今すぐWindows11上でAndroidを動かせるようにしてみた

既に米国では、パブリックプレビューになっていて誰でも利用可能になっているWindows11の目玉機能の1つ「Windows Subsystem for Android」ですが、現時点では日本ではまだ導入が公式にはできない状態です。そこで今回は非公式な方法ながら、Android実行環境であるWindows Subsystem for Androidを導入し、APKファイルをサイドロードして動かしてみようと思います。

利用するには事前準備がそこそこ必要なので、面倒な人は公式が発表するまで待つ事になります。現時点では公式ではAmazon AppStoreのみが利用可能になっているようですが、今回の方法ではそれ以外の手段も利用可能になるので、発表後であっても有効だと思います。

※公式では現在はPCの地域設定が米国で、米国Amazonのアカウントを持ってる人が使えるという状態です。

図:ねこあつめを起動してみた

今回必要なアプリ等

今回利用するもので、新規に導入が必要なのは上記の2つ。それ以外はWindowsの機能の追加で入れることになるので、手順に従ってインストールすればAmazon App Storeが無くとも、Androidアプリを導入(サイドロード)できるようになります。

今回は、VMware Workstation 16 PlayerにWindows11を入れて、RAMは8GB, CPUコアは4コアで設定しています。

事前準備

仮想マシンで使う場合の注意点

VMware Workstation Playerで使う場合重要な注意点があります。仮想環境の中で仮想環境をネストして動かす必要があるためです。

  1. ホスト側のOSでHyper-VやWindowsハイパーバイザープラットフォームが動いてると、ゲスト側ではAndroidが動きません
  2. また、仮想マシンの設定に於いて、プロセッサの仮想エンジンに於いて、「Intel VT-x または AMD/RVIを仮想化」にチェックが入ってる必要があります。
  3. 同じく仮想エンジンに於いて、IOMMUを仮想化はチェックを外しておく必要があります

図:仮想環境で動かす場合、この設定が必要になる

開発者モード

まずは、Windows11側で以下の手順で開発者モードにしておきます。

  1. 設定アプリを開く
  2. プライバシーとセキュリティを開く
  3. 開発者向けを開く
  4. 開発者モードがあるのでスイッチをオンにして再起動

Windows機能の追加

Windows Subsystem for Androidは、WSL2同様に仮想環境でAndroidを動かすものになるため、以下の追加の機能を入れておく必要があります。

  1. コントロールパネルを開く
  2. プログラムを開く
  3. Windowsの機能の有効化または無効化を開く
  4. Hyper-V, Windows ハイパーバイザープラットフォーム, 仮想マシンプラットフォームにチェックを入れて再起動

図:追加機能が無いと起動しない

WSAのダウンロード

ここまで来たら、以下の手順でWindows Subsystem for Androidのアプリをダウンロードしますが、Microsoft Storeからはダウンロードできないので、以下の手順で入手します。

  1. こちらのサイトを開く
  2. URLをProductIDに変更する
  3. RPをSlowに変更する
  4. 検索窓に「9P3395VX91NR」を入れて、チェックをクリック
  5. 一覧が出てくるので一番下の拡張子が.Msixbundleとなってるものを右クリック⇒名前をつけて保存する
  6. ダウンロード警告が出るので、継続をクリック

これで、本体のインストール準備が完了しました。

図:アプリ本体のファイルを直接入手

ADBコマンドを使えるようにする

しかし、このままでは他のアプリ(apkファイル)を入れる手段が無いので、Windows11にadbコマンドをインストールする必要があります。以下の手順で導入します。

  1. こちらのサイトからWindows用のSDK Platform toolsをダウンロードする
  2. ZIPで固められてるので解凍したら、フォルダごとマイドキュメントのドキュメントフォルダ内にでも移動させる
  3. デスクトップのPCを右クリック⇒プロパティを開く
  4. システムの詳細設定を開く
  5. 環境変数をクリック
  6. 上のパネルの環境変数のPathをクリックして、編集をクリック
  7. 新規で、2.の移動先のフォルダのパスを入れる(例:C:\Users\ユーザ名\Documents\platform-tools)
  8. OKをクリック
  9. コマンドプロンプトを開き、adbと打って、色々出てきたら成功。

図:adbコマンドが使えるようになった

インストール

WSAのインストール

前述の項目でダウンロードした、拡張子が.Msixbundleのファイルはダブルクリックしてもインストールできません。Windowsターミナルを使って以下の手順で導入します。

  1. Windowsターミナルを管理者権限で起動する
  2. 拡張子が.MsixBundleのファイルをCtrlキーを押しながら右クリックして、パスをコピーする
  3. ターミナル上で以下のコマンドを実行する

    ファイルのパスには2.でコピーしたフルパスを入れます。
  4. 実行すると、Windows11にWSAがインストールされます。
  5. インストールが完了したら、スタートメニューを開くと緑色のアイコンでWSAがインストールされてるのを確認できます

図:この画面からはインストールできない

図:インストール中の画面

図:インストールされました

WSAの初期セットアップ

早速インストールされたWSAを起動して初期セットアップをしてしまいます。以下の手順でセットして再起動してみましょう。

  1. WSAを起動する
  2. サブシステムリソースは「継続」に変更します
  3. 開発者モードは「オン」にします
  4. ファイルをクリックすると、Android標準装備のファイラアプリが起動するはずです
  5. また、4.の結果、IPアドレスが表示されているはずなのでこれをコピーします。これを次の項目で利用します。
  6. 開発者向け設定の管理をクリックすると、Androidではおなじみの開発者向けオプションが開きます。起動しない場合は、WSAになんらかの障害が出ていて起動できていません

図:ここで少し設定を変更する

図:Android側の開発者モード画面

APKファイルのサイドロード

Windows Updateを実行すると勝手にAmazon AppStoreが入ったりしますが、正直Google Playと比較してショボい品揃えで全く約に立たないです。現在は米国アカウントでないとログインもできません。そこで以下の手順でGoogle PlayからAPKファイルを手に入れてAPKをadbコマンドでサイドロードしてインストールします。

  1. 今回はねこあつめをインストールするので、ページのURLをコピーしておく
  2. APK Downloaderにゆき、1.のアドレスを入れて、Get Download Linkをクリックする
  3. Click here to downloadのボタンが出るのでクリックするとAPKファイルとしてダウンロードされます
  4. 3.のAPKファイルをCtrlキーを押しながら右クリック⇒パスをコピーしておく
  5. Windowsターミナルを起動する
  6. 以下のコマンドを入力して、adb接続してinstallする

    IPアドレスは前項で取得しておいたアドレスです。127.0.0.1:58526は何故か接続できない。apkファイルのフルパスは4.で取得しておいたパスです
  7. インストールが完了するとスタートメニューにねこあつめが出てくるのでクリックで起動できます。

ADBコマンドが使えるので、scrcpy, wsaLinkWSA PackmanなどのADB系のツールがあれば、GUIからAPKを押し込めると思うので、そちらも利用すると良いでしょう。

図:APKを入手している様子

図:adbコマンドでAPKをサイドロードしてる様子

Google Playを入れる

概要

Amazon App Store以外にも、Androidの場合は非公式ストアがいくつかあって、APKPureAurora StoreYalpStoreAptoideTVなど色々とあります。しかしこれらはすべて非公式なもので、どんな管理がされてるか不明です。やはりGoogle Playがほしい所。また、APKファイルをGoogle Playからダウンロードしてインストールと言っても、Google Play Serviceに依存してるアプリはそのままでは動作しません(アカウントリンクなどをするタイプのアプリは動くけれど、Googleアカウントで連携とかができない)

Google Playを導入するためのOpenGApps Projectというものがあるのですが、これをWSAに導入するのは、Fire7タブレットのように簡単には行きません。また、利用するとアカウントBANされる可能性、Microsoft Store経由でWSAを更新できない等リスクもあります。入れることは可能ですが自分は検証していません。

興味がある方はこちらのサイトを開いてみると良いでしょう。

※但し、入れられてもアプリ側でUSBデバッグ検知をすると動かせないように対策していたりするアプリは動かないです。

※最近、ウイルス入りのGoogle Play導入用ツールが出回ってました。すでに対象のGithubのアカウントは閉鎖されましたが、Google Play導入は自己責任となるので要注意です。

図:SmartNewsを使ってみた

MagiskOnWSAで簡単導入

WSAScriptを使うのがこれまでの方法でしたが、非常に手間が多いため、今回はMagiskOnWSAを利用してインストールしてみます。事前にもしもWSAがインストール済みの場合はアンインストールが必要です。また、今回の方法は、事前にGithubアカウントが必要になるので、作成しておきましょう。

  1. MagiskOnWSAを開く
  2. 左上のActionをクリックし、右上のForkをクリックする
  3. フォークすると自分のアカウントに一式がコピーされるので、次にフォーク先の自分のアカウント上でActionをクリック
  4. Workflows⇒BuildWSAをクリックし、Run Workflowをクリック
  5. Variants of gappsをpicoに指定、Root soluctionをnoneに指定する。
  6. Run Workflowをクリックしてビルド開始
  7. およそ10分程度でビルドが完了し、x64用とARM用の2つが出来るので、x64用のWSA-with-magisk-GApps-pico_2203.40000.3.0_x64_Release-Nightlyをダウンロードする
  8. ダウンロードされたZIPファイルを解凍する
  9. PowerShellを管理者権限で実行する
  10. 8.の中のディレクトリまで移動し、install.ps1ファイルを実行する
  11. 色々インストールされて完了すると、WSAの設定アプリとともにGoogle Playが起動する
  12. アカウントにログインすると、更にGoogle Play Service関連が次々とインストールされる。
  13. あとはGoogle Playからアプリを追加するだけ

Google Play Serviceが利用出来るので、Google関係のライブラリを使ってるアプリの導入が出来るようになります。Intel向けのアプリがリストアップされるので、中には存在しないアプリもあるかもしれないですが、概ねのアプリは両対応してるはずなので、普段遣いで困ることは無いと思われます。

図:Github上でのBuild指定してる様子

図:Google Playがインストールされた

図:アプリ追加中

関連リンク

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