今はFireTV StickやChromecastなどの優秀なガジェットがあるため、利用頻度は落ちてはいますが、スマフォの映像をPCにミラーリングして使うという手法で、よりスマフォを便利に使う為の手段があります。それがミラーリング。FireTV Stickだとアプリの追加で、Miracastだけでなく、AirplayGoogle Castにも対応するので、ビジネスのプレゼンでもプロジェクターにFireTV Stickを接続すれば、スマフォからのプロジェクションが可能です。

PCへのミラーリングの場合には、アプリケーションのみで実現するので、この手のデバイスの持ち歩きが不要、また録画機能で録画やゲーム実況配信、さらにはプレゼンで使えばPC操作画面を移しながら画面切り替えで(仮想デスクトップの切り替え)、スマフォ片手に歩き回って、リモートプレゼンや研修が可能になります(もちろん、手元はスピーカーノートを表示しつつ、別の操作をしてても、プレゼン側はスライドだけが表示されます)

価格も対して高くないので、1つ導入しておくと公私共々捗るスグレモノです。

今回使用するソフトウェア

  • AirServer – macOS, Windows10など向けのミラーリングサーバソフトウェア

図:配信の基本スタイル

AirServerとは?

概要

AirServerとは、macOSとWindowsに対応するソフトウェアでミラーリング環境を実現する為のソフトウェアです。自分は以前はApower Mirrorを利用していましたが、価格面での安さや余計なフレーム表示がないシンプルさ、パフォーマンス、そしてGoogleスライドとの相性の良さなどを考慮して購入して使ってます。

MiracastだけでなくAirPlayに対応し、Google Castにも対応しているのでこれ一本でスマフォとPCの連携が更に高まります。さらには録画機能を備えていたり、Rebroadcastという機能で複数台のAirServerがインストールされてるマシンにまで同時ミラーリングが出来るなど、色々と利用範囲の広いアプリケーションとなっています。

有償だけれども

AirServerは有償のアプリケーションです。但し、14日間体験利用が可能になっています。他のミラーリングソフトとの比較検討や自分の環境や使い方に合っているか?を無償でテストする事が可能です。

有償ではありますが、価格は個人利用は2000円程度PayPalとクレジットカードが利用できます。Vプリカも行けるのでは?)。業務用のデジタルサイネージでの利用やショールーム利用等ビジネス利用ならば4000円程度。Apower Mirrorなどは買い切りで今現在は7000円程度する事を考えると、非常にリーズナブルです。

Airmoreもなかなか良い

完全無償で、PCからスマフォへファイルの転送を、WiFiにてクラウド経由ではなくLAN上で直接送り込める便利なアプリにAirmoreがあります。最初の接続だけウェブサイトに接続しますが、接続後のファイル転送はダイレクト転送なのでパケット消費などもせずに、PC⇒スマフォにブラウザ上で、エクスプローラ風なUIで転送ができる非常に便利なツールです(SDカードにも直接送り込める)。USBポートが使えないケースでも利用が可能です。macOSの場合、Android File Transferがいまいちな使い勝手なので、非常に重宝します。

さて、そんなAirmoreですがファイルの転送だけでなく画面のミラーリング機能もあります。但し、AirServerとは異なり、完全に画面のミラーリングのみで、キャプチャなどを録画する機能もありますが、Googleスライドなどのプレゼンなどには対応していない。ただ無償でここまで使えるのは他にはないので、簡易的なミラーリングで十分な人は、スマフォ側にアプリを入れるだけなので、

図:ファイル転送機能は素晴らしい出来です。

macOSでアンインストールする時は

AppCleanerを使ってのアインインストールも良いのですが、公式サイトにアンインストール用スクリプトが用意されています。インストールやアクティベーション自体は驚くほど簡単ですが、アンインストールする時はこのスクリプトを叩けば取り除けるようになっています。

ただし昔と違い、環境設定に設定項目などは追加していないので、AirServerを終了してそのままAirServerをつまんでゴミ箱に捨てるだけでも問題ありません。

PCを変更したときの再アクティベーション

購入した際に発行されるアクティベーションコードですが、PCを変更するとそのコードはすでに他のマシンでアクティベートされてる状態であるため、コードが通りません。Activation failed too many computers have been activated with this activation code.といったんメッセージが出ます。

なお、アクティベート解除自体はアプリ上からライセンスの管理から行えます。さて、再アクティベーションの手順ですが以下の手順となります。

  1. 購入時のアクティベーションコードのついてるメールを開く
  2. 一番下にあるYour Management Interface:のリンクをクリックする
  3. 表示されたページの一番下のDeactivateをクリックする(ライセンスの管理の場合と同じ結果になる)
  4. 再度アプリから同じコードでアクティベーションを実行する

これでOK。万が一があるのでメールはPDFにでもして取っておくと良いかも。

図:ライセンスの管理画面

ミラーリングをしてみよう

OS別ミラーリングの仕方

Androidでミラーリング

Androidからのミラーリングは画面のキャスト機能を利用します(Miracastになります)。AsusのZenfone4の場合、上から引っ張ってメニューを出し、「キャスト」を実行するとキャスト先が出てくるのでタップして終わりです。自動的にmacOS側にウィンドウが現れてミラーリングが開始されます。Chromecast Ultraと表示されているはずです。

終わる場合には、同じくキャスト設定からキャスト先を触って切断するだけです。macOS側のウィンドウも自動で終了します。

図:Miracastミラーリング中

iOSでミラーリング

iOSの場合、iOS12からはミラーリングというかコントロールセンターの出し方が変わってるので、むしろそちらのほうがややこしいことになっています。以前のiOSの場合には下から上にスワイプするとコントロールセンターが出ていましが、最新のiOSは右上から下にスワイプすると出てくるように仕様が変更されています。

スワイプすると画面ミラーリングのボタンがあるので、タップ。ミラーリング先が出てくるので、選択タップ。これで、AirServer側にミラーリングが開始されます。仕様自体はAndroidと同じです(こちらはAirPlayになります)

図:AirPlayミラーリング中

Googleスライドでミラーリング

ミラーリングの紹介であまり紹介される事がないけれど、実際はめちゃめちゃ便利なのがこのGoogleスライドでミラーリングです。通常のミラーリングとは異なり以下の特徴があります。

  1. 手元の端末はスピーカーノートハイパーリンクがある場合にはそのリスト、また経過時間が表示される
  2. ミラーリング先はスライドの映像のみが配信される
  3. また、手元の端末で、適当になにかアプリ立ち上げていても、プレゼン中はその映像は配信されない。スライド映像のみが配信されたままである(Androidだけの機能 – 地図アプリ同様、半分サイズで画面の右下に常駐するマルチタスク機能)。講義中にメール確認してもバレません。
  4. 端末側でスライド操作が可能で、鉛筆アイコンで絵も書ける。
  5. Q&A機能で、同じスライドを見ている人からリアルタイムに配信者に対して質問をすることができるセッション機能がある。配信者側で「新しいセッションを開始」をタップする事で可能です。
  6. 端末側で操作が可能なので、スマフォ片手にブラブラ歩いてプレゼンが可能になります。
  7. 両サイドの黒フチが気になる場合には、16:9のサイズでスライドを作成しましょう。

PowerPointアプリはそもそも1.や3、5.といった機能がアプリになくリモート配信はできますが、機能が非常に手薄です。非常に優れたプレゼンアプリに進化してるGoogleスライドですが、この機能をフルに使うには以下の作業が必要です。

  1. まずは普通に画面をミラーリングする
  2. Googleスライドアプリを起動し、プレゼンを立ち上げる
  3. 事前に「」からスピーカーノートをオンにしておく。
  4. プレゼン再生ボタンを押すと、「このデバイスで表示」もしくは「外部ディスプレイにプレゼンテーションを表示」をタップする。
  5. すると、手元はスピーカーノートおよび経過時間とスライドが表示され、ミラーリング先にはスライドだけが表示される。
  6. あとはスライド操作をすれば良い

ちなみに、このAirServerですが、AirplayとMiracastの同時受信も可能なので、iPadとAndroidから同時にミラーリングなどという離れ業も可能になっています。片方はスライドを再生し片方は例えば別のPCからのミラーリングで操作を映す(もしくは映像を流す)などといった事が可能になります。ここが凄い点ですね。

図:ミラーリングしてからプレゼンを開始する

図:プレゼン中は手元はこんな表示に

図:プレゼン中のミラーリング先はこんな表示になる(ちゃんと横表示)

図:Androidだけはプレゼン中に別作業が出来る

図:iPadとAndroid同時にミラーリングしてみた

その他の機能

ミラーリングを録画する

AirServerには、スマフォの映像を録画する機能が備わっています。ミラーリング中にカーソルを動かすと下の方に録画ボタンが出てきますので、クリックすると録画が開始されます。後述の音ズレなどの対策をしておき、また十分な帯域のWiFi環境を用意できれば、スムーズに録画が可能になります。研修の様子などを録画しておいて、後日配信などにも使えますね。

音などはPC側から鳴るので、実況用にマイクをあわせておけば、Youtubeなどでゲーム配信も楽に可能です。また、後述のライブストリーミング機能ではYoutubeでライブ配信も出来るようになっています。面白い機能ですね。試しに名作Dragon Quest 8を録画してみました。マイクはオフにしてあるので、自分の声などは入れていません。音ズレなどの調整は今回入れていませんが、十分機能してるようです。

Reflector3よりFPS的にも音に関しても安定してる印象で、また、Reflector3のように妙なスマフォのフレーム画像みたいなのが出ないのでスマートに使えます。

Rebroadcast機能

AirServer独自の機能として、Rebroadcast機能があります。この機能は同じネットワーク上にて、AirServerが入ってるマシンがある場合、それらのマシンに対してもスマフォの画像を自分のPCから再配信する機能です。研修などの場面等で、自分の操作画面をプロジェクター等ではなく、手元のPCに投射して出来るので、学習効果もアップが期待できます。

但し、この機能を使う場合には、接続にパスワード設定をすべきでしょう。でなければ誰彼構わず配信で自分のスマフォの映像が配信されてしまいます。パスワード設定とRebroadcast配信は以下の通りです。

  1. メニューバーのAirServerのアイコンをクリック。
  2. 一般タブ内のパスワードを変更する。Fixed Passwordにすると固定のパスワードとなります。
  3. さらにメニューよりサービスの再発信をクリックする
  4. 別のクライアント側は、アプリを導入してQRコードで接続するとパスワード入力画面になります。
  5. なにか設定画面で変更したら、メニューの「サービスの再発信」をクリックして反映すること

また、アプリはFireTV Stickに入れておけば、大画面用に別に画面を配信出来るので、プレゼンが捗ります。

図:色々設定をしたらサービスの再発信をすること

ミラーリングの調整

音ズレや画質などが出来るようになっています。設定画面のオーディオにて同調速度を右に名一杯フルと500msセカンドのバッファリングを行なうようになるので、音ズレがしにくくなります。

また、AirPlayタブでは、ミラーリング時の表示クオリティの設定があります。ネットワークが遅い場合には画質を半分に落として配信するオプションや、昔のMacなどを使っていて落ちる場合にはソフトウェアレンダリングだけをするオプションがあります(今どきのMacでは使わなくて良いです)。通常は、Retina – High QualityでOKです。

また、ミラーリング中に歯車ボタンをクリックすると画質に関する設定が出てきます。明るさやコントラストなどの設定があり、またFPS表示の設定もあるので、フレームレートが落ちていないか?(基準は60fps)確認しながら調整してください。これは録画などにも影響するので、録画前に調整をすべきでしょう。

図:音に関する設定項目

図:画質に関する設定項目

ライブストリーミング機能

どういうわけか、このアプリにはYoutubeへのライブストリーミング機能が備わっています。予め、Youtubeの設定にて「ライブストリーミング」を有効にしておく必要があります。また、有効にしてから24時間以上アカウントの発行に時間が掛かるので、翌日以降でないと配信はできないので、注意が必要です。

Googleスライドを利用したオンライン講義であったり、スマフォの操作説明、またゲーム実況などが捗りますね。さて、ライブストリーミングの手順ですが、以下のような手順になります。

  1. ミラーリングを開始したら、Liveボタンをクリックする
  2. タイトルを適当にいれてマイクなどをオンにしておく。
  3. Start Streamingにてログイン済みならライブ配信がすぐ開始される
  4. ログインしていない場合にはYoutubeへのログイン画面がでてログインを促されます。

図:ライブ配信設定中の様子

図:アカウントを有効にしてもすぐには配信ができないよ

AirServer紹介動画

関連リンク

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