作権フリーCG映像素材・動画素材
- videoAC
- AiM(無料動画素材)Free video material distribution
- Motion Element
- Mixkit - Extraordinary Free HD videos
- 素材屋あいりす | 配信・動画・イラストに使えるフリー素材サイト
ただこの領域は最近はSoraやRunaway Gen-3といった生成AIで生成したり、写真をズームしてシーケンスで動かすという古典的なテクニックでも代替はできるので画像自体はDall-e-3やImagen3で生成して動画で利用するといった事も普通に選択肢に入ってきてる時代なので、考慮しても良いでしょう。
Googleスライドでパーツづくり
プレゼン用ツールであるGoogleスライドなのですが、実は動画素材を作ることが出来ます。PowerPointでも作成が可能です。Googleスライドの場合は最大30分という制約付きですが、スライド操作の様子というだけじゃなくスピーカースポットライト機能も使って自分の顔をワイプで入れることが可能です。
また、スライドの各種アニメーションを活用することも出来ますし、前述の各種素材を作る上では実はめちゃ役に立つツールです。但しOBS Studioのようにカメラソースを選択は出来ないようなので、自分のPCのメインカメラからのみとなります。
図:スピーカースポットライト機能もオススメ
Google Vidsでパーツづくり
Google Vidsという無償サービスがGoogle Workspaceファミリーに加わりました。ちょっとしたエフェクトなども備えてるWebサービスで、最大10分までの動画しか作れませんがChromebookなどでも動画編集が可能です(マシンに負荷が掛かりません)。
このVidsを利用して動画本編ではなく動画のパーツを作成するツールとして活用してみるのもよいかもしれません。まだ2024年後半に登場したばかりのツールなのでこれからの進化が楽しみです。
このツールで前述の各種動画のパーツを作っておき、Premiereなどのツールでそれらをつなぎ合わせるといった類です。Premiereでは動きを作るのはちょっと大変なのでVidsは良いツールになります。
GoProで特殊な動画素材を作る
通常のカメラでは撮影が難しいような動画はやはりアクションカメラの出番。様々なマウンタが存在し、様々な撮影法を標準でサポートしてるので、それらを素材の1つとして活用します。最近の高機能なスマフォでも撮影できるものはありますがマウントしにくいので、そこが難点です。
自分の場合、車載動画撮影用のマウンタや星空のタイムラプス動画撮影、ライブ配信の動画ソースとしても活用が可能です。ちょっとお高いので手が出しにくいというのとバッテリー周りの課題があるのでそこが気になる点ですが、法人用でも1個持っておきたい道具です。
スマフォをカメラ1として、GoProをカメラ2とするカメラ割などでも活躍出来ると思いますし、ドローンに搭載して空撮するという点でもアクションカメラは大きな仕事をしてくれます。
操作画面のスクリーンキャプチャ
PC系の教育系動画の場合、スクリーンキャプチャツールも必要です。macOSでは標準でQuickTimeの画面収録がありますが、Windowsの場合には追加でBandicamやスーパーアマレココなどが有名です。無償だとAG-デスクトップレコーダーなんてものも自分は使ったことがあります。標準装備のXbox Game Barを使ってみるというのも手です。
後述していますライブ配信用ツールですがOBS Studioでも画面収録は出来たりするので、ゲーム動画と自分の顔、他のアプリの画面などを3つ同時にライブ配信ではなく合成動画を作成して素材とするのも良い手段です。
また、macOS専用ですがScreen Studioというツールを使うと、操作してる様子を平面ではなくマウスカーソルに追従してズームしたりして録画してくれる面白いツールもあったりしますので、自分の用途に応じてこのあたりのツールを揃えておくと動画作成負荷が下がるかもしれません。自分も導入を検討しています。
動画:Screen Studioで動画収録
読み上げソフトとボイチェン
自分の地声があまり気に入らないであったり、喋りが苦手なので・・・という人は多いです。プレゼンテーションも相当訓練が必要ですし、声の出し方などはカラオケなどもそうなのですが呼吸法が必要だったりするので、VAIENCEの声優さんみたいなボイスなんて簡単に出せるものでもありません。
またナレーションも万物創世記で大好きだった「高田裕司さん」のような声と語り口が出せれば良いのですが、やっぱり無理なのです。そんな時に活用するのがテキスト読み上げソフトやボイチェンです。「ゆっくり動画」なども読み上げソフトで音声は作っています。主に有名どころの読み上げソフトとしては
- VOICEBOX(無償で商用利用可能。ずんだもん等でも有名だが、日本語読み上げのみ)
- 音読さん(制限あるけど無償商用利用可能)
- AquesTalkPlayerやMYukkuriVoice(ライセンスが必要)
- 棒読みちゃん(ゆっくりで利用。商用利用可能)
- VoiceRoid(ライセンスが必要。大手サイトで使われてる。英語読み上げ版もあるようだ。結月ゆかりが有名)
- AITalk(多言語読み上げ対応。ライセンスが必要)
- Amazon Polly(英語読み上げなど。商用利用可能)
- Google Text-to-Speach AI(音声読み上げAPIです)
- ボイスゲート(13カ国読み上げ対応。商用利用可能。1000文字以上は会員登録必要)
- テキストーク(英語読み上げ対応。無償で使え商用利用も制限ないようだ)
- ChatGPT(音声読み上げ機能が搭載されました)
他にもVoxboxやらVoicepeakやら有償のものもあったりしますので、かなりバラエティに飛んでる。但し注意したいのが、誤読が多いので、ソフト側できちんと正しい読み上げになるようにコントロールする必要があります(特に日本語は多い)。誤読のままアップしてしまうとせっかくの動画が台無しになってしまいます。
しかしテキスト読み上げはテキストの用意や発音、抑揚など細かく調整が必要で結構動画作成負荷が高いです。そしてそれを各シーンで挿入していかなければならない。そこで喋りはオッケーだけど地声は嫌という人向けなのが「ボイスチェンジャー」。主にVTuberな方々が利用してることで有名。
- MyEdit(音声ファイルをボイチェン。オンラインで使える)
- 恋声(2018年で開発終了ですがまだ使えます。リアルタイム変換してくれます)
- VOICEMOD(海外でも使われてて日本語対応。無料でも使えるが有償版じゃないと幅広く使えない)
- Voidol2(リアルタイム変換可能。VTuberでもよく使われてるそうな。Voidol1は無償配布されています。)
- SEIREN VOICE(ニコニコ動画のドワンゴが作成してるらしい。Voiceroidのボイチェン版みたいな感じ)
- HitPaw VoicePea(リアルタイム変換します。有償ライセンスです)
テキスト読み上げ、ボイスチェンジャーそれぞれ特性が異なるので自身の動画CHの方向性に合わせて使い分けると良いでしょう。
動画:Voiceroidの声を使った事例
動画:高田裕司さんのナレーション
ゆっくり動画を作る
法人向けではおそらく使うことはないであろう、けれどYoutube上では主に東方系キャラでテキスト読み上げを組み合わせての「ゆっくり動画」。ゲーム実況や解説系で広く使われており、1つの文化を築き上げた結果、下手な地声で行くよりも安心して見られるという人も出てきてる。
この動画は現在はゆっくりMovieMaker4で作るのが定石となっています。キャラのアニメーションなども簡単に実現でき、またこのキャラも別のものに置き換えられるようです。なので、キャラと音声だけ別のものを使って、全体の動画作成をこのツールで作るといった事をすれば、法人での利用も視野に入ってくるかもしれません。但しアバターキャラは商用利用不可のものもあるので要注意(企業に属しない個人が収益得るために利用するのはOK)。
動画:ゆっくり動画の事例
動画作成・運営テクニック
動画の早送り
タイパ目的と言うよりも、ダラダラとした動画として流してしまうとつまらなくなる動画ジャンルというものが存在します。代表例が「酷道動画」。また、最近では早送りレシピ動画という料理の様子をテンポ良く早送りで流すという動画がクラシルやTastyなどで流されていて1度は見たことがある人がいると思います。
車載動画などは等速だと平凡でつまらない車の風景のみとなってしまうので正直ダルい。そこを5倍速くらいにすることでちょっとした演出になり面白いものに仕上がります。料理もいちいち細かく説明入れるよりも、料理の流れをちゃっちゃと高速で流すことで料理ができあがっていく風景のほうが面白く仕上がってるので、レシピはレシピ・動画は動画として割り切って見るというスタイルを確立しています。
このように中弛みしがちな動画の一部分を編集で高速化するのはよく使うテクニックなので、自分でリプレイを見ていてダルいなぁと思ったらその部分は高速化して上げてみると良いかもしれません。
動画の尺
世間一般的に長尺の動画は見られない、けれども長尺でないと広告を1つの動画に何個も入れることは出来ない。というジレンマが存在しています。しかしこの一文だけだと制作者の都合しか無く、視聴者の存在が無いように見えます。
ただ相応の規模の動画CHを見てみるとジャンルや動画のタイプによって動画の尺は受け止め方が変わってくるというのが答えと言えます。
ゲーム実況などはキヨ氏などを見てもわかるように平気で2時間超えなど多数あります。これはキヨ氏だからこそここまで長くても面白さが続けられてると言えるので他人が真似しても、間延びしただけの動画になるでしょう。
今回のテーマである「解説系動画」の場合は、1本1本はおよそ10分〜30分の間で、総集編的なものが1時間超え、といったような作り方が一般的です。小さくまとめて動画の本数を多く出しYoutubeの中で埋もれないよう、また毎日投稿することでより急上昇やオススメに出やすくなる(当然、長尺じゃないので動画作成負荷も下がります)ことを狙ってこのような構成にしています。
この時、無駄に引き伸ばしや動画タイトルの答えを動画の後ろに持ってきて引っ張ろうというケースが多々見受けられますが、忌避されやすくなりますのであまりセコイ真似をするより「面白い、最後まで見てもらえる動画」を志したほうが長い目で見たらプラスになります。
動画:およそ10分〜30分以下に収めるのがポイント
動画:長尺でも面白ければ最後まで見ちゃう
カメラ割
個人が撮影した動画というのは編集が上手ではなく、例えば歩いてる風景も全部見せようとしてしまって中弛みしてしまっていたり、いつまでこの映像続くのか?とユーザの離脱を誘ってしまうような構成をよく見かけます。こういった場所はこれまでは編集でカットしてしまって要点だけつなげてあげるのが常套手段です。
しかし一方で、ただ歩いてる風景ですが2カメ3カメのようにカメラ割を使って見せ方で面白い動画に仕立てあげるテクニックもあります。実際の撮影風景を見られるとしたら、カメラを設置してシーンを撮影し停止してカメラを回収を繰り返す。これを編集でつなげていくという映画のような撮影方法になります。
車が去っていくシーンを撮影し、あとで回収しに戻って来る風景を想像するとシュールですが、1本の映像に仕上げるとパッパッと次の画面に進んでいくことで中弛みが無く、いろいろな角度からのシーンが次々に入ってくるので飽きさせない効果があります。その分動画素材が細切れでたくさんあるので、編集作業は割と大変ですし、映画のように構成シナリオを考える必要もあります。
動画:9:18付近からのカメラ割りが上手い
チャプター割
Youtubeには動画に映画のDVDのようにチャプター設定ができるようになっています。特に尺の長い動画の場合、チャプターが設定されていない場合、どこでどんな内容が語られてるのか?ユーザは知ることが出来ず、長々と時間を見ることになります。収益狙いで見せたいというのはわかりますが、UX的にはアウトです。
あくまでも「ユーザの可処分時間を消費してもらって見て頂いてる」というのが動画なので、チャプター設定して動画の該当箇所に飛ばせるようにしておくのがユーザビリティとしては望ましいです。
とりわけ、解説系動画に於いて1本の動画で章割りしてるような場合には、動画の概要欄に章の開始時刻として「5:09 ◯◯の秘密」みたいに数値で5:09と半角入力することで、時間指定のジャンプができるようになるので是非セットしておきましょう。
図:これでチャプターが設定される
図:動画にもチャプターで区切りが付く
プレイリストの用意
動画をアップロードしっぱなしで、特にそれらをプレイリストにまとめていないというCHが結構あります。しかしユーザにより多くの動画を見てもらう上では非常に勿体ないことをしてしまっています。その理由は
- 検索結果にこれらのプレイリストとして表示されることがある(Youtubeミックスリストではなく)
- CHに入ってみたらシリーズなのにどれが次の動画なのかわからないといった事が起きる
- 連続自動再生させることができるので、プレイリストの最初から最後まで通しで1つのコンテンツとして見せることができる
プレイリストは単に自分が好みの動画のブックマークなのではなく、動画制作者からしたら自身の動画のコンテンツ区分のリストとして利用できるので、必ずプレイリストを作成して動画を登録しておきましょう。
例えば自分の場合ならば
- AppSheet講座プレイリスト
- GAS講座プレイリスト
- Power Automate講座プレイリスト
- VBA講座プレイリスト
- 生成AI活用講座プレイリスト
といったように1CH内で区分けしておくことで、ユーザに音楽のアルバムのように連続で見てもらえるチャンスになります。
図:プレイリストが検索結果に出てくる
図:動画5本をまとめたプレイリストの事例
生成AIの活用法
2024年は生成AIが大幅に進化し、特にYoutube動画制作の領域で言えば「静止画像」だけでなく「動画そのもの」も生成AIで生成できる時代が到来しました。
ChatGPTのSora、GeminiのVeo、Runaway Gen-3 AlphaとLuma Dream Machineといったものが代表的で、まだまだの部分は多いものの「ここまで出来るようになったのか?」と驚愕するレベルで動画を生成できるようになってきました。
現時点では主に背景で流すような映像素材であったり、また動画のキャラクターなどの生成などちょっとした用途で絵心の無い自分であっても、動画にちょっとしたスパイスを加える目的で生成AIを活用して動画の質の向上につなげることが可能です。
元の画像から動画を作るだけじゃなく、テキストプロンプトの指示のみでも動画が作れるようになっているので、動画素材探しで疲れたならば使ってみても良いのではないかと。
海外向けに作成する
海外向けに作成する意義
Youtubeの色々なCHを見ていると、一つ大きな傾向というか特徴が垣間見れます。それが「言語による再生回数の差」。とりわけ日本国内の動画の場合、完全に日本人にターゲットを絞ってる為、これから人が減っていく日本国向けというのは再生回数を得るというのは難しくなっていき、有名CHなのに再生回数や収益が減っている理由は、実は単価が下げられてるとか視聴世代の世代交代だけじゃなく「新規参加」が圧倒的に減っているのが最大の理由だったりします。
Excel講座の動画を1つとっても、海外CHだと割とコンスタントに数十万再生されてるのに日本国内の講座の動画は数年経過してやっと数万みたいな傾向が非常によく見て取れます(日本人が勉強しなくなったというのもありますが)。
同じジャンルでも海外向けに出せればそれだけチャンスが広がるだけでなく、動画のジャンルによっては殆ど字幕も無いし英語喋っていないのにコンスタントに数百万再生とか叩き出してるCHがあったりします。故に収益面でも動画提供の方向性を考えた場合、海外向けに動画をいかに作れるか?はこれから大きなポイントになります。
多言語設定
一部の動画で明らかに海外CHなのに、動画のタイトルと摘要欄の内容が「日本語表記」になってるものが見受けられます。逆を言えば日本語の動画だけれどもタイトルと摘要欄を英語向けに発信出来るということでもあります。これ実は字幕機能から付けられる機能の1つで、次項の字幕ファイルの追加とは別に各言語毎に動画タイトルと摘要を設定することが可能です。
- アップロード動画を開く
- Youtube Studioの左サイドバーから字幕をクリック
- 言語設定が出てくるのでここではデフォルトの言語を「日本語」として指定し、「これを自分のチャンネルのデフォルトにする」にチェックを入れて、確認をクリックする
- 続けて言語を追加で「英語」を選択して追加します。
- 英語レコードの「タイトルと摘要」にカーソルを移動して、鉛筆マークをクリックする
- 英語のタイトルと摘要を入力して公開をクリックする
この状態で、右上の自身のアカウントのアイコンをクリック→言語→English(US)に切り替えて、設定した動画を見てみると見事にタイトルと摘要欄が英語でセットしたものに切り替わっていました。こうして海外視聴者向けにリーチする地味ですが細かい配慮がこれからの動画作りでは必要になってくると思います。
図:CHのデフォルト言語を指定する
図:英語の場合のタイトルと摘要を登録
図:英語のタイトルと摘要に変化した
動画:英語タイトルと摘要をセットしてみた動画
字幕ファイルの追加
Youtubeにアップする動画にテロップとして文字を追加するのはありふれたテクなのですが、これだと動画に直接テロップを付けてしまってるので、多言語対応の海外向けとする場合「日本語テロップが邪魔」という事になりかねないです。この字幕ですが、DVDのように切り替え出来る字幕ファイルを動画に対して追加することで、ユーザ側で字幕切替出来るようになります。
この字幕ファイルですが様々な形式があり、MP4動画に字幕を入れるために昔からよく利用されていましたが、メジャーどころだと2つの時間を指定して翻訳した文字を表示する「SRT形式」が有名です。これがYoutubeで利用可能です。自動文字起こしと異なり意図した翻訳結果でユーザに見てもらえるので、海外向け展開するならば是非追加しておきたいものです。
- アップロード動画を開く
- Youtube Studioの左サイドバーから字幕をクリック
- 言語を追加で翻訳を追加したい言語を指定する(例えば英語)
- 英語の字幕の鉛筆マークをクリックする
- ファイルをアップロードでSRTファイルなどをアップロードする
但し、この字幕を使うということは動画本体にテロップを入れないであったり、音声読み上げをしてるならば・・・ということを考えると日本語向けと英語向けで2本動画を作ってそれぞれ別々にアップするほうが望ましいかもしれません(但し、動画作成負荷が2倍になりますのでCH初期にこれをやるのは悪手かも)
図:字幕ファイルを追加するシーン
複数言語音声トラックを追加する
2023年2月のYoutube Japan Blogによると現在まだテスト中の機能として字幕機能の1つとして「複数言語音声トラックの追加機能」が一部でだけ提供されているようです。2025年の現在も全員が使えるというわけではないようです。
これはYoutubeの自動吹き替え音声とは別の機能で1つの動画で複数言語向けにDVDのように吹き替え音声を切り替えて提供できる機能で、これが出来ると海外向けにより動画を配信でき、ユーザ獲得のチャンスに繋がると思われます。まだ世界的超有名Youtuberだけが使えている状況のようですが、いずれ全ユーザに提供される日が来るでしょう。
Youtubeパートナープログラムの一部のユーザのみに今は提供されています。
図:音声トラック切り替え機能
動画:複数音声トラックが導入されてるCH
youtubeショートの活用法
YoutubeショートはTiktokやInstagramなどに影響を受けてYoutubeが仕方なく始めた60秒程度の動画投稿サービスです。その走りは「Vine」でしたが今や昔。一応非常に少額ですが収益化対象にはなっています。Tiktok代わりに使ってるユーザもいますが、相応のCH運営している場合、ショートに力を入れるのは収益面からは旨味がありません。
ショートはどちらかというと、登録者数増加狙いであったり本来見てほしい動画の予告編を流してみたり、CM代わりに短い時間に余計なものを無くして伝えるといった手段で利用するのが良いでしょう(クドい長いCMは嫌われます)。
ショートはユーザ層的には若い人が多く利用してるようなので、そういった層へのアプローチであったり、縦画面の動画となるのでスマフォオンリーで動画作成できるというメリットがあります。
有名どころの法人CHとしては味の素のチャンネルが有名です。
各種エフェクト
After Effectsのような高価なツールを使って、パーツのモーションやら画面効果やら作成できればソレに越したことはないのですが、コストが掛かるだけでなく当然動画作成負荷と時間が相当消費されます。
故にこれら動画の小さなパーツや部分に対するモーション・各種エフェクトは古いツールですが「AviUtilと各種プラグイン」で作成して、メインの動画に組み込んで使うという手が使われています。フリーで利用できる歴史の長いツールです。
しかしこれらも使いこなすには相応のスキルが要求されるので、CH運営してきて余裕が出てきたら少しずつ導入していくと良いでしょう。小さな効果であっても単調な紙芝居動画よりも遥かに効果的な演出が出来ます。
テロップと消える速度
昔のYoutubeの動画はテロップは少ししか出ていなかったのですが、現在の多くの動画は皆さん「喋る内容はほぼすべて字幕テロップ」を付けています。しかし必ずしも喋る内容を全部つける必要性はなく要点要点のポイントとその周辺だけテロップをつけるという手法でも十分視聴者には伝わります。
概ねテロップの位置は下部ですがポイントとして
- テロップの背景色は黒としたり画像などを利用する
- 文字は青赤などの場合見えにくいので白や黄色などを使ったり、文字の周りを白フチドリ・白字で黒フチドリにしたものを利用すると見やすいです。
- テロップの表示時効果はフェードイン・フェードアウトなどやエフェクトでも良いのですが、全く無くても問題ありません。
- 問題はテロップの表示と消えるまでの間の時間が短すぎたり、テロップ文章が長すぎたりで読んでる途中で消えるといったことが無いように旨く調整が必要です。
地味なポイントですが、ここが読み手のリズムに合わずにぱっぱと表示して消えるとストレスになるので、話すスピードと合わせてあまり早口にならないように注意が必要です。
CHジャンルにより広告単価が異なる
Youtubeのチャンネル登録者数が1000名や再生時間数合計が一定を超えるとYoutubeパートナーとなり収益化することが可能になります。逆にまずこのハードル超えられないと収益を得ることは出来ません。
また、このYoutube動画の収益は皆一様の単価ではありません。世間一般で言われてるのは
- 料理動画やガジェット系、教育系は単価が高い
- エンタメ系やバラエティ、PC系は単価は低めに設定されている
但し再生数や登録者数のランクで同じジャンルであったとしても当然ながら単価の高低差があります。再生数が低くても相応に稼げてるものもあれば、再生数の割に対して稼げていないということもあります。
しかしここで問題なのが自分があまり得意じゃない興味もないのに単価の高さだけを求めてそういった動画をアップしても「モチベーションが続かない」という事になりかねません。それは動画の質に跳ね返ります。
またガジェット系などの場合には商品紹介リンクからの購入のアフィリエイトのほうが儲かっているというケースもあります。このあたりは自分自身の得意分野でどういった稼ぎ方をするべきなのか?をよく見極める必要があります。
投稿頻度と公開時間
YoutubeではGoogle検索同様に頻繁に掲載や検索結果に対するコアアップデートと呼ばれるものが行われてきました。かつてはこのアルゴリズムの変更によって、「急上昇」や「オススメ」、検索結果の出現などに影響があるなどと言われてきましたが、その結果として投稿頻度を上げて毎日アップしないとCHランクが下がるなんて言われてきました。
しかし現在のYoutubeは必ずしも言われてるような事は重視されておらず、結局は「動画の品質向上」が求められており、アルゴリズム的にもユーザの視聴履歴や関心の高さにより変動するようです。
逆に更新頻度を高くした結果、動画作成負荷が高くなった結果、動画1本1本の質の低下を招き、結果他のユーザにより拡散もされなくなるのでウェブサイトのページランクと同じような方向性になってきてるようです。
かといってあまりにも投稿頻度が離れすぎるとそれもNG。およそ1週間に1〜2本程度アップするのがベターで、また投稿する時間もターゲットユーザがYoutubeを見始める時間帯や曜日である「金・土・日の夕方ゴールデンタイム」に公開すると効果的です。またその効果をGoogle Analyticsでウォッチすることも忘れずに。
音源のノーマライズに注意
時々動画を見ていて「やたらと音量の高い動画」「やたらと音量の低い動画」というのが昔はありました。CHによってアップしてる動画の音声ゲインが適切ではなかったり、作者の耳のレベルで作られてて多くの人にとって適切ではない音量や不快な音割れなどもあったりしました。
しかし現在のYoutubeはラウドネスノーマライゼーションという機能が導入されており、音量高すぎるものは一定値まで下げられて調整が図られています。故に音量がやたら小さい動画についてはアップ前に音声のゲインを上げておく必要があります。
オンラインで動画の音量上げるツールがあったりしますが、自身のアップした動画にノーマライズが働いているかどうかは
- 対象の動画を再生する
- 音量を100%にしてあげる
- 右クリック→詳細統計情報を開く
- Volume/Normalizeの項目を確認してみた時、「content loudness -xx dB」の部分に注目
- -0.0 dBならばノーマライズは適用されていません。現在の動画で適正な音声量です。
- 逆にマイナス値になってる場合ノーマライズが適用されてしまっていて、場合によっては音量が小さく聞こえる原因になる。
現在のYoutubeはアップした動画の差し替えは出来ないので、まず自分の動画編集ソフトや音声編集ソフトの環境で持って試しにアップしてみて適切かどうかを調査し、ソフトウェア側の音量をアップしたりして環境の方を調整。再度動画をアップするようにすれば、以降の動画制作は適切な音量となり、小さく聞こえるといったような事が防げるでしょう。
YOASOBIの大正浪漫はなぜか音量が小さく聞こえるなぁと思って調べてみたら、-7.6 dBのノーマライズが掛かっていましたので、これももうちょっと元動画の音量をアップすると良いのかもしれません。プラスの値の場合は元動画よりも音が大きく聞こえるので、これはこれで元動画の音量を下げたほうが良いのかもしれません。
ffmpegで再エンコードしてからアップというのでも良いと思います。
図:ノーマライズの調査
動画:ちょっと他の動画より音量が小さく聞こえる例
照明やレフ板
料理動画や修理動画などではその風景を屋内で撮影することになるので、重要なのは「照明とレフ板」。部屋の照明だけでは暗くなりがちでせっかくの料理もなんだか美味しくなさそう・・・であったり、修理動画なのにめちゃくちゃ見にくいとなりがち。
動画の中ではその様子が映ることはないですが、強めのはっきり際立つ照明と適切にあたるようにレフ板まで活用してるプロチューバーもおります。TV番組制作会社顔負けです。自身が演者でPC系の解説動画と異なりリアルな部屋の中での作業風景を撮影することになるので、このあたりのハードの用意は一歩頭抜きん出るためには必須なのかもしれない。
図:修理動画の代表例おじおじジャパン
図:照明に拘りは料理系チャンネルでは超重要
ライブ配信
通常の法人ではあまり事例は聞かないですが、一般のYoutuberでは「配信者」の十八番として活用されてるのが「ライブ配信」。リアルタイムで動画を放送するもので、かつてはニコ生やツイキャスなどがその場として利用されていました。
生配信であるため、動画作成とは異なり「喋りの上手さ」がかなり問われる領域となるためハードルはかなり高めです。また、配信ではOBS Studioを使うのが定石となっている為、用意するマシンはそこそこのスペック、そしてマイクなどのハードウェアなども割と充実する必要性があります。
法人の場合には、Youtube Liveの限定公開機能を使って特定のユーザのみに提供といってもURLを知っていれば見られるものであるため、また配信内容をアーカイブで残しておくことも可能です。非公開であれば特定ユーザのメアドに限定して配信も可能ですが、例えばAppSheet講座の無料ライブ配信といった形で法人で提供するという手段等に活用することが可能です。
connpassなどではそういった公開ライブ配信の場として活用されていたりします。
特定ドメインユーザのみ共有
通常のGoogleアカウントではなく、Google Workspaceアカウントの場合にはアップロードした動画を「自分のドメイン限定で共有」する機能が備わっています。社内教育用の動画などに於いては、ドメイン限定共有機能を利用するとGoogle Driveのストレージを消費することなく、またYoutubeの機能を使って共有が可能であるため、非常に有用です。
動画を非公開で共有の中にxxxxの全員と共有するというチェックボックスがあるのでこれをチェックして完了をクリックすれば、自社ドメインのテナントのユーザだけが見られるYoutube動画として公開出来ます。
但しこの機能はブランドアカウントでは機能しないので、自ドメインのユーザの直接のYoutube CH内でだけ利用が可能です。
図:Google Workspace限定機能です
チャンネルメンバーシップ
Youtube動画は基本特定のユーザに限定するといった設定は前述のドメイン限定といった特殊なもの以外では、非公開でURLを共有するという方法しかありません。よって商売で動画をアップして使ってもらうといった場合にはこれでは困ります(Udemyにアップするという手もありますが、あちらは基本テキスト読み上げやボイチェンはNGです)
そこで使う手段として「チャンネルメンバーシップ」です。こちらはいわゆる課金してメンバーシップになることで見られるようになったり、メンバーシップ限定特典の配布などCHの有料化といった手段として活用出来ます。その金額は基本CHのオーナーが決めることが出来ますが、このメンバーシップを活用するためには
- 通常のカテゴリの動画は無償でYoutubeで見られるようにしておく
- 特に詳細に説明してる動画や内容がガッチリ作り込まれてる教材の場合はメンバーシップにしておく
- ライブ配信についてもメンバーシップ特典とすることが出来ます。
- 課金は月額単位となっています。
といったようなCH運営者の仕掛けが必要になります。課金にはクレジットカードやPayPalが使えるので海外向けであっても展開しやすいです。ニコニコではこういった運営は岡田斗司夫ゼミなんかがこういったスタイルですね。但し配信者にはメンシプ登録者の情報はYoutube名のみしか伝わらないので、他の教材のアクセス権管理などを考えるともう1つ仕掛けが必要だと思います。
チャンネル紹介動画
チャンネルのバナーであったり説明文などはかっちり整備してるのに、「チャンネル紹介動画」は存在しないというチャンネルは結構あります。ユーザがあまりチャンネル画面を見に行くことが少ないということもあるのかもしれませんが、ホーム画面を開くと自動的に一番上に表示されて再生される動画になります。
設定手順は以下の通り(Youtube Studioを使っています)
- 自分のYoutubeチャンネルをまず開く
- チャンネルをカスタマイズのボタンがあるのでクリックする
- 右パネル上部の[ホーム]タブをクリックする
- レイアウトの横にセクションを追加があるのでクリックする
- リストの中の「チャンネル紹介動画」を選択します。
- あとは自分がアップロードした紹介動画を指定する
これでオッケー。
図:ここからチャンネルを編集する
図:チャンネル紹介動画で動画を指定する
図:へんないきものチャンネルさんの紹介動画
概要欄とSNS活用
意外と手薄になってる場所が概要欄とSNS活用。どうせ見ないだろうと、概要欄を活用していないと実はユーザビリティにも関わってきたり、もっと関連動画を見てもらうチャンスを失う事になります。ここも手を抜かずに1個1個の動画に対してきっちり構築していくことが必要になってきます。
概要欄
概要欄は一般的にはその動画に対する説明文を書く場所です。しかしこの欄ではそれだけじゃなくユーザビリティの観点やPRの観点から以下のような内容を記述するのが望ましいです。
- シリーズ物動画である場合にはその動画のプレイリスト、前の動画・次の動画へのリンク、といったものを追加しユーザに対してのユーザビリティを提供します。
- ハッシュタグを追加しておいて、関連する動画が検索で引っかかるように記述しておく。
- 前述でも紹介したチャプター割もこの概要欄で作成する必要があります。
- TwitterやInstagram, Tiktok、自社ホームページなどの他のSNSの自身のページへのリンクを追加しておく。
- また物販などのページもあるならばそういった情報も概要欄に追加しておくと尚良いでしょう。
- また利用したフリー素材のBGMの出典元や協力していただいた方のメンバー紹介なども記述しておきましょう。
思っている以上にユーザは見ていたりするのでYoutubeだけじゃなくソレ以外のページへの導線も考えると、ここのテンプレを別途用意しておくと良いでしょう。
図:概要欄は色々な目的で利用されます。
SNS活用
Youtubeの概要欄だけではなくYoutube Studioのカスタマイズに「リンク」と言う項目があり、チャンネルの説明だけじゃなくリンクを追加してSNSへ誘導するということもできます。以前あったバナーのリンクについては廃止されてしまったようです。
ここにTwitterやらTiktokといったものを前述の概要欄同様に追加しておくと良いでしょう。もちろん、自身のTwitterアカウントからもYoutubeへ誘導できるようにプロフィール欄にURLを追記しておくことをおすすめします。
図:リンクの追加画面
図:追加した結果
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