FireTV Stickは一本あると何かと役に立つ
数あるガジェットの中でも、コスパに優れていて実用的なガジェットというものは意外と少ないです。そんなガジェットのジャンルの中でこの要件を満たすものが「セットトップボックス」と呼ばれるもの。これまでも、Chromecastのクローンのような「Ezcast」や「AppleTV」を買ったことがあります。
ただこれらは使い勝手が微妙だったり、拡張性の面でちょっと・・・しかし、FireTV StickはベースがAndroidという事だけあって、拡張性でも小型なので携帯性にも優れていて仕事でも使えそうです。ということで、使い倒してみました。
※Fire TV Stickは最近不穏な噂や制限だらけになってきたので、ChromecastやNebula 4Kに自分はお引越ししました。
目次
- 1 今回使用するガジェット
- 2 改悪の噂について
- 3 通常版と4K対応バージョンとの違い
- 4 リモコンPro発売される
- 5 FireTV Stickで出来る事
- 6 リモコンのショートカットコマンド
- 7 カスタマイズ
- 7.1 ADBコマンドを使えるようにする
- 7.2 未対応アプリを追加
- 7.3 apkのパッケージ名を変更する
- 7.4 Kiwi Browserを使いたい
- 7.5 ボタン機能の割当変更
- 7.6 さらなるミラーリング機能
- 7.7 DLNAクライアント機能
- 7.8 KODIでメディアサーバ構築
- 7.9 ファイルサーバと動画再生
- 7.10 adbLinkを使って接続
- 7.11 Fire TV StickをPCから遠隔操作する
- 7.12 動画キャプチャーをする
- 7.13 レトロゲーム機にする
- 7.14 GeForce Nowを利用する
- 7.15 リモコンをマウス化させる
- 7.16 アプリの表示が潰れる場合の対処法
- 7.17 ニコニコ動画を見たい
- 7.18 シンプルなランチャーにする
- 7.19 日本語入力環境を交換する
- 7.20 アニメーションをオフにしてパフォーマンス向上
- 7.21 色々無効化してパフォーマンス向上
- 7.22 プライベートDNSを使う
- 7.23 IMEの変換履歴をクリアする
- 7.24 OSのアプデを阻止する
- 7.25 通知をオフにする
- 7.26 スマフォの通知を表示させる
- 7.27 キャッシュをクリアする
- 7.28 フルスクリーン広告をなんとかしたい
- 8 トラブルシューティング
- 8.1 電流不足で動作が不安定
- 8.2 購入の失敗エラー
- 8.3 WiFiの5GHzに繋がらない
- 8.4 キーボードからの日本語入力
- 8.5 端末登録数の上限を超過しました
- 8.6 WiFiが途切れたり動画カクカクになる
- 8.7 Youtubeの再生でネットワークエラー
- 8.8 Youtubeの再生で緑のノイズが出る
- 8.9 他のアプリで再生が出来ない
- 8.10 画質が思ったほど良くないと感じたら
- 8.11 アップデートが終わらない
- 8.12 Silkブラウザが使えない
- 8.13 リモコンが効かない場合
- 8.14 個人売買のFire TV Stickの落とし穴
- 8.15 Prime Video関係
- 8.16 初期化できない時の最終手段
- 9 ハードウェア対応
- 10 関連リンク
今回使用するガジェット
※現在は、4K対応のニューバージョンが販売されています。Alexaにも対応してるスグレモノです。
小型でWiFiとHDMIポートがあれば使えるので、会社でのプロジェクターを使ったプレゼンや、車中のナビでの活用など非常に幅広く活用出来て、QOLアップ間違いなし。
特に旅行先に持っていけば、つまらないTVで時間を潰さずFire TV Stickでいつもの面白い番組を見られるので、充実した旅になりますよ。持っていくときはリモコンとUSB充電器を忘れずに(特にリモコン忘れる人多いです)。ホテルのHDMI付きテレビやカーナビに接続して楽しみましょう。
※最新のFire TV Stick 4K Max 第2世代についての記事を追加アップしました。
改悪の噂について
ADBが使えなくなる
AmazonがFire TV Stickの細かな制御を実現するADBデバッグ機能をブロックするという噂があり、すでにネット上でもブロックされたという報告が上がっています。致命的な機能制限ではないのですが、数々のカスタマイズが動作しなくなるため、アップデート阻止をしてあげる必要性や、他のAndroidベースの製品に移行する動機に繋がります。
旧4Kや新型2機種で確認されており、アプリ開発者に知らせることなくブロックしてるようで今後の先行きに極めて不穏な状態になっています。ADBが使えないと疑似マウスや特定のアプリの権限変更などができなくなるため、結果的にAPKでインストールしたアプリの動作ができなくなることを意味します。
旧型の場合、対象のアップデートはFireOS 7.6.6.9(PS7669/4007)以降のアップデートとなっており、ADBが使えないと困るという人はアップデート阻止の項目を参照し、アプデされてしまう前にアップデートを阻止しておくと良いでしょう。新型4K Maxの場合には、Fire OS 8.1.0.3移行がADBブロックの対象となってるようです。
自分の場合はFire OS 8.1.0.1(PS8101/1856)ではADBが動作してるのを確認しています。
Androidベースじゃなくなる
2023年11月11日、こちらのサイトから発せられた情報によると、現在開発中のLinuxベースの独自OSである「Vega OS」をすでに開発は完了していて、2024年よりFire OSのかわりに搭載されたFire TV Stickを発売するといった情報が流れています。このOSはAndroidベースではなくなるため、これまでのような各種テクニックやAndroidアプリで実現されていたすべてのサービスが使えなくなるのではないかと・・・・
アプリケーションはReact Nativeでの開発が要求されるようですが、個人的には非常に不穏なニュースだと思っています。主な理由は
- 旧来のパチもんFire TV Stick的なツールと同じようなレベルに落ちると思われる点(なんの特徴もない単なるその辺のセットトップボックスと変わらないつまらないもの)
- Androidではないため、開発者がついてこない(アプリが充実しない)
- 制限が強すぎて各種テクニックも使えないため、Chromecastに利用者が流れる懸念
といった点から、個人的には衰退するのではないかと見ています。過去に初代Apple TVやEzcastなどを使っていた時代が自分にもありましたが、あまりにもできることの少なさと操作性の悪さなどですぐに使わなくなり倉庫行になった経緯もあるので、これは全く期待できないニュースです。海外では中華製のMecool KM7やKM2 PlusいったAndroid11ベースのTV Box、ウォルマートが発売したたった$14のOnn Streaming Stickを購入して乗り換えている人も出ているようです。
※2025年3月5日に、Windows11のWSA機能がサスペンドされることが発表されましたが、理由がAmazon AppStoreのアプリが少なすぎたと・・・Fire TV StickがAndroidベースじゃなくなると揶揄されてる理由もこういったものと、Googleに対する確執が未だにあるのが理由なのかもしれません。
通常版と4K対応バージョンとの違い
第2世代Fire TV Stick 4K Max
2023年10月23日発売となってる第2世代Fire TV Stick 4K Max。マイナーアップデートなんじゃないの?と思いつつ調べてみました。結構大きなアップデートになってるため、あちこちで問題が吹き出しているようです。スペック表はこちらにあります。
- 価格は9,980円とこれまでよりも結構高めになっています。
- まだ未確認ですがCubeで搭載されていた「スリープ時」の動作として、「信号なし」が選べるようになったようです。スリープ時でもこれまではHDMI信号が出ていたのでモニターがスリープしませんでしたが、これでモニターもスリープするようになります。
- ストレージ容量は2倍の16GB。ちょっとアプリ入れると割りといっぱいになっていたのでコレは大きなアプデかも。
- リモコンに最近のアイテムボタンがあるらしいけれど、これは要らないかな・・・設定ボタンがついたので設定にダイレクトにいけるのは良い。
- ウィジェット機能を搭載
- WiFi6Eに対応。6GHz帯域対応ルーターが必要です。有線についてはコレまでどおりの100Baseのようです・・・
- USB Type-Cか?と思いきや、そこはコレまでどおりのmicroUSBのようです。ここ変えてほしかったなぁ。
- アンビエントディスプレイというアートを表示する機能が搭載。ただしスリープまでの時間を指定できないので20分ほどで切れてしまうという・・・不具合も多いのでデフォルトでオフにしておくと良いでしょう。
- CPUはこれまでのクアッドコア1.8GHzから2.0GHzにパワーアップしてる。熱対策が必要かも。
- Bluetoothが5.2にバージョンアップしています。aptX Adaptiveなどに対応してるかな?
- GPUもGE9215 850MHzにアップデート。よりいっそう滑らかに再生できそうだ。
- RAMについては変化なしの2GB。
- Fire OS 8になり、Android11ベースとなる。ということは、後述のscrcpyで併用するsndcpyが使えるようになるので画面転送に加えて音声を転送可能となるので、画面キャプチャが捗りそうだ。
- Fire OS 8になったことで、全世代まで使えていたADBを使った裏技(スリープ時間を変更する等)が使えなくなってるようです。
- また、Fire OS 8になったことでストレージアクセス許可に関する項目が不具合を起こしており、ファイラーなどでアクセスが出来ない現象が報告されています。adbコマンドでアクセス権限を付与は可能みたい。
- 同様に野良アプリであるapkファイルのサイドロードでも問題が起きてるようです。新技術によって例えばkodiが導入できない問題など。アプリ導入に制限を付けてしまった場合、Chromecastに逃げる人が出てくると思われます。Kodiについては回避方法が公式ページに記載があります。要adbコマンド。
- スリープから復帰すると音が消える問題がある。これは音の設定をPCMやDolby Digital Plusなどに手動で指定することで回避ができるようです。
- アンビエントモードにしているとスリープから復帰時にFire TV StickからのHDMIを受け取れないバグあり
全体的に底上げされてるので、動画以外のアプリを絞ってたり重いからと避けていたものが使えたりと、スティックながらかなり仕上がってきてると思います。ベンチマークも公開されていますが、極端なアップデートということではないものの、利便性が向上したといった感じです。ただ、かなり不自由になってる印象で、またFire OS 8になったことで不具合もたくさんあるため、しばらく様子見です。
ということで第一世代等は値引きセールで払い下げ販売されていたりします。
Fire TV Stick 4K Max機種について
2021年10月7日より、Fire TV Stick 4Kの後継バージョンである、Fire TV Stick 4K Maxが発売されます。旧型4Kよりも
- リモコンは第三世代のものとなる(でもあのボタンは正直要らない・・・)
- Fire OSは現行のv6⇒v7へアップグレード
- Androidバージョンは現行のv7.1ベース⇒v9.0ベースへアップグレード
- RAMは1.5GB⇒2GBへアップグレード
- Bluetoothは4.2⇒5.0へアップグレード
- GPUはPowerVR GE8300⇒ GE9215へアップグレード
- WiFi6対応(802.11ax)- 有線LANや旧型4Kの802.11acでも十分な速度だし、WAN側がせいぜい1Gbpsなので売りにならないと思う。
- AV1コーデックに対応(これまではCubeのみだった)
- CPUは1.7GHz 4コア⇒1.8GHz 4コアへアップグレード(MediaTek MT8696)
- トータル40%パフォーマンスアップしてるという。
- NetflixのDolby Atmosが4K Maxでは対応してる(旧バージョンでは未対応)
お値段据え置きなので、そろそろ限界に来てる人は4K Maxに乗り換えるとサクサクな操作感を体感出来ると思います(自分も旧型無印Stickから4Kに乗り換えた時は体感出来るパフォーマンスアップが有りました)。尚、WiFi6対応ルーターが無ければ通信速度面での向上は体感できない。WiFi6対応ルーターでオススメは以下のエントリーです。
実際に使ってみて注意点として
- MX Playerなど最新版をAPKでインストールしようとしたら出来なかった(古い版はOK。Fire OSが新しくなったのが原因と思われる)
- 古いタイプのBluetooth スピーカーはペアリングは出来るものの、音が出力されない(仕方ないので、ケーブルで直結した)
- CX File Explorerは使えるものの、アイコン表示がオカシイ。
- 最初のセットアップ時にイーサネット接続なのにネットに繋がってなかった。結果、Amazonアカウント登録が正しいはずなのに失敗。WiFiでは成功したが、その後再起動しないとイーサネットに接続出来なかった(ここ結構混乱します)
- 正直、4K版と4K Max比較してみたものの、レスポンス面での差はあまり感じない。4K版で十分なのではないかと・・・
うーん、個人的には無印と4KとMaxと渡ってきたけれど、今回の新バージョンは微妙・・・
※ルーターがしょぼくても、後述の有線LAN接続であれば現行の4Kでも十分な通信パフォーマンスは得られます。
旧世代の比較
最新のFire TV Stickは音量キーなども付き、非常に良い仕上がりになっています。しかし、4K対応版と通常版の2つが存在しており、Amazonのセールなどでは、その値差は1000円程度でどちらを買ったらよいか迷います(ブラックフライデーでは4K対応版が4,280円で売っています)。
※ただし、音量キーは赤外線のようで対応するTVをきちんと合わせないと使えないので、TVですらない通常のPC用モニターの場合には利用できません。
※最新版のFire TV Stickの場合、モニタであっても音量変更が出来るようになりました。
4K対応版の特徴は海外のスペック比較サイトの情報によると
- 4K対応TVであれば、4K画質 & 60fpsでの再生が可能になる。そうでない場合、1080p & 60fps再生となる
- RAMは1.5GB(通常版は1GB)
- Fire OSはv6.0。最新の2020通常版だとv7.0
- CPUの差は最新版2020年の通常版と同じスペックの4コア 1.7GHz
最新の2020年モデル通常版と現在の4K版での大きな差はメモリ容量の差と4K対応非対応の差ということになります。だからといって、4K対応のTVやモニタなんて無いから通常版でOKということでもなく、追加するアプリによっては、このRAMの差が結構堪えることもあります。
自分がこれまで使ってきたFire TV Stick通常版第二世代(2016年モデル)との比較となると、
- 4K版はDolby Atmos対応
- 2016年通常版モデルはCPUが4コア 1.3GHz(RAMは現在の1GBと同じ)
- GPUが2016年モデルと、4K&2020年モデルでは搭載してるものが異なる
- 2016年モデルはBluetooth 4.1まで対応(現行版は5.0対応)
- 4K版は、HDR10、HDR10+、HLG、Dolby Vision対応
といった差があったりするので、旧バージョンから乗り換える場合には、現行の2020年版や4Kモデルに乗り換えると、もたつきなどが減り快適になるでしょう(ホーム画面での画面のもたつきが2016年モデルの場合結構あったので、これだけでも快適になりました)。
リモコンPro発売される
リモコンProとは?
2022年11月に、Fire TV Stickの最新版で利用が可能な、「Fire TV リモコン Pro」というものが発売されました。値段がFire TV Stickと変わらないのがやや気になりますが、標準のリモコンと違って以下の新機能が搭載されてるPremiumなリモコンです。旧リモコンのボタンが潰れてしまったので、買ってテストしてみました。
※但し、古いFire TV Stickには対応していません(第1世代や第2世代のTV版など)。最新の4K Maxなどはもちろん対応しています。
- Alexaにてリモコンが行方不明の場合探索できる(アラームがリモコンから発せられて場所がわかるようです) - 但し、10m以内。
- 暗い場所でも使えるバックライト機能
- ヘッドフォンと一発でペアリングできるヘッドフォンボタン
- 1,2というボタンが増えて、ここにカスタムなアプリの起動や、Alexaコマンドの設定も可能になるようです。
既存のFire TV Stickとペアリングするには以下の手順で接続します。
- 古いリモコンで操作し、⚙ 設定→コントローラとBluetoothデバイスを開く
- Amazon Fire TVリモコンを選択
- ここで、リモコンProの🏠ホームボタンを10秒くらい長押しする(点滅します)
- 新しいリモコンを追加を選択
- 検出されるので、そのまま古いリモコンでそれを選択
- するとペアリングされて、Alexa対応音声認識リモコンProとして追加されます。
図:リモコンProが追加されました。
図:カスタムボタン割当の画面
カスタムボタンで野良アプリを起動させる
但しこのリモコンProのカスタムボタンですが、確かにアプリやアクションを割り当て出来るのですが、アプリは「Amazon AppStore」からインストールされたものに限られる為、利便性はよろしくありません。従来は後述のボタン機能の割当変更でapkで導入したアプリの場合は割当するようにしています。
しかしそれでは不便なので、Amazon AppStoreにある「App Opener」を使うことで、ワンクッション入れて起動させることが可能です。以下の手順でカスタムボタンに野良アプリを割り当てます。
- App Openerアプリをインストールする
- アプリを開く
- 起動したいアプリを指定する(クリックするだけ。メッセージが出てそれで終わりです)
- リモコンの1ボタンを押す
- ショートカットを割り当てる
- App Openerを開くを選択する
- 最後にFire TV Stickを一度再起動する
これで、ボタン1を押すと、ダイレクトに3.で指定したアプリが起動するようになります。注意点として
- 再起動しないと設定が反映しないで、1ボタンを押しても3.のアプリ選択画面が開くだけ
- 1度指定してしまうと、App Openerを一度アンインストールするか?設定クリアをしないと再指定出来ない
- アプリは1個しか指定出来ないので、実質カスタムボタンの1か2のどちらかにしかこの手法は使えない。
この3点の問題点があるので注意。Remapperアプリを使う手法で割り当てることも可能のようです。
図:野良アプリを割り当て可能
FireTV Stickで出来る事
各種動画・音楽配信サービス
FireTV Stickはセットトップボックスというガジェットなので、本職は「様々な動画配信サービスをこれ1本でテレビで見られる」ことにあります。スマートフォンやPCがあれば見られるこれらサービスですが、気楽にリモコン操作で動画配信サービスを流し見するとなると、やはりこの手のガジェットの出番です。
また、動画配信だけでなく、音楽配信サービスにも対応しています。主に対応しているサービスは以下の通り。最近はGoogleと和解してYoutubeも復活し、またちょっと面倒な細工をしないと見られなかったTVerも公式対応した事もあって、FireTV Stickの利用範囲は日々広がっています。
- Youtube
- Netflix
- Hulu
- Amazon Prime
- U-Next
- AbemaTV
- TVer
- Daily Motion
- Twitch
- dTV
- dアニメストア
- DAZN
- DMM.com
- AppleTV+
- ディズニープラス
- スカパーオンデマンド
- FODプレミアム
- WOWOWオンデマンド
- TELASA(旧ビデオパス)
- バンダイチャンネル
- テレ東動画
- カラオケ@DAM
- J Sports オンデマンド
- TED
- こどもチャレンジTV
- cookpadLive
- NHKプラス
- Paravi
- ビデオマーケット
- スターチャンネル
- Tiktok(2023/2/19より配信開始)
- 楽天TV
- Vimeo
- その他
GyaO(2023/3/31を持ってサービス終了)ニコニコ動画(経営悪化で撤退)Dplay (ディスカバリーチャンネル - 2021/1/4サービス終了)
およそ40種類ほどのサービスに対応しています。基本、アプリを追加することで動画を見ることが可能になります。また、未対応の動画配信サービスであっても、ウェブブラウザを導入することで、FireTV Stickで見ることが可能になります。Prime会員になれば、Primeビデオだけでなく、ファイルストレージも使えるようになります。
※ニコニコ動画は撤退し、公式アプリの配信がなくなりました。Google Playの公式アプリを入れることで引き続き見ることが出来ますが、別途マウスがないと操作が難しいです。
図:Tiktokも最近見られるようになった
ブラウザで動画視聴
Amazon AppStoreではリリースされていない動画視聴アプリやサービスもあります。Google Play ムービーや学習用サイトであるUdemy、あにてれ等のサービスがそれらです。
APKをインストールして見られるというものも中にはありますが、それでも不具合があり見られないというときに利用するのがウェブブラウザ。リモコンで操作が標準で出来る「Amazon Silkブラウザ」がありますので、これらで操作してサービスに入りログイン、ブックマークしておくと良いでしょう。
故にFire TV Stick1本あれば、お使いのテレビやPC用モニタの大画面で動画を余すことなく楽しめます(スマフォからキャストするという手もあります。キャストに関しては後述で記載)
図:UdemyでAz104の講座を受けています
アプリで拡張
FireTV StickはAndroidベースであるので、動画配信サービスだけでなく、FireTVに提供されている「ゲーム」なども楽しむ事が可能です。それだけでなく、各種アプリもGoogle Playほどではないですが、用意されています。
但しリモコンでゲームをするのは現実的ではありません。ですので、後述のBluetoothゲームコントローラを追加するなどの対応が必要になります。Androidベースとは言え、この辺はタッチパネルのスマフォとは操作性では明らかに劣ります。逆にBluetoothでゲームコントローラなどを入れることができれば、スマフォよりも快適に大画面でゲームができますね。
オススメなアプリは以下の通り
- Tune in Radio
- CX File Explorer(APKインストール必要)
- AirReceiver
- MX Player(最近、Amazon AppStoreに掲載されるようになった)
- Kodi(APKインストール必要)
- Steam Link(APKインストール必要)
- TVer
- RetroArch(APKインストール必要)
- AppStarter(APKインストール必要)
- ドルフィンブラウザ(APKインストール必須)
- pFolio - Google フォトの写真とスライドショー
などなど。APKインストール必要なものは、Google PlayなどからAPKでダウンロードして導入する必要があります。APKインストールが使えると、FireTV Stickの利用範囲が格段に広がります。ニコニコ動画などは公式提供がなくなってしまったので、ニコブラウザなどをインストールしておけば、引き続きFireTV Stickで閲覧可(後述に導入方法を記述してあります)。
AirReceiverとpFolioは有償のアプリですが価格がメチャ安いのと、前者はミラーリング強化、後者はGoogle Photo対応になるなど、機能増強面では優れているアプリなので、ぜひ購入してみてください。
Android端末をリモコンにする
FireTV Stickは付属のリモコンで操作が可能ですが、いつも持ち歩くというのもアレです。であれば、いつも持ち歩いているであろう「スマフォ」をリモコンにする事が可能です。Google PlayのFireTVアプリを入れることで実現できます(iOSにもアプリは用意されています)。スマフォとFireTV Stickが同じLAN内にいることが条件になります。
同じLAN内にいれば、FireTVアプリ起動時にFireTV Stickを見つけてくれますので、見つかったFireTV Stickをタップすればリモコンになります。アプリの起動やAlexa操作にも対応しています。ただ、ハードのリモコンと違って若干どうさがもたつく感じがします。また、Alexa呼び出しは、マイクアイコンをタップではなく、タップしつづけたまま下に引っ張りながら喋るスタイルで使いにくいです。
図:リモコンのようす。タッチパッドみたい
図:Alexa呼び出しが可能である
図:FireTV Stickアプリも起動できる
逆にPCやスマフォのリモコンとして使う
Fire TV StickのリモコンはBluetooth端末です。ですので、実はPCやスマートフォンとペアリングすると、PCやスマフォの簡単なリモコンにもなります。例えば、会議のプレゼン等でGoogleスライドなどのスライドを操作するのに、Fire TV Stickのリモコンでコントロールする事が可能です。ちなみに、Bluetoothなのでこのリモコンは別にFire TV Stickに向けてボタンを押す必要はありません(赤外線じゃないので)
主にこのリモコンでできることは
- PCでGoogleスライドなどのスライドの移動操作
- スマフォのメディアアプリの再生や音量操作などの殆どの操作(上下が音量操作になる)
- 特定のランチャーソフトの操作ができる(Nova Launcherなど)
- MX Playerなどの動画アプリの操作
- MacだとiTunesの操作ができる
ペアリング方法ですが
- PCやAndroid側でBluetoothをオンにして探知するモードにする
- リモコン側で、🏠マークのホームボタンを検出されるまで長押しする
- Amazon Fire TV Remoteで検出されるので、接続してペアリングする
- Macだとキーボード認識の画面が出るがそれはキャンセルする
- これで使えるようになっています。(キーボードとして認識されるみたい)
再度、Fire TV Stickに接続させるには、PC側で接続を解除し、同じく🏠マークのホームボタンを長押しし続けると、Fire TV Stick側で勝手に検出してペアリングが完了し使えるようになります。PCにつなげたまま🏠マークのホームボタンを長押ししてると、ブラウザが大量に起動する事例があるので、注意。
※リモコンだけでも売ってたりするので、別途プレゼン用にリモコン買うよりも、これを流用したほうがお得ですね。意外とプレゼン用リモコンって高いですから。
図:Fire TV Stickのリモコン検出中の画面
Amazon Prime連携
スマフォアプリのAmazon Prime。Fire TV Stickとの相性も良いです。Prime VideoはFire TV Stickから標準で見られますが、リモコンからの検索は結構面倒。映画タイトルや出演者名での作品検索、Prime特典無料動画などなどたくさんありますが、これらの検索は以下の手順だと非常に簡単。
Amazon Primeは年間4000円程度なので、Amazon利用者は加入しておいて損はないですよ。
- スマフォからAmazon Primeを起動する
- スマフォ上で検索をする
- そのまま再生するのではなく「その他」をタップ
- 「他のデバイスで観る」をタップ
- 作動中のFire TV Stickがリストに出てくるので、選ぶ
- Fire TV Stick側で再生が始まる
図:他のデバイスで観るがポイント
図:PrimeだとTVコンテンツも魅力的
Alexa対応
リモコンを使って操作する
新世代FireTV StickははじめからAlexa対応していますが、旧世代リモコンのFireTV Stickは音声検索は出来ても、素ではAlexaに対応していません。しかし、設定⇒端末⇒バージョンを開き、アップデートを実行し、FireTV Stickのファームウェアアップデートを実行すると、設定に「Alexa」が登場し、FireTV Stickの音声検索がAlexa対応になります。
使い方は音声認識ボタンを押しながら「今日のニュースは?」とAlexaのコマンドを発音すると、Alexaに登録済みのニュースフラッシュが再生されるようになります。もちろん、Alexaスキルは全て使えるようになっており、自分が開発中のものであっても、利用する事が可能になっています。ウェイクワードは不要です。よって、ラジコなどを再生するといったことも可能になります。
他にも以下のコマンドが使えるようになっているようです。
- タイトル / ジャンルを探して
- タイトル を再生して
- アプリ名 を開いて
- アーティスト名 の曲を再生して
- タイトル の本を読んで
- Alexaスキルの呼び出しやフラッシュニュースなどの読み上げ
Echo Dotから操作する
手持ちのEcho DotなどからFireTV Stickを遠隔操作する事ができるようになります。リモコンが不要になりますね。スマフォのAlexaアプリからも操作が可能になっています。設定は特に不要。ウェイクワードに続けて呪文を唱えるだけです。一応、確認方法として、Alexaアプリのデバイスを開き、Echo・Alexaの項目を開くと、同じアカウント登録のある対応FireTV Stickが出てくるはずです。
図:PC、Echo、FireTV、スマフォの4つが出てきた
複数FireTV Stickを持っている場合には個別にリンクが必要です。Alexaアプリから可能になっています。
- メニューで、設定を選択します。
- テレビ・ビデオに移動し、Fire TVを選択します。
- 画面に表示される手順に従います。
- デバイスをリンクを選択して、選択を確定します。
操作方法は例えば、「アレクサ FireTVでBack To The Futureを再生して」と唱えるだけです。他にも一時停止や巻き戻し、早送りなどコントロール関係にも対応しています。続けて「ホームに戻って」と言えば、FireTV Stickのホーム画面に戻ります。
radikoを聞く
Fire TV Stickでは、公式ではRadikoはリリースされていません。また、APKをインストールしても位置情報を取得できない為、再生することが出来ません。HTML5対応のブラウザ(Chromeなど)では、再生できるようになりましたが、いちいち聞きに行く為のブラウザ操作が億劫です。
そこでこれを補完するのが、Alexaスキル。予め、Alexaスキルにてradikoを追加しておけば、リモコンより「radikoでTBSラジオをつけて」と詠唱することで、Fire TV Stick上でAlexaスキル経由でradiko再生が可能です。Alexaで出来ることはFire TV Stickでも可能なので、ぜひスキルのほうも充実させておきましょう。
図:AlexaがFire TV Stickの機能を補完してくれる
Alexa検索する時の注意点
現在の、Fire TV StickのAlexa検索は以下のような特徴があります。例えば、「○○の映画教えて」と唱えると
- Youtubeアプリを開いてる時は、Youtube動画の検索になります
- ホーム画面での検索時は、Amazon Prime動画の検索になります
- また、ホーム画面とAmazon Primeアプリを起動した時の間には検索精度に差があります。
特に後半なのですが、ホーム画面での検索で、「トム・クルーズの映画」と検索を掛けると、わりと正確にヒットするのですが、Amazon Primeアプリを開いて検索をすると、全然トム・クルーズと無関係の動画が引っかかりました。ホーム画面からAlexa検索は使ったほうが良いと思います。
図:何故かPrimeアプリからだと検索精度が低い
画面出力
ミラーリング
FireTV Stickはノーマルの状態で「画面のキャスト」に対応しています。また、最新の4K対応FireTV Stickは政治的理由によりこのミラーリング機能が削除されていましたが、最新のファームウェアアップデートで復活しています。
使い方ですが
- リモコンのホームボタン長押し
- ミラーリングを選択
- スマフォのプルダウンのメニューから「キャスト」を選択(Zenfone4はここにありました)
- 出てきたFireTV Stickをタップすると、スマフォの画面が表示されるようになります。
- 同じ作業をして、解除すればミラーリング終了します。
但しこのミラーリングはMiracastなのでAndroid端末およびWindows10は対応していますが、iOSデバイスは未対応です。iOSでも利用する場合には、後述のさらなるミラーリング機能を参照し、AirPlayに対応させてください。
図:画面のキャスト先の選択画面
図:Google Play ブックスをキャストしてみた
※但し、MiracastではなぜかGoogleスライドアプリからのキャスト先として出てこない・・・後述のAirPlay対応させるとそちらではFireTV Stickダイレクトにプレゼン再生が出来るようになります。
複数台出力
研修等でプロジェクターを使う機会は多いかと思いますが、通常PCから1つ出力してそれを研修参加者が見てる構図が多いと思います。しかし、研修の部屋のレイアウトや人数によっては、この場合、後方の参加者ほどスクリーンが見えない等障害が多いです。
ということで、自分自身が実際に行ったのが「2台のプロジェクタを利用し、1台はプロジェクタ直結、1台はFire TV Stickをつなげたプロジェクタへミラーリング」です。macOSでテストしていますが、HDMI出力でプロジェクタは問題ないですが、同時にFire TV StickへAirReceiverを入れておきミラーリングを実施してみたところ、全く問題なく出力が可能になりました。
2台同時に同じ内容をプロジェクタから出力する手段の1つとして、Fire TV Stickを活用するテクニックは現場で役に立つのではないでしょうか?
※2つのAirPlayに対しての同時ミラーリングは流石にできませんでした。
スマフォとFireTV StickのみでLAN環境
プレゼン等の現場でWiFi環境がなく、FireTV Stickとスマフォだけの場合、以下の手順で接続を実現すれば、別途ポケットWiFiなどがなくてもこの2台だけでミラーリングを実現出来ます。
- FireTV Stick側で予め、スマフォのテザリングに接続できるように設定をしておく
- スマフォ側でテザリングを有効にする
- FireTV StickでテザリングのAPに接続させる(1.をしておけば普通は自動で見つけて自動でつながるはず)
- これで同じLAN内にいる状況になるので、さらなるミラーリング機能を実現しておけば、AirPlayやGoogle Cast、Miracast、DLNA、Googleスライドのダイレクトキャストが使えるようになります(ノーマルの場合、Miracastのみ)。
- また、LAN環境が実現できるので、FireTVアプリでのリモコンも使えるようになります。
Fire TV Stickをカーナビと接続
もし、愛車のナビにHDMIポートが付いていれば、ナビの画面を利用してFire TV Stickを車載することが可能です。もちろん別途USBポートからの電源供給が必要ですが、最近の車だとナビにHDMI、USBポートまで標準搭載(なければ、シガーソケットからUSBポートに変換するようなものを使えば電源を得られる)なので、昔と比べて車載のハードルはぐっと低くなっているはず。
愛車スバルレヴォーグには、ナビに標準でHDMIポート、そしてUSBポートも標準で装備されているのですが、ナビから出てるHDMIがオスピンで、これではFire TV Stickが刺さらない。そこで、HORICの中継アダプタでオスメス変換してあげると、普通にFire TV Stickをナビに接続することができるようになりました。
ネットワークはスマフォのテザリングやWiMAXなどのポータブルWiFiを使うと良いでしょう。但しYoutubeなどの動画閲覧はパケットがもりもり減っていくのであまりオススメはできません。
利点が結構あって
- スマフォからのミラーリングを簡単にナビに表示できるようになる
- PS4のゲームコントローラをBluetooth経由で接続して、ナビ画面を使ったゲームアプリやアレなアプリを動かせる
- WiFi対応のNASを持ち込めれば、膨大な動画やコンテンツをナビに表示できるようになる。
- キーボードやマウスも使えるので、車載PCの代用として利用することが可能です。
- もちろんPCからのミラーリングもできるので、サブディスプレイとして利用可能(小さいので実用的じゃないけれどね)
図:Fire TV Stickが表示された!!
図:普通にアプリやPrime動画が見られます
スマフォとFire TV Stickでファイルをやり取り
スマフォ内のファイルやFire TV Stick内のファイルを相互に簡単にやり取りしたいなぁというシーンはちょいちょいあります。これまではNASを経由させて、画像やapkファイルなどをお互いでNASの特定のフォルダを見に行って手動でやり取りしていました。
しかし、これが結構煩わしい。ということで使うのがSend Files to TVアプリ。Google Playではこちらにあり、Amazon側でもこちらにあります。スマフォ、Fire TV Stick両方にこのアプリを入れておき、セットアップをしておき(お互いフォルダへのアクセス許可をしておきます)、あとは送りたい方がSendをタップしてファイルを選べば、相手の指定のフォルダにファイルが転送されます。
どちらも基本は/storage/emulated/0/Downloadが保存場所になります。結構便利なアプリなので、入れておいて損は有りません。お互い同じSSIDのLAN内にいることが必須です(でないと相手が見えない)
図:えらくシンプルなUIで簡単受け渡し
本体OSのアップデート
Fire TV Stickは実態はAndroidです。カスタムモデルのFire OSというものが利用されています。このFire OSのアプデが結構頻繁に配信されるだけでなく、リモコン自体に対してもアプデがあったりします。常に最新の状態にしておくことが望ましいでしょう。稀に新機能が搭載されていたりします。
アプデは通知でも来ますが、以下の場所で任意にアプデチェックも可能です。
- メニューよりマイFire TVを開く
- バージョン情報を開く
- アップデートをインストールを開く
- アプデがある場合はアプデが適用される。再起動したら完了。
ちなみに、リモコンのアップデートというものもあるので、合わせてアップデートしておきましょう。
図:アプデ実行中の様子
図:リモコンのアップデート
リモコンのショートカットコマンド
Fire TV Stickに付属のリモコンは普通にリモコンとして使うだけじゃなく、ボタンの組み合わせ等によって、様々な隠しコマンドが割り当てられてるようです。以下のコマンドはFire TV Stick 4K Maxにて確認しています。
Fire TVの再起動
Fire TV Stickの再起動はいちいちメニューを辿っていくのが本来の手順ですが、手っ取り早く再起動したい場合があります。これを実行するには
- 真ん中の選択ボタン + 再生ボタンを同時に押しつづける
- 5秒〜10秒押し続けると自動で再起動が掛かる
電源ケーブル抜くといったのが距離があって手間だったり、アプリの調子が悪い時などに有効です。
Fire TVを手動でスリープ
Fire TV Stickは何も操作しない状態だと、省エネのために30秒で自動スリープになるようになっています。但しスリープであるため、信号は送られている為電源オフになってるわけではありません。ホームボタン等押せば復帰します。ホームボタン長押しで出てくるメニューでスリープを選択すれば、手動スリープになります。スリープ中の消費電力は2w程度なので1月スリープのままでも40円程度。
※ただしHDMI信号は出たままなのでモニター側はこれではスリープしません。
図:メニューからスリープ出来る
Fire TVを電源オフにする
Fire TV Stickのリモコンに電源ボタンみたいなのがありますが、これスリープからの復帰しかせず、Fire TV Stickをシャットダウンする為のボタンじゃありません。Fire TV Stickはスリープ中もなんらかの信号がHDMIへ送られてる為、モニターはスリープになりません。よって、電源落としたい場合には、USBケーブルを抜いてオフにするか、電源タップの通電をカットするしか方法がありません(Alexaの音声操作で電源オンオフするスマートプラグを使うという手法もあります。指定時刻に自動シャットダウンも可能。これが一番だと思います。)
但し、後述のカスタマイズで紹介してるのKey Mapperをインストールしての設定の場合には、ボタン割当にてスマフォの電源オフのように、リモコンから電源オフが可能になります。そうすることで、信号が送られなくなり、モニターもスリープに落ちてくれるようになります。
ボタンの割当のOtherの一番下にある「Show Power Menu」を割り当てることで、パワーオフ等選択メニューが出るようになります。ダイレクトのPower On/Offはrootの取得が必要です。Show Power Menuで電源を落とした後のパワーオンはUSBケーブルの抜き差しが結局は必要になってしまいますが。
※Fire TV Stickの電源をテレビから供給してるケースでは、テレビをオフにすれば供給が絶たれるので、それをもってオフにするという事も可能です。この場合、テレビの電源を入れれば、Fire TV Stickも起動するようになります。
図:Key Mapperで割当が可能
図:薄い画面だけれど確かに電源オフにできる
リモコンのリセット
バッテリーはしっかり確認してるし、BluetoothでFire TV Stickときちんと繋がってるハズ。なのに、リモコンが反応しないといった事があります。こうなると、操作が一切できなくなってしまう。そんな時にリモコンリセットをするコマンドが以下の通り
- 左キー + メニュー(≡)+ 戻るキーを同時に押し続ける
- 12秒間押し続けるとリセットになる
- リセット後10秒ほど待ってから、電池を取り外します。
- Fire TV Stickの電源をハズして、再度つなげる
- 1分程度待ってから、リモコンに電池を入れる
- リモコンのホームボタン(🏠)を10秒間押し続けるとペアリングされる
これできちんと認識されて使えるようになります。
出荷時リセット
Fire TV Stickを工場出荷時にリセットする為には通常はメニューを辿って行います。リモコンのショートカットは以下の手順
- 右ボタン + 戻るボタンを同時に押し続ける
- 10秒間押し続けるとリセットするかどうかの確認画面が出てくる
- 放置しててもリセットになってしまうので要注意・・・
図:工場リセットは慎重に
開発者用ツールメニューを表示
開発者用の特別なメニューを出すことが可能です。普通の人には必要ないものですが以下の手順で出すことが可能です。
- 選択ボタン + 下ボタンを押し続ける
- 5秒間押し続けたら、両方のボタンを離し、間を開けずに即時にメニュー(≡)ボタンを押します
結構これ、難しいのでなかなか大変です。
図:通常メニューにはないコマンドです
ネットワーク診断メニューを表示
ネットワーク診断用の特別なメニューを表示してテストを実行する事が可能です。
- 巻き戻しボタン + 左ボタンを押し続ける
- 5秒間押し続けたら、両方のボタンを離し、間を開けずに即時にメニュー(≡)ボタンを押します
コレもちょっとタイミングが難しい。
図:スループットテストとか出来る
非表示ディスプレイ解像度の使用
Fire TV Stickはデフォルトでは60Hzの720p, 1080p, 2160pの解像度で選択できるようになっています。周波数が60Hzで固定なのですが、このコマンドを利用すると非表示の設定にアクセスすることが可能です。
- 巻き戻しボタン + 上ボタンを押し続ける
- 5秒間押し続けたら出てきます。
- 480pであったり、24Hz, 30Hzの周波数に変更出来たりするので古いモニターやテレビ用に利用する事が可能です。
選択するというよりも、順番にテストされていくので、自分の好きな解像度で後の解像度を使用を選びます
図:へんな解像度も利用可能
カスタマイズ
Fire TV Stickのカスタマイズや改造や様々な挑戦に関しては、XDA Forumなどによく投稿されています。こちらも合わせて見ておくと面白いかもしれません。
ADBコマンドを使えるようにする
Fire TV StickはAndroidそのものなので、ディープなカスタマイズをする場合には、WindowsもしくはmacOSからadbコマンドを使えるようにしておくと色々と便利です。未対応アプリを入れるだけならばadbコマンドは不要ですが、カスタマイズを徹底的にやりたい人は是非入れておきましょう。Android Studioをインストールする必要はありません。
どの環境でも初回の接続時には、Fire TV Stickで接続許可するか?と出てくるのでかならず許可を与えましょう。
図:許可にチェックいれてOKをタップ
macOSの場合
事前にHomebrewをインストールしておく必要があります。インストール後にターミナルから以下のコマンドでadb commandを使うためのコマンド群をインストールする必要があります。windows同様にSDK Platform toolsをインストールする方法もありますが、PATH通すのが面倒です。
- 以下のコマンドを実行してツールをインストール
12//adbコマンドをインストールbrew install android-platform-tools - adbと入れて色々出てきたら成功。
図:無事にインストール出来た
Linuxの場合
- ターミナルを起動して以下のコマンドを実行してツールをインストール
1sudo apt-get install android-tools-adb - adbと入れて色々出てきたら成功。
図:インストールはコマンド一発です
Windowsの場合
- こちらのサイトからWindows用のSDK Platform toolsをダウンロードする
- ZIPで固められてるので解凍したら、フォルダごとマイドキュメントのドキュメントフォルダ内にでも移動させる
- デスクトップのPCを右クリック⇒プロパティを開く
- システムの詳細設定を開く
- 環境変数をクリック
- 上のパネルの環境変数のPathをクリックして、編集をクリック
- 新規で、2.の移動先のフォルダのパスを入れる(例:C:\Users\ユーザ名\Documents\platform-tools)
- OKをクリック
- コマンドプロンプトを開き、adbと打って、色々出てきたら成功。
図:adbコマンドが使えるようになった
Androidスマフォの場合
PCが手元になく、またコマンドが苦手という人の場合は、環境構築もなかなか厳しいです。そこで使うのが、AndroidスマフォのみでADB実行環境やそれらのフロントエンドとして機能するアプリがあります。
Bugjaeger Mobile ADB - USB OTGというアプリになりますが、無償版でもそこそこ使えますし、もちろんWi-Fiデバッグやコマンド手打ち、APKインストール、スクリーンキャプチャなど一通り揃っていて過不足ありません。
- アプリを起動したら、右上のコンセントのアイコンをタップ
- Connect toではFire TV StickのIPアドレスを入れてConnectをする
- 接続完了したら、操作可能(ただし、バックグラウンドにしてしまうと接続が切れる)
- プレミアム版だと動画のキャプチャなども可能になるようです
- メイン画面の右下にある「< >」というアイコンをタップすると手入力でコマンド実行が可能
Power OffであったりRebootといったコマンドがワンタップで簡単に実行出来るので、利便性的にはPCよりも上かもしれない。
図:接続画面
図:画面キャプチャーの様子
図:APKの追加・確認画面
未対応アプリを追加
FireTV StickはGoogle Playに対応していない為、未対応アプリが結構な量あります(Fireタブと違って、Google Playをインストールする事も不可)。Amazon上で公開しているアプリだけがデフォルトではインストール可能になっています。しかし、制限を解除し、またAPKファイルとしてダウンロードできれば、裏技を使うことで導入が可能になっています(元がAndroidベースなので。但し、一部のアプリは動作しないこともあります)。
※Google Play開発者サービスを利用してるアプリは稼働しません。
※Aptoide TVをインストールしてGoogle Playアプリを検索&インストール出来る手段もありますが、そこまで使うかなぁ・・・
開発者オプション
未対応アプリのインストールや、ADBデバッグ等を行いたい場合、開発者オプションが必要なのですが標準で表示されていません。以下の手順で表示させます。
- メニューより、マイFire TVを開く
- バージョン情報を開く
- Fire TV Stick 4K Maxなどの表示が出てるので、そこでリモコンの決定ボタン(丸い真ん中)を何度も連打
- これで戻ると、バージョン情報の下に開発者オプションが追加される
- 開発者オプションに入ったら、未知のアプリをインストールを開く
- ついでにADBデバッグもオンにしておきましょう。
- 個別のアプリに対して、未知のアプリのインストール許可設定もここで行います。
実は、Fire TV Stick自体のアプデを行うとこの表示が消えることがあります。Fire OS 7.2.8.5のアプデの時はこれが消えてしまったので、上記の手順で瞬時に戻しました。
図:これでAPKインストールができる
事前準備
以下の準備をしておきましょう。まずは、CX File Explorerを入れます。フリーのファイラでNASも参照出来てAPKもインストール可能で、すべての操作をリモコンで可能です。
- FireTV Stick側で設定⇒My Fire TV⇒開発者オプションを開き、不明ソースからのアプリをオンにしておきましょう。
- ES ファイルエクスプローラを導入しておきましょう。
- File Explorerを導入しておきましょう。
- Bluetoothキーボードやマウスを入れておくと快適に操作が可能になります。
- ネットワーク上で見えるNASを用意しておきましょう。ない場合にはDropboxでもオッケー。
- PCにてAPK DownloaderやオンラインAPKダウンローダーなどでGoogle Playからダウンロードするか?APKで提供してるサイトからダウンロードしておきましょう。CX File Explorerはこちらからダウンロード可能。
- APKファイルをNASの見える場所に配置しておきます。
- ES ファイルエクスプローラでNASを開き、apkが保存されてる場所まで進みます。
- 対象のAPKファイルをESファイルエクスプローラにて、NASからFire TV StickにAPKをコピーしておきます(Downloadフォルダにでも格納しておく)
- この時点で、ES ファイルエクスプローラはアンインストールします(もう使いません)
※ESファイルエクスプローラはGoogle Playにて致命的な規約違反によって消滅した結構問題のあるアプリです(その為、Amazonでしかもう配布されていません)
インストールする
- 開発者オプションを開き、未知のアプリをインストールを開く
- File Explorerをクリックし、オンにする
- File Explorerを起動して、前述の8.のDownloadフォルダまで行きます。
- apkがあるはずなので、出てきたAPKファイルを開き、Install Appをクリックする。
- インストールをクリックする
- するとアプリ一覧にCX File Explorerが使えるようになるので、これでFile Explorerは不要になるのでアンインストールしてしまって問題ないです。
- 次回以降は、CX File Explorerで直接NASを参照したり、apkをインストール出来るようになります。CX File Explorerにも1.の作業同様に、野良APKインストール許可をしておきましょう。
※ただし、NASで追加する場合にはFireTV Stickと同じWiFiに接続している必要がありますので、注意してください。なぜか共有フォルダが出てこない場合には大抵のミスはそこにあります。
図:野良APKインストール許可をする
図:File ExplorerでAPKをインストール中
図:apkインストール画面
apkのパッケージ名を変更する
ある特定のapkファイルについてインストールしても動作しないというケースがあります(Fire OS上で動かせないようにリストに入ってる?)。その場合の回避策として、apkファイルのパッケージ名を変更してしまってからインストールするという回避策があります。
必要なものは
- 改変前のオリジナルAPKファイル
- apktool M - Quick Editを使用する
- apk-signer - 再度署名するツール
すべてAndroid上で作業を行います。APKファイルをapktool MのQuick editにてPackage Nameを変更して保存。apk-signerにてオレオレ署名を行ったものをFire TV Stickにインストールするだけです。
min SDKバージョンなども改変が可能なので、Fire OSで最小稼働バージョンを下回ってしまってるアプリであっても動作する可能性があります。また、逆に既存のアプリのパッケージ名に偽装して上書きしてしまい、ボタンを押すと自分のアップしたapkが起動するといったようなトリッキーなこともできるかもしれません。
Kiwi Browserを使いたい
Android上のChromeは標準では拡張機能が使えません。そこで使ってるのがKiwi Browserなのですが、このアプリはAPKを手に入れてもFire TV Stickにはインストールすることが出来ません。
そこでこちらからダウンロードしたAPKを入れてみた所、インストール出来ました。拡張機能も追加してみたところきちんと動作してるようです。試しにゴシップサイトブロッカーを入れてみて、PCサイト表示をオンにしたところ、きちんと機能してサイトのブロックが出来ました。mouse toggleの場合オンオフを切り替えがあるので、アレですがこれでPCと同じようなブラウザ環境が構築可能です。
※操作にマウスが必要なのでBTマウスか?Mouse Toggleを別途インストールする必要があります。
※Mouse Toggleの場合スクロールはオフにして動作、マウスカーソル操作はオンにする必要があるので、BTマウスのほうが使い勝手が良いです。
図:拡張機能が使えるブラウザです
図:サイトブロックを追加してみた
ボタン機能の割当変更
リモコンボタンの一部をカスタマイズして、本来持っていない機能を割り当てたり置き換えたりすることが可能になっています。公式に用意されたテクニックではなく、アプリで実現する方法なので、脱獄等は不要です。また、Proリモコンでは2個新しいボタンが用意されて、アプリやAlexaコマンドの割当が出来るようになっていますが、少々お高いリモコンなので、既存のリモコンでカスタマイズするテクニックは依然有用だと思います。
アプリボタンの再割り当て
第3世代Fire TV Stickのリモコンから、「Prime Video」「Netflix」「DAZN」「Amazon Music」の4つのボタンが追加されています。しかし、正直お仕着せでなんでDAZN?といったように、カスタマイズもできないボタンがあることがユーザの自由を奪っています。
※このRemapperアプリを使った手法を2023年2月、AmazonはFire OSのアップデートで封じてしまいました。特に4K Maxユーザが対象になっていて、Proリモコンを買えという方針のようです。Fire TV Stick + Android TV(Lineage OS) + Button Mapperで再度可能になるようですが手順が複雑です。
※ただし、封じられたこの機能、Launcher Managerを使って再度Remapできるようになるという情報がありました。Redditにもこれらの手順が掲載されています。おなじみAFTVNewsのサイトでも同様に掲載がされています。Launcher Managerはv1.1.8以上が必要です(一時期、ブラックリスト行きになったようですが、パッケージ名変更で対応したようです)。
※以下の動画にあるLauncher Manager 1.1.9はこちらのサイトで配布されています。
このボタンの挙動を再割り当てする手法がこちらのサイトで紹介されています。Chromecast用のButton Mapperのように全部を自由に変更できるわけじゃないのですが、NetflixとDAZNといったボタンは、個別のapkをサイドロードする事で起動させるアプリを入れ替えることが出来るようです(Amazon Prime VideoとMusicは変更不可)。
脱獄せずにボタンをリマップ出来るようなので、4K Max版が到着したのでやってみた。以下の手順で変更をすることが可能です。2022年03月以降やり方が変わっていたので修正しました。以下はDAZNの場合の方法です。macOSから操作しています。(adbLinkを使用しています)
- DAZNとNetflixの2つのボタンがあるリモコンを今回使ってます。
- 予め、Fire TV StickのDAZNアプリをアンインストールしておく
- DAZNボタン用のAPKをデスクトップにダウンロードしておく
- adbLinkを起動して、Fire TV StickのIPアドレスをAd Hoc IPに入力してConnectをクリック
- adbLinkのConsoleをクリックする
- ターミナルが起動するので、以下のコマンドを実行する(ユーザ名は置き換えが必要)
1adb install -i com.amazon.venezia /Users/ユーザ名/Desktop/remapdazn.apk - Successと出れば成功。
- アプリからRemapper for DAZNを起動する
- ボタンをなんのアプリに割り当てるか?聞いてくるので、今回はCX File Explorerを割り当ててみました。
- すると、DAZNボタンをクリックすると割り当てたCX File Explorerが起動するようになる。但し、DAZNはアプリが使えなくなります。
Prime VideoとAmazon Musicボタンはカスタマイズ出来ないので、DAZNやNetflixを使っていない人は挑戦してみても良いかもしれない(あくまでも自己責任ですが)。
※リモコンファームウェアのアプデ等で機能しなくなった場合には、Remapperをアンインストールしてから、再度1からやり直すと再びマッピングが出来るようになります。
※別のアプリに再割当てしたい場合は、設定→アプリ→Remapper for DAZNを開き、データを消去の後、再度Remapper for DAZNを起動すれば割当画面が出てきます。
※Fire OS 7.6.2.4にてこの手法が封じられてしまったようです。使いたい人はアプデしないようにしましょう。
図:adbLinkで操作します
図:Terminalからインストール
図:ボタンのマッピング中の様子
Key Mapperを利用する方法
前述のアプリボタンを置き換える方法ではなく、Key MapperというAndroidアプリを使って、選択ボタン長押し時の挙動や、複数ボタン同時押しで実現する、順番に押す事で実現等高度なカスタマイズが可能になります。予め、BluetoothマウスをFire TV Stickにペアリングしておき、設定できるようにしておく必要があります。
尚この手法は、Fire TV Stick 4K Maxや第三世代では使えますが、古い第二世代では使えないテクニックです。
- Key MapperをAPK Downloaderを使ってGoogle Playからダウンロードしておく
- こちらのサイトからAccessibility Managerをダウンロードしておく
- 1.と2.をFire TV Stickに送り込んでおき、2つをインストールする(Send Files to TVアプリがオススメ)
- Accessibility Managerを起動して、右上のAccessibility Serviceのトグルをオンにして、Key Mapperにチェックを入れる。最期にSaveをクリックする。
図:Accessibility Managerの設定の様子 - Key Mapperを起動して進めると、The app will work but some things might need fixing depending on what you're doingと出るけれど、とりあえず、無視して進める。但し、バッテリー最適化がされてる項目は、オンのままだと動作が安定しないことがあるので、ターミナルからADBコマンドにて、無効化することで安定します。
1adb shell dumpsys deviceidle whitelist +io.github.sds100.keymapper
図:改善すべき項目が出てくる - アプリの+ボタンをクリックする
- Trigger and Actionsにて、下のRecord Triggerをクリックする(今回は真ん中の選択ボタンを押してみました)
- DPAD Centerというのが登録されるので、「︙」をクリック、字が薄くて見にくいですが、右のLong Pressを選択して、Saveをクリック。これで2回押しで作動するようにしました(Double Pressだと動きはするものの、選択というアクションが動かなくなるので基本使わない)Do not ovreride default actionにチェックが入っていないと、もともとのボタンの機能が失われますので、それを防ぎたい場合には、チェックを入れておくこと。2回押しなどの設定をした場合は要チェック(でないと、他のアプリの起動や選択といった動作が出来なくなります)
図:ダブルクリックで発火するようにする - 次にAdd Actionをクリックする
- アプリや、ショートカット、キーコードなど膨大なアクションが用意されています。今回は素直にAPPの中の特定のアプリの起動をさせる為に、CXファイルエクスプローラを割り当ててみました(要マウス操作)。自分はscrcpyで遠隔操作で設定しています。
図:アプリを選択するのにマウスが必要 - 右下のSAVEをクリックして保存する
- 試しに、セットした選択ボタンを2回連続で実行すると、ちょっとだけタイムラグがありますが、無事にセットしておいたアプリが起動するようになりました。
- 割り当てた項目は、5.の画面にて設定しておいた項目を長押しすると、どの画面にいてもダイレクトにアプリが起動するようになりました。
ただ、設定次第ではオカシナ設定をすると(例えば2回クリック設定などにする)、もともと持っていた「選択する」という機能が失われたりするので詰む可能性があります(マウスで操作はできるのでそちらが使えるならば問題ないですが)。
※また、一部の機能はadb shellにて権限付与しないと動作しないものもあります(スクショ取るなど)。ただこれらは、scrcpy等で自分は行ってるので、このアプリでやらせる必要はないかなと思っています(不便なので)。
さらなるミラーリング機能
素の状態では、Miracastにだけ対応しています。その為対応デバイスでないとミラーリングが出来ない。例えば、macOSやiOSデバイスはこのままではミラーリングが出来ません。そこで導入するのがAirReceiverです。有料アプリなのですが、300円程度である点と、それを補ってあまりある利便性をもたらしてくれるので、買って損はありません。なぜか、SMB対応もしてたりする。
導入することで、Miracast以外のChromecastおよびAirPlay、DLNAに対応しますので、macOSやiOSデバイスのミラーリングにも対応。また、Googleスライドのプレゼン再生先としてもFireTV Stickが出てくるようになるので(本来はChromecastでないと再生できない)、スマフォ片手にプレゼン(手元はスピーカーノート表示になるよ)、仕事での利用が可能になります。FireタブレットですらTVに映せるようになります。
※この他AirSenderと合わせるとサブディスプレイ表示になったり、字幕ファイル読み込み対応、DLNA対応もしています。素晴らしい。
※Fire TV Stickに動画アプリを入れて操作するよりも、スマフォにアプリを入れてミラーリングのほうが付属のリモコンで操作するよりも遥かに楽なので、個人的にはこちらをオススメします。
初期設定せずとも使えますが、以下の手順で初期設定に入れます。
- 設定に入る
- アプリケーションの一覧を開く
- Air Receiverを選んで起動する
- Device Nameがミラーリング先に出てくる名前。AFTT-1といった表記がデフォルトになっています。
- 他にもいろいろオプションがありますが、お好みでONにしておくと良いでしょう。
- 普段は自動でバックグラウンドで動いてるので、意識して起動する必要はありません。
試しにAndroidからBubbleUPnPにて、スマフォ内の動画をDLNAにて、レンダラー先をFireTV Stickにしてみました。バッチリ再生できましたよ。ただFLVなどの形式は未対応であったりするので、MP4形式に事前にエンコードしておくと良いでしょう。スマフォ内動画の場合、LibraryではLocal and Cloudを選び、SDカードなどで掘り進んでタップすれば、Fire TV Stick側で再生がされます。
※Kodi自身がAirPlayのミラーリング先になれたりするので、手持ちのスマフォがiOSならばKodiにミラーリングという手もいい方法です。
図:DLNAはパフォーマンスが良い選択肢です。
図:Googleスライドもキャスト可能になります。
図:Chromeからのキャストも可能
図:Google Play Movieのキャストももちろん可能
図:音だけ飛ばす事も可能
DLNAクライアント機能
前項にあるようにAirReceiver自体、スマフォから画面を飛ばす場合のDLNAレシーバにもなるのですが、一方で逆にこのアプリ自体から別のDLNAサーバに対して、自身に向けて再生するクライアント機能も持ち合わせています。
自分の家では、Asus TUF-AX3000がDLNAサーバも担っているのですが、見事にファイルサーバ内の動画ファイルを直接AirReceiverで再生する事ができました。プレーヤー表示もされるので音量なども操作可能。操作方法は
- AirReceiverアプリを開く
- DLNA DMPをクリック
- 開きたいDLNAサーバを選択する
- DLNAサーバ側で公開してるフォルダが出てくる。Browse Foldersをクリック
- さらにフォルダが出てくるので掘り進んで、動画ファイルを選ぶ
- 再生が始まる
といった具合。DLNAサーバ意外にもSMB接続機能もあるので、直接NASに入って再生までできちゃいます。
図:大昔にVHSからMP4にしておいた動画を再生中
KODIでメディアサーバ構築
インストール作業
このアプリはFireTV Stick対応ではないので、未対応アプリを追加する手法で追加が必要です。前述のCX File Explorerを入れておくと導入が楽になるでしょう。アプリ本体のAPKファイルは以下の手順でダウンロードが可能です。
- こちらの配布サイトを開く
- 下のほうにある「Android」のアイコンをクリック
- ARMV7A(32bit)をクリックしてダウンロードします。
- 前項にある未対応アプリの導入手順で、APKファイルをFire TV Stickにインストールする
- ホームボタン長押し⇒アプリにて開くとKodiがインストールされているのを発見できます。
- デフォルトでは英語UIなので、歯車アイコンをクリック⇒Interface Settings⇒Skin⇒Fontを開きArial basedに変更する
- 同じ設定内のRegionalのLanguageはJapaneseに変更する
- インターフェース設定にある地域⇒文字セット⇒Japansese(Shift-JIS)に変更します。これでUIが日本語化されます。
- 後は自由にファイルソースのディレクトリを選択し追加してゆけば、Kodi上で対応してる形式ならば全て再生が可能になるはずです
単独で使用する
macOSやAndroidではすでにおなじみのメディアサーバー機能。NAS上にあるありとあらゆるメディアを再生できるだけでなく、単独でも各種動画サービス対応や、写真のスライドショー、音楽の再生などすべてをこなす万能アプリケーションです。FireTV Stickなどが出る前までは、PCにこれをいれて、家庭内メディアサーバとして構築していた人も多いでしょう。
そこで使われていたKodiと呼ばれるメディアサーバをFireTV Stickに導入する事で、FireTV StickでNAS上のあらゆるメディアの再生に対応させる事が可能になります。驚くべきことはISOファイルのストリーミング再生にも対応しているので、手持ちのDVDを引っこ抜いて入れておけば、ディスクレスでDVDをNAS経由で見られるシアターに早変わりという点です。もちろん単独でミラーリングとしてAirPlayやDLNAに対応していたりします(Miracastに未対応なので、Androidな自分はミラーリングとしてはAirReceiverを使ってますが)。
導入後にアプリケーション一覧から起動して、動画ソース(SMB経由やUPnP経由など)をしておきましょう。以下はSMBにてNASからISOファイルをストリーミング再生させる方法です。VLCやCX File Explorerの場合一旦ダウンロードしてからでないと再生出来ないのですが(Fire TV Stickはディスク容量が少ないのでこの方法はNG)、KODIは直接ISOファイルを再生できるのが大きな特徴です。
- メニューから右サイドパネルの「ビデオ」をクリック
- ビデオを追加をクリック
- ビデオソースを追加ダイアログでは、参照ボタンをクリック
- ネットワーク上の場所を追加をクリック
- サーバー名をクリックし、NASのIPアドレスを入力する
- ユーザ名とパスワードを入力する(ログインの必要性がある場合)
- smb://192.168.50.1といったような登録がされるので、これを選んで、OKをクリックするとNASに入れる
- 今回はISOファイルが入ってるフォルダを開いて、OKをクリックする
- これで、次回以降はこのフォルダに直接入れる。
- ISOファイルが列挙されてるのでクリックすると再生が開始される
- 字幕の設定や音声切り替えなどはDVDメニューなどからも出来ますが、再生画面右下の歯車ボタンからも出来ます(音声切り替えは、オーディオストリームをトグルからjpnを選ぶと日本語になります)
- 🏠のマークのアイコンをクリックするとDVDメニュー表示となります(でないと、他の動画チャプターからの連続再生になってしまい手間)
但し、ISOファイルは通常の映画だと1本、7GB程度あり通信速度の遅いWiFi経由だとストリーミングが難しいケースがあるので、その場合はFire TV Stickを有線接続しましょう。
※NASのソースを追加する際に、IPアドレスの入力後に共有フォルダや参照をクリックするとうまく設定でいないので要注意。IPを入れて、ユーザ名とパスワード、ソースのタイトル名だけでオッケーです。
図:ARMがCPUなので注意すること
専用リモコンアプリを使う
KodiはAndroid/iOS向けにリモコンアプリが提供されています。AndroidではKoreと検索すると出てきます。あらかじめKodi側に設定を加えておくと利用可能になりますが、ちょっと癖があるため注意が必要です。
- Kodiの設定=>サービスを開く
- コントロールを開く
- ユーザ名kodiのまま、パスワードに適当に入力する
- HTTPを介したリモートコントロールを許可をオンにする
- アプリケーションコントロールの2つのチェックをオンにする
図:Kodi側の設定箇所
この状態でKodi側の設定はオッケーです。次にリモコンアプリ側を設定します。
- Koreを起動する
- kodiをサーチ開始するので行う。この時Fire TV Stickと同じLAN内にいる必要がある。
- ところがきちんと設定していても見つからないと出る場合があるのでその時はそのまま次に進む。出てきた場合は、タップして選択。
- 次に進むと、Fire TV StickのIPアドレス、ポート番号(8080)、ユーザID/PWを入力して次に進むと見つかります。
- これで接続できて、KodiをAndroidスマフォ側から色々と操作が可能です。
リモコンアプリを積極的に使う理由は無いのですが、WiFiを介して操作が可能になり、字幕や音声切り替えなどなどほとんどの操作を行えます。ちょっと操作感は癖があるので慣れが必要です。
図:kodiが見つかった場合
音楽プレーヤとして使う
個人的にはスマフォではONKYO HF Playerを使っているのですが、自宅でFire TV Stickでとなると、ネットワークドライブなども探索出来るKodiのほうが便利だったりします。普通にソースとしてNAS等を指定すると自動的にスキャニングして、アルバム別や曲の一覧、タグを読み取って整理してくれます。
再生中はメニューボタンを押せばプレイ中画面と操作するバーが出てきます。更に歌詞サーバに接続すれば、歌詞が再生に合わせて出てきたりもしますので、自宅でカラオケの練習などにも活用出来ます(この当たりは、ONKYOのプレーヤでも可能ですね)
作業用BGMとしてFire TV Stickをジュークボックス代わりに使うのは最適な方法です。
図:カバー画像も入れておくと出てくる
図:再生中の様子
図:歌詞を表示させてみた
IPTVを見る
地上波ではなく、インターネットでテレビ配信してるCHが世界でいくつもリリースされています。それらの世界で配信されてるテレビをIPTVと呼びますが、これをFire TV Stickで閲覧する事が可能です。
利用するアプリはAPKで追加が必要ですが主に利用されているのは
- Kodi + PVR IPTV Simple Client
- OTT Navigator 1.6.5.5(現在のFire TV Stickは1.6.5.5までしか対応していない) - Google Playでは最新版が配信されているけれど、これは使えません。
テレビのチャンネルはm3u形式のプレイリストで配信されていることが多く、これを読み込ませる事で世界で配信されてるIPTVでのチャンネルをFire TV Stickで見ることが可能です。Kodiで見たい場合には以下の手順でアドオンを追加し、設定をする事で可能です(個人的には余計なアプリはあまり入れたくないのでKodiがオススメ)
- Kodiを起動したら、左サイドバーのアドオンをクリック
- リポジトリからインストールを選択
- PVRクライアントを選択
- PVR IPTV Simple Clientを選ぶ
- インストールをクリック(Myアドオンに登録される)
- インストールが完了したら、そのアドオンの「設定」をクリックする
- 一般のロケーションはLocal PathにするかRemote PathならばURLを入れることになります
- Fire TV Stickにm3uファイルを入れておいてそれを指定する場合はLocal Pathを選択し、M3U playlist pathにて、エクスターナルストレージを選択すれば、Fire TV Stick内のm3uを指定可能
- OKをクリックして閉じる
- Kodiのホーム画面に戻る
- 左サイドバーのテレビをクリックする。
- プレイリストが読み込まれて現在配信されてるIPTVの一覧が出てくる。ガイドやチャンネルグループから選択すればバッファが始まり再生される
図:アドオンをインストールする必要がある
図:プレイリストを読み込ませる画面
インターネットラジオを聴く
インターネットラジオを聴くアプリは、Amazon AppStoreでも多数リリースされています。有名所では、TuneIn RadioやSoma fm。他にもBack tok 80'sといったような特化したものもありますが、個人的には世界中で配信されてるラジオを聞きたいとおもったら、古くから存在する「SHOUTcast」。だいぶ昔からお世話になっています。
こちらはアプリがリリースされていないのですが、これもKodiのアドオンで対応可能。
- Kodiを起動したら、左サイドバーのアドオンをクリック
- リポジトリからインストールを選択
- ミュージックアドオンを選択
- SHOUTcastを選択する
- インストールをクリック(Myアドオンに登録される)
- Kodiのホーム画面に戻って、アドオンを開く
- SHOUTcastが登録されているので、それを開く
- ジャンルや検索で好きなチャンネルを開くと再生されます(バックグラウンド再生です)
図:アドオンのインストールが必要
図:放送局の選択画面
DLNAサーバとして使用する
Fire TV Stickの1アプリとして動画再生をするクライアントだけではなく、自身がファイルサーバなどに格納されているメディアファイル類を、手持ちのスマフォなどに配信するDLNAサーバにKodiはなることが可能です。Fire TV Stickから逆に動画を配信させるので、予め準備が必要です。メディアソースとしてビデオ等にファイルサーバなどのソースを追加しておきましょう。
- Kodiを開く
- 左上の歯車をクリックする
- サービスを開く
- UPnP/DLNAを開く
- UPnPのサポートを有効にするのチェックを有効化する
- Myライブラリの共有を有効化する
- UPnPを経由したリモートコントロールを許可するを有効化する
これで、DLNAサーバとしてKodiというサーバが見えるようになっているはずです。
一方クライアント側であるスマフォ側では、今回はAndroidのBubbleUPnPアプリを使ってみます。DLNA対応のクライアントがあればどのデバイスからもアクセスできるはず
- Libraryのところにある黄色いフォルダのボタンをクリックして、select libraryにてKodiを選択する
- Kodiで配信されてるリストが出てくる。Video Libraryを開いてみます。
- Kodiで予め追加しておいたビデオのソースが出てくる
- ファイルを選択すると、何で再生するか?が出てくるので、今回はVLCを選んで再生する
BubbleUPnPはプレイヤーではないので、別途VLCなどのプレイヤーが必要です。
このKodiを使ってのDLNA配信はISOも配信ができるため、今回の手法でダウンロードすることなくストリーミングでISOファイルを、手持ちのスマフォで再生出来てしまうので非常に便利です。もちろん字幕や音声の切り替えもスマフォ上で普通に行なえます。
※時々、Kodiで再生できないDVDがありますが、これはKodiのデフォルトのリージョンコードが海外になってたりするため。日本は2がリージョンコードになります。設定 -> プレイヤー -> ディスク -> DVDプレイヤーのリージョンを強制的に指定で、2を指定すれば再生可能です。
図:UPnPをオンにする
図:DVDのリージョンコードを指定
図:スマフォ上でKodi経由でVLCにてISOファイルを再生
TVerを見る
TVerアドオンというものが開発されており、これをZIPからアドオンで導入します。マイアドオン=>ビデオの中にTVerがいるのでこれを選択し起動すると、シンプルなKodiの選択画面。週や放送局系を選択すると番組一覧が出てくる。
最近のアプリ系はごちゃごちゃしてて嫌いという人はこちらのアドオンを使うと良いかもしれません。
※このアドオンを使うにはKodi 19.x Matrix以上が必要になります。
図:シンプルな選択画面
図:曜日の検索
ファイルサーバと動画再生
FireTV Stickは大抵のファイル形式の再生に対応していますが、マニアックな形式やFLVといった形式には未対応です。ただ単純にNAS上のファイルを再生するというだけならば、KodiではなくVLC for Fireをインストールすれば、かなりのファイルフォーマットをこれ一本で再生対応させることが可能です。
VLCからブラウジングでローカルネットワーク上のファイルを選択し再生するだけでオッケーです。FLACやTSにも対応しているので、DVDからファイルを取り出しておいて再生も可能になりますね。現在はフォルダ単位での連続再生などにも対応しているので入れておきたいアプリの1つですね。ただし、音の再生が冒頭は崩れることが多いので、MX Playerもインストールしておくと良いです。
VLC for FireにてNASに入って連続再生するためには以下の手順で行う必要があります。
- 左サイドパネルの中の「ブラウジング」を開く
- 右側に移動して、「お気に入りにサーバーを追加」を開く
- 左上のFTPをSMBに変更し、ポート番号には445を入力
- ネットワーク共有名にはNASのIPアドレスを入れます。自分は192.168.1.6がNASなのでそれを入力
- サーバー名は適当に入力
- OKを押す。
- ブラウジングにサーバー名のフォルダが出てきたら、それを開く
- NASにパスワード設定をしていた場合には、ログインIDとパスワード入力画面が出てくるので、入力して入る。ID/PWは保存しておきましょう。
- あとは目的のフォルダまで行って再生するとそのフォルダ内にあるファイルがすべて再生対象になるので、自動で連続再生になります。
図:SMBとポート番号入力が肝です
adbLinkを使って接続
Fire TV StickはAndroidデバイスである為、ADB接続をしてコントロールする事が可能です。その接続をリモートのPCから簡単に行えるツールが「adbLink」です。Windows, macOS, Linuxとアプリが用意されております。
今回はmacOSで話を進めます。アプリケーションをインストールし起動しておきましょう。その前にまずFire TV Stick側をADB接続許可します。
- 設定に入る
- My Fire TVに入る
- 開発者オプションを開く
- ADBデバッグをオンにする
これでOK.つづいて、現在のFire TV StickのIPアドレスを調べます。
- 設定に入る
- バージョン情報を開く
- ネットワークを選択
- 右側にIPアドレスが表示されているので控えておく
これでOK。次はadbLink側の設定をします。
- adbLinkを起動する
- Ad Hock IPにFire TV StickのIPアドレスを入れる
- Connectをクリックする
- 無事に接続できれば、Connectinon StatusにUnauthorizedが表示される
- Fire TV Stick側で確認画面が出るので「このコンピューターを常に許可」をチェック入れてOKを実行
- 再度、Connectをクリックする
- 無事に接続できれば、Connection StatusにIP Connectionが表示される
- あとは、各種ボタンをクリックすれば、スクショを撮ったりAPKファイルをインストールがPC側からできるようになります。
特に、以前は使えたスクリーンショットイージーでの、オーバーレイアイコンが使えなくなっていて、スクショが取れなくなっていたのですが、この手法であればPC側からスクリーンショットを取れるので便利です。
図:無事にFire TV Stickと接続出来た
図:APKをダイレクトにインストール出来たりする
Fire TV StickをPCから遠隔操作する
adbコマンドを利用して、apkのアップやスクショ取るだけでなく、Fire TV StickをPCからリモート操作も可能のようです。scrsndcpy(Windows用)やscrcpy(マルチプラットフォーム)を使っての手軽な接続方法も可能です。後者は環境整備(adbコマンド類)がちょっと大変なので、Windowsマシンからテストしてみたいと思います。
これができるようになると、Fire TV Stickの操縦だけでなくその画面をPC側で録画したりも可能になるので、操作説明もしやすくなります。今回は、単純に画面だけを操作するscrcpy.exeを使ってみたいと思います。Fire TV Stick側にアプリとか入れる必要はないので、結構あっさり接続出来ました。
- 予め、Fire TV Stick側は開発者オプションからADBデバッグはオンにしておく
- 予め、Fire TV Stick側のIPアドレスを調べておく
- scrcpyをダウンロードして解凍しておく
- まずは、Powershellを起動して、3.を解凍したフォルダへと移動する。
- 以下のコマンドを打つと初回だけ接続エラーとなるが、Fire TV Stick側で接続を許可するか?の画面が出てるので、許可を与える(IPアドレスは書き換えて、ポート番号は5555固定です)
1.\adb.exe connect 192.168.50.17:5555 - 再度、上記のコマンドを打って、接続する
- 次に、以下のコマンドを打って、scrcpy.exeを起動するとFire TV Stickの画面がPC側に出てくる
1.\scrcpy.exe -m 1024 -b 2M
画面サイズ1024で、ビットレート2Mのオプション指定を加えています。初期のままだとかなり高解像度でビットレートが高すぎて、もたつく為。コマンドライン一覧はこちらに日本語で用意されています。 - キーボードやマウスで画面を操作する事が可能ですし、単体でも録画が可能になっています。ビットレートや解像度を調整し、お好みの環境を作りましょう。
- 複数のadb deviceがある場合には以下のようにscrcpyで接続させます。
1.\scrcpy.exe -s IPアドレス:ポート番号 -m 1024 -b 2M
音声をもってくる場合は、sndcpy.exeを別途用意する必要があるようです。sndscrcpyは試してみたのですが、デバイスリストに出てこず・・・
ちなみに、macOSで利用する場合には、ターミナルからhomebrewを通じてインストールして、同じようにadbコマンドで接続してから、scrcpyを実行すれば操作が可能。Enterキーが決定ボタン。Command+Backspaceで戻るボタンになります。
1 2 3 4 |
brew install scrcpy adb connect 192.168.50.17:5555 scrcpy -m 1024 -b 2M |
※最新のFire OS 7がAndroid9ベースであるため、sndcpyの要件であるAndroid10を満たしていない為、音声のミラーは出来ないっぽいです。
※次期Fire OS 8はAndroid10/11ベースとなるため、sndcpyにて音の転送も出来るのではないかと期待。
図:無事にFire TV Stickの画面を持ってこれました
図:macOSからも操作が可能です
動画キャプチャーをする
Fire TV Stickの操作の様子をキャプチャしたいというニッチな要望が時々あります。これは操作の方法であったり、手順などを残すのに、スマフォのカメラで直接撮影はスマートではないのと、モニタにモアレが生じて綺麗ではないため。そこで利用するのが、スクリーンキャプチャアプリです。APKでアプリを導入出来るようにしておく必要があります。
- APK Downloaderにて、Lollipop Screen RecorderのAPKを入手しておく
- ダウンロードしたファイルをNASなどに保存しておく
- Fire TV Stick側からCX File Explorerで2.のファイルをダウンロードし、開く
- インストールを実行
- マウスを接続し、Start Recordingをクリック
- あとは色々と操作をして、最後にもう一度Screen Recorderを開いて、Stop Recordingをクリック
- キャプチャした内容が一覧で出てるので、共有アイコンをクリックして、NASなどに保存する
こんな感じで、綺麗にキャプチャ出来ました。Fire TV Stickはディスク容量が少ないので、NASに退避させたら録画ファイルは消すようにしましょう。
動画:実際にキャプチャしてみた動画
レトロゲーム機にする
Fire TV Stick用にいくつかゲームアプリもリリースされていますが、その中で「RetroArch」はマルチエミュレータとしてリリースされています。このエミュレータの特徴は多種多様なレトロコンピュータのエミュレータであり、X68000やPC9801といった古のコンピュータからゲーム専用機といったものに対応しており、4K Maxクラスであれば大抵のものが動作するのではないかと思います。
インストール後は、Fire TV Stickのリモコンでゲームは操作が可能ですが、Bluetooth接続のゲームコントローラを使ったほうがやりやすいでしょう。特にインストール後にコントローラは自動で認識するのでキーアサイン等の変更は不要ですが、エミュレータ毎やROM毎にキーアサインの変更も行えます。
但し
- Fire TV Stick内のフォルダにしかアクセス出来ないのでゲーム類は予め入れておく必要がある
- ゲームコントローラでメニュー操作は出来るが、デフォルトではゲームを終わらすなどのメニュー表示は、Fire TV Stickの▶IIマークのボタンを押すことでクイックメニューから操作することになる。
- どこでもセーブやどこでもロードについても別途キーアサイン設定が必要。
- 特定のエミュレータの場合、BIOS等のファイルも指定のフォルダ内に予め配置しておく必要がある。
- PS5コントローラの場合、十字キーの右上にあるクリエイトボタンを押すと主導権がPS5コントローラになり操作可能になります。
故に最初はゲームよりアプリの操作に慣れないと、あたふたする可能性があります。
図:この画面でないとゲーム終了出来ません
図:PCSX ReARMedの事例
GeForce Nowを利用する
ブラウザ上等で動作するハイスペックゲームをロースペック環境でも楽しめるサービスであるGeForece Now。Chromebookのエントリーでも紹介しましたが、Fire TV Stickでも利用する事が可能です。Androidアプリが出ているので、APK Downloaderやこちらからダウンロードして、インストール。アカウントを作成してログインします。フリープランもありますので、無償でも1時間程度は利用可能です。
詳細や設定方法は、Chromebookのエントリーを御覧ください。GeForce Nowは、SteamやEpic Gamesの一部のゲームに対応していて順次対応ゲームが追加されているので、将来はより多くのゲームが動くのではないかと思います。ログイン手順は
- アプリを起動
- PINコードが画面に出るので、それを元にログインURLが表示されるので、PCにてgeforcenow.com/loginにアクセス
- 2.のPINコードを入力
- ログインすると、認証コードが自分のメールに届く
- 5.の認証コードを入力
- 継続するをクリック
- Fire TV Stick側がログインされる
Youtubeのアカウントリンクと同じ方式ですね。
図:アプリの様子
図:PC側でログイン認証するとFire TV Stickで使える
リモコンをマウス化させる
インストール
Fire TV Stickでアプリをインストールしても、例えばブラウザ系などはSilk以外は基本マウスが必要です。リモコンだけだとどうしてもクリックが出来ず操作できないシーンというのが出てきます。そういった場合通常は、Bluetoothマウスをペアリングさせてマウス操作をする事になるのですが、そこまで利用頻度が無い、そもそもBTマウスを持っていない場合、新たに購入するというのはなかなか面倒です。
そこで利用するのが通常のFire TV Stickをマウス化させてこれでマウス操作を実現するアプリがあります。これを導入する事によって、BTマウスが無くても操作が可能になります。事前にADBデバッグを有効化しておく必要があります。
- firesticklabからMouse Toggle for Fire TVをダウンロードする
- Fire TV Stickに1.を送り込んでおき、インストールする
- アプリを起動する
- USBデバッグを許可しますか?と問われるので、このコンピュータを常に許可にチェックを入れて、OKを押す
- 設定画面が出ますが特に何も設定は行いません
さて使い方ですが、マウスが必要なアプリを起動して、▶IIの再生ボタンを2回押せばマウスが出てきて、リモコンの方向キーで移動、真ん中を押せばクリックになります。他の操作として
- 早送りで「下にスクロール」
- メニューボタンで「上にスクロール」
という設定が備わっています。それほど使わない場合にはこれで十分なのではないでしょうか?戻るボタンを押すとマウス化解除されますが、カーソルはしばらくすると消えます。
図:このようにマウスが出てくる
ADBが封じられてしまった場合
OSのアプデによって、ADBが封じられるということが報告されています(2024年2月以降)。この場合、Mouse Toggleが動かなくなってしまっています。しかし、これは内部のADBが封じられてるだけで外部からのADB操作は可能なので、以下の作業をすると起動するようになります。但し、毎回手動で起動をする必要があるため、再起動すると解けてしまいます。
※Fire OS 8用は別なので要注意。
- adb connectで接続する
- adb shellを起動する
- 以下のコマンドを実行する
123cd /data/local/tmp/.mousetoggle./nmouseg stop./nmouseg start - adb disconnectで解除する
アプリの表示が潰れる場合の対処法
Fire TV Stickに対応していない、特に縦表示専用アプリの場合、Fire TV Stickで表示されると縦に潰れた表示になります。scrcpyで接続して表示させてる場合はきちんと縦表示になってるのですが、これを直したい場合に以下の作業で表示を正すことが可能です。
- 画面回転制御というアプリをGoogle PlayからAPK Downloaderでダウンロード
- Fire TV Stickに送り込んでインストール
- このままだと使えないので、ターミナルを起動しadb connectでFire TV Stickに接続する
12//IPアドレスで接続する場合adb connect 192.168.50.1 - 接続したら、オーバーレイ許可をさせる為に以下のコマンドを実行
1adb shell pm grant net.mm2d.android.orientationfaker android.permission.SYSTEM_ALERT_WINDOW
これを行わないと、Fire TV Stick上では設定が出来ないので使えない。 - 画面回転制御アプリを起動する
- 「横という項目」があるのでこれをクリックする
- 縦に潰れていたアプリを再度起動して、正しい表示になっていればオッケー。
自分の場合、Onkyo HF Playerが縦に潰れていたので、これをインストールする事で、正しく横表示になって操作が出来るようになりました。
図:設定画面
図:縦のみアプリも横表示に対応する
ニコニコ動画を見たい
Fire TV Stickに昔はあったニコニコ動画の公式アプリ。今は経営難で撤退してしまった為に、ニコニコ動画の公式アプリが存在しません。Google Playにはあるのですが、非常に利便性が悪く使えたものじゃない。多くの紹介サイトでSilk Browserを紹介されていますが、いちいちブラウザ起動⇒サイト開くという2ターンが手間で手間で仕方ない。
ということで使うのが、非公式プレイヤーであるニコブラウザ。殆どをリモコンで操作可能ですが、一部だけマウスが必要なので、前述のMouse Toggleを入れておくと良いでしょう。また、ピクチャーインピクチャー対応なのですが、これ結構鬱陶しいので自分はオフにしています。APK Downloaderからダウンロードして、インストールしログインが必要なので予めアカウントを作っておきましょう。
多くの非公式ブラウザが終焉を迎えていたり、使えても使い勝手が非常に悪かったりする中、一番まともなアプリと言えます。これで、Fire TV Stickの泣き所だったニコニコ動画もFire TV Stickで十分活用が可能になります。
図:シンプルな画面でリモコン操作が可能
図:もちろんシークも可能
図:Youtubeにはない逸品な動画も残ってる
シンプルなランチャーにする
Fire TV Stickのデフォルト画面のランチャーは、Amazon Prime Videoやら自分のアプリやら、何よりも余計な広告が上部にあり、人によっては非常に煩い画面になっています。これを極めてシンプルなランチャーにする事で日々の操作が捗るようになるかもしれません。以下の手順でWolf Launcher for Fire TVを入れることで、それが可能になります。
- firesticktricks.com/wolfからAPKをダウンロードする
- ダウンロードした、APKファイルをSend to FileなどのアプリでFire TV Stickに送り込み、インストールを行う
- アプリからインストールしたランチャーを起動するとWolf Launcherの画面になる
- 元のFire TV Stickのランチャーに戻す時は、下の方にあるヒヨコみたいなパネルをクリックすると元に戻る
独自ランチャーなので、壁紙を指定したり、ADBを利用してウィジェットを追加といった事も可能になっています。他のランチャーも入れられるかもしれませんが、スマフォと違ってあまり馴染まないものが多いのでランチャーは本当にシンプルイズベストだと思います。
ただし、完全に切り替えるには、TDUK FireOS Update BlockerおよびTDUK Launcher Managerを導入してアプデ阻止とランチャー完全変更が必要です。
図:パネルのみのシンプルな画面になった
日本語入力環境を交換する
Fire TV Stick標準の日本語入力環境は、リモコンで操作することを前提に作られた全面表示で文字を選択するタイプのものです。しかし、キーボードを接続して操作する場合、このUIは非常に使いにくいです。そこでFire TV Stickに日本語入力アプリを追加して置き換えてみましょう。ただし、Androidで標準のGoogle日本語入力やGboardは使えないので、今回はオープンソース版のMozc for Androidを利用します。以下の手順でインストールが必要です。
※インストールはADBコマンドが必要です。
※ホーム画面やAmazon Prime, Youtubeアプリでは旧来の標準の日本語入力になるので、使えません。
- 予めこちらからapkをダウンロードしてNASなどに入れておく
- ターミナルを起動して、以下のコマンドを入力。改変前のIMEのリストの状態を調べておきます。
1adb shell ime list -s
この段階ではまだ、標準のFire TV用日本語入力である「com.amazon.tv.ime/.FireTVIME」とだけが表示されてる筈
1com.amazon.tv.ime/.FireTVIME - CX File Explorerなどを使ってNASから1.のapkをインストールする。このままではまだ利用できません。
図:Mozcのインストール画面 - 次に以下のコマンドを実行して、Mozcの設定値を見つけます。
1adb shell ime list -a
すると、以下のような結果が帰ってきて、FireTVIME以外にもMozcに関する設定が見えるはずです。
1234567891011121314151617181920212223242526//FireTV IMEの設定値com.amazon.tv.ime/.FireTVIME:mId=com.amazon.tv.ime/.FireTVIME mSettingsActivityName=nullmIsDefaultResId=0x0Service:priority=0 preferredOrder=0 match=0x108000 specificIndex=-1 isDefault=falseServiceInfo:name=com.amazon.tv.ime.FireTVIMEpackageName=com.amazon.tv.imeenabled=true exported=true processName=com.amazon.tv.imepermission=android.permission.BIND_INPUT_METHODflags=0x0//Mozcの設定値org.mozc.android.inputmethod.japanese/.MozcService:mId=org.mozc.android.inputmethod.japanese/.MozcService mSettingsActivityName=org.mozc.android.inputmethod.japanese.preference.MozcProxyPreferenceActivitymIsDefaultResId=0x7f080000Service:priority=0 preferredOrder=0 match=0x108000 specificIndex=-1 isDefault=falseServiceInfo:name=org.mozc.android.inputmethod.japanese.MozcServicepackageName=org.mozc.android.inputmethod.japaneselabelRes=0x7f060001 nonLocalizedLabel=null icon=0x0 banner=0x0enabled=true exported=true processName=org.mozc.android.inputmethod.japanesepermission=android.permission.BIND_INPUT_METHODflags=0x0
図:Mozcの設定が見える - 前述の値のうち、「org.mozc.android.inputmethod.japanese/.MozcService」が必要な部分なので控えておく
- 以下のコマンドを実行して、Mozcを使えるように登録する
1adb shell ime set org.mozc.android.inputmethod.japanese/.MozcService
すると、以下のような結果が返ってくるので、これで成功です。
1Input method org.mozc.android.inputmethod.japanese/.MozcService selected - 確認のために以下のコマンドを再度実行して、登録されてるIMEのリストを確認します。
1adb shell ime list -s
すると、2つ登録されてるのがわかります。
12com.amazon.tv.ime/.FireTVIMEorg.mozc.android.inputmethod.japanese/.MozcService - アプリ一覧から、Mozc for Androidを起動して色々自分なりの設定をしてあげます。 自分の場合ハードウェアキーボードの配列を日本語109A配列に変更しておきました。(実際はそんなにキーの無いAnker A7726というBTキーボードですが。
図:Mozcのセットアップ画面
図:ハードウェアキーボードレイアウト変更 - CX File Explorerを起動して検索を出してみる
- 日本語入力オンオフは自分の場合、Capslockキーを叩くだけでオンオフになりました。
- すると、これまでのようなフルスクリーンの仮想キーボードではなくPCのような入力と変換候補が出てくるようになる。
図:日本語入力で候補の出てくるお馴染みのスタイルに
図:公式アプリ以外で活用できる
図:旧式のインプット画面はこちら
アニメーションをオフにしてパフォーマンス向上
Androidの開発者オプションに存在してる各種アニメーション効果をオフにする設定は、Fire TV Stickの開発者オプション上には存在していません。しかし、ADBを使うことでその設定を変更し、体感速度のアップに繋げる事が可能です。
ターミナルから以下のコマンドを起動する事でセット可能です。
1 2 3 4 5 6 7 |
adb shell settings put system transition_animation_scale 0.0 settings put system window_animation_scale 0.0 settings put system animator_duration_scale 0.5 |
adb shell settings …と続けて入れて実行することで、アニメーション効果がオフになります。
色々無効化してパフォーマンス向上
前述のADBコマンド以外にも、例えばスクリーンセーバーをオフにしたり、スリープ復帰時のプロファイル選択画面を無効化するなどして利便性向上を図る事が可能です。これらもターミナルから以下のコマンドを実行してセットする事が可能です。
1 2 3 4 5 |
//スクリーンセーバーを無効化 adb shell pm disable-user --user 0 com.amazon.ftv.screensaver //スリープ復帰時のプロファイル選択画面無効化 adb shell pm disable-user --user 0 com.amazon.ftv.profilepicker |
プライベートDNSを使う
Fire TV Stickには表向き、Android9から実装されているプライベートDNSに関しての設定する機能がありません。しかし、ADBを利用してコマンドを実行すると、プライベートDNS機能を有効化することが可能であり、これを行うことでAdGuard DNSやNextDNS、ControlIDを設定することが可能になります。アプリでこれらを実現するのではなく、DNSの設定だけで行えるので余計な負荷も掛かりません。
特にちびっこに見せたくないコンテンツのコントロールである「ペアレンタルコントロール」機能が、Fire TV Stickはあちこちに散らばってる(成人向けコンテンツや、商品購入制限、レーティングなど)に対して、NextDNSはこれらに加えてフィッシング対策なども備えているので便利です。ルーターレベルで入れてしまうと自分も制限受けてしまいますので、Fire TV Stickだけ制限といった場合効力を発揮します。
以下のコマンドを実行することでAdGuard DNSを有効化することが可能です。192.168.50.166の部分はFire TV StickのIPアドレスになりますので置き換えて実行します。この効力は特定のアプリだけでなくブラウザにも及びます。ただし、一部のアプリで不具合が出る可能性もあります。
このテクニックが使えるのはAndroid9相当のFire TV Stick 第3世代以降や4K Maxです(4KはAndroid 7.1なので未対応)。対応表はこちらにあります。プライベートDNSがきちんと有効的に動いてるかどうかはこちらのサイトにアクセスするとよくわかります。
1 2 3 4 5 6 7 |
adb connect 192.168.50.166 adb shell settings put global private_dns_mode hostname settings put global private_dns_specifier dns.adguard.com //controlidを使う場合には adb shell settings put global private_dns_specifier no-ads.freedns.controld.com |
無効化に戻す場合は以下のコマンド
1 2 3 |
adb connect 192.168.50.166 adb shell settings put global private_dns_mode off |
図:Private DNSでブロックされた割合
IMEの変換履歴をクリアする
Fire TV Stickにおけるソフトウェアキーボードの変換履歴ですが、次回以降も入力中に変換予測として過去の履歴が上がってくる仕組みになっています。しかし、この履歴を消したいと思っても表面的にはその機能はありません。この変換履歴を消したい場合には、ADB接続して、以下のコマンドを入力することでクリアすることが可能です。
192.168.50.166の部分はFire TV StickのIPアドレスになりますので置き換えて実行します。
1 2 |
adb connect 192.168.50.166 adb shell pm clear com.amazon.tv.ime |
図:過去の履歴候補をクリアできる
OSのアプデを阻止する
最近のFire OSのアプデは深いカスタマイズをさせまいと色々と穴を塞いでくるタイプのアップデートが多数あります。その結果代表的な例では、ボタンのカスタマイズで好きなアプリを起動する手法を封じてきたり、カスタムランチャーの導入などなど。これらを防ぐためにはOSの自動アプデを阻止する必要があります。
大した機能アップデートも無く、致命的なバグフィックスも無い状態であるならば、塞いでしまうのも一手。自動アプデを阻止する手法は以下の通りです。
- adb接続して、「adb shell pm clear com.amazon.device.software.ota」を実行しアプデファイルをクリアし、再起動する
- 自身の使ってるWiFiルータの管理画面に入る
- 以下の数種類のドメインへのアクセスをブロックする設定を入れる
12345d1s31zyz7dcc2d.cloudfront.netamzdigital-a.akamaihd.netamzdigitaldownloads.edgesuite.netsoftwareupdates.amazon.comupdates.amazon.com - アップデートを実行してみて、エラーになれば成功
ASUS TUF-AX3000の場合にはファイアウォール→URLフィルターで有効化してから、上記のURLを登録するだけ。ルータレベルで阻止してるのでFIre TV Stickが対策されてもアプデを阻止出来ます。
各々のルーターによってアクセスをブロックする手法は異なるため、それぞれ調べて設定をする必要があります。他にもOpenDNSを使って、自分用のプライベートDNSを作ってそこで阻止するといった手法もあります。他にもDNSのPrimaryとSecondaryを
1 2 |
primary : 104.155.220.58 secondary : 8.8.8.8 |
といった具合に変更しておくというのも効果があるようです。
※但し、副作用としてOSアプデしないとAmazon Prime Videoがアプデ要求してくる(アプデしないと映画見られない)といったこともバージョンによってはあるので注意。
図:AX3000でのURLフィルタの事例
通知をオフにする
Fire TV Stickにはアプリを追加したりすると様々な通知が表示されるようになります。その中でも鬱陶しいと評判のAmazon Musicの通知などは一度消してもまた翌日には来るという状態です。これら通知を通常オフにするには
- 歯車アイコンをクリック
- 環境設定=>通知の設定を開く
- 何も表示しないをオフにする
で、通知が来なくなるのですが、全て来なくなります。例えばADBを使ってAmazon Musicの通知のみ切りたい場合は以下のようなコマンドを実行します。
1 |
adb shell pm disable-user --user 0 com.amazon.device.sale.service |
また、こういったデフォルトで入ってるサービスを一括で停止する便利なアプリも存在し、「Firestick Debloat Tool v3」にてそれが可能です。よく考えて停止しなければなりませんが、これら通知を切ったりツールで停止させることで、Fire TV Stickの軽量化にも繋がります。
図:簡単にサービスを停止させることができる
スマフォの通知を表示させる
本当はスマフォからURLをFire TV Stick側に送り込んで、Fire TV Stick側で開いてウェブを開きたかったのですが、その過程で実現されたもので、スマフォに来る様々な通知を、Fire TV Stick側に送って表示させるという手法です。
- スマフォ側にはNotitications for Fire TVをインストールしておく
- Fire TV Stick側もAmazon AppStoreからNotifications for Fire TVをインストールしておく(ここでFire TV Stickは一旦再起動させておく)
- BTでペアリングではなく、WiFi経由で渡すので同じLAN内に両方が存在するようにする。
- Fire TV Stick側は受け専門なので特に何も設定はしなくても良い
- スマフォ側は開いたらセットアップ画面を出す。予め、Fire TV Stick側のIPアドレスを調べておく(今回は192.168.50.166)
- しばらく待ってると5.のIPアドレスが出てくるので、それにチェックを入れて、⇒をタップする
- Install Server Appという画面では、IPアドレスとともにInstalledと出ていればオッケー
- 接続できたので、これでスマフォ側に来た通知が全部記録されて、Fire TV Stick側で受け取られて表示される。スマフォ通知を見逃しません。
どのアプリの通知を表示するか?であったり、過去の通知が残ってるのでこれはこれで以上に便利。ただ、Fire TV Stick側は通知を表示するだけなので、開いてURLをSilkで開くといったことが出来ないのが残念。
試しにGMailの通知をPrime Videoを見てる最中に送ってみたら右下に表示されました。
図:スマフォ側設定画面
図:通知を送ってみた様子
キャッシュをクリアする
長い間、Fire TV Stickを利用していると時として、不明が不具合にぶつかるケースがあります。その場合アプリが保持してるキャッシュが悪さをしてるケースがあります。これらをクリアする事で、不具合が解消したりすることがあるのでまず試してみたいポイントです。ただし、アプリにとって必要なデータも消えて初期化されることもあるので注意が必要です。
アプリ単体のキャッシュをクリアする
アプリ単体で持ってるキャッシュだけをクリアします。
- 設定からアプリケーションを開く
- インストール済みアプリを管理を開く
- 対象のアプリまで移動したら、クリックする
- キャッシュを消去をクリックする
キャッシュがこれで0Bとなるので、特にストリーミングで一時的にキャッシュして再生してるアプリが、Fire TV Stickのストレージを圧迫していて不具合出してる場合には有効です。
図:こちらは1個ずつ消していく
ADBコマンドでシステムキャッシュをクリアする
ADBコマンドを使って、Fire TV Stick自体のキャッシュ系をまとめて消すコマンドです。アプリにとって必要な初期設定が飛ぶ可能性があるので最終手段ですが、以下の手順で実行します。
- ターミナルを起動してadb connectしておく
- 以下のコマンドを実行する
1adb shell pm trim-caches 10G - 再起動してみて様子を伺う
フルスクリーン広告をなんとかしたい
Fire TV 4K Max Gen2登場あたりからスリープ復帰時や電源を入れた際にトップ画面のAmazon Prime Videoの広告画面がフルスクリーンで勝手に再生されるという非常に迷惑な機能が搭載されました。海外のユーザからも大不評でうんざりしてるユーザが多数いるようです。
少しでもこの鬱陶しい機能をオフする手順をまとめてみました。
この手の機能はWindows10でもテレメトリ機能のオフで散々やってきたものですが、ユーザに取って一切メリットの無い機能なのでオフで問題ありません。
ビデオの自動再生をオフにする
- 設定に入って、環境設定を開きます。
- 注目コンテンツを開きます。
- ビデオの自動再生を許可およびオーディオの自動再生を許可を共にオフにします。
これでいきなり再生しはじめて爆音で音が出るといった迷惑な機能をオフにすることが可能です。
図:本当に迷惑な機能ですね
プライバシー設定の調整
- 設定に入って、環境設定を開きます。
- プライバシー設定を開きます。
- デバイス使用状況のデータをオフにします。
- アプリの使用状況データを収集をオフにします。
- パーソナライズド広告をオフにします。
図:テレメトリと呼ばれる情報収集機能をオフ
カスタムランチャーを利用する
Fire TV Stick標準のランチャーではなく、別のカスタムランチャーを利用するという手を使うことで、根本的に変えるという手法になります。前述ですでに紹介してるWolf Launcherを使うという手法もこの手段の1つになります。
ただし、Fire TV Stick 4K Max2からはadbで一部機能を停止するとブリックするという報告が上がってるため、ランチャー導入時に
- TDUK FireOS Update Blockerでブロック(4K Max 第2世代では使わないほうが良い)
- TDUK Launcher Managerでランチャー切り替え(こちらは対策が必要なので、以下の1.1.8以上が必要)
- Wolf Launcherを使う
という手順で行った場合、文鎮化する恐れがあるため、自己責任で挑戦が必要です。以前はLaucher Hijackerも使えたのですが現在は封じられてしまったようです。
カスタムランチャーを使う場合には、以下の動画のようにブラックリストに登録されないように対策をしておくとOSがアプデしてもWolf Launcherが継続的に利用が可能になるようです。暇があったら検証してみたい。Launcher Managerについては、前述のカスタムボタン割当復活でも登場したように、v1.1.8以上が必要です(一時期、ブラックリスト行きになったようですが、パッケージ名変更で対応したようです)。
※最新版のLauncher Manager 1.1.9はこちらのサイトで配布されています。
MacroDroidでスリープ復帰時イベントをセットする
Fire TV StickにMacroDroidと呼ばれるマクロ実行アプリをインストールして、スリープ復帰時イベントに対して他のアプリを起動する(例えば、前述のWolf Launcherなど)自動化を施すことで、事実上Fire TV Stickの標準ランチャーの動作を封じて、迷惑な広告をバイパスしてしまうというテクニックが使えそうです。
MacroDroidはまだ、Fire TV Stickで試せてないのですが、Androidスマフォでは結構使われてるツールで実績があります。Google Playからのapkのダウンロードはこちらから可能です。
設定方法は「画面をON時」のトリガーを使って、アプリを起動アクションを設定(自動起動するアプリを指定)すればこの動作が可能になり見事にメインランチャー回避ができました。それだけじゃなくアプリからメインランチャーに戻っても、アプリ選択の状態になってるので鬱陶しい広告が発火することがありません。
ちょっとFire TV Stickでは画面が縦になるため設定しづらいのと、マウスが必要になるので難儀しますが一度設定してしまえばかなり快適になります。
※ただし、Fire TV Stick 4k Max 第2世代以降の場合、オーバーレイ許可が必要となるので、adbで「他のアプリの上に重ねて表示」を許可してあげる必要があります。
※Version 5.36から7日間体験版になってしまってるので、5.35.12以前のバージョンをいれると良いです(5個まで無償でマクロを作れます)
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//MacroDroidに重ねて表示の許可を与える adb shell pm grant com.arlosoft.macrodroid android.permission.SYSTEM_ALERT_WINDOW //ちなみにスリープさせるコマンドは以下の通り adb shell input keyevent KEYCODE_SLEEP |
図:マクロの設定をしてみた
トラブルシューティング
電流不足で動作が不安定
カーナビのUSBポートからの給電での利用や、自宅でも汎用のUSB充電器を利用した場合に、動作が不安定になるケースをちょいちょい聞きます。この動作が不安定になる理由は「USB給電の規定電圧と電流が足りていない」という事。
車載のUSBポートからの給電は急速充電対応であれば問題ないのですが、そうではないノーマルのUSBポートの場合、0.5A〜1.0Aしかありません。動かなくはないけれど不安定になる原因となっています。Fire TV Stickの場合充電器は5.25V / 1.0A以上が必要となっているので、不安定な人はまず充電器を疑いましょう。シガーソケットタイプで2A対応であれば問題ありません。
購入の失敗エラー
最近、Fire TV Stickを購入した人の中にアプリをインストールしようとしたら「購入の失敗」というエラーが出て、色々弄ってみたけれど結局ダメだったみたいなケースがTwitterでちょこちょこ報告されています。このエラーはおよそ以下の3つの設定の不備が問題であろうと思います。
- Amazon 1-Click設定をしていない(既定の設定にする必要がある)
- それに伴うお支払い方法、既定の住所の登録がない、住所2が空で1に全部記入してるケースはNG(電話番号はハイフンなしで)
- Fire TV Stickのマイアカウントと上記の設定したアカウントが一致していない
とくに、2.と3.が問題。2.は空にしてるひとが多いのではないかと。個人宅などではアパート名とかないので、空で良いと思ってるケースがこれに該当します。
問題は3。複数のAmazonアカウントが存在し、Fire TV Stick上でマイアカウントに設定されてるアカウントが、1.で設定したアカウントと異なるケース。長くAmazonやスマフォを利用してる人に見受けられます。一旦、Fire TV Stickの設定⇒マイアカウントからAmazonアカウントをログアウトし、再度設定をしてあるアカウントでログインしましょう。
WiFiの5GHzに繋がらない
旧型のFire TV Stickのファームウェアをアップデートしてからなのか?自宅の5GHz帯のWiFiに接続ができなくなりました。また、直前に激しい雷雨で停電していたのも影響しているのかなと思ったのですが、PCやスマフォは接続できています。調べてみると、Amazon製品の5GHz帯対応ってちょっと変な仕様で
以前このチャンネル番号が40にしてあったので、繋がっていたのが停電でリセットされたのか自動になっていた為に繋がらなくなったようだ。通常チャンネルは自動になってるはずなので、5GHz帯がWiFiのリストに出てこない、あっても繋がらない、範囲外になる場合には、お使いのルーターのチャンネル番号を上記のうちの1つに設定し直すと、Fire TV Stickから接続できるようになります。
2.4GHz帯は、都内の密集地ではどこも混雑してる状態なので、5GHz帯で高速安定で動画は見たいですから、この設定は必須と言えます。ただしチャンネル指定する事で他の家のWiFiとchがぶつかることもあるかもしれません。。。
※Amazon Echo Dotにはこういう仕様は記載されていない・・・
※最新のFire TV Stick 4Kは、W52だけじゃなくW53、W56、HDCP2.2に対応しています。よって、上記のWiFiチャンネル以外でもつながるようになりましたので、本設定は不要です。
図:Nuro光のルータだとこんな感じ
図:TUF-AX3000では48チャンネルを設定しています
キーボードからの日本語入力
Windowsの場合には、左上の「半角/全角キー」で日本語入力のオンオフを行いますが、FireTV Stickの場合、キーボードからの入力は、「Shift + Alt + Space」で切り替えます。何度も入力すると英語入力になったり日本語入力になったり。
また、アプリ上の入力欄をマウスでクリックした後ならば、リモコンで三のマークもしくは、画面上の右下の戻るの上にあるキーを何回かクリックすることで変更が可能です。
初歩的な所ですが、FireTV StickでBluetoothで接続するようなキーボードは小型の英語レイアウトのものが多いと思うので、@マークの入力位置などにも注意が必要です。直接入力とリモコン入力画面とではちょっと入力画面が異なるので注意が必要です。
図:こんな感じで入力できる(直接入力の場合)
端末登録数の上限を超過しました
長い間、AndroidスマフォやFireシリーズなどを多数使っていると遭遇するのがこのトラブル。端末を初期化して再度Amazonのアカウントにログインしたりすると、利用端末が登録されていき、このトラブルに遭遇する事があります。
Amazonアカウントに登録可能なデバイス数はおよそ7台が限度。ソレ以降に新たなAndroidスマフォやFire端末を登録しようとすると、このエラーメッセージとともにアプリ一覧が出てこなくなったり、インストールができなくなったりします。このトラブルの解消方法は以下の2点。端末を初期化しても解消は出来ないので要注意。
- Amazonのサイトのアプリライブラリと端末の管理から利用していない端末の登録を解除する
- Amazonのサイトのコンテンツと端末の管理から、Kindleの登録解除をする
前者は楽で、サイトを開き、すでにもう使っていない・所持していない端末のアクションをクリックして、登録解除をクリックするだけ。
図:端末登録の解除
後者の場合、別のセクションに設定があり、ここにkindleがある。これをクリックし、古い端末の登録解除のクリックを行う。
図:kindleの登録の解除
WiFiが途切れたり動画カクカクになる
これは、多くの場合Fire TV Stick側が原因ではなく、ルーター側の問題です。Fire TV Stick側が原因で起きている場合は、Fire TV Stickが熱暴走でフリーズしかけているケースなので、ヒートシンクをつけることで回避しやすくなります。また、第二世代Fire TV Stickはちょっとスペック不足なので、4K対応の版に変えるだけで、操作のモッサリや再生のもたつきが無くなります。乗り換えましょう。
一方、ルーター側の場合
- ルーターの処理能力がしょぼくて遅延が生じている
- 2GHz帯のAPを使ってるため、周りの家の2GHz帯域とチャンネルを奪いあってしまってる
- 複数回線を使ってる端末がある場合、QoSなどを利用して動画優先にしていない
一昔前のルーターですと最近の4K動画や同時に回線使用にCPUが捌ききれなくなり、遅延が生じるケースがあります。もちろん結果熱暴走でルーター側が参っているケースも。一番多いケースは、2GHz帯のWiFiアクセスポイントを使ってるケース。エリア内で11chしか存在できないので、周りで2GHzのAPが乱立してるような昨今では、他の家のルーターにチャンネルと干渉していますので、5GHz帯域を使うようにしましょう。
最後のQoSですが、最近のルーターでは割と装備されてきてる、回線利用を特定の通信に優先的に割り当てる機能です。主にゲームなど利用で使われてる機能ですが、これを動画優先にする事でカクカクが解消するかもしれません。快適なFire TV Stick生活を送るには、ルーターも良いものに変えましょう。自分の場合この3つを満たすものとして、以下のASUS TUF-AX3000というコスパに優れ多機能なルーターを導入し、非常に快適になりました(在宅勤務が増えてなおのことルーターの仕事が増えてるので尚更ですね)
Youtubeの再生でネットワークエラー
ここ数ヶ月顕著なのですが、Youtubeでの動画再生が不安定。主な症状は、他のアプリでは全く問題ないのですが、Youtubeだけ「ネットワークエラー」と出てアプリが停止することが多発しています。特にスリープからの復帰直後や長時間連続再生後に発生してる気がする。。他にもローディングサークル(くるくる)が出たまま停止してしまってることや、おすすめ動画を長押しして「興味ない」を選ぶと何故か、次の動画が再生されるなどなど。ちなみに、有線LAN接続でもこの症状は出ています。出来の悪いアプリです。
※Android版のYoutubeアプリとFire TV Stick版のYoutubeは別物で、Android版はFire TV Stickにインストール出来ません(Google Play開発者サービスがインストール出来ない為)
Youtubeの再生で緑のノイズが出る
一部の環境で、Fire TV Stickの再生で緑色のノイズが出る現象が報告されています。特にYoutubeショート動画で発生しており、Googleはまだこの問題に対処していません。回避方法ですが
- 適当な動画を再生し緑色のノイズが出ることを確認
- 設定で画質を1080pに変更
これで出てこなくなります。
図:歯車⇒画質で設定を変更する
他のアプリで再生が出来ない
連続して長時間、Fire TV Stickを使っていると、YoutubeやMX PlayerでNASの動画の再生などで再生が出来ずに固まるという現象が随分前から確認しています。アプリ単体の問題ではなく、どうやらFire TV Stick全体の話のようで、暫く使っていなかったアプリを立ち上げても、この症状が出ているので、このケースに遭遇したら、基本的な解消法は「Fire TV Stickの電源を切って再起動」で何事も無く、動くようになります。
熱暴走の線も疑ってみたのですが、ヒートシンクも付けている上に本体は別に熱くもなっておらず。潜在的なfire tv stickが抱えてる問題と言えます。故に個別のアプリのキャッシュをクリアした所で治りません。
画質が思ったほど良くないと感じたら
Fire TV Stick 4K Maxなのに、4K/HDRにしてるにも関わらず画質が思ったほどよくない・・といったことを感じた場合にはデフォルトの設定で色調に関する設定が低くなってるケースがあります。以下の設定変更で改善する可能性があります。
- 設定に入る
- ディスプレイを開き、色深度を開く
- デフォルトが8bitになってるので、これを12bitに変更する
- また、同様にオリジナルのフレームレートに合わせるもオンにしておくと良い
- DeepColor対応モニタならば、カラーフォーマットを開き、YCbCrに変更すると尚良くなる
- amazon primeなどで再生してみて画質が改善したか確認する
WiFiの通信速度を考慮してデフォルトで8bitになってるようなのですが、十分なWiFi速度があったりEthernet接続ならばこの設定にするだけで、画質を下げずに通信が可能になります。
図:ここの設定が画質に関わってきます
アップデートが終わらない
自分も1度だけこの現象がありましたが、Fire TV Stickのファームウェアアップデートが降ってきて実行したにもかかわらず
- 同じアプデが何度も繰り返し通知が来てインストール出来ない
- アプデのダウンロードが延々と続いて完了しない
- アップデートをインストール後、アップデートチェックをするとまたアプデがあります通知が出てくる
といったような、アプデが出来ない or 繰り返される現象に遭遇することがあります。この場合対処法としては
- リモコンの戻るボタン + 方向キーの右を10秒間長押しをして「工場出荷時の設定にリセット」
- アップデートを実行して、アプデをキャンセルする
- アップデート完了中のままで進まない場合、電源を抜いて再度チェックする(何十分もこの状態になる事は本来有りえません)
WiFiの不具合という可能性もなくはないですが、多くの場合ネットワークの問題じゃなく、Fire TV Stick自体の問題です。前者の場合何もかもリセットされてしまうので、最期の手段です。
自分の場合の解決法は、
- 1度アプデ実行、なぜかすぐ終わる
- アプデチェックを実行する
- まだアプデがあると出るので、アプデ実行
- 完了中で止まったままになる
- USBケーブルを抜いて再起動後、再度アプデを実行する
- すぐに「アプデ完了中の画面」となり、数秒で終了。
- 再度アプデを実行したら、最新です表示になりました。
ので、同じような現象の人は試してみてください。
図:アプデをダウンロード中の画面
図:アプデに何故かまた通知が来る
図:この画面で止まったままの事が多い
図:アプデがきちんと完了すると最新という表示が出る
Silkブラウザが使えない
Fire OSをアップデート後特定のバージョンに於いて、すでにインストール済みのSilkブラウザアプリを起動しようとすると「既にお持ちです」と表示された上でダウンロードさせられて、インストールしてもエラーが発生する現象が報告されています。どうも、アプデが来てアップデートをしたらこのような症状が出てるようなので、Silkブラウザのアプデはしないように注意しましょう。
対処法は一旦、Silkブラウザをアンインストールしてから再度、Amazon AppStoreからインストールし直せばOK。但しブックマークの類が消えてしまうので、嫌な人はしばらく解決するまで待つか?他のブラウザに乗り換えるなどの対処が必要です。
※Silkブラウザは仕様上、ブラウザ上でファイルのダウンロード等は出来ませんので要注意。
リモコンが効かない場合
対策法一覧
結構ちょくちょく見かけるトラブルが「リモコンが効かなくなる」という現象。といっても、この現象の原因は様々で主な原因は
- 近くにあるBluetoothデバイスの電波が干渉してる(マウスやスマフォ等。それらのBluetoothをオフにするとつながるようになったケースあり)
- リモコンの電池が無くなりつつある(電池を交換する)
- リモコンの右上がボタンを押すとオレンジ色にピコピコ点滅する(ペアリングが解除されてる)
- WiFiの帯域変更(BluetoothなのでWiFiの帯域とバッティングしてると途切るので、5GHz推奨)
- リモコンとFire TV Stickの距離が離れすぎてる(3m以内推奨)
- ペアリングが解除されてしまってる(ホームボタン10秒長押し後、1分程度待てば再ペアリングされます)
- 上記のペアリング手段が駄目な場合はスマフォのリモコンアプリを使って、ペアリングし直して上げる
- リモコンリセットを実行する
- TVのリモコンを使って操作できるようにしておく(HDMI CEC機能対応リモコンだとテレビのリモコンで操作が出来ます)
- Fire TV Stickのペアリングデバイスを解除する(最大7台まで接続可能)。あまり多くのデバイスをつなげてるとリモコンが効かなくなります。
- 真夏時などの熱暴走(前述の「WiFiが途切れたり動画カクカクになる」で紹介してるヒートシンク等を貼るなどの対策をしたり再起動をして冷却しましょう)
- 長時間使っていてYoutubeアプリ等がローディング状態で進まない場合は再起動で治ります。電源抜き差ししましょう
リモコンリセット手順
リモコンリセットを実行することで、リモコンが再度動くようになります。以下の手順で実行してみましょう。
- リモコンのメニュー(≡) + 戻るボタン + 方向キーの左を同時に10秒間長押しする
- その後1分間放置する(これでFire TV Stickからリモコンが解除される)
- リモコンの電池を外し、Fire TV Stickの電源を抜いて1分間放置
- 再度Fire TV Stickを電源につなげて起動し、リモコンに電池を入れホームボタンを40秒程度長押しし続ける
- 1分間放置する
- 自動的にペアリングが再実行されてつながるようになる。
リモコンアプリで再接続
前述のリモコンアプリを使ってFire TV Stickと接続し、リモコンをアプリ側から接続させるようにセットする手順です。事前にスマフォにアプリを入れておき、Fire TV Stickと同じWiFiの中にいる状態にしましょう。
- アプリのリモコンを使って操縦します
- 設定から、コントローラとBluetooth端末を開く
- Amazon Fire TV リモコンが出てくるので選択する
- 新しいリモコンを追加を選択
- リモコンのホームボタン(🏠)を10秒間長押ししてペアリングする
この手法はリモコンのペアリングが切れていて動かないケースでの再接続をする手法になりますが、リモコンアプリ使ったりなど結構手間です。
図:新しいリモコンとして追加する
テレビのリモコンで操作できるようにする
あまり知られていないのですが、Fire TV Stickはテレビのリモコンでも操作が出来るようになっています。この手法はいわゆるテレビにFire TV Stickを刺して使ってる場合に有効な手法で、テレビからHDMI制御をする事が出来るようになる東芝だとレグザリンクと呼ばれてたりする機能です。
これを可能にするためには、Fire TV Stickの設定を変更が必要です。
- Fire TV Stickの設定からディスプレイとサウンドを選択
- 「HDMI CEC端末制御」をクリックして、オンにする
購入時に該当するテレビで使う場合には、事前に設定をしておくと良いでしょう。リモコンが効かない状況の場合には、前述のリモコンアプリを使用してこの設定をして上げれば良いです。
※ちなみにこの設定をオンにすると、Fire TV Stickを操作すると自動的に画面がTVからHDMIへと切り替えも行えるようになります。
図:テレビで利用してる人は推奨の設定
個人売買のFire TV Stickの落とし穴
ちょいちょいとある掲示板などで話題になってるのが、メルカリやヤフオクで入手したFire TV Stickがセットアップをしても全く使えないという現象が報告されています。これ悪質な個人売買者が一度アクティベートした後に返品処理をしておきながら、返品をしていないという物体で、Amazon側で対象の端末が無効化されているというシロモノ。
Amazonや量販店で買う場合はこのようなことが無いのですが、個人売買の場合このような怪しい商品が非常に多く出回っており、お金だけ取られて廃品を押し付けられてるようなもの。
当然Amazon側はこのような端末のサポートもしませんし返品されていない以上、対象のFire TV Stickはブラックリスト行になっているので何をどう頑張っても使えるようにはなりません。個人売買で買うようなものでもないので、わずかな安さのために個人売買で購入するのはやめましょう。何をされてるかわかったものでは有りません。
Prime Video関係
Prime Videoで見終わって無いのに次のエピソードに飛ぶ現象
Amazon Primeのビデオはエピソードが終わったら次のエピソードを連続再生するように設定がありますが、少し前からPrime Videoのエピソードを観終わっていないに、エンディングのBGM辺りで勝手に次のエピソードが再生が始まるという奇っ怪な現象が報告されていました。
この問題に対しての対処がこれまで自動再生をオフにするということだったのですが、これはこれで不便なので待機してたところ、2023年12月7日にアプリを最新バージョンにアップデートする事でこの問題が解決したようです。まだ該当のスレッドでは調査中ですが、実際に検証してみた所問題なく以前の挙動に戻っていました。
Prime VideoでDescription Failureエラー
次項のブラックアウト同様に、Amazon Primeで23回連続再生をした際に、「Description _Failure」復号化エラーとして表示されるという症状。公式スレッドには二段階認証を解除すれば治るみたいなことが書いてあるけれど、なかなかこれを解除するというのは現代のセキュリティ上は難しい。
このエラーの場合は他の手段として設定にて
- ディスプレイとサウンドを開き、ディスプレイを開く
- ダイナミックレンジの設定を開く
- 自動調整→HDRを無効にする
にて回避が出来るようです。こちらも公式フォーラムにあった解決法になります。自動調整にしてあるのがアウトのようだ。
図:自分は常にHDRで特に問題なし
Prime Videoでブラックアウトや再生が止まる
ネットで以前から話題になってる問題点で、基本的には一度Fire TV Stickの電源を抜いて再起動する事で治ります。症状としてはAmazon Prime等の場合は、連続再生させているとあるタイミングでブラックアウトして止まる。また、他の動画アプリ(例:YoutubeやSmart TubeNextなど)でも、連続再生を続けていると、これもあるタイミングで再生ができなくなり、こちらはブラックアウトはしないものの再生がされず静止画のまま止まります。
前者の場合、23回目再生で止まるというまことしやかな症状が言われています。その原因は不明。再起動すると治る点から回線の問題ではなく、Fire TV Stickの問題と思われます。2021年から報告されていて未だ治らずの状態のようで。
Amazon Primeで再生をしたら3秒で終えて(殆どCMしか再生していない状態)、次の再生を23回繰り返してみた所簡単にブラックアウトが再現されました。一度ブラックアウトすると、再起動するまで、24回目以降もずっとブラックアウトです。音はするけれど画面は出ず、操作自体は出来るので、アプリに何らかの重大なバグがあるのかもしれない。
ということで調べてみると、こちらのフォーラムに以下の検証結果が出ていました。
- 海外ドラマ(Dolby Visionコーデック)は17回目でブラックアウトする
- 映画はHEVCコーデックのものは、23回目でブラック・アウトする。HEVCではないものはブラックアウトしない。
- HEVCの問題はFire TV 4K Max等に限定される(HEVCが搭載されてるのがこの機種)
- Fire TV Playerが上記の問題点に於いて、カウンタ?が特定の回数に到達するとNullとなり止まる
- 海外でも報告されており日本語ローカルの問題点ではない
とのこと。よって、現在はAmazonがこの技術的問題点を解決するまではお付き合いが必要なバグのようです。HEVC(H265/HEVC)はMaxではないものではデコーダが搭載されていないため、H264/AVCまでしか再生できないのは当然としても、ライセンスの制限なのか困った不具合です。
2022/12/07 - Fire OS 7.6.1.4(PS7614/3227)のアップデータを適用すると、このブラックアウト現象が解消しました。配信されてる人は当てておいたほうが良いでしょう。
図:23回目再生でブラックアウト発生
図:7.6.1.4で解消します
Prime Videoの解像度が低い
回線スピードも十分で、モニターも十分なスペックがあるのに、なぜかPrime Videoの再生クオリティが標準となってるケースがあるようです。以下の設定を試してみてください。
- 環境設定を開く
- データ使用量の監視を開く
- データ使用量の監視をオフにするか
- オンの場合は、ビデオ画質を設定を「最高画質」にする
- ディスプレイとサウンドの設定を開く
- ディスプレイを開く
- ビデオ解像度を例えば、1080p 60Hzに変更する
この状態でPrime Videoの適当な動画を再生させて、左下が1080pとなっていれば成功です。
図:環境設定を変更してみる
図:再生したら左下を確認
初期化できない時の最終手段
セーフモードに入る
Fire TV Stickの電源を投入したらロゴで止まったままで先が進めない、色々弄ってたらブリックしてしまったというケースに於いて、初期化をしたくても起動してくれないので初期化できないという最悪のケースがあります。起動していないのでADBでも当然操作は出来ない。
このような場合、後述のハードウェア対応にあるUSBメモリを使うでも利用してるOTGケーブルとWindows用フルキーボードを利用して「セーフモード」に入って処理を行うことが可能です。
- Fire TV Stickの電源を外しておく
- OTGケーブルをFire TV Stickに刺して、キーボードを接続する
- Fire TV Stickの電源ケーブルを充電器に刺したら、すかさず以下のキーを押す(Appはアプリケーションキー、つまり右クリックメニューのキーです)。左手でCtrl + Alt, 右手でIキー+Appキー+PrintScreenキーだと押しやすいです。
- ロゴが出てもそのまま押したまま継続する
- 無事に起動すると左下に「セーフモード」が出て、キーボードでのみ操縦出来るようになる。方向キーで移動し、Enterキーで決定。EscやBackspaceで戻る。
- WiFiやBluetooth, ADBおよびリモコンは使えませんので要注意。
- この状態でキーボードのみで操作して初期化を行えるようになる。
この作業は、以下のFire TV Stickで可能なことが確認されています。
- 第2世代, 第3世代 Fire TV Stick
- Fire TV Stick 4Kおよび4K Max(自分は4K Max 第2世代でも確認)
キーボードは有線のキーボードを利用しますが、LogiのUnifyingの無線キーボードだけは利用が可能です。初期化時にはバックアップからの復元をせずにピュアな状態で復元を実行しましょう。
図:セーフモードで入ってみた
ハードウェア対応
USBメモリを使う
Fire TV Stickは内蔵してるストレージが8GBしか無いので、ホイホイアプリを追加したり、動画などでキャッシュするようなタイプのアプリを使ってるとあっという間にストレージがいっぱいになってしまいます。
そこで使うのがOTGケーブル。電源ケーブルの間にUSBメモリ等を刺す部分がついており、これにUSBメモリ等を刺して、電源とFire TV Stickを接続するとFire TV Stick側でUSBメモリが認識されて、ストレージを確保可能です。色々とテストしてみたら、追記しようと思います。
※使用するUSBメモリはFAT32でフォーマットし、きちんと通電してることを確認すること。また、ケーブルは当たり外れがあるので、購入時は要注意。応用で外部HDDを接続したりも可能に。ただ、ケーブルの長さには注意が必要です。延長ケーブルを使ってみたケースでは、一瞬起動はするものの、すぐFire TV Stickが再起動したりといった不具合がありました。
尚、認識が結構手こずったというか、素直に認識しなかったので、以下に備忘録。
- 実機のAndroidにハブ経由で一応フォーマットを行った
- 以下の分岐ケーブルを購入し、メス側にはこれまで使っていたデータ/充電可のUSB Type A⇒microUSBのケーブルをつなぎ延長させた。
- 一度ケーブルを外して分岐ケーブルにUSBメモリを刺して、再度ケーブルをFire TV Stickに接続。
- USBメモリのランプが光って通電確認。Fire TV Stick側でもきちんと認識されてた
なぜ途中から刺しても認識されなかったのかは不明であるが、とりあえずこれで使えるように。後述の有線LANスタンドと併用する場合はスタンド側には繋がず、直接ケーブルはFire TV Stickに接続すれば共存可能。ただし、現在のFire OSではアプリをUSBメモリ側に移動はできなくなってる様子。しかし、アプリの使うファイル類などは基本こちらに蓄積し、NAS代わりに使うという点では大いに活用の幅がある。
※因みに、このUSBポートに有線のキーボードやマウスを接続すると普通に使えるので、ハブを繋げて、拡張することも可能だと思います(実際にMicrosoftキーボードを繋げてみましたが、普通に使えました)
※外付けDVDドライブを付けてみましたが、こちらは認識しませんでしたので、DVD再生は出来ないと思います。
図:こうなると掃除が必要になる
図:認識させるのにひと手間
ゲームコントローラ
FireTV StickはBluetooth対応しています。また、専用のUSBハブを用いる事で「有線LAN対応」「USBゲームコントローラ対応」といった離れ業(有線だけれど)も可能です。もちろん、Bluetooth対応のマウスが使えますし、PS4コントローラをBluetooth接続して使えるようです。設定のコントローラとBluetooth端末から可能です。
自分の場合は、CreativeのBluetoothスピーカーと接続させ、キーボードとマウスをBluetoothで接続させて使っています。リモコンだけだとちょっと不便ですから。
なお、PS5のDualSense5コントローラをFire TV Stickにペアリングして使ってみましたが、リモコン代わりにも使えるようになります。興味ある人は以下のエントリーを参考に接続してみてください。
有線LAN接続
Fire TV Stickは基本が無線でルーターに接続して利用する仕組みであるので、環境によっては安定して動作しない可能性もあります(特に古いルータしかなく、2GHzのAPだと頻繁に途切れる問題など)。また古いルーターだとWiFiでの速度が802.11g止まりで遅いという人もいるかもしれません。
そんなシーンで活躍するのが、Fire TV Stickを有線LAN接続させるパーツ。自分はエレコムのDH-FTHDL01BKを利用して接続しています。1Gbpsなので安定的に動画ストリーミングが可能ですし、Fire TV StickからNASの動画の閲覧も実に快適になりました。
エレコムのこのパーツは有線LANポート、HDMI出力ポート、Fire TV Stickを刺すHDMI入力ポート、電源用Micro USBポートで構成されており、テレビとスタンドをつなぐ両方雄のHDMIケーブルが1本別途必要です。当然、LANケーブルも一本必要になるので、用意しておきましょう。
※Kodiを動かしてNASのISOファイルをDLNA配信するようなケースでも活躍します。
※この有線LANは100Mbpsなので、速度だけならばWi-Fiの802.11nや802.11acで接続したほうが速度は出ます。電波状況に寄らない安定性のために使う為の手段です。
図:イーサネット接続できた
HDMI切替器
通常のTVやモニターの場合、HDMIポートは多くて2個、モニターだと安いものだと1個しかついていないため、Fire TV Stickを刺してしまうと、Fire TV Stick専用になってしまうので、悩ましい所。自分の場合、Macbook ProのサブモニタやRaspberry Piの接続先としても使いたいので、これでは足りません。
そこで利用するのが、HDMI切替器。これをTV側のHDMIポートに接続し、Fire TV StickやMacbook Proは切替器側に接続し、利用するシーンに応じて、切替器側のスイッチを押すだけで切り替わるので、ごちゃごちゃせず手間もありません。自分が利用してるのは、4K対応の以下のHDMI分配器です。非常に快適。
Fire TV Stick通常版と4K版の両方で動作検証していますが、バッチリ動作しています。
Bluetoothキーボード
Fire TV Stickの文字入力をリモコンで行うのは結構ストレスです。何回も操作しなければならず、スムーズな入力とは行きません。そこで使いたいのが、Bluetoothキーボード。自分はバッテリー仕様ではなく電池仕様の安いキーボードを使っています。
Anker A7726という非常に軽い、キーの数もとっても少ないキーボードなのですが、iOS, Android, Windowsに対応していて、単4電池2本で動作します。ペアリング方法は以下の通り
- キーボード裏のスイッチをオンにする
- Fnキー + Zでペアリング待機になるので実行する
- Fire TV Stick側で設定→コントローラとBluetoothデバイスを開く
- その他のBluetoothデバイスを開く
- Bluetoothデバイスを追加を開く
- Anker A7726が出てくるので、選択する
- キーボード側で数値をを入れろと出てくるので、入力してEnterキーを押す(待ち時間が結構短いので注意)
- ペアリングが完了しキーボード操作が可能になる。
図:実際にキーボードで数値を入れる必要がある
Bluetoothスピーカー
自宅ではFire TV StickをBenQのモニターに接続して利用していますが、モニターのスピーカーは音がショボいです。TVの場合でも標準のスピーカーはグレードによってはちょっと残念な音声だったりします。Fire TV Stick側からHDMIを通して音声をモニター側に送り込んでるわけですが、これをどうにかしたい。
ということで、合わせて使ってるのが、Bluetoothスピーカー。但しこの場合、リモコン側の音量調整キーは使えないので(TV側から音声出してるわけじゃないので)そこだけは留意が必要です。利用は簡単。今回は自分が利用してるCreative T12 Wireless Speakerを使ってます。
※最新版のFire TV Stickの場合、モニタであっても音量変更が出来るようになりました。
- スピーカー側のペアリングボタンを長押して青ランプを点滅状態にする
- Fire TV Stick側は設定⇒コントローラとBluetoothデバイスを開く
- その他のBluetoothデバイスを開く
- Bluetoothデバイスを追加を開く
- 自動的にCreative T12が検出されるのでペアリングを実行する。
- スピーカー側のランプが青点滅から青点灯になれば成功。
これで、音声はFire TV Stick⇒Creative T12側へ流れるので、迫力ある良い音声で活用が出来ます。プロジェクターなどで大画面で映画を自宅で楽しんでる人は同様にBOSS辺りのBluetooth対応スピーカーでも使えばホームシアターになりますね(会社でも安物プロジェクターにFire TV Stickを刺して、音声はこのスピーカーを使えば動画のプレゼンなどで効果抜群です)
Bluetooth レシーバ
テレビにFire TV Stickを指した場合には、リモコンの赤外線コントローラを利用した音量調整が可能なものの、通常のPCモニタの場合には音量コントロールが無用の長物になってしまいます。また、最新のFire TV Stickは前述の古いBluetoothスピーカーだとBT2.1にしか対応しておらず、Fire TV Stickとペアリング出来ないというケースがあります。
そこで追加で利用するのが、Bluetoothレシーバ。これをFire TV Stickとペアリングし、レシーバ側からスピーカーにオーディオケーブルで有線接続をすれば、リモコン⇒レシーバ⇒スピーカーの導線が出来て、音量変更が可能になります。ペアリングするだけでOKなので、非常に手軽です。
今回自分は、前述のスピーカーにAnkerのBluetooth Receiverをペアリング。音声はレシーバ経由でスピーカーに流していますし、PCモニタですが、きちんとリモコンからの音量コントロールが使えている状態です。少ない出費で既存のデバイスを有効活用する手段としてオススメです。
※最新版のFire TV Stickの場合、モニタであっても音量変更が出来るようになりました。
図:音量は15段階で操作可能
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