Chromecastを購入して色々検証してみた
Fire TV StickからNebula 4Kに移行しつつ、気になったので新たにもう一つの大手Googleが出してるChromecast with Google TV 4Kモデルを購入してみました。中身はAndroid TVなのでNebula 4Kと似たいようなものと思っていましたが、操作感が結構異なるので、その辺りも踏まえてまとめてみました。
Amazonで購入する場合、セールで20%引きの5980円で購入可能な時があるので、そこを狙って購入するとお得です。
目次
今回利用するガジェット
Fire TV StickやNebula 4Kと比較すると、リモコンが異様に簡素で本体の見た目がダサいというのがあるのですが、実際に使ってみるとこれでも、割と普通に使えます。
OSはAndroid TV バージョン12が搭載されており、快適な面もありながらちょっと不満な面もありました。
Chromecastのメリット・デメリット
メリット
Nebula 4K同様に操作感は非常に良いです。制限が強化されていってるFire TV Stickよりも自由度があり、Androidを提供してる本家本元のGoogle製品であるのでサポートに関しても不安感がありません(2013年から始まってる製品みたいです。結構息の長いプロダクトです)。
Nebula 4Kとほぼ同じメリットがあります。
- Google Play対応なので、膨大なアプリを簡単に導入できる。
- またGoogle Play Service対応なので、それに対応したアプリも普通に動作する(APKで個別にいれる必要性が殆どありません)但し書きがありますが・・・
- Androidそのものなので、ADBが使えないといったことがありません。
- 自動的に動画広告が流れ始めるといったことがありません。
- Google Play Movieもアプリで視聴することが可能です
- 4K 60fpsに対応しています。
- Google Assistant 対応製品を利用することができる
- リモコンにYoutubeへのショートカットボタンがついてる
- リモコン操作で機器の再起動が可能
- Fire TV Stickと異なり、Googleアカウントによるマルチアカウントでの利用が可能です
- Fire TV Stick同様にDolby Atomos対応です。
- 初期セットアップそのものはスマフォを利用するのでセットアップしやすい
- Fire TV StickやNebula 4Kと違い、USB Type-Cを採用してる
Nebula 4Kの一部のメリットは無いのでちょっと少なめですが、一方でchromecastにあるメリットもあるのでどっこいです。
デメリット
デメリットはちょっと多いかもしれないです。探ってみてしらべた内容をまとめました。
- Fire TV Stickのリモコンのメニューキーが無いので、コンテキストメニューを出すには真ん中ボタン長押しのみとなります。
- 特定のゲームをインストールすることが可能ですが、別途ゲームパッドが必要です。(リモコンだけじゃプレイができないケースがある:RetroArchなどがそれ)
- Alexa対応家電は使えない(またGoogle Assistant対応家電はAlexa対応よりも少なめ)
- Webブラウザが標準搭載されていないので、別途導入が必要
- APKで導入した野良アプリがランチャーに表示されないケースがある(特にGoogle Playからダウンロードしたもの)。
- CX File ExplorerやX-plore File ManagerからのGoogle Drive連携しようとすると、エラーが出てログイン出来ない。Boxは使えました。どうも、Chromecastのみの症状のようです(Issue Trackerによると意図的にそうしてるようですので解決する見込みが無い
- Google Play Storeアイコンが何故かランチャーにいない。後述に解決法を記述しました。
ちょっと気になるデメリットがあります。Nebula 4Kでは問題なかったのですが6.が致命的。どうやらAndroid TVは問題ないのですが、Chromecastだけがこの症状が出るようです。
図:このエラーはよろしく無い
価格と性能面での比較
Fire TV Stick 4Kと比較した場合ほぼ値段帯は同じです。セールの多い4Kのほうが入手はしやすいかもしれませんが、Chromecastも平時で20%引きが多いので4Kよりかは割安といえるかもしれません。
機能面は前述やNebula 4Kの項目でも書いたように、おかしな制限等は無いのでADBで接続もすぐ出来ますので、ユーザ体験が損なわれるということは少ないと思います。
ただ気になった点として、Nebula 4Kと同様にスペックに問題があるのか?リモコン操作に時にラグがある場合があります。すぐに反応してくれないシーンがあるので引っかかりを感じる場合があります。scrcpyで画面を飛ばした場合、Nebula 4Kと違って音声も転送してくれます。
総合するとFire TV Stickが激変してしまった場合でも十分な選択肢に入ると思います。
※HDMI CECが使えるのでFire TV Stick同様にテレビのリモコンを使っての操作やIR操作も可能のようです。
セットアップ上の注意点
Nebula 4Kと違って本家本元Googleなので簡単かなぁと思っていたのですが、いくつか問題点を見つけました。躓くポイントになっています。
音量コントロールが効かない
Nebula 4Kは特に問題なかったのですが、セットアップしてみてボリュームキーを押しても反応しませんでした。自分の場合通常のPCモニタに接続しての利用でスピーカーはモニターからのラインアウトで利用しています。
設定を見直してみましたが、以下の場所が問題でしたので修正し、無事にボリュームキーでの音声変更ができました。
- 設定を開く
- リモコンとアクセサリを開く
- Chromecast Remoteの下にあるリモコンボタンのセットアップを開く
- 音量調整を開く
- 自動になってるのでChromecastに変更する
このあたり、自動で認識しない点はNebula 4Kと比較してよろしくないなぁと思います。
図:自動で設定してくれないので手動で変更
Google Playが見当たらない
Google Playサービス自体は入ってるのですが、アプリの一覧に出てきません。呼び出すためには以下の2パターンがあります。
- Googleアシスタントから呼び出す(リモコンのAssistantボタンを押しながら、Google Playを開いてと呼びます。)
- 設定⇒アプリ⇒アプリをすべて表示⇒システムアプリを開くと中にいる
いちいちアシスタントを使わないと行けない点がよろしくない。ので、Wolf Launcherを入れるとWolfのほうには表示されるのでそちらのほうが手軽かもしれません。
野良アプリの一部もランチャーには表示されないので、ちょっと不便ですね。ということで以下の手段で表示させることが出来ましたが、別途インストール時だけマウスが必要です
- こちらのリンクのGooglePlay_GTV_2023.apkをダウンロードする
- apkをインストールする
- ブロックされたと出るので詳細をクリックする(マウスが必要)
- インストールをクリックする
- 完了すると標準ランチャーにGoogle Play Storeが出てくるようになる
単純なGoogle Play Storeへのショートカット的なアプリでしかないのですが、これでリモコン操作でPlay Storeが出すことが出来ます。
図:非常に面倒臭い
図:Play Storeを表示してみた
ファイラからGoogle Driveにアクセス出来ない
前述のデメリットにもあるように、Android TV用アプリからのGoogle Driveに対して連携としてこれまで使われていたような手段が使えなくなってるようです。Android TV 10.0のNabula 4Kは接続出来てるのですが、Android TV 12.0のChromecastでは無理のようで・・・
しかし例外が1つあり、野良で配布されてるMiXplorerだけは通常のOAuth2.0認証で作成されてるため、+アイコン => GDriveで追加し、手動でログインをするとGoogle Driveにアクセスすることが出来ました。利用は自己責任になってしまいますが、公式アプリとしても有償で500円にてPlay StoreにあるのでChromecast上のGoogle Playからもインストールは可能です。
図:アプリからGoogle Driveへ入れた
リモコンアプリを利用する
Nebula 4KはGoogle TVアプリを使ってリモコン操作をスマフォから行うことができました。しかし、ChromecastはGoogle Homeアプリから利用します。同じネットワーク上にスマフォもいる状態にして
- Google Homeアプリを起動
- デバイスを開く
- 登録済みのChromecastを長押しする
- リモコンリンクが始まるので、指示に従ってリンクをしておく
- すると「リモコンを開く」という項目が出てくるのでタップする
- リモコン操作画面が出てくる
図:リモコンペアリング設定
図:リモコン接続画面
図:リモコンメイン画面
各種アプリを手動で更新が必要
これはNebula 4Kの時もそうだったのですが、Google Playが自動で更新してくれないものがあるので、以下の項目については、手動でGoogle Playから検索して更新を掛けてあげる必要があります。
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google app for android tv Android TV リモコンサービス tv setup |
Nebula 4Kよりは手動更新項目が少ないです。
紹介動画
色々と検証してみた
radikoを再生する
Google PlayにはRadikoアプリがありません。しかし、Google Assistantの機能を利用してRadikoを再生可能です。但し、居住してる地域のラジオしか再生は出来ませんので要注意。
自分の住んでいる場所は東京都ではないので、地方故に選曲できる内容が例えエリアフリー加入していても、地域のAM/FMのみで、しかもスマフォのRadikoでは聞こえる地場のAM/FMの一部がAssistantでは聞けずエラーとなりました。
Nebula 4K同様に、自分のエリアとなぜか食い違ってるので福岡のエリアの放送が聞けます。なので、こちらのページを開いて自分のネット環境と地域で聞けるラジオを確認しておきましょう。
その後、Googleアシスタントボタンを押して、例えば「FM福岡を聞きたい」と喋るとストリーミングが開始され、もう一度押して「ラジオ止めて」と喋ればストリーミングがストップします。
※Fire TV StickはAlexaスキルにてエリアフリー対応していますが、Google AssistantのRadikoはエリアフリー未対応です。
図:ラジオもバッチリ聞けます
Webブラウザを導入する
Fire TV Stickの場合、Silk BrowserというWebブラウザが標準で装備されています。そのため、リモコンでウェブブラウズすることが可能になっていますが、Chromecastにはウェブブラウザが無いため、導入してみようと思います。
- Google Playを開く
- ブラウザで検索すると、Sleipnirブラウザが見つかるのでインストール
- 起動してみる
これだけです。標準でマウスカーソル的な機能を装備してるのでMouse Toggleなしでマウス操作をリモコンで行うことが可能です。アプリ提供されていない動画サイトの閲覧などに利用可能です。タブブラウザになっておりSilkブラウザよりかは遥かに使いやすいです。
図:ウェブブラウザも出来ます
ADB接続できるようにする
USBデバッグをオン
Chromecastに対して各種アプリ内部および外部からのADB接続してコントロールをするケースがあります。通常のユーザはあまり使うことのない機能ですが、開発であったりカスタマイズツールでAndroidの内部の細かい設定変更をするのに活躍します。
この機能をオンにするには以下の手順で有効化しておきます。予め開発者向けオプションは有効化しておきましょう。
- 設定を開く
- システムを開く
- 開発者向けオプションを開く
- USBデバッグを有効化しておきます。
この状態にすることでADB接続が可能になります。macOSならばターミナルを起動して以下のコマンドで接続します。IPアドレス部分は、設定を開きシステムの中のデバイス情報⇒ステータスを開き、IPアドレスにIPv4で記載されています。
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//IPアドレス部分はNebula 4Kのアドレスを入れる adb connect 192.168.50.221 |
図:デバッグ状態にするすると使える
scrcpyを使ってみる
macOSからADB接続し、scrcpyで画面を飛ばせるかどうか?やってみました。インストール方法は以下のエントリーのscrcpyを使って操作を参考にしてみてください。
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adb connect 192.168.50.113 scrcpy -m 1024 -b 2M |
実際に上記のIPアドレスが自分のChromecastのIPなのですが接続してみたところバッチリ接続可。音声もmacOS側に飛んできました。引数のオプションでいろいろと変更できるので、これは結構便利です。
ただし、TVerのような著作権保護されてるものは画面が真っ黒になります。
図:TVerでコード・ブルーを飛ばせるけど
Kodiを使ってみる
メディアサーバとして非常に有名なKodi。Fire TV Stickでは自分の場合ISO化しておいたメディアを読み込む為のアプリとして活用しています。Chromecastでも活用できるかどうか?検証してみました。
NASはASUSのAX3000に外付けHDDとして10TBのものを利用しています(フォーマットはHFS+)。
ISOファイルは非常に大きなファイルであり、無事にストリーミング再生できるかどうか検証してみましたが、問題なく動画再生もメニュー操作も出来ました。WiFi経由であっても遅延することなく動画を見ることが出来ました。
※NASのソースを追加する際に、IPアドレスの入力後に共有フォルダや参照をクリックするとうまく設定でいないので要注意。IPを入れて、ユーザ名とパスワード、ソースのタイトル名だけでオッケーです。
図:NAS参照だけが厄介
ニコニコ動画を見る
Fire TV Stickからも撤退したニコニコ動画再生用アプリ。Google Playにも公式がありますが、出来が大昔よりよろしくなく、またFire TV StickやChromecastで見るのには利用できないため、ニコブラウザを使っていましたが最近になってから接続できなくなり潰えたかと思ったのですが、NewPipeをベースにニコニコ動画閲覧にも対応した「PipePipe」と呼ばれるアプリがAPKでリリースされています。
こちらのarmeabi-v7a-release.apkをダウンロードしてインストールしてみました。Youtubeも対応しています。
- インストールして起動するとYoutube検索画面がまず出てくる
- 右上の「≡」をクリックし、PipePipeが選ばれてるので、リモコンでクリック
- 一番下にNicoNicoがあるのでこれを選択
- あとは検索したり、選んで再生をするだけ
貴重なChromecastでニコニコ動画をしっかり見ることの出来るツールです。またマウス操作は不要でリモコンだけで操縦できるのも、ニコブラウザと違って良い点です。
図:ニコニコキッチンを見てみる
図:NicoNicoを選ぶと切り替わる
ミラーリング
標準のミラーリング機能
Chromecastは標準でMiracastによるミラーリングに対応しています。故にAndroidスマートフォンやWindows10からのミラーリングなどに対応しています。スマフォのケースで言えば、同じネットワークに参加している上で、画面のキャストを実行。自分で名づけたChromecastのデバイスが出てくるので、接続すると画面が表示されます。
但し、動画プレイヤーなどが稼働中の場合はキャストされませんので要注意(同じく、ADB接続中などは真っ黒状態なので接続を解除しておく必要性があります)。アプリではなくOSレベルで映像を受信してるので作業をしながら、映像を映すことは難しいです。
※Googleスライドからのキャストの場合だけ特殊で、手元はノート付きの画面に対して、キャスト先はスライドのみが表示されるプレゼンターモードになります。
AirReceiver
MiracastではiOSデバイスやmacOSからのミラーリングは出来ません(こちらはAirPlayでミラーリングが必要であるため)。また、標準機能ではDLNAに対応していないので、手元のデバイスからのストリーミングも出来ません。そこでFire TV Stickでもお世話になったAirReceiverアプリを入れておき、他のアプリの上に重ねて表示の権限を与えておくと、AirPlayやDLNA、自前でMiracastにも対応するようになります。
DLNAにてスマフォから配信するには、BubbleUPnPのようなDLNAクライアントを使って、キャスト時にDLNAとついてるキャスト先を選ぶだけです。
macOSからキャストする場合は、Google Chromeのようなキャストのできるアプリからブラウザ全体もしくはタブをキャスト先を選ぶだけで配信が可能です。若干のタイムラグがありますが、十分に使えますがマウスカーソルは表示されないので要注意。
図:DLNAでキャストも可能に
リモコンをカスタマイズ
ボタンカスタマイズ
Fire TV Stickと違ってChromecastはやけにボタンが少なくシンプルなのですが、デフォルトで特定アプリに割り当てされてるのがYoutubeとNetflix。しかしNetflixを使っていない人にとってはこのボタン要らないわけです。しかし、ここに別のアプリを割り当てることが出来たら便利です。
それが可能になるのがButton Mapper。Netflixボタンに1クリックとダブルクリックの2種類で自分はアプリを割り当ててます。
- chromecastのGoogle Playからbuttonで検索するとbuttonで検索すると出てきます(似たようなButtons Remapperじゃありません)
- インストールをする
- 起動すると、ユーザー補助で設定しろと出てきて設定が開かれます。
- ユーザー補助を開く
- 下の方にあるButton Remapperを開く
- 有効にするのスイッチをオンにして、OKをクリック
- 再度Button Remapperを起動する
- ボタンを追加をクリック
- Pro版購入を促されますが、結構ですで先に進む
- ボタンを追加をクリック
- Netflixボタンを押す
- 登録されたButtonの表示をクリックする
- カスタマイズをオンにする
- 1回押しをクリックして、上部にあるアクションを「アプリケーション」に変更する
- 起動したいアプリを選択する(野良アプリもオッケー)
- 2回押しをクリックして同じ作業や、長押しをクリックして割り当ても可能
実際にボタンを押してみるとバッチリ作動します。1ボタンで使い分けも出来るので、Youtubeボタンと合わせると最大6個までアプリを登録可能です。
図:ユーザ補助設定画面
図:2個アプリを登録してみました
マウス化させる
Fire TV Stickは特殊な改造をしたMouse Toggle for Fire TVでなければリモコンをマウス化することが出来ませんでした。これもFireOS8ではまた別の方がリメイクしたものを導入するのですが、なかなかハードルが高いです。
Chromecastの場合はFire TV Stickのような制限が無いので割と導入しやすいです。
- 予め、Nebula 4Kで開発者向けオプションのUSBデバッグを有効化しておきます。(ADBを利用する為)
- こちらのAPKファイルをダウンロードして、Chromecastが参照できるNASなどに配置しておく
- インストールして起動すると、設定関係がNot Grantedになってるので、setup permissionをクリックする
- すると、他の上に重ねて表示のパーミッション許可を求めてくるので、Mouse Toggleの項目を選んでオンにする
- 次にChromecastの設定を開く
- システムを開く
- ユーザ補助を開く
- サービスの下にMouse Toggle Serviceが出るのでクリックして、有効にするのチェックをオンにする
- 再度、アプリ一覧からMouse Toggleを起動すると全部がGrantedになってる
- 一番下のDETECTをクリックする
- リモコンの右下にあるマークはほぼ使わないので、これを長押しすると178というキーであることがわかる。
- 画面を一個戻ってBoss Keyに178を入力して、SAVEをクリックする
- ニコブラウザなどのマウスを要するアプリの場合、12で設定したキーを長押しするとマウスカーソルが現れて操作できる。もう一回長押しで、カーソル操作がオフになる
図:パーミッション変更
図:ユーザー補助でオンにする
図:でかいマウスカーソルのまま表示してみた
Wolf Launcherに変更
Fire TV Stickではなかなかに大変だったメインのランチャー変更。Chromecastではどうか検証してみました。以下の手順でランチャーの変更をすることが可能です。Button Mapperも併用します(デフォルトランチャーは停止せずに運用します)
- Wolf Launcherをダウンロードしてインストールする
- Wolf Launcherを起動する
- Button Mapperを起動する
- ホームボタンを選び、1回クリック時はWolf Launcherを起動するようにアプリ割当する
- これでホームボタンをクリック時は、Wolf Launcher、起動中は通常のランチャーに切り替わるようになります。
- 真ん中ボタン長押しで、各種設定メニューが表示出来、Android SettingsがChromecastの設定になります。
- Launcher Optionsで壁紙変更などが可能になっています。
利点として、シンプルで軽量ということもありますが、標準ランチャーだとAPKでインストールしたものが何故か出てこないケースがあるのに対して、こちらはすべてのアプリが出てくるのでアクセスしやすくなります。
図:全部のアプリがきちんと表示される
通信速度の計測
fast.comにて通信速度を計測してみました。計測結果的にはNebula 4Kと殆ど変わらない。条件は同じく
- 5GHzのAPを経由して計測
- 120Mbps〜230bpsまで変動幅が結構ある。
- 通常の動画閲覧上は問題ないものの、Fire TV Stick 4K Max Gen2よりかは劣る印象。
- CPUの力不足か?ネットワークチップの能力がちょっと低いのかもしれません。
※100Mbpsあれば必要十分なのでこの速度で視聴に問題が生じることは無いと思われます。
図:性能的には差異がない
Prime Videoでの検証
Nebula 4Kは残念なことに色々な角度で検証してみましたが、Prime Videoの再生がHDであり、HD 1080pでの表示になりませんでした。原因はAmazonの認定端末になっていないのが原因なのではないか?という結論です。
一方でChromecast with Google TVはどうなのか?ということで検証をしてみました。結論から言えば、Nebula 4Kと全く同じ・・・
DRM infoで確認し、Security LevelがL1であることも確認。ディスプレイ解像度も1080pの60fpsという仕様です。Fire TV Stickと同様の環境下にしてみているにも関わらず。認定端末に登録されているにも関わらず、1080p再生とならない(少なくとも画面のステータス表示上はHDのままです)
こちらのフォーラムでも同様の報告が出ていますが、ハードウェア側の問題やネットワーク環境の問題でないのは明らかなので、Amazon側が他のデバイスでの再生に対して何らかの制約もしくは障害が発生しているのではないかと思います。
※旧第三世代ChromecastとChromecast with Google TVは別物扱いなのかもしれない。
ハードウェア対応
USBメモリ
手持ちのMacbook Airで利用していたUSB Type-Cのハブを間に挟んで使ってみました。電源供給をしつつUSBデバイスを複数使えるので非常に便利で、おかしな分岐ケーブルなど不要です。
※但し前述のUSB機器が認識しないの項目に於いて、MTPとして接続可にしておく必要がある。
結論から言うと、以下のようになります
- CX File Explorerからでもリムーバブルストレージへのアクセスが可能で書き込みも問題ありません。
- FAT32でフォーマットしたディスクしか認識しない。exFATは使えませんでした。
外付けHDDならばまた違うかもしれませんが、現状Nebula 4Kよりは全然マシな状況です。
HDMI切替器
Fire TV Stickでも使っていたHDMI切替器。これを使って1台の切替器に複数のHDMIデバイスを接続して、ボタン一発で切り替えできるか?試したところ何ら問題なく利用可能でした。この切替器にFire TV Stick, Macbook Air 2020, Chromecastと接続して切り替えしています。
4K対応の切替器であるので、画質に特に問題も生じず。
PS5コントローラ
ゲームパッドとしてChromecastに対してBluetoohで接続してみました。バッチリ認識して、Fire TV Stickの時のようなおかしな挙動もなく、オリジナルのリモコンよりも操作しやすく色々なアプリを操作可能になります。ペアリング手順は以下の通り
- 設定に入る
- リモコンとアクセサリを開く
- リモコンやアクセサリのペア設定を開く
- PS5コントローラの左の十字キー横のボタンとPSマークを同時に長押しで、青の高速点滅でペアリング開始
- 認識されるのでクリック
- ペア設定が何故かそのまま押せないので一度リモコンでしたに移動でしてからもう一度ペア設定に戻ってクリック
- ペア設定が開始されて接続完了になったら操縦可能
ゲームのほうはどうなのか?ということで、RetroArchなどバッチリ動きますがそのままの状態だとメニュー画面に戻る手段が無いため詰みます。コントローラのどこかにメニューに戻るホットキー割り当て(自分の場合、スタートボタン長押し2秒をセットしました)ことで、メニュー画面に戻れるようにしています。
ただChromecastのディスク容量は小さいので、前述のUSBメモリなどを用意しておく必要はあると思います。
図:Wireless Controllerとして認識される
図:メニュー切り替えのコンボボタンは設定必須