Google Vidsで楽しい動画作成方法

2024年11月7日、Google Workspaceのコアサービスとして動画編集アプリである「Google Vids」が正式に追加されました。7月1日にGoogle Workspace Labsでベータ提供されていましたが、Business Standard以上で利用可能になっています。

Gemini for Google Workspaceがなくても、2025年12月31日まではHelp me createといったAI機能がライセンス無しでも利用できるとのこと。ただしプロンプトはまだ日本語対応していない。また同日よりGoogle Workspace EducationでもVidsが利用可能になりました。

図:メニューにも追加されています。

今回利用するサービス

普段は、Adobe Premiere ElementとiMovieを利用して動画を作成していますが、それらを使っていて普段利用してる機能をベースにしつつ、どんなユースケースで動画を作れるのか?といったような検証をしてみたいと思います。

管理コンソールでオンオフする場合はこちらから操作できます。

編集中も動作は全然重たくなく、癖もない操作感。Premiere Elementは重く使うのが億劫になるのがこのVidsにはありません。2分30秒程度の動画ですがエクスポートを実行するとものの数秒でMP4形式で1080pの動画が出来上がり。めちゃくちゃスピーディ。クラウドの動画編集ソフトとは言え、ローカルのツールにはない利点も多いのが特徴です。

ビジネス向けの動画作成ならばこれでも十分作れると思います。

図:どれくらい使えるのだろうか?

図:ドライブ上でもファイルとして確認可能

図:Geminiが使える

Google Vidsで作ったサンプル動画

動画:今回サンプルで作ってみた動画

Learn how Gemini in Google Vids helps you create

動画:Vidsの紹介動画

動画作成機能を検証する

今回は使っていませんが、ストックメディアという短い風景の動画や画像、ウェブの素材などがすぐに使えるものが用意されていたり、すぐに使える動画テンプレートも用意されています。ただ今回は1からフルスクラッチで動画を作成して検証をしています。ただ日本人好みじゃないので使い所は低いかなぁ。

今回のテーマは車載動画なのでそんなに複雑で凝ったものは必要ないのですが、どれだけ出来るのか?チャレンジしています。

図:ストックメディアで素材調達ができる

スマートフォンで素敵な車載動画を作成する

Vidsならではの利点が大きい

現在、Google WorkspaceはGoogle Sitesも複数名同時編集などができるようになっています。Google Vidsはどうなのか?招待してみて同時に参加してみました。すると、複数名のアイコンが表示され、誰がどのタイムラインを編集してるのかがわかります。どうやら、動画編集を複数名同時に編集が可能になっているようです。

このアプローチはじつにGoogle Workspaceならではの機能ですが新しいですね。そもそも動画編集ってパーツごとにそれぞれのPCでそれぞれ作ってあとで結合というのがセオリーであったので、同時編集というのは面白い。もちろん、コメント機能も備えているので、動画の該当の箇所に対して指摘事項を入れたりが出来る。

全体的にGoogleスライドのような操作感で、動画ソフト特有の取っ付きにくい感じがまるで無いのは良い点。Premiere Elementと比較しても機能不足な点はややあるものの、下手なクラウド動画サービス使うよりは全然いい感じに仕上がってる。これならばChromebookでも必要にして十分な動画を作ることは可能です(クラウドなのでローカルのパワーに依存しない)。

※個人的にありがたいのがmacOSで作っておいて、続きをChromebookでそのまま作業できる点。通常の動画編集ソフトじゃ出来ない芸当です(OSが違うだけで同じPremiereでも使えないこともしばしば。ローカルの動画編集ソフトはそもそもキャッシュのパスとかも全然違うので使い回しは簡単には出来ない)。

メリットをまとめると

  • 複数名同時に動画作成を編集することが可能です。
  • 動画の各シーンに対してコメントを追加することが可能です。
  • 操作感が非常に快適でこれまでのGoogle各アプリとほぼ同一の操作感で動画を作成可能です。
  • 動画をアップしてしまえばローカルのマシンパワーに依存しないのでChromebookでも動画編集が可能です。
  • クラウドベースなので作成した動画を別のマシンで引き続きそのまま編集活動が出来ます。

ローカルの動画編集ソフトには無い強みがあります。

図:他のユーザが弄ってる様子がわかる

図:コメントももちろん入れられる

図:Chromebookでも快適動画編集

素材を追加する

動画や画像を追加

動画や画像などの素材をとりあえず追加しないと始まりません。手持ちのGoPro動画素材を適当に3本程度と画像数枚を素材として追加してみます。

下にタイムラインがあるので試してみたところ

  • 動画は1個ずつ追加はできるが、複数まとめて追加ができない
  • ドラッグ&ドロップで静止画を動画として追加はできない
  • サイドバーからドライブから選択やGoogleフォトから挿入することが可能

静止画を動画として追加できない!!と早計しましたが、以下の手順で代替可能です。

  1. タイムラン右下の+ボタンをクリック(新しいシーンの追加
  2. 空のタイムラインが挿入されるのでそれを選んだ状態で、メニューから挿入→アップロードで追加することは可能(既存の動画にオーバーレイされる形)
  3. 画像のサイズをリサイズしておく

画像は動画の背景にセットすることも可能です。動画はアスペクト比を考慮して拡大縮小ができないので、Vids上で切り抜いてサイズに合うように調整が必要です。

空の新しいシーンは5秒間のサイズで挿入されるので、冒頭の動画テーマ表示などで使うと良いでしょう。

ただ、素材個別のタイムライン表示は、メニューから表示→タイミングを表示→すべて表示としないと出てこないので注意。リロードするたびにこの機能がデフォルトでオフになるので注意が必要です。

※ただ、動画や素材の尺のリサイズが出来たり出来なかったりとちょっと不安定。

※素材は1つのVidsの動画ファイルに全て格納されるようで、個別のディレクトリにアップされてるわけじゃないようで。またアップしたらローカルのファイルは削除して問題ない。

図:動画素材は色々な所から追加が可能

図:静止画を擬似的に動画素材とする場合

オーバーレイ画像の配置

既存の動画の上にキャラクターなどの背景が透明な画像を配置するといったことは簡単にできます。既存の動画を選んだ状態で、前述のアップロードで画像を選べば、透過PNGなどは背景を透明なままで追加が可能です。Iconarchiveの素材を追加してみました。

もちろん別個のタイムラインの素材扱いになるので、既存の動画とは別に扱うことは当然のように可能です。

図:背景透明な画像は素直に追加ができる

サウンドの追加

BGMなどを入れる場合も静止画の時同様に、アップロードをすれば自動的にタイムラインに加わります。あとは動画の尺に合わせてリサイズしてあげて、サウンドに対してフェードイン・フェードアウトを設定すると良いでしょう。

設定方法は挿入した音声ファイルを右クリック→音をクリック。音声切り替えのフェードインとフェードアウトの数値を設定するとその数値でゆっくり入ってゆっくり音が消えていく効果を設定できます。

図:MP3ファイルが追加されました

録画機能

動画ソースがまだ手元になくても、Vids上で例えばアプリの操作方法を録画する機能が備わっています。画面録画だけじゃなくインカメを使っての録画も同時に可能になっているようです(演者を写しながらできるっぽい)。試しに画面録画だけ使ってみました。Meetで画面共有するような表示が出るので、試しにSitesを操作する様子を撮る為にタブを選んでみました。

macOSだとQuickTimeが画面収録に対応していたりしますが、こちらはChromeなのでタブやデスクトップ全体などになる。ウェブアプリの操作の録画ならば扱いやすいかもしれないけれど、デスクトップアプリの操作の録画だとちょっとアレかもしれない。

録音も同時に行われるので、喋りながらのアプリケーションの操作などを行いながらといったことが出来るので、そういった意味ではQuickTimeの画面収録よりも利点はあると思う。

録画が完了すると現在のシーンに追加されるので、予め空のシーンを入れておいてから録画を開始すると良いでしょう。

図:右サイドバーのこのボタンから作業開始

図:タブを選んで録画ボタンを押したら録画開始

エフェクトの追加

切り替え効果

動画と動画の間の切り替えシーンでのエフェクトを追加することが可能です。動画と動画の区切りの間にアイコンがあるのでクリックすると、「切り替え効果の追加」というのが出てくる。試しにディゾルブで前後の動画をミックスした感じで切り替えるものを使ってみました。

7種類しかないけれど、切り替え秒数指定などもできるのでとりあえず十分な動画の演出には使えそうです。

図:動画の切り替え効果を適用中の様子

画像のアニメーションを設定

個別で追加した画像に対して、個別にプロパティを設定することができます(ドロップシャドウなどを設定可能)。それだけでなく、スライド同様にアニメーション設定が可能です。画像をクリックして、下に出てくるアイコンで「アニメーションを変更」をクリックする。

こちらは切り替え効果と違って結構たくさん用意されており、適用するだけで動きのある画像になります。試しに開始と終了タブにある「呼吸」を追加してみました。

このエフェクトは開始から終了の間ずっとアニメーションするもので(開始と終了でアニメーションを分けて適用可能)、一方で写真エフェクトはエフェクト秒数を指定することが可能です。

図:ちょっとした画像に効果を与えられる

テロップ等の追加

動画の説明文やちょっとしたタイトル表示をするためにテロップを入れることは頻繁にあります。特に解説動画の場合は欠かせないものです。Premiereでもテキストなどを入れていますが非常に使いにくい・・・しかし、VidsはGoogleスライドのような操作感で簡単にテロップを入れられるだけでなく、Premiereだと難儀する図形の挿入なども簡単。ここは流石です。

正直こういった動画の細かいパーツ系はPremiereは本当に使いにくいので毎回苦しんでいたのですがVidsはスライド気分でサクサク入れられるので捗ります。矢印等の図形パーツも豊富ですし、文字に対する書式設定も本当に楽。

ただフォントワークが無いので文字の周りを白抜きとかそういった効果はできない点が残念ポイント。他、グラフとか表とか、パーツ類のグループ化とかも可能で、プレースホルダという特定部分だけを丸く切り抜くなんて機能も搭載しています(登壇者のワイプなどで別動画流すといったことができそうです)。

もちろん文字にアニメーション設定が可能で1文字ずつスラーっと表示などが可能なので、Premiereと違ってここは使っていて凄いなぁと素直に感じるポイントでした。

図:音楽のクレジット表示で使ってます

タイムライン操作

自分は車載動画をよく撮影しているので、タイムラインで動画の操作をするシーンが他の動画作成よりもちょっと特殊かもしれないです。ですが、その中でもよく使うものを調べてみました。

タイムライン動画分割

撮影した動画の塊が長い場合、手頃な場所で区切りたくなります。そして不要な部分を削ったり、静止画にしてPremiereで言う5秒間の静止画である「フレームの書き出し」を追加したりします。

タイムラインの適当なところまでラインを移動させて、右クリック→プレイヘッドでシーンを分割を実行すると、そのポイントで動画が前後に分割されます。

図:好きなシーンで動画を分割できます

動画の音声を消す

車載動画だとどうしても社内で聞いてる音楽などが動画に入ってしまい、色々とアレな場合があります。Premiereだと音楽トラックと動画トラックを分離して、音楽部分だけ削ることが可能です。しかし、Vidsではそのような機能はなかったです。一方で動画をクリック→音を選択すると、データ量とミュートという項目があります。

ここでデータ量を0にしてミュートにすることで完全無音にすることができました。代わりにフリー素材の音楽BGMを入れてミックスすると良い感じに。

クローズドキャプション

いわゆる字幕機能。ただし、YoutubeにアップするのであるならばYoutube Studio上で作った方が良い。ローカルのMP4動画として字幕切り替えができるので、以下の手順で追加できる。

  1. 動画のシーンを選択する
  2. メニューより、挿入→クローズドキャプションを選択する
  3. 右サイドバーに音声トラック用のものが出てくるので、自動生成の場合は勝手に喋りを認識してキャプションを作るようです。
  4. 字幕トラックをクリックする
  5. ファイルと手動で入力の2つが選べる。
  6. 手動の場合、言語の選択で例えば英語を選び、タイムトラックを指定
  7. キューを追加をクリックして、下のテキストボックスに英語で文字列を入れてあげる
  8. 新しいトラックを作成をクリックすると字幕が入る
  9. SRT形式などの時間と文字列をパックしたテキスト形式のファイルがあるので、それらを用意してアップします(DVDなどを作る時にもこのSRTの字幕ファイルは使うことがあります)。

図:字幕を何種類も含めて切り替え可能に

ナレーション機能

自身の音声をマイクを通じてシーンに対して追加することができるようになっています。人工音声(VoiceroidVoicevoxなど)などの場合は音声ファイルとしてタイムラインに追加すれば良いのでこの機能では取り扱いません。

メニューから挿入→ナレーションで右サイドバーが出てくる。そして、録音をクリックすればあとはPCのマイク経由で音声が挿入されます。

スクリプトの中に喋る内容を予めセットしておけば、喋りが苦手な人でもつまづいたりするのを低減できます。Udemyの解説動画などは規約で人工音声は使えないので、こういったナレーション機能で動画に挿入する必要があります。

図:ナレーション挿入機能

実現できない点

Google Apps Scriptでの操作

Google SitesもいまだにAPIが無いのと最近のGoogleはあまりGASに対して積極的にAPI提供してくれなくなってるので期待は薄いですが、VidsのAPIが用意されてくれれば、これはこれで強力な機能になると思う。つまりスクリプトから動画を操作できるというのは他には無い強み。

例えば他の生成AIで動画を生成してシーンに挿入であったり、各動画のシチュエーションをもとに台本を自動挿入したりを自分のコードで実現できる。ぜひ、APIとGASへの装備をお願いしたい。

縦型動画

Youtubeショートや他のモバイル動画サイト向けの縦型の動画作成は現在出来ません。通常の1080pのような横型動画は作成が可能です。

また、モバイルからの編集アプリも無いため、撮って出しのような動画編集は出来ませんので、それらは各動画サイトのアプリを使っての投稿になります。

フリーズフレーム追加機能

特定のタイミングで5秒程度の現在の動画の停止状態の画像を挿入する機能がPremiere Elementにはあります。これ結構頻繁に使う機能で、一時停止した状態で説明などを入れたりする為のものです。静止画として出力されてるので使い回しも出来るのですが、この機能がVidsには備わっていない。

操作説明動画などを作る時には、キャプチャー時にこの部分を考慮して操作を止めて数秒みたいなことをやらないといけないかもしれない。できれば装備してほしい機能。

動画共有サイトへ投稿機能

YoutubeやTiktokなどの動画投稿サイトへ直接投稿できる機能が最近の動画編集ソフトには備わっています。しかし、Google VidsにはGoogle謹製でありながらそのまま、Youtubeに動画をアップロードするといったような機能は備わっていません。

動画はドライブにエクスポートか?ローカルにダウンロードの2点のみ。今後はYoutube Studioとの連携などが出来ると他の動画ソフトには無い強みになるのではないかと思います。

部分的なモザイクやエフェクト

車載動画だとナンバープレート隠しなどの為に画像を使ったモーション設定やモザイク設定をすることがあります。これらはあまり表示して欲しくない領域を選択して隠したりする為のもので、結構必須の機能です。

しかし、アニメーションはできても動画のタイムラインに沿って動かす必要のあるモザイク適用な動きの設定はできないので、今後このような機能が搭載してくれるとありがたいと思う機能。

ゆっくり動画やアバターなど

そもそも他の動画編集ソフトでもこれらゆっくり動画などで使われてるようなキャラクターのアニメーションや、VTuberで人気のアバターなどは専用のソフトで作成した動画に対して後足しで行うことになります。

なのでVidsで動画を作った後でさらに再編集で行うことになります。主に使うことになるであろうツールとしては

  • AviUtil : 各種エフェクト動画などを作成するために利用する
  • ゆっくりMovie Maker:ゆっくり動画を作るためのキャラクターアニメーションを追加する動画。
  • VRoid Studio : VTuberのようなキャラクターをモーションキャプチャで動かすツール
  • OBS Studio : 主にライブ配信などで使うツール。各種画像合成なども行える。配信以外でも活躍します。

OBS Studioでライブ配信環境を作る

再生速度設定

探しても該当するのが見つからず諦めてたのがPremiereで言うところのタイムストレッチ機能Vidsでは再生速度機能と呼ぶ機能はあれど、これプレビューで実行するだけで実際の動画の再生スピードがこうなるわけじゃないようで・・・

車載動画はそのまま流すと長すぎるので4倍速とかで該当の箇所だけ再生速度を設定し流すことがしばしばあります。

ちなみに再生速度機能の設定方法ですが、以下のような場所にあります。

  1. タイムラインではなく上にデカく表示されてる動画画面を右クリック
  2. 再生オプションを開く
  3. 右サイドバーの動画の「︙」をクリック→再生速度をクリックする
  4. 最大2倍まで指定できる

けれどプレビューだけで実際の動画コンテンツに反映するわけじゃないという。そうなると素材を別のツールで何倍速にしてから取り込まないといけない。これはちょっと厳しいな。

図:タイムストレッチは実現してほしい機能

Geminiを使った動画生成

概要

2025年12月31日までは、Gemini for Google WorkspaceのライセンスがなくてもGoogle Vids上で利用可能のようです。但し、この機能はGoogle Workspace Business Standard以上で利用可能な機能となるので、フリーのGmailアカウントやBusiness Starterでは利用することができません(但し、Google Workspace Labsにサインアップしてる場合は除く)

Labsの時には画像の生成くらいしかできませんでした。正式リリースでも追加されたのはプロンプトでドラフトビデオが作成できるということだけで。実際の環境で検証したらここに追記しようと思います。

Luma Dream Machineのように既存の画像から動画生成やRunway Gen3のようにプロンプトから短い動画を作るなどができたら最強なのですが。以下の動画のようにプロンプトでザクっと作れるのが望まれてる機能ですね。

【ドラクエ4】AIで五章の開始からエスターク討伐まで再現してみた (Dragon Quest 4 AI generated movie)

Chrono Trigger Remake Trailer

動画:生成AIで動画作成の事例の1つ

Gemini for Google Workspaceの実力ってどれだけあるのか?

Help me Createを使うには?

しかし実際にアプリを開いてみるとAI機能が見当たらない。理由は「英語のUIに切り替えていないから」。Gemini for Google Workspaceが日本語対応しましたと発表がありましたが、現時点でスライドやMeet、そしてVidsについては英語UIでなければ使えないという半端な状態です。

変更方法は以下の通り。

  1. Googleアカウントを開きます。
  2. 左サイドバーの個人情報を開く
  3. 下の方にあるウェブ向けの言語の中の「言語」をクリックする
  4. 優先言語が「日本語」になってるので、鉛筆マークをクリックする
  5. Englishを選択して、United Statesを選択。保存をクリックする

但し、この結果としてGoogleサービスの全てのUIが英語となってしまうので、要注意。もとに戻す場合は上記の手順で日本語に戻せば元通り。また、これだけでは足りず、生成AI機能を使う為には依然としてGoogle Workspace Labsにサインアップが必要です。

変更してからVidsを開くと右側のツールバーの一番上に出てくるのと、新規に動画作成時にダイアログが出て、動画を生成AIで構築が出来るようです。

図:言語を英語にしなければならない

図:Help me Createが出てきた

図:新規動画作成時のみのダイアログ

Help me Create

画像を生成する

スライドなどにあった単一の画像をプロンプトから生成するというだけの機能。現在英語プロンプトでないと生成できない。サイバーパンクといったような画像の雰囲気を選べるだけで、正直有用性をあまり感じない。動画上で扱う画像パーツはスライドのような資料と違ってあまり求められないので。この機能はいつでも利用可能。

動画を作って欲しいのだが・・・・

図:画像生成だけする生成AI

図:作ってみたけれど・・・

動画のシナリオ作成

これが当初作成手順がわからなかった。新規動画作成時に出てくるダイアログにプロンプト入力して作ってもらうのだろうというのはわかったのだが。すでに作成済み動画編集時にはこのダイアログを出す方法がない。

調べてみると

  • 動画全体の構成を生成AIが作ってくれる
  • その際に、各動画のスクリプト(読み上げ用の台本)を生成してくれる
  • 動画の構成に合わせたアニメーションなどを挿入してくれる

ということの模様。予め動画をドライブにアップしておく必要があり、実際の作成画面はツイッターにアップされてる人がいた(Cloud Next '24の映像かな?)

どうやらURLを入れても作れるらしいので、やってみた。このサイトのURLを入れて進めて、Create Draft Videoをクリック。詳細な手順はこちららしい。なにやらアニメが動いて完成。プレゼン資料的な動画が作られて、スクリプトにも英語ですが生成してくれてる。

確かに全体の構成などを考えるのが一番大変なのは違いないですし、各シーンに台本生成もあとでナレーション吹き込み時に必要。故にこれはこれで役に立つかなぁと思いつつも、URLだけだとかなり見当違いの動画が出来上がりました。

Club T The Immersive Dining Experience

図:出来上がった謎のドラフト動画

図:新規作成時にだけ使える生成AI

図:URLだけ入れて作成開始

図:ドラフト作成画面

図:ドラフト動画の完成

Generate the Voiceover

Geminiを使わない場合、自分の声でナレーションを追加するだけなのですが、Geminiが使える状態の場合、ナレーション追加の場所Generate the Voiceoverというものが表示されます。ウェブを浚ってみましたが資料が見つからず。

クリックしてみると以下のような手順で

  1. 鉛筆マークをクリックすると、Select Voiceという項目が出てくるので話し方?を選択する
  2. Insert into Timelineをクリックする

しかし自分の環境、英語UIなのに「Couldn't insert voiceover. Voiceover doesn't support this language.」と出て、挿入出来ず。また、動画しかないシーンだと選択できずに、冒頭の画像だけの部分では挿入できる。詳細な情報が出たら再チャレンジしてみたい。

※ただ個人的には使わないと思う。Voicevox棒読みちゃんがあるのでただ読み上げりゃいいってものじゃない。この辺りの機微は米国人じゃわからないだろうなぁ。

図:読み上げを生成してくれるっぽい

図:音声を選んで追加する

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