PC版Google Driveを使う上での注意点
本日、5月12日より、かねてより長く提供されてきた古いPC向けのGoogle Driveアプリがシャットダウンされます。これから数週間かけて実施されますが、知らない間にGoogle Driveとの同期ができなくなっていて無残な事になったり、また、新しいサービスであるPC版Google DriveアプリやBackup Syncへ移行するにあたって、いきなり移行という面倒な事にならないよう、今すぐにでも、準備しておくべきでしょう。
とりわけ、今回はPC版Google Driveを使ってみたいと思います。新機能は業務で活用する上でどこまで役に立つか?その辺を中心に検証してみました。
※2021年2月、Google Drive File StreamはPC版Googleドライブとして生まれ変わり、個人アカウントでもDrive File Streamと同じ機能を利用可能になりました。
インストールファイル
- PC版Googleドライブインストーラ - Windows/macOS用
Windows用とmacOS用にそれぞれ新アプリが用意されています。旧Google Driveアプリはアンインストールする前に、中身をよく確認しておきましょう。
概要
PC版Google Driveの特徴
PC版Google Driveとは、これまで分かれていたGoogle Workspaceユーザ用のGoogle Drive File Streamと個人向けのBack and Syncを統一し提供してる、Google DriveをGドライブとしてあたかもローカルドライブであるかのように使えるサービスです。
PC版Google Driveですが、その名の通りファイルをストリーミングしながら利用できるこれまでのGoogleドライブアプリとは少し方向性の異なる仕組みです。主な特徴は
- ファイルをストリーミングしながら利用するので、ローカルドライブの消費量が少ない
- 同期作業が自動なので不要である。
- 見た目はこれまでのGoogleドライブアプリと似ている
- Google Workspace Business Standard以上は共有ドライブ機能が利用できる
- ストリーミングだけれど、オフラインでも使用する機能がついている。
- Windowsの場合、Gドライブにマウントされ、エクスプローラで普通に閲覧編集が出来る。
- VBAにて、同じディレクトリ内にある別のファイルの参照も大丈夫!
- Gitのソースリポジトリに追加してもきちんと動作する
- マルチアカウントで利用可能なので、アカウントを切り替えて活用可能(但しドライブレターは変わります)
- Web版のGoogle Driveでは出来ない「フォルダのコピー」が可能です。
- 他のプログラムから利用する際に複雑なOAuth認証を使ってAPIを叩く必要がないので、実装が楽になる。
但し、注意点もあります。
Windowsの場合マウントされる時にドライブレターが用いられてローカルドライブのように使えるのですが、通常はGドライブが割当られます。しかし、マウントされる前にGドライブが利用されている場合、次のドライブレターが割当られてしまうので、ショートカットなどを作ってると、動かなくなる事もあります(特にマルチアカウントで使ってる場合は、2個目のアカウントは別のドライブレターが割り当てられます)
図:インストール直後のPC版Google Drive
図:Dドライブに割り当てられてしまったケース
使用する上での注意点
これまでの経験上、かなり多数の人が利用する上での大きな勘違いというか、仕様を理解しないで使っているケースが多々見受けられます。あくまでもこれはクラウドストレージをあたかもローカルのドライブのように扱えるようにする為の仕組みであって、ローカルドライブとは異なる点が多数あります。
- 一部のインストーラはGドライブ上から実行するとエラーになる(デスクトップにコピーしてから利用する必要がある)
- 共有ドライブの名前等を変更してしまうと、当然通常のショートカットが機能しなくなる
- 同名のファイルを同じディレクトリに存在させることは出来ない(自動で別名になる)
- 通常のファイル検索が殆ど役に立たない(Chrome上で検索するのが定石)
- 必ずしも最新のファイルではない場合がある(同期にはタイムラグがある)
- 1つのファイルを複数名が同時に編集してる場合バッティングする可能性がある(Microsoft Officeファイルの場合)
一応、Microsoft Officeのバッティングに関しては防ぐための機能がありますが、Google Driveを使うのであればMicrosoft Officeファイルでの運用ではなく、Google Spreadsheetなどでの運用にするべきです。
同期に失敗するケースがある
大量のファイルをGoogle Driveアプリを使ってアップロードをしようとすると同期に失敗するケースがあります。Google Driveアプリは一度ローカルファイルをキャッシュしてから同期を仕掛ける仕組みであるため、例えばNASにあるファイルを大量に同期しようとすると、まずローカルにキャッシュする必要があります。この時ローカルドライブの容量やメモリが全然足りていない場合、キャッシュに失敗し当然同期にも失敗します。
そうなってしまうと、キャッシュを一度捨てて同期を一時停止=>再度同期を実行し、少しずつファイルをアップロードする必要があります。同期の停止は、タスクトレイのGoogle Driveアイコンをクリックし、歯車をクリック=>同期を一時停止で実行し、再度同じ作業で同期を再開させます。
そもそも大量の同期処理に向いていない仕組みですので、大量の同期処理をしたい場合はGoogle Driveアプリではなくrclose Browserなどの専用のツールを使いましょう。
※アプリ本体がアップデートする場合もあるので、その場合は新しいインストーラで最新版のGoogle Driveアプリを上書きインストールしましょう。通常は自動アップデートするはずですが、しない場合もあるので古いアプリのままの場合はこの作業が必要です。
※この問題は、大規模に共有ドライブの名称変更やアクセス変更を加えた場合も起こりえます。
図:同期をオンオフで治ることもある
使用する為の準備
社内目的で使用するためには、管理コンソールより使えるように設定をしてあげる必要があります。個人のGoogleアカウントの場合は不要な作業です。
- アプリ⇒Google Workspace⇒ドライブとドキュメントを開きます。
- 機能とアプリケーションを開きます。
- 組織でのドライブファイルストリームの使用を許可するにチェックを入れる
- 古いドライブアプリはアンインストールしておく
- 古いドライブアプリで使用していたフォルダは削除しておく。
- Windowsの場合の古いフォルダ:C:¥Users¥%USER%¥Google Drive
- Macの場合の古いフォルダ:/Users/$USER/Google Drive
これで利用が出来るようになります。また、Google Drive側の設定でアップロードしたファイルを変換するにチェックを入れておくと、ExcelなどのファイルがGoogleスプレッドシートへ自動変換されてしまうので、チェックは外しておきましょう。
図:管理コンソールでの設定
図:ドライブ側の自動変換の設定
最近起きてるトラブル
ファイルが開けない
最近社内で頻繁に起き始めてる「エクスプローラからファイルにアクセスできない/ファイルが開けない」現象。次項のドライブデータ消える現象とほぼ同じ時期から発生してる問題で、このトラブルの一番の原因は「Google Driveアプリが古いままアップデートされていない」。結果として、同期が出来なくなったりキャッシュが溜まってるのに開けない等の問題が引き起こされています。
しかし、ブラウザ上からは正常にアクセスは可能です。この問題の解決手順は以下の通り。
- タスクトレイのGoogle Driveアプリのアイコンを右クリック=>終了で終わらせる
- 最新のGoogle Driveアプリをインストールする
- これで終らない場合はタスクマネージャから強制終了します(複数するので全部終わらせる)
- エクスプローラから「C:\Users\(ログインユーザ名)\AppData\Local\Google」を開く
- DriveFSというフォルダがあるので、これをリネームしておくか?削除する
- 再度Google Driveアプリを開くと、初期セットアップが開始されるようになるのでセットアップする
この作業を行うと、キャッシュも未同期のファイルも、オフラインフォルダ設定も全て飛びますので、注意してください。これで、再度ファイルをアップロードしてみて同期できるようであれば問題ありません。
図:これが問題を引き起こしてる原因
ドライブのデータが消える現象
事態の概要
個人的にはこのアプリは殆ど使っていません。自分の場合、ローカルでVBA動かすといったことも殆どなくGoogleドキュメントに完全移行してるので、ローカルのGoogle Driveアプリを使うメリットがほぼ無いというのがその理由。そしてもう一つが前述にもあるように同期に失敗する可能性と、2023年11月27日、Googleより以下の問題点が指摘されています。
- バージョン84.0.0.0~84.0.4.0にて、ドライブデータが消えるまたは2023年5月時点まで巻き戻ってしまう現象。
- 公式のアナウンスによると、対象のバージョンで不具合が発生してる場合、アカウントのログアウトは絶対に行ってはいけないとのこと(データが完全に消失する可能性があります)
- またアプリやデータの移動なども行ってはならない
- 必要であれば、以下のディレクトリの内容を外付けHDD等にバックアップ退避させておくことを推奨する
12Windows: %USERPROFILE%\AppData\Local\Google\DriveFSmacOS: ~/Library/Application Support/Google/DriveFS - この件に関してデータに損失が生じても保証はされません。
既にGoogleが調査を始めていますが、こういったリスクがあるため、個人的にはGoogleドライブアプリといったような同期を必要とするアプリはあまり推奨していません。昔からのPC使いの人はGドライブでアクセスできるのは便利でしょうが、クラウドのシステムとは本来ブラウザで完結するものです。ブラウザ上からでもExcelファイルはローカルのExcelで開け、保存すれば自動でアップロードされます。
この問題が発生してると思われる企業では一度現状を再確認した方がよいでしょう。
問題点についての続報
その後に入った続報によると、今回の問題点に対してGoogleは解決策と称するページを用意。これをもってIssueの該当スレッドをクローズし、その後の質問に対しても重複質問ということでスレッドを強制クローズしてるとの報告が上がっています。この解決策という手段も
- デスクトップアプリがバージョン85.0.13.0以降のものをダウンロードしてアップデートする。このバージョンは公式ページではなく、解決策ページのリンク先にあるインストーラである必要がある。公式ページのは84.0.11.0と古いバージョンになってる。(自分が試した時は、85.0.20.0になっていた)
- Shiftキーを押しながらタスクトレイのGoogle Driveアイコンをクリック⇒押し続けて設定をクリック
- バックアップから回復のウィンドウを出したのちに、指示にしがって処理
- デスクトップにGoogle Drive Recoveryというディレクトリが出来て完了
- コマンドラインでも同様の操作ができるらしい(解決策ページにコマンドラインオプションが記載されています - WindowsとmacOS用の2つ)
12345//windows"C:\Program Files\Google\Drive File Stream\launch.bat" --recover_from_account_backups//macOS"/Applications/Google Drive.app/Contents/MacOS/Google Drive" --recover_from_account_backups
とのことなのですが、これで回復したというコメントも少ないようで・・・そもそもGoogleドライブアプリを使っていなかったユーザでもこの現象があったというような報告まであり、この状態で質問をクローズするのは少々対応が雑で不安が残ります。また、Windows11でドライブアプリの自動起動を封じてるにも関わらず、勝手に起動するといったような報告も上がっています。
特に問題なのはGoogle Workspaceのような有償のサービスでも、こちらのサイトにあるようにファイルが消失したことによる保証はなされないような記述が見つかります。。こちらに対する弁護士の解説はこちらが有用です。
図:この機能がそれらしい・・・何が起きるか不明
lost_and_found問題
前述のファイルが消失する問題の続き?とも思える現象で、アップロードのキューを捌き切れずにGoogle Driveとの同期ができなかったファイルがLost_and_foundというフォルダに一時退避されてしまう問題です。このファイルはGoogle Driveに対して反映していないのでこのままにしておくとファイルが30日程度で消える模様。起動時にポップアップが表示されるので気がつくはずです。
このファイルを救い出して、再度手動アップロードで反映させる必要性があります。
また、この時再同期ということでログアウトしてログインし直しという手法を取ってしまうと、アカウントの切断時にファイルが全て消滅するのでアカウント切断をしてはいけません。Google公式ページの解説はこちらになります。
この一時退避フォルダの場所ですが以下のディレクトリに存在しています。ここからファイルを救い出してから、キャッシュのクリアやアカウントの再接続等をするようにしましょう。
- macOS: /Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Google/DriveFS/奇妙な文字列/lost_and_found
- Windows: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Google\DriveFS\奇妙な文字列\lost_and_found
実際に使用してみる
Google PC版Google Driveを起動して、まずはログイン。いつものGoogle Workspaceアカウントでログインします。
実際にアップロードして編集してみる
実際にPC版Google DriveのGドライブへファイルをコピーして編集をしてみました。その時の挙動は以下の通り。
- ファイルのサイズによりアップロードされる時は時間が掛かる。
- 開く時はスパッと開かれる。
- 上書き保存もきっちり行われる。
- Excelファイルを編集するとその分だけきちんと版違いとして直ぐに保存され反映される。
図:保存するたび版が積み上がっていく
VBAで他のファイルを参照してみる
2つのExcelファイルがあり、一方はVBAを記述してあるxlsmファイル(test.xlsm)、もう一方はデータの入ってるxlsxファイル(data.xlsx)。このファイルに於いて、VBAが入ってる側へデータの入ってるxlsxから転記するコードを実行してみました。データファイルは同じディレクトリ内のdata.xlsxを参照させています。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 |
Option Explicit Sub dataGetter() '変数の宣言 Dim counter As Long Dim flag As Boolean Dim xlsxfile Dim tempvalue As Variant Dim curfilepath As String 'data用ブックを開く curfilepath = ThisWorkbook.Path & "\data.xlsx" Set xlsxfile = Workbooks.Open(curfilepath) counter = 1 flag = False 'データをループで取得して書き込み Do While flag = False tempvalue = xlsxfile.Worksheets("data").Range("B" & counter + 1) If tempvalue = "" Then flag = True Else ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Range("A" & counter).Value = tempvalue End If counter = counter + 1 Loop '終了処理 xlsxfile.Close Set xlsxfile = Nothing MsgBox ("完了") End Sub |
実際にやってみました。きちんとコードは実行され、同じディレクトリ内のxlsxファイルのデータから値を取得することが出来ました。
Excelで他のシートへの参照
本来、Excelのファイルにて他のファイルのシートを参照するような数式を書いてデータを流用する手法は避けるべきです。しかし、現実の現場ではそういった数式でデータの二次利用をしているケースは多数見受けられます。他のクラウドのストレージサービスの場合、こういったブック間リンクを用いたものは、当然利用出来ません。
そこで、PC版Google Driveを使った場合はどうかやってみました。Gドライブ上に2つのファイルを作成し、データの入ってるdata.xlsxとそのデータを参照するlinksheet.xlsxの2つを使って、数式を入れ値を参照させました。その後、data.xlsxの一部のデータを書き換えて保存。再度、linksheet.xlsxで参照を更新してみました。
きちんと別のファイルも参照を更新すると値を取得することができました。既存のファイルサーバから移行する場合、スムーズにGoogle Driveの場合は移行が可能ですね。Boxなどで同じような環境を実現する場合、Box Syncを利用すると実現が可能なようです。
図:更新すると値はきっちり参照できました。
Accessでリンクテーブル
Accessのファイルでも試してみました。GUI部分のaccdbファイルと、データを格納するaccdbファイルの2つで構成されてるファイルで、起動時に同じディレクトリ内のデータを格納するaccdbファイルへリンクテーブルを自動的に貼るようにコードを記述してあります。
実験してみた所、問題なく動作しました。ファイルサイズが大きいため、若干起動が遅い部分はありましたが、リンクテーブルはきちんと動作していました。小規模なデータであれば回線が細くても十分利用出来ると思います。ちなみに、起動時に自動でリンクするコードは以下のようなコードを利用しています。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 |
'DB内の全てのテーブルリンクを削除する Function deletealllink() As Boolean Dim mdb As DAO.Database Dim tdf As DAO.TableDef Set mdb = CurrentDb For Each tdf In mdb.TableDefs If (tdf.Attributes And dbAttachedODBC) Or _ (tdf.Attributes And dbAttachedTable) Then DoCmd.DeleteObject acTable, tdf.Name End If DoEvents Next mdb.Close: Set mdb = Nothing Set tbf = Nothing End Function '外部のデータベースにリンクテーブルを貼る Public Function makelink() On Error GoTo Err_makelink 'リンクテーブルを設定する Dim DB As DAO.Database Dim tb As DAO.TableDef Dim basemdbpath As Variant Set DB = CurrentDb() 'データ保存ファイルへリンクテーブルを貼る basemdbpath = CurrentProject.Path & "\database.accdb" Set tb = DB.CreateTableDef("testmaster") tb.Connect = ";DATABASE=" & basemdbpath tb.SourceTableName = "・テストマスタ" DB.TableDefs.Append tb DB.Close: Set DB = Nothing Set tb = Nothing Exit_makelink: Exit Function Err_makelink: MsgBox Err.Description Resume Exit_makelink End Function |
AccessでExcelオートメーション
AccessからExcelのファイルに対してデータの書き込みは直接ではなく、Excelオートメーションを利用して書き込みます。テンプレートとして用意してあるExcelファイルをコピーし、そのファイルに対してAccessのクエリデータを書き込みさせてみました。
結果、無事にクエリデータを4つのシートに渡って書き込みが無事に出来ました。十分なスピードで動作します。ちなみに、Excelオートメーションで書き出しコードは以下の通りです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 |
'件数リストを生成する(Excelオートメーション使用) Sub drugcntlist(kijunday As String, kijunday2 As String, kijunhosp As String) Dim AppObj As Object 'Excel.Applicationオブジェクトの宣言 Dim WBObj As Object 'Excel.Workbookオブジェクトの宣言 Dim WsObj As Object 'Excel.WorkSheetオブジェクトの宣言 Dim filePath As String Dim strFolderName As String Dim strFileName As Variant Dim dummyfile As String Dim dbs As Database Dim rsc As DAO.Recordset Dim strSQL As String Set dbs = CurrentDb 'エクスポート用のクエリを開く Dim con As New ADODB.Connection Dim rec As New ADODB.Recordset '現在開いているデータベースと接続する Set con = CurrentProject.Connection 'デスクトップフォルダを取得 Dim dPath As String, WSH As Variant Set WSH = CreateObject("WScript.Shell") dPath = WSH.SpecialFolders("Desktop") & "\" '仮のファイル名を生成する dummyfile = dPath & kijunhosp & "_件数リスト_" & kijunday & "-" & kijunday2 '名前をつけて保存ダイアログを表示 strFileName = GetFileName(False, "MicrosoftExcel ブック (*.xlsx)|*.xlsx", "", dummyfile & ".xlsx") '選択結果を評価 If strFileName = 0 Then 'キャンセルボタンが押されたときの処理を記述 MsgBox "キャンセルされました。" Exit Sub End If 'テンプレファイルを指定する filePath = CurrentProject.Path & "\テンプレ.xlsx" 'ファイルを複製する(ダイアログ使用) FileCopy filePath, strFileName '▼ここからメインルーチン '一時テーブルのデータを削除 strSQL = "DELETE * FROM tempDrugCnt" dbs.Execute strSQL '一時テーブルにデータをクエリで追加 '警告ダイアログをON(戻す) DoCmd.SetWarnings False '追加クエリを実行する DoCmd.OpenQuery "1000円以上クエリ" 'ファイルを開く Set AppObj = CreateObject("Excel.Application") '実行時バインディング Set WBObj = AppObj.WorkBooks.Open(strFileName) 'ワークブックを開く Set WsObj = WBObj.Worksheets("1000円以上") AppObj.Visible = True 'Excelアプリケーションを表示する AppObj.Calculation = xlManual '再計算を停止する 'ワークシートへの処理 'Excelにエクスポートしたいテーブルのデータを取得 rec.Open "tempDrugCnt", con WsObj.Range("a2").CopyFromRecordset rec rec.Close '警告ダイアログをON(戻す) DoCmd.SetWarnings True '再計算に戻す AppObj.Calculation = xlAutomatic 'Excelを保存して閉じる WBObj.Save 'ワークブックを保存する WBObj.Close 'ワークブックを閉じる AppObj.Quit '終了処理 Set AppObj = Nothing Set WBObj = Nothing Set WsObj = Nothing Set WsObj2 = Nothing Set dbs = Nothing Set rsc = Nothing 'メッセージ表示 MsgBox "指定期間内の件数一覧の生成を完了しました。" End Sub |
オフラインで利用する
オフラインでも利用できるようにする為には、PC版Google Driveのドライブ内のディレクトリで
- 右クリックする
- オフラインアクセスを開く
- オフラインで使用可能にするをチェックする
これでローカルPCがオフラインでも利用可能になります。
図:ローカルPCの使用量は増えますが
ブラウザで検索しDriveアプリから開く
Google Driveアプリは便利ではありますが、あくまでもGoogle Driveの副次的な使い方を提供するツールです。にも関わらずそれに慣れ切って「Google Driveアプリの中をExplorerでファイル検索しても遅い」という勘違いしてる人が結構います。
WindowsのExplorerでの検索は内部のディスクに対してインデックスを貼って検索を高速化していますが、Gドライブやネットワークドライブはインデックス対象外です。遅くて当然です(ウェブのGoogle Driveでの検索は高速です)。ではどうしたらよいか?手順は以下の通り。
- ChromeでGoogle Driveを開く
- 検索窓でファイルを検索する。
- Excel等のファイルはGoogle Spreadsheetで開くのではなく、右クリック=>プレビューで開く
- 上部に「〇〇で開く」というボタンが表示されてるのでそれをクリック
- ローカルアプリで開かれるので編集して保存する
- 自動的にGoogle Driveアプリが同期を実行してくれる。
このスタイルはBox Editと同じ仕組みですが、挙動を知らない人が多い気がします。わざわざGoogle Driveアプリで探して編集などする必要はないのです。
図:外部アプリで直接開けます
検索窓のショートカットキー
前述のChromeでGoogle Driveを開いて検索は億劫というのもわかります。ということでGoogleドライブアプリは検索窓のショートカットキーが用意されています。「Ctrl + Alt + Gキー」を押すと画面上部に検索窓が開き、検索を実行するとChromeでGoogle Driveの検索結果が表示されます。
あとは、前述の通りプレビューしてアプリで開けば直接ファイルを高速にアクセスすることが可能です。
図:こんな検索窓が出てくる
ショートカットファイルを活用する
ショートカットファイル機能を活用すると、Google Driveアプリの生産性が非常に高まります。以下の手順で環境を用意しておきましょう。
- マイドライブ直下に「よく使うファイル」というフォルダを作っておく。
- ウェブのGoogle Drive上でよく使うと思われるフォルダやファイルを右クリック=>ドライブにショートカットを追加をクリック
- ショートカットを保存する場所として1.を指定する
- あとはよく使うファイルフォルダを開いて、ショートカットを起動するだけ。
このショートカット機能なのですが、他の人から共有してもらった自分がオーナーではないフォルダであっても、Google Driveアプリから直接ジャンプできるのでとっても便利。また、機能的には「ジャンクション」に近いものでシンボリックリンクとは異なるため、パスは変換されます。
よって、Windowsのショートカットと異なり、ファイルを移動してもこのショートカットはきちんと機能します(Windowsの場合はローカルの絶対パスなので切れてしまいます)。
LinuxでもPC版Google Driveを使いたい
マルチプラットフォームなGoogleですが、Linux向けにはPC版Google Driveは提供されていません。しかし、有志の方が作成されたFUSE filesystem over Google Driveを利用する事でLinuxでもPC版Google Driveのような環境が構築可能です。
今回はUbuntu Linux 16.04 64bit環境でテストしてみました。
まずはターミナルより以下のコマンドでアプリケーションをインストールします。
1 2 3 |
sudo add-apt-repository ppa:alessandro-strada/ppa sudo apt-get update sudo apt-get install google-drive-ocamlfuse |
続いて、自分のHomeディレクトリ内にマウントポイントとなる空のディレクトリを作ります。
1 |
mkdir gdrive |
次に、引数なしでgoogle-drive-ocamlfuseを実行し、Googleアカウント認証をします。この時利用できるアカウントはGoogle Workspaceのアカウントなので、フリーのアカウントは利用できません。
1 |
google-drive-ocamlfuse |
ブラウザが立ち上がり、Google Workspaceのアカウントでログインするとgdfuseとして許可を求められるので、許可をクリックします。さらに、許可要請として画面が出てくるので、許可をすると「The application was successfully granted access. Please wait for the client to retrieve the authorization tokens.」というメッセージと共に完了します。
図:ログイン認証画面の様子
最後に、ターミナルから以下のコマンドでマウントを実行します。
1 |
google-drive-ocamlfuse gdrive |
成功すると、gdriveディレクトリにGoogle Driveの中身がマウントされてアップロードや編集等が可能になります。自動でマウントするのであれば、起動時にシェルスクリプト等で上記のコマンドを実行するようにセットすれば良いのではないかと思います。
図:無事にGoogle Driveの中身が表示されました
gnome-session-propertiesを利用する場合には以下のような手順で自動マウントが可能です。
- 左下の●の粒(もしくは、左上のUbuntuロゴ)をクリックする
- アプリケーション一覧が出てくるので、検索画面でsessionと入れる。「自動起動するアプリケーションの設定」が出てくるので、クリックする
- 追加ボタンをクリック
- 適当な名前、実行するコマンドの入力します。
- 保存を押して完了
これで、毎回ログイン後に、コマンドが実行されます。
図:アプリやシェルスクリプトをX起動後に実行します。
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