数あるガジェットの中でも、コスパに優れていて実用的なガジェットというものは意外と少ないです。そんなガジェットのジャンルの中でこの要件を満たすものが「セットトップボックス」と呼ばれるもの。これまでも、Chromecastのクローンのような「Ezcast」や「AppleTV」を買ったことがあります。

ただこれらは使い勝手が微妙だったり、拡張性の面でちょっと・・・しかし、FireTV StickはベースがAndroidという事だけあって、拡張性でも小型なので携帯性にも優れていて仕事でも使えそうです。ということで、使い倒してみました。

今回使用するガジェット

※現在は、4K対応のニューバージョンが販売されています。Alexaにも対応してるスグレモノです。

FireTV Stickで出来る事

各種動画・音楽配信サービス

FireTV Stickはセットトップボックスというガジェットなので、本職は「様々な動画配信サービスをこれ1本でテレビで見られる」ことにあります。スマートフォンやPCがあれば見られるこれらサービスですが、気楽にリモコン操作で動画配信サービスを流し見するとなると、やはりこの手のガジェットの出番です。

また、動画配信だけでなく、音楽配信サービスにも対応しています。主に対応しているサービスは以下の通り。最近はGoogleと和解してYoutubeも復活し、またちょっと面倒な細工をしないと見られなかったTVerも公式対応した事もあって、FireTV Stickの利用範囲は日々広がっています。

  1. Youtube
  2. Netflix
  3. Hulu
  4. Amazon Prime
  5. U-Next
  6. GyaO
  7. ニコニコ動画
  8. AbemaTV
  9. TVer
  10. Daily Motion
  11. Twitch
  12. dTV
  13. DAZN
  14. DMM.com
  15. その他

およそ40種類ほどのサービスに対応しています。基本、アプリを追加することで動画を見ることが可能になります。また、未対応の動画配信サービスであっても、ウェブブラウザを導入することで、FireTV Stickで見ることが可能になります。Prime会員になれば、Primeビデオだけでなく、ファイルストレージも使えるようになります。

※一方で、Google Play ビデオやあにてれなどの未対応サービスもあります。未対応動画サイトはChromeアプリなどを入れて閲覧可能です。

アプリで拡張

FireTV StickはAndroidベースであるので、動画配信サービスだけでなく、FireTVに提供されている「ゲーム」なども楽しむ事が可能です。それだけでなく、各種アプリもGoogle Playほどではないですが、用意されています。

但しリモコンでゲームをするのは現実的ではありません。ですので、後述のBluetoothゲームコントローラを追加するなどの対応が必要になります。Androidベースとは言え、この辺はタッチパネルのスマフォとは操作性では明らかに劣ります。逆にBluetoothでゲームコントローラなどを入れることができれば、スマフォよりも快適に大画面でゲームができますね。

オススメなアプリは以下の通り

などなど。APKインストール必要なものは、Google PlayなどからAPKでダウンロードして導入する必要があります。APKインストールが使えると、FireTV Stickの利用範囲が格段に広がります。

AirReceiverとpFolioは有償のアプリですが価格がメチャ安いのと、前者はミラーリング強化、後者はGoogle Photo対応になるなど、機能増強面では優れているアプリなので、ぜひ購入してみてください。

Android端末をリモコンにする

FireTV Stickは付属のリモコンで操作が可能ですが、いつも持ち歩くというのもアレです。であれば、いつも持ち歩いているであろう「スマフォ」をリモコンにする事が可能です。Google PlayのFireTVアプリを入れることで実現できます(iOSにもアプリは用意されています)。スマフォとFireTV Stickが同じLAN内にいることが条件になります。

同じLAN内にいれば、FireTVアプリ起動時にFireTV Stickを見つけてくれますので、見つかったFireTV Stickをタップすればリモコンになります。アプリの起動やAlexa操作にも対応しています。ただ、ハードのリモコンと違って若干どうさがもたつく感じがします。また、Alexa呼び出しは、マイクアイコンをタップではなく、タップしつづけたまま下に引っ張りながら喋るスタイルで使いにくいです。

図:リモコンのようす。タッチパッドみたい

図:Alexa呼び出しが可能である

図:FireTV Stickアプリも起動できる

Alexa対応

リモコンを使って操作する

新世代FireTV StickははじめからAlexa対応していますが、旧世代リモコンのFireTV Stickは音声検索は出来ても、素ではAlexaに対応していません。しかし、設定⇒端末⇒バージョンを開き、アップデートを実行し、FireTV Stickのファームウェアアップデートを実行すると、設定に「Alexa」が登場し、FireTV Stickの音声検索がAlexa対応になります。

使い方は音声認識ボタンを押しながら「今日のニュースは?」とAlexaのコマンドを発音すると、Alexaに登録済みのニュースフラッシュが再生されるようになります。もちろん、Alexaスキルは全て使えるようになっており、自分が開発中のものであっても、利用する事が可能になっています。ウェイクワードは不要です。

他にも以下のコマンドが使えるようになっているようです。

  • タイトル / ジャンルを探して
  • タイトル を再生して
  • アプリ名 を開いて
  • アーティスト名 の曲を再生して
  • タイトル の本を読んで
  • Alexaスキルの呼び出しやフラッシュニュースなどの読み上げ

Echo Dotから操作する

手持ちのEcho DotなどからFireTV Stickを遠隔操作する事ができるようになります。リモコンが不要になりますね。スマフォのAlexaアプリからも操作が可能になっています。設定は特に不要。ウェイクワードに続けて呪文を唱えるだけです。一応、確認方法として、Alexaアプリのデバイスを開き、Echo・Alexaの項目を開くと、同じアカウント登録のある対応FireTV Stickが出てくるはずです。

図:PC、Echo、FireTV、スマフォの4つが出てきた

複数FireTV Stickを持っている場合には個別にリンクが必要です。Alexaアプリから可能になっています。

  1. メニューで、設定を選択します。
  2. テレビ・ビデオに移動し、Fire TVを選択します。
  3. 画面に表示される手順に従います。
  4. デバイスをリンクを選択して、選択を確定します。

操作方法は例えば、「アレクサ FireTVでBack To The Futureを再生して」と唱えるだけです。他にも一時停止や巻き戻し、早送りなどコントロール関係にも対応しています。続けて「ホームに戻って」と言えば、FireTV Stickのホーム画面に戻ります。

画面ミラーリング

FireTV Stickはノーマルの状態で「画面のキャスト」に対応しています。また、最新の4K対応FireTV Stickは政治的理由によりこのミラーリング機能が削除されていましたが、最新のファームウェアアップデートで復活しています

使い方ですが

  1. リモコンのホームボタン長押し
  2. ミラーリングを選択
  3. スマフォのプルダウンのメニューから「キャスト」を選択(Zenfone4はここにありました)
  4. 出てきたFireTV Stickをタップすると、スマフォの画面が表示されるようになります。
  5. 同じ作業をして、解除すればミラーリング終了します。

但しこのミラーリングはMiracastなのでAndroid端末およびWindows10は対応していますが、iOSデバイスは未対応です。iOSでも利用する場合には、後述のさらなるミラーリング機能を参照し、AirPlayに対応させてください。

図:画面のキャスト先の選択画面

※但し、MiracastではなぜかGoogleスライドアプリからのキャスト先として出てこない・・・後述のAirPlay対応させるとそちらではFireTV Stickダイレクトにプレゼン再生が出来るようになります。

スマフォとFireTV StickのみでLAN環境

プレゼン等の現場でWiFi環境がなく、FireTV Stickとスマフォだけの場合、以下の手順で接続を実現すれば、別途ポケットWiFiなどがなくてもこの2台だけでミラーリングを実現出来ます

  1. FireTV Stick側で予め、スマフォのテザリングに接続できるように設定をしておく
  2. スマフォ側でテザリングを有効にする
  3. FireTV StickでテザリングのAPに接続させる(1.をしておけば普通は自動で見つけて自動でつながるはず)
  4. これで同じLAN内にいる状況になるので、さらなるミラーリング機能を実現しておけば、AirPlayGoogle CastMiracastDLNAGoogleスライドのダイレクトキャストが使えるようになります(ノーマルの場合、Miracastのみ)。
  5. また、LAN環境が実現できるので、FireTVアプリでのリモコンも使えるようになります。

カスタマイズ

未対応アプリを追加

FireTV StickはGoogle Playに対応していない為、未対応アプリが結構な量あります。Amazon上で公開しているアプリだけがデフォルトではインストール可能になっています。しかし、制限を解除し、またAPKファイルとしてダウンロードできれば、裏技を使うことで導入が可能になっています(元がAndroidベースなので。但し、一部のアプリは動作しないこともあります)。

事前準備

以下の準備をしておきましょう。

  1. ES ファイルエクスプローラを導入しておきましょう。
  2. Bluetoothキーボードやマウスを入れておくと快適に操作が可能になります。
  3. ネットワーク上で見えるNASを用意しておきましょう。ない場合にはDropboxでもオッケー。
  4. APK DownloaderなどでGoogle Playからダウンロードするか?APKでて提供してるサイトからダウンロードしておきましょう。
  5. FireTV Stick側で設定⇒My Fire TV⇒開発者オプションを開き、不明ソースからのアプリをオンにしておきましょう。
  6. APKファイルをNASの見える場所に配置しておきます。

インストールする

今回はKodiをインストールしてみようと思います。Kodiについては後述のメディアサーバにて詳しく説明しています。Kodi自体はFireTV Stickのリモコンで操作が可能です。

  1. FireTV StickでESファイルエクスプローラを起動し、LANを選択します。Dropboxの場合にはそちらを開きましょう。
  2. NASが出てくるはずなので、入り、前項の5.でAPKを置いた場所まで移動します。
  3. 出てきたAPKファイルを選択するとFireTV Stick上にコピーされます。その後インストールするかどうか聞いてくるので、インストールを実行します。
  4. ホームボタン長押し⇒アプリにて開くとKodiがインストールされているのを発見できます。
  5. デフォルトでは英語UIなので、歯車アイコンをクリック⇒Interface Settings⇒Skin⇒Fontを開きArial basedに変更する
  6. 同じ設定内のRegionalのLanguageはJapaneseに変更する
  7. インターフェース設定にある地域⇒文字セット⇒Japansese(Shift-JIS)に変更します。
  8. これでUIが日本語化されます。
  9. 後は自由にファイルソースのディレクトリを選択し追加してゆけば、Kodi上で対応してる形式ならば全て再生が可能になるはずです。

ただし、NASで追加する場合にはFireTV Stickと同じWiFiに接続している必要がありますので、注意してください。なぜか共有フォルダが出てこない場合には大抵のミスはそこにあります。

さらなるミラーリング機能

素の状態では、Miracastにだけ対応しています。その為対応デバイスでないとミラーリングが出来ない。例えば、macOSやiOSデバイスはこのままではミラーリングが出来ません。そこで導入するのがAirReceiverです。有料アプリなのですが、300円程度である点と、それを補ってあまりある利便性をもたらしてくれるので、買って損はありません。なぜか、SMB対応もしてたりする。

導入することで、Miracast以外のChromecastおよびAirPlayに対応しますので、macOSやiOSデバイスのミラーリングにも対応。また、Googleスライドのプレゼン再生先としてもFireTV Stickが出てくるようになるので(本来はChromecastでないと再生できない)、スマフォ片手にプレゼン(手元はスピーカーノート表示になるよ)、仕事での利用が可能になります。FireタブレットですらTVに映せるようになります。

※この他AirSenderと合わせるとサブディスプレイ表示になったり、字幕ファイル読み込み対応、DLNA対応もしています。素晴らしい。

初期設定せずとも使えますが、以下の手順で初期設定に入れます。

  1. 設定に入る
  2. アプリケーションの一覧を開く
  3. Air Receiverを選んで起動する
  4. Device Nameがミラーリング先に出てくる名前。AFTT-1といった表記がデフォルトになっています。
  5. 他にもいろいろオプションがありますが、お好みでONにしておくと良いでしょう。
  6. 普段は自動でバックグラウンドで動いてるので、意識して起動する必要はありません。

試しにAndroidからBubbleUPnPにて、スマフォ内の動画をDLNAにて、レンダラー先をFireTV Stickにしてみました。バッチリ再生できましたよ。ただFLVなどの形式は未対応であったりするので、MP4形式に事前にエンコードしておくと良いでしょう。

図:DLNAはパフォーマンスが良い選択肢です。

図:Googleスライドもキャスト可能になります。

図:ChromeからのYoutube動画キャストも可能

メディアサーバー

macOSやAndroidではすでにおなじみのメディアサーバー機能。NAS上にあるありとあらゆるメディアを再生できるだけでなく、単独でも各種動画サービス対応や、写真のスライドショー、音楽の再生などすべてをこなす万能アプリケーションです。FireTV Stickなどが出る前までは、PCにこれをいれて、家庭内メディアサーバとして構築していた人も多いでしょう。

そこで使われていたKodiと呼ばれるメディアサーバをFireTV Stickに導入する事で、FireTV StickでNAS上のあらゆるメディアの再生に対応させる事が可能になります。驚くべきことはISOファイルにも対応しているので、手持ちのDVDを引っこ抜いて入れておけば、ディスクレスでDVDをNAS経由で見られるシアターに早変わりという点です。もちろん単独でAirPlayやDLNAに対応していたりします(自分はこっちはAirReceiverを使ってますが)。

※但しこのアプリはFireTV Stick対応ではないので、未対応アプリを追加する手法で追加が必要です。

アプリ本体のAPKファイルは以下の手順でダウンロードが可能です。

  1. こちらの配布サイトを開く
  2. 下のほうにある「Android」のアイコンをクリック
  3. ARMV7A(32bit)をクリックしてダウンロードします。

導入後にアプリケーション一覧から起動して、動画ソース(SMB経由やUPnP経由など)をしておきましょう。

図:ARMがCPUなので注意すること

ファイルサーバと動画再生

FireTV Stickは大抵のファイル形式の再生に対応していますが、マニアックな形式やFLVといった形式には未対応です。ただ単純にNAS上のファイルを再生するというだけならば、KodiではなくVLC for Fireをインストールすれば、かなりのファイルフォーマットをこれ一本で再生対応させることが可能です。

VLCからブラウジングでローカルネットワーク上のファイルを選択し再生するだけでオッケーです。FLACやTSにも対応しているので、DVDからファイルを取り出しておいて再生も可能になりますね。現在はフォルダ単位での連続再生などにも対応しているので入れておきたいアプリの1つですね。

ハードウェア対応

FireTV StickはBluetooth対応しています。また、専用のUSBハブを用いる事で「有線LAN対応」「USBゲームコントローラ対応」といった離れ業(有線だけれど)も可能です。もちろん、Bluetooth対応のマウスが使えますし、PS4コントローラをBluetooth接続して使えるようです。設定のコントローラとBluetooth端末から可能です。

自分の場合は、CreativeのBluetoothスピーカーと接続させ、キーボードとマウスをBluetoothで接続させて使っています。リモコンだけだとちょっと不便ですから。有線LAN接続は安定して動画を閲覧可能になるので、試してみたいテクニックですね。

関連リンク

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