HP Chromebook 14aを徹底的に活用してみる

PCと言えば通常は、WindowsもしくはmacOSのPCを購入することになるでしょう。しかし、第三勢力として低価格&ネットワークコンピューティングに特化したPCとして、Chromebookがあります。2011年頃から登場し、当初はChromeブラウザ上で完結する簡素なものでした。

現在は、ウェブサービスが充実し、低価格且つGoogle Workspaceなどの充実により教育機関だけでなくビジネスの現場でも活用されはじめました。そこで今回、hpのChromebook 14aが割引販売されていたので、実際に購入してみて活用法をまとめてみました。

図:実は多彩な事が出来ます

目次

Chromebook 14a概要

M89アップデート

HP Chromebook 14aにも最新のM89のChrome OSアップデートが配信されています。こちらに関しては別エントリーを作成しましたので、合わせてご覧ください。

Chromebook 10周年!!M89 Chrome OSを検証

スペック

実はChromebook 14aには2種類のモデルがあり、Amazon限定モデルHP Directモデルの2つになります。両者の違いは

  • Amazon限定モデルは天板のカラーリングが青っぽい色
  • Amazon限定モデルはCPUがCeleron N4000。HPのモデルはPentium Silver N5000と後者のほうがスペックが上。
  • Amazon限定モデルは360℃天板が回る上位モデルが新しく登場している

つい最近まで、同じAmazon上で後者のN5000モデルが何故か、Amazon限定モデルより低価格で売りに出されており、自分もこの時に購入をしました。本来の価格は42,800円(税込み50,380円)で、現在Amazon限定モデルは36,182円(税込み39,800円)となっています。スペックですが

  • OSはChrome OS更新ポリシーは8年間)
  • 重量は1.33kg。バッテリーは11時間持つようだ
  • RAMは4GB。(8GBのx360 14bと迷うところではある)
  • ストレージは64GB(Chromebookはローカルで保存をしないのでこれで十分)
  • WiFiは802.11acまで対応。Bluetooth 5.0まで対応
  • 14inch FullHDのIPSタッチ対応ディスプレイ(x360のように360度回ってタブレット化は出来ない)
  • Google Playに対応。一部のAndroidアプリが利用可能
  • 92万画素のWebカメラ内蔵
  • USB Type-Cx2,Type-Ax1。MicroSDカードリーダ内蔵。
  • N4000のCPUが1476に対して、N5000は273280%ほど高速ということになる(理論値)。ただしPCはとは違い、如実に差が出るというわけでもない。前者が2コア、後者が4コアという差。
  • Google One 1年分が特典としてついてくる
  • ファンレス仕様なので、とっても静か。本体もハードな使い方でもほんのり温かい程度。

簡単なレビュー

早速開封し、セットアップし使ってみました。長らくMacbook Proがメイン機で使ってた側からすると、やや戸惑う面はあるものの、概ねHP Chromebook 14aは、サブ機としてでなく軽量な作業であればメインも張れるというのが正直な意見です。詳細な内容についてはメリット・デメリットの項目で記述するとして、ここではハードウェアとしての使い勝手を記述したいと思います。

総括としては、これまでのChromebookはハードウェアの信頼性の低い地雷みたいなモデルがいくつかありましたが、HP Chromebook 14aは非常によく作られていると思います。

キーボード

キーボードは日本語キーボード仕様です。USキーボード仕様ではないので、日本人には馴染みが深いですね。故に例えば@マークはEnterの横のほうにありますから慣れない「2」キーにあるといって戸惑うことはありません。

打鍵感も十分にあるので、レスポンスが無くて違和感を覚えるといった事がありません。また、日本語入力もおなじみの左上にある「かな/英数」を押すことで切り替えができますが、英数キーでオフ、かなキーでオンというmacOSのような切り替えにも対応しています。

ChromebookはファンクションキーやCapsLockキー等が表向きないのですが、ファンクションキーは設定⇒デバイス⇒キーボードの「キーボードの最上段のキーをファンクションキーとして使用する」をONにすると、ファンクションキーになります。また、既存のキーにCapsLockキーを割り当てられるので、どうしても使いたい人は設定することも可能です。

また、バックライト付きなので、暗闇でも使えなくありません。ちょっと豪華ですね。このバックライトは、Altキー+照度キーで明るさの調整も可能で、最小はバックライト点灯無しになります。

打鍵感は非常に良いです。Macbookのような薄いものではないのでしっかりとした打鍵感、十分なキーピッチがあります。一方で打鍵音はうるさくなく、シットリといった音ですので、カチャカチャターンするような人でも安心して使えます

※設定をせずとも、日本語入力時の変換で上部のキーを押すとFnキーのF7やF8にあたるキーを押すと、カナ変換されます。

図:キーボード設定からいろいろ弄る

図:バックライトはこんな感じ

タッチパッド

タッチパッドは若干気になる。Macbook Proなどのタッチパッドと比較してやはり、スムーズさがどうしても無い(しかしこれは、殆どのWindowsマシンでも言えること)。また、スクロールも少し引っ掛かりを感じなくもない。

タッチパッドではなく外付けのマウスの場合は気になる点は全く無いのですが、感度などを弄ってもこの辺は逆に使いにくくなるだけなので、操作感が気になる人はマウスのほうが良いかも。

自分は逆スクロールを使っていますがこのあたりも評価高いですね。

マルチタッチジェスチャーに対応していて、

  • 4本指スワイプで仮想デスクトップ切り替え
  • 3本指上スワイプで仮想デスクトップ一覧
  • 3本指左右スワイプでChromeのタブ移動
  • 2本指スクロール
  • 2本指スワイプで前のページの戻る・進む
  • 2本指タップで右クリック
  • Google Mapsでは、ダブルタップしながらドラッグで移動可能
  • Google Mapsでは、二本指タップで上下でピンチとズームと同じ動作になります

に対応しているので、Windowsよりも操作性は非常に良いです。

ディスプレイ

Full HDのIPSディスプレイ + タッチパネル対応ということを考えると、この値段でこのスペックは非常にGoodではないかと思います。タッチ感も悪くありません。Wordpressで記事を書きつつ、下書き保存のボタンをタッチしたり、またCX File ExplorerのようなAndroidアプリを使える点を考えると、この組み合わせは最高かもしれません。

もちろん、左右のスワイプも対応しているので、Windowsマシンにはないフィット感があります。かなりマウス操作を減らしてくれるので自分は、割とPCでタッチパネル??だったのが、Chromebook 14aでのタッチパネルは良い感じです。

ノングレアな仕様なので映り込みがしにくいというのも作業をする上ではGoodですね。

サウンド

CX File Explorerを入れてNASの動画や音楽を流してみました。このChromebookはキーボードの両サイドにスピーカーがついてるタイプなので、音質はバッチリです。画質に関してもディスプレイが非常に良い出来なので、気になる点はありません。

音質が良いので、Hangout Meetなどでリモート会議をするにしても、格安ノートにありがちな「音が聞こえにくい・・・」といった残念なシーンがなく、仕事でも十分使え、ゲームや音楽・動画といったプライベートでも必要にして十分すぎると思います。

ゲームパッド

Chromebookでもゲームパッドは使用可能です。但し、有線接続の場合には使えるものと使えないものとが存在します。Androidアプリにて、昔よく使っていたJC-PS101UBKなどのPS2コントローラコンバータを使ったようなケースの場合、方向キーは反応しますが、メインのボタンは使えませんでした。認識はしているみたいですが。

一方、最近のゲーム機のコントローラはBluetoothおよびUSBケーブルで直接接続できるものがほとんどで、PS4コントローラなどを接続可能です。Bluetoothの場合ペアリングをしておけば、Androidのゲームも反応するみたいです。Chromebookで使うならば、Bluetoothでペアリングして使うようにしましょう。

以下のエントリーで、PS5のDualSense5コントローラをペアリングして使ってみました。こちらは非常に快適です。

PS5のコントローラを他のデバイスで使う方法

尚、お使いのゲームパッドが認識しているかどうかは、こちらのサイトに挿した状態でアクセスし、操作して反応するかどうかでテストする事が可能です。ただし、USBの場合認識していてもAndroid側では認識しないこともあります。

USBハブ

Macbook Pro用に使っていたUSBハブ。Type-Cポートに接続して利用するものですが、電源、HDMI、Type-Cポートx1、Type-Aポートx2がついてるのでポートの少ないMacbook Proでは重宝していました。Novoo USB Type-Cハブなのですが、Chromebookでも利用できるか使ってみた所

  • USB Type-Cポートは電源供給のみでUSBメモリは認識せず
  • USB Type-Aポートはばっちり認識。キーボードやマウスなどもバッチリ使えました
  • HDMIポートですがこちらもばっちり外部ディスプレイにミラーリングが出来ました。

古いUSB Type-Aの機材が多くあるならば非常に有用だと思います。また、Type-C用のケーブルを買わずとも通常のHDMIケーブルを生かして、デュアルディスプレイも可能な点を考えると、一個手元に持っておきたいですね。

USB Type-C DACイヤホン

手持ちのZenfone8がヘッドフォンジャックがないため、有線のイヤホンを刺せない故に購入した「USB Type-Cをヘッドフォンジャックに変換するコネクタ」で有線イヤホンを利用していますが、HP Chromebook 14aに刺してみたところ、普通に利用できました。もともとこのマシンはヘッドフォンジャックあるので無用なことではあるのですが

M-Audioのオーディオインターフェースが使えたという情報があるので、USB DACなども使えるのではないかと思います。

4K動画の再生

Chromebookの中には本当にただ安いだけで、Youtubeの4K動画等はh264ifyを使ってもまともに再生できない機種も結構あると聞きます。しかし、HP Chromebook 14aは以下の4K動画を再生してみましたが、カクつく事もなく綺麗に再生できました。GPUによる動画再生支援もきっちり働いてるのではないかと思います。

このスペックでスムーズに4K動画しっかり見られるこの機種は他のChromebookよりも一歩抜きん出てると思います。

4K Night Drive on Tokyo Metropolitan EXPWY 2020 / 首都高夜景ドライブ[OLD Ver.]

その他

重量は1.33kgなので、モバイルノートとして扱うにはちょっと重い。これまでモバイルノートとしては、Macbook Air 2013 11inchを使ってきたので、300gほど重量に差がある。ただし、このマシンは14インチという事を考えると、重量比では他のChromebookの中では軽量の部類にはいるのではないかと。据え置きで使うならば、この重量は気になる重さではありません。

また、カメラは90万画素なので本当にウェブ会議用のクオリティ。今どきのカメラからするとちょっと画質悪いかなぁ。外付けのウェブカムが使えるようなので、気になる人はそれだけ調達してみるのも良いと思います。

また、GPS使えるかな?と思い、BluetoothのGNS2000 Plusをペアリングしてみましたが、接続出来ませんでした。

最新情報

HP Chromebook 14a等のChromeOSに関する最新情報は以下のリンクで確認できます。

トラブルシューティング

ChromeOS 84.xにアプデ直後キーボードが効かない

本日手動で、ChromeOS 84.xのアプデが来ていたので、アップデートしてみた所、アプデ完了直後からキーボードが一切入力出来ない現象が発生しました。トラックパッドやマウスは問題ないので、そのまま再起動で治りました。

基本的にはWindowsのようにOSの操作の為に振り回されることは非常に少ないのですが、こういった場合はとにかく再起動!!

ChromeOS 84.xでかな入力ができなくなる

ChromeOS 84.xにアプデを行ったユーザの一部から「かな入力ができなくなった」という報告がツイッターであがっています。これに対して、ベータ版の85.xにさらにアプデをした所治ってるという報告も上がっています。どうも過去にも同様のトラブルがあったようです。この84.xは色々問題を抱えているようなので、83.xユーザは様子見をしておいたほうが良いかもしれません。

このトラブルの解決方法は、chrome://flagsで治す事が可能です。また、Chrome OS 84.0.4147.110にて同様の修正がなされています。

  1. ChromeのURLバーからchrome://flagsを開く
  2. Enable protobuf on Japanese IMEDisabledに変更する。通常はDefaultsになってる
  3. 再起動する
  4. 改めて、設定アプリ⇒詳細設定の⇒言語と入力⇒日本語入力の隣の〼をクリックする
  5. 日本語入力の設定で「かな入力」に変更する

図:Chromeの裏設定みたいなもの

図:かな入力の人はさぞ困っていたことでしょう

手動でロック⇒Smart Lock for Chromeで解除するとシェルフが消える

Chromebookを使い始めてまだ1週間程度ですが、2回ほど遭遇したトラブル。83.xの時にもあった。任意のタイミングで時計をクリックして手動でロック。直後にSmart Lock for Chromeにてスマフォで解除状態のままEnterでログイン。すると、Chromeウィンドウは表示されていても、シェルフ(タスクバー)が見えない状態に。

この状態になった場合には

  1. 一旦、Chromebookの蓋を閉める。これでスリープになる。
  2. 再度開く。そして通常のパスワードにてログインする
  3. これで解決

となります。

※ロック状態でSmart Lock解除と同時にEnterでログインすると同じ現象が出ました。消えてるだけでアイコンは生きてるようで、クリックすると起動したりします。電源ボタン長押し⇒ロックを掛けてからもう一度、ログインし直すと復活します。

電源が入らなくなる

長時間蓋を閉めてスリープにした後、通常ならば蓋を開けばログイン画面になるところがならず黒い画面。電源ボタンを押しても起動しない。そんな症状がありました。この場合、まず試すべきは

  • リフレッシュボタン + 電源を同時に押す
  • そして、同時に離す

すると、リブートします。エラー画面が出る場合がありますが、その場合はOSが壊れてるケースもあるので、PowerWashで初期化をする必要がある場合もあります。

参考:Chromebook C101PA の電源ボタンを押しても起動しない、または黒画面で表示がされない場合

※リフレッシュキーとは、丸矢印のリサイクルマーク的なアイコンでChromebook 14aだとEscキーの3つ隣にあります。

Chromeでページ遷移する度に確認メッセージが出る

あることをしたあとに、Chromeでブラウジングしリンクをクリックする度に「アプリケーションで開く」の確認メッセージが毎回出るようになり、「chromeに留まる」と「選択内容を保持」を選択しても、他のサイトに遷移するたび同じメッセージが表示される現象に遭遇することがあります。

これは、なにかAndroidアプリをインストールした直後に起きる事が大きく、ChromebookはChromeOSとAndroid側が密接に繋がってるが為に起きてる現象だと思われます(多分バグ)。

解消方法は、Chromebookを再起動すれば治ります。

図:Chrome84あたりから見るシーンが増えた気がする

Linuxでアプリインストール時にエラー

Linuxコンテナにも簡単にdebファイルダブルクリックでインストールできるChromebookですが、時々「E: ロック /var/lib/dpkg/lock-frontend が取得できませんでした」といったエラーが出ることがあります。これは、Linux側の問題ですが、後ろで別のプロセスでaptが作業しているのが原因。

Linuxコンテナを再起動すればOKですが、ターミナルから「ps aux | grep apt」でaptのプロセスIDを探してkillすればインストール出来たりしますが、面倒なので再起動してインストールし直しましょう。

図:こんな感じにエラーがでる

ADBデバッグをオンにできない

長い間Chromebookを使っていて、ある日Androidアプリ開発などをやってみたいなと思い、設定->Linux開発環境->Androidアプリの開発->ADBデバッグを有効にするをオンにしようと思ったら、グレーアウトのままでオンにできないシーンに遭遇しました。通常のGoogleアカウントでも、Google WorkspaceアカウントでもNGで困った。

ということで、一旦Power washで工場出荷段階にリセットを実行した所、きちんとオンにできるようになりました。Chromebookの場合は基本ローカルに環境をゴリゴリ作らないモノなのでお手軽にリセットできるのは良いですね。

※Chromebookの所有者アカウントがGoogle Workspaceアカウントの場合、gmailアカウントを追加してもadb debugをオンに出来ないようです。また、Google Workspaceアカウントの場合、adb debugを有効化するには追加のChrome OS管理ライセンスが必要とのことですので、まずはgmailアカウントで所有者として登録してからにしましょう。

※ADB Debugをオンにした後、オフにしようとするとPowerwashが必要になりますので注意が必要です。

図:無事にオンにできた

Linuxアプリが真っ黒になる

ChromebookのLinux環境でGUIアプリを動かすとアプリの一部分が真っ黒になりまともに使えなくなる現象が一部で発生しています。これは、ChromebookのGPUアクセラレーションが問題を起こしているもので、特定の機器に多いようです。

この問題の解決法ですが、以下の手順で治る場合があります。

  1. Chromeを起動する
  2. chrome://flagsを開く
  3. GPUで検索をすると、Crostini GPU Supportが出てくる
  4. Disabledに変更してrestartをクリックし、再起動する

これで、LinuxアプリにGPUアクセラレーションが効かなくなるので、黒い箱が出てこなくなるかもしれません。

図:この設定が悪さをする場合がある

何故かログインが出来ない

ログインのパスワードが間違っていないハズなのに、なぜかログイン出来ないケースは大きく分けて2つ。

  1. CapsLockがオンになっていて全部大文字で入力されている
  2. キーボードが101英語キーボードになっていて日本語キーボードじゃない(特に記号系の入力が日本語キーボードと異なる)

前者はオンオフは確認出来るので、基本オフにすれば済む話なのですが、後者が意外とハマるケースがあります。Control+Shift+Spaceでキーボードチェンジして、タスクトレイの時計をクリックしてキーボードにJAと出ているかどうかを確認しましょう(もしくは101キーボードでの入力キーを覚える)

このようなつまらないトラブルがあるので、基本以下の設定で英語キーボードは削除しておくと良いでしょう

  1. 設定アプリを開く
  2. デバイス⇒キーボードを開き、入力設定を変更するをクリック
  3. 入力方法に英語キーボードがいるはずなので、これを✕をクリックして削除しておく

図:このトラブルは気が付きにくい

図:JAになってるかどうかがポイント

Chromebookのメリット・デメリット

CPUの違いに注意

Chromebookには大きく二種類のCPUを搭載したモデルが存在します。今回購入したHP Chromebook 14aは、Pentium Silver N5000というx86のCPUです。対して、スマフォなどでメジャーなARMのCPUモデルがもうひとつ。当然ですが両者互換性はありません。

通常、Chromebookを使う上ではそこまで意識するようなハードな使い方をすることもないので、問題になることはほぼありません。しかし、用途によっては、若干差が気になるケースもあるかもしれません。

あえてこの差を列挙するとなると

  • Androidアプリを主体に使うのであれば、ARM搭載モデル
  • 消費電力的に有利といえるのは、ARM搭載モデル
  • WineでWindowsアプリを利用したいのであれば、x86搭載モデル
  • Linuxアプリを利用したいのであれば、x86搭載モデル
  • 多数の拡張機能とタブを開きまくって仕事するならx86搭載モデル

パワーの面や効率性の面では現在は両者にそこまでの大きな差は無い。また、用途が用途なだけに、そこで勝負する事にあまり意味が無いので、ヘビーユーザはCPUの違いに注意する必要性はある。

対応してるファイルシステム

Chrombookでは、外部HDDやUSBメモリ等に於いて対応してるファイルシステムは以下の通りです。意外な事にmacOSで利用されてるHFS+に対応していたりします。

  • FAT - FAT16, FAT32, exFAT
  • HFS+ - macOSのジャーナリング付きHFS+に対応(但し読み取り専用)
  • NTFS - WindowsNT以降標準のファイルシステム
  • ISO9660 - CD-ROMのファイルシステム
  • UDF - DVD-ROMなどのファイルシステム

macOSの最新のファイルシステムであるAPFSは未対応。Linuxのext4は以前は対応していたものの廃止されたようです。但し、Linuxコンテナ内はまた別の話なので、どうしても開きたい場合には、Linux側を利用すると良いでしょう。

メリット

Windows PCと比較した場合に用途にもよるものの、通常の事務作業やライトユースな使い方という視点で比較をした場合

  • ウイルスに感染するといった事がない為、ウイルスチェッカーなどを必要としない
  • 非常に軽量・高速に動作するため、軽快に利用することができる
  • 電源を押してからログイン画面まではおよそ10秒。
  • OSはシンプルでコンパクト、またサポート期間も長くセキュリティ面でも非常に堅牢
  • 余計なプロセスがほとんど無いので、バッテリー駆動時間が長い
  • 故障時や他の機種に乗り換える場合、乗り換え作業はほとんど不要(元からクラウド利用が前提であるため)
  • 企業ユースの場合、このデバイスにまつわる莫大なヘルプデスク業務は削減できる(Windowsを無くすだけでどれだけIT部門が軽量化できるかは、やってる人間ならよくわかるはず)
  • 基本がクラウドサービス利用が前提であるため、ローカル環境での様々な設定等はほとんど必要としない。
  • AndroidアプリやLinuxアプリ、rollAppといった選択肢もあり、実はアプリの選択肢は決して少なくない
  • Google Workspaceとの連携が非常に強力。デバイス管理は管理コンソールを使うことで一括管理が可能
  • 社内で管理する上で、ChromebookはWindows PCと違い、その内部環境にデバイス間で極端な違いが無いので、どこのメーカーのものを混在させても、問題にならない(特定メーカーで統一させておく必要性は薄い)
  • シンクライアントなものなので、Chromebookを数台用意しておいて社員数名でシェアでも問題なく運用可能。キオスクな端末利用が可能です。
  • マルチユーザアカウントで利用が可能です
  • Chromeブラウザのフル機能はWindows・macOSと全く変わりません。AndroidのChromeやアプリのGoogle Workspaceと異なり、PCとしてのフル機能を使えます。
  • OSのアップデートやバックアップ、OS絡みの不具合に振り回されることがありません(アプデに莫大な時間を要したり、データが消えたり、オカシナ不具合でトラブルだらけといった事が殆どありません)
  • スマフォやタブレットで良いというユーザが増えていますが、実際には大きな画面で安定して操作、肩こりなくできる点はメリットです。
  • Androidタブレットと異なり、GASの開発が普通に行えます。またマクロ機能も普通に扱えます。
  • GIGAスクール等では子供が扱う点を考えると落下などに対する耐久性でiPad等よりも遥かに有利です。事実、iPadの落下による修理などで多額の負担が自治体に掛かったり、今後保護者に負担が生じる可能性があるなど、iPadよりもGIGAスクール向けという大きなメリットです。端末単価も全然安いですから、故障や破損で買い替えでも負担額はずっと少なくて済みます

すでに時代はクラウドサービスを利用する時代で、社内オンプレサーバのお守りやヘルプデスクの為にIT要員確保しておくような時代じゃありません。ベンチャーやスタートアップ企業、古い仕組みに雁字搦めにされていない企業は、社内システムフリーにしてGoogle Workspace + Chromebookで堅牢安心なシステムを業務に取り入れたほうが、Windows + オンプレサーバよりも遥かに、コスト面と効率面で勝ります。

とにかく、Windowsは余計な面倒が多すぎる!!

図:Youtubeでピクチャインピクチャももちろん使える

デメリット

対して、これまで長い間Windows PCやmacOSを利用してきた玄人視点から見た場合には、デメリットもなくはありません。しかし、それは自分自身のコンピューティング環境に対して変化に対応するかしないかの差であり、またこれ1台でカバーすべき話題でもないので、デメリットと考えるかどうかは人によって分かれる点があります。

  • パワーがあるわけではないので、次項にあるように出来ないことがある
  • 汎用性は明らかに低いので、これまでのようなアプリケーションをインストールして、カスタマイズして、なんでも1台でというスタイルでは使えない。
  • 社内業務アプリケーションの場合、Windows用のアプリであるケースが古臭い企業の場合非常に多く見受けられます。これらの企業はクラウドに移行できなくなってしまってる企業なので、利用は難しいでしょう。
  • オフラインでも利用できるが、基本はオンラインでの利用が前提。
  • ストレージ容量が低い。しかしこれは、クラウド利用やNAS、USBメモリ等で十分カバーできる
  • 利用できるプリンターは適合するものを選ぶ必要がある
  • ハードなゲームを利用するには全く向いていない
  • 現在ウェブに掲載されている情報の多くが古かったり、過去のデータに基づく間違った情報を掲載してるサイトが多い

かつてOracleやSun Microsystemsが提唱したNetwork Computerやシンクライアント的な端末(Sun Ray)として考えた場合、20年の時を経て実現したと考えると感慨深いです。

注意点

SMB v1はサポートしません

Chromebookは標準でNASに接続する事が可能です。しかし、古いタイプのNASやAirmac Extreme, TimeCapusleなどのデバイスはNASとは言え、サポートしてるSMBのバージョンがv1です。これらはNASであっても接続する事ができません。

素直に新しいNASを購入するか?Raspberry Piなどで一旦マウントしたものを共有し、そこへChromebookを接続させる等の手間が必要になります。

どうしてもこれらにアクセスしたい場合には、Androidアプリ上であればCX File Explorerがサポートしているのでそちらで利用するようにしましょう。また、Kodiなどのアプリも単独で古いSMBに対応していたりするので、アプリ単位で接続は可能です。

図:出来ない部分はAndroidアプリでフォローする

CD取り込みや書き込みは出来ません

外付けDVD-ROMなどを接続させて利用することは出来ますが、CDからの取り込み、リッピング、そしてデータの書き込み等は出来ません。すでにもう時代が光学メディアに保存ややり取りをする時代ではなくなってしまったので、このあたりの機能削減は時代の流れということでしょう。

そもそも現在はCDからの取り込みはもう、単体でできる時代なのでPCの出番ではなくなってきています。また、USBメモリやクラウドストレージでデータ類は共有し渡す時代になっているので、今後は消えゆく運命でしょうね(映画くらいかなぁ。これもAmazon Primeなどの配信によって、レンタルショップで借りる時代じゃなくなってる)

映画のDVDやBD、音楽CDは再生できません

実際に外付けDVD-ROMドライブを接続し、いろいろな手段でテストをしてみました。映画のDVDの場合、ファイルシステムは認識し中身も確認が出来ますが、そもそもChrome OSの場合再生するためのアプリがありません。今回ショーシャンクの空にを、VLC for Chromebookを試してみましたが再生できず。

また、AndroidアプリのVLCでも試してみましたが同様に再生が出来ず。MPEG2コーデックライセンスの問題なのかもしれません(Windows10もOSとしてはコーデックを持っておらず、7までは再生できたものがコーデックを追加しないと再生できない仕様になったのは記憶に新しい)。一部Linux上では再生ができるという情報はあります。

一方で、DVD⇒ISOファイルへと変換したものであれば、KodiなどのAndroidアプリで再生できるか?テストしてみたところ、NASに配置してあるISOファイルを読み込ませて再生させる事はできました。ファイル化されていれば再生は可能かもしれません。

高度な映像編集や画像加工は出来ません

ウェブブラウジングをするネットワークコンピュータという位置づけなので、Chromebookではパワーが足りず、LinuxやAndroidアプリを入れての簡単な映像編集や画像加工は可能ですが、高度なものになると力不足すぎて実用的じゃありません。

そもそもこの作業を行う人はデスクトップ機でのハイエンド環境を整えているはずなので、Chromebookの出番ではありません。

デスクトップにデータは置けません

Chromebookは基本内部ストレージにファイルを置いて作業をするデバイスではありません。よく会社のPCでデスクトップにやまほどショートカットやら書類やらが散乱させている人がいますが、ああいったことは出来ません。

そもそも現在の社会環境ではローカル環境にファイルを置きっぱなしで作業をするのは、ITガバナンス上指摘事項になってしまうので、Google Drive等を主軸に作業を行うスタイルをきちんと身につける必要があります。

パワーを要求するゲーム

実は、ChromebookでAndroidのゲームは可能な上に、アプリ側がキーボード操作にも対応してる場合、画面のタッチで操作するよりも、ずっと操作がしやすくなるというメリットがあります。大画面でAndroid用ゲームが出来るので、楽でスコアもタッチ操作より遥かに出しやすいメリットがあります。

一方で、CPUは非力なので、例えばAsphalt9などのゲームはインストールも出来るし、キーボード操作にも対応しているのですが、「かなりのCPUおよびGPUのパワーを要求する」ゲームであるため、まともに動きません。最近は、AMDのRyzenもChromebook用を出してきたりと、スペックの高いCPUが出始めてるので、将来的にはこうしたハイスペックゲームも楽しめるようになると思いますが、それまでは、ハイスペックゲームは我慢するしかありません。

オフライン運用

Chromebookの売りがネットに特化したPCみたいな事が言われつづけた結果「オフラインでは使い物にならない」という誤った見識が未だ見受けられます。PCのようにアプリをインストールして運用するスタイルではないので、そのように言われているわけですが、実際には「Linuxアプリ」や「Androidアプリ」もインストール運用できますし、現在はネットサービスもPWAが普及し始めているので、オフラインで動くウェブサービスはもちろん利用可能です。

その草分けこそが、Google Workspace。だいぶ前からオフラインで運用できるようになっています。そもそも、スマフォでテザリングや公衆無線LANが当たり前の時代に、ネットの出来ない環境って、トンネルの中、酷道の峠付近、離島など割とヘビーな場所以外、飛行機の中ですらWiFiが利用できるので、そう無いと思いますが。また、Play MusicやPlay Movieは事前にダウンロードしておけるので、オフラインでも閲覧可能です。

ここでは、Google Workspaceを例にオフラインで使えるように事前にセットアップをしてみたいと思います。

GMail

メールはもっともよく利用する通信手段ですね。このGMailをオフラインで使うように設定するには、以下のように設定しておきます。

  1. オフラインGMailの設定を開く
  2. オフラインメールを有効にするをチェックする
  3. メール保持日数は最大90日分。デフォルトは30日分です。
  4. セキュリティはお好みですが、自分は「オフライン データをパソコンに保存」を選んでいます
  5. 変更を保存して完了。メッセージが出ますが、個人で利用するケースでは意味がないので、そのままスルー。
  6. 現在のGmailのサイトをChromeのブックマークに入れておくと良いでしょう。
  7. オフラインでもログインが可能です。

オフラインを検知すると、オフライン状態で利用でき、オンラインになると自動で同期しはじめます。また、オフライン時にメールを作成して送信すると、オンライン時に自動で送信されます(送信トレイで待機してる状態になる)

図:オフライン中にメールを閲覧

Google Drive

ビジネスでは次によく利用するのが、Google Driveでしょう。こちらもオフラインで利用する事が可能です。以下のように設定しておきます。

  1. Google Driveを開く
  2. 右上の歯車アイコンをクリックし、設定を開く
  3. オフラインにチェックを入れる
  4. 全てのファイルがオフラインで自在に使えるのではなく、オフラインで使う予定のファイルが対象です
  5. 対象のファイルを右クリック⇒オフラインで使用可のスイッチをオンにします。
  6. スプレッドシートの例の場合、左上にオフライン作業中の文字が出ます。
  7. オフライン中はアドオンやGoogle Apps Scriptの利用・編集は出来ません。
  8. 印刷も当たり前ですが出来ないので、PDF化などは出来ません。
  9. ソレ以外が割と普通にセルの編集や追加など表計算ソフトとして利用可能です。
  10. オンラインを検知すると自動で同期してマージします。

図:資料などはオフライン中に閲覧や編集が可能

Google Keep

Google Keepには特にオフラインの設定関係がありません。しかしそのままではオフラインで利用ができません。使うためには

  1. オンライン時にGoogle Keepを開いておく
  2. この状態であれば、オフラインになってもメモの作成や編集が可能です。
  3. オンライン時に同期されます。
  4. ChromeアプリのGoogle Keepの場合、オフライン時に立ち上げてメモを作成したり編集も可能です。Chromeアプリの場合、オフラインでも使えるタイプのものは、色々とWebstoreにリリースされています
  5. また、拡張機能としてのGoogle Keepも入れておくと便利かもしれません。

図:オフライン時にKeepでメモをつくってる様子

図:Chromeアプリのほうが使いやすい

Google Maps

AndroidやiOS用のアプリのほうは、オフライン運用が可能になっていますが、PC用サイトではオフライン運用が出来ません。よって、Chromebookでもオフライン運用したくとも、オフライン地図をキャッシュ出来ないので、残念ながら単体では不可能。

そこで、Android版Google Mapsアプリをダウンロードして、オフライン地図はできるか?とやってみたところ出来ました。

  1. Android版Google Mapsアプリをインストール
  2. WiFi環境下で、オフライン地図として撮っておきたいエリアまで行く
  3. 左サイドパネルのオフラインマップをクリック
  4. 自分の地図を選択をクリック
  5. 現在表示されているエリアを選んで取り込むと、キャッシュされる
  6. 以降そのエリアに関してだけ言えば、オフラインでも地図を閲覧可能

Chromebook 14aはタッチパネルであるので、Google Mapsに於いてトラックパッドではなくタッチパネルであれば、日本指でのピンチによるズームが可能。また、日本指でぐるっと回せば、地図を回転させる、日本指で上下スワイプで3D表示も普通に可能です。

図:Androidアプリではオフラインは可能

Chromebook活用術

拡張機能を利用する

Chromebookの主役はもちろん、Google Chrome。通常のPCでも利用しているように、Chromebookのカスタマイズの基本は拡張機能です。以前記述したChromeの拡張機能のエントリーであるように、WindowsやmacOSのケースと同様にChromeに追加する事が可能です。詳細はエントリーをご覧ください。Chromebookであるからといって、機能に差はありません。

一方で、これまでどちらかというとChromebook向けであった、Chromeアプリについては、同じくChrome Webstoreで配布されているものの、2022年に廃止が決定しています。しかし、AndroidアプリとLinuxアプリのサポートによって、これらはほぼ代替可能であり、またLineなどは拡張機能版で代替が可能になっています。

また、現在は、PWAというシングルページウェブアプリケーションものも登場している為、今後はPWAの形でアプリが提供されていくのではないかと思います。

※一時期、一部の理解の足りないIT系メディアが、あたかもChromeが廃止されるかのように報道して騒ぎになりましたが、Chromeアプリが消えるだけで、Chromeが消えるわけではありません。というか消えるわけもありません。

図:Lineでやり取りは拡張機能で

Androidアプリを利用する

Google Playからインストール

ChromeOSはGoogle Play対応である機種ならば、Androidアプリをインストールし動かす事ができるようになっています。必ずしも全てのAndroidアプリが動くわけではないのですが、単純なChromeを動かしてウェブアプリだけの簡易PCというわけではなく、Androidアプリを利用したPCとしての活用も可能な点が、WindowsPCよりも先進的で、また相当数のアプリが動かせるので、使わない手はありません。

使うにあたっては事前準備は必要ありません。すでにGoogle Playがインストール済みのはずなので、Google Playからインストールしたいアプリを探し、インストールするだけ。右下の○から対象のアプリを検索すれば出てきますので、よく利用するものであれば、シェルフ(タスクバー)に登録しておくと良いでしょう。試しに「猫あつめ」をインストールしてみましたが、バッチリ動作しました。

なお、Chromebook上のAndroidの設定アプリを開くには

  1. Chromebookの設定アプリを開く
  2. 左サイドパネルのアプリを開く
  3. Google Playストアを開く
  4. Android設定を管理で、いつものAndroid設定アプリが開きます。

通知関係のオフであったり、

図:設定アプリの通知欄を開いてみた

現在まで試した限りでは以下のアプリはバッチリ動きました。おまけ程度ではなく十分実用レベルでAndroidアプリを活用可能です。以前、Chrome拡張機能であったARC Welderよりもずっと再現度が高いです。Amazon Prime Video等は非アクティブにすればピクチャー・イン・ピクチャーも動作します。

※ピンチを使うようなタイプのアプリの場合、トラックパッドでは使えません。しかし、Chromebook 14aはディスプレイがタッチパネルなので、ディスプレイ上でピンチによるズームイン、ズームアウトが使えます。

※ゲームについては、位置情報を利用するようなタイプもしくはデベロッパーモードを検知すると動作しないタイプのゲームは利用が出来ません。

※ゲーム系特に日本の一部のゲームはチート対策の結果として動かないものが多い(ウマ娘など)

※HP Chromebook 14aは将来のアプデでAndroid11がリリース予定です。

図:ウィンドウアプリとしてAndroidのアプリが動く

図:Androidのバージョンは9が搭載されているようです

apkファイルをインストール

手持ちのAndroidスマフォ同様にADBデバッグを有効化できれば、予め用意しておいたapkファイルをChromebookのAndroid側にインストール(これをサイドロードと言う)する事が可能です。

事前準備

事前準備としては以下の作業が完了してある必要があります。

  1. Linux環境がオンになっていて使える状態にあること
  2. 設定のLinux開発環境において、Androidアプリの開発の中にある「ADBデバッグを有効にする」がオンであること

この状態の場合にapkを直接インストールすることが出来ます。ただし、ADBデバッグを有効にしてしまうと、オフにする場合はPowerwashで工場出荷段階に初期化が必要となるので注意が必要です。

図:ADBデバッグが有効化されてる必要がある

ADBコマンドを使えるようにしておく

Chrome OSのLinuxにadbコマンドをインストールする必要があります。ターミナルを起動して以下のコマンドを実行しインストールします。

インストールが完了したら、以下のコマンドでadb接続できるようにします。

最初の一回だけ、Allow USB Debuggingのダイアログが出るので、許可をしてあげます。これで、Port5555にて接続ができるようになっています。

adbLinkを使ってサイドロード

adbコマンドを使ってadb connect localhostで接続し、adb -s localhost install -r hogehoge.apkでインストールといった事が可能になっているのですが、コマンドラインが苦手という人はadbLinkを使ってGUIでapkファイルをインストールも可能です。以下の手順でadbLinkを使えるようにします。

  1. adblinkのサイトからLinux版のadbLinkをダウンロードし、ファイルアプリからzipを解凍しておく
  2. 解凍するとフォルダができるので、それをLinuxファイルのフォルダにそのままコピー(adblinkというフォルダ名)
  3. 予めダウンロードしておいたapkファイルもLinuxファイルのフォルダにコピー
  4. ターミナルを起動し、cd adblinkで2.のフォルダに移動
  5. chmod 777 ./adbLinkで実行権限を加える
  6. ./adbLinkを実行する
  7. adbLinkのGUIが起動するのでadHoc IPにlocalhostを入力して、connectをクリック
  8. これで接続出来たので、install apkをクリックし、3.のapkファイルを指定
  9. するとインストールが完了し、Chrome OS側のメニューの中にAndroidアプリとして追加されて使えるようになる

ただ、ADBコマンドを使って色々と操作するならばadbLinkは便利ですが、apkインストールの為だけだと結構面倒な手順なので、コマンドラインのほうが楽かもしれません。

後述のconnection fowarderで5555のポートをChrome OSのPort5555に転送して於けば、別のマシン(自分はmacOS)から、macOS上のadbLinkで接続してapkファイルをインストールしたり、ADBで操作をすることが出来るようになります。

図:こんな感じにadblinkとapkファイルを配置しておく

図:adbLinkはGUIでADB操作が可能

図:macOSからadb接続して操作中

Android11が配信されました

Chrome OS 102.0.5005.22 Beta Buildが配信されてきたので、アップデートを実行して見たところ、HP Chromebook 14aにもついに「Android11」が配信されてきました。

何が変わるのかというのは置いておいて、これによりChromebookでのAndroid運用の寿命がずっと伸びることになります。

図:Android11にアプデされてた

DLNAクライアント

自宅のネットワーク環境には、AsusのTUF-AX3000のルーターがDLNAサーバとして存在している為、サーバ環境は常に使える状態にあります。一方でこれを閲覧するのには2通り。

  1. 普通にCXファイルエクスプローラでファイルサーバを開いて直接動画ファイル等を開く
  2. DLNAクライアントアプリを入れて、ストリーミングさせる

前者だと動画以外のファイルもたくさん存在する為、動画再生する為に結構な手順がある。一方DLNAクライアントアプリを入れた場合は基本、動画と音楽に特化しているので、すぐにアクセスが出来る。

ChromebookでDLNAサーバにアクセスする方法としては、Plexを使ったサーバにアクセスする手法があるものの、今回は既にDLNAサーバはいるので、以下の2つを用意する

  1. Google PlayからMXプレイヤーをインストールする
  2. BubbleUPnPをインストールする(自分はライセンスも購入してるので、ライセンスもインストールする)

接続手順は以下の通り

  1. BubbleUPnPはLocal Rendererを選択する
  2. Libraryをクリックし、フォルダアイコンをクリック。DLNAサーバが自動検出される
  3. DRAEMONというのが自分のサーバ。これをクリックして、Browse Folderをクリック
  4. TUF-AX3000で指定したフォルダが出てくるので、あとは動画をクリックする
  5. MX Playerを選択すると再生が始まる

図:サーバは自動で検出されるのでIPとか気にしない

図:MX Playerなら多くのフォーマットに対応してる

ASUS TUF-AX3000で快適なテレワーク環境を作ってみる

Linuxアプリを利用する

chromeosはLinuxアプリ機能によってLinuxを同時に動かせるようになっています(Crostiniと呼ばれます)。しかし、デフォルトではオフになっているため、有効化しターミナルを動かせるようにする必要性があります。但し、x86はパッケージが豊富に用意されていても、ARMの場合用意されておらず自分でソースからコンパイルが必要なケースが多いので注意。コンテナのサイズはデフォルトは動的ですが、サイズを任意に固定したり可能です。

海外の記事ではこのLinux環境にKVMを入れてさらに、Windows10までインストールして動かしたという人が出てきました。

Linuxを有効化する

Linuxを有効にするためには、以下の手順で有効化します。

  1. 右下の時計付近をクリックし、歯車アイコンをクリック
  2. 設定が開かれるので、左サイドパネルの「Linuxアプリ(ベータ版)」をクリック
  3. 右側のパネルに出てくるLinuxをクリックし、有効化をクリック
  4. しばらく待つとLinuxが利用できるようになる。
  5. Linux側はChromeOSと共有してるフォルダは/mnt/chromeosになります。
  6. ファイルアプリからLinuxファイルに対してファイルを入れると、Linux側でアクセス可能になります。
  7. more /etc/debian_versionでバージョンを調べてみると、Debian 9.13が入っているようです。Raspberry Piと同じですね。
  8. このDebian、こちらのサイトを参考にすると、Debian10(Buster)にアップグレードできるようです。
  9. gnome-terminalなどの標準装備ではないターミナルも使えます。

作成したコンテナを確認するには、Ctrl+Altキー+TキーでCroshを起動し、vmc listで名前を確認(通常はtermina)、vmc destroy terminaで削除が可能です。vmc createで複数コンテナを作れますが、chromebookで複数コンテナは容量を食うだけなので普段は使わないでしょう。通常は設定アプリから操作します。lxcコマンドではありません。

※ChromeOS v86.0よりDebian Busterが標準になりました。また、USBの設定にてAndroidデバイス以外にもArduinoやEdgeTPUなどのシリアルデバイスが認識するようになりました。

図:Linuxをインストール中の画面

図:Debian9が入ってる

図:Gnome-Terminalを使ってみた

図:rxvt-unicodeでrangerを使ってみた

root権限でGUIアプリを起動

ターミナルから、例えばsudo nautilusと入力しても、「Error: cannot open display: :0」と出てきて起動しません。普通にnautilusとすると起動するのですが。

この問題ですが、ターミナルで以下のコマンドを入れてから作業をすると、root権限でも起動するようになります。

これで、sudoでもアプリが起動するようになります。毎回打つのも面倒なので、nanoなどを使ってsudo nano ~/.bashrcを開き、上記のコマンドを追記して保存すれば、次回からはsudoでGUIアプリが普通に動作するようになります。

図:root権限でファイラを起動してみた

Busterへアップデートすると

Busterへアップデートすると基本のコンテナ自体がアップデートされてしまいますので要注意。また、新規に作り直した場合、Busterの場合はシステムロケールが英語になってしまうので、日本語表記にする場合には、以下の手順で日本語ロケールにする必要性があります。(Busterにアプデ済みが前提です)

※この設定はBusterでのみ有効。Bulleyesの場合は次項の日本語を表示するの作業を行えば良い

  1. ターミナルよりsudo dpkg-reconfigure localesを実行する
  2. en_US.UTF-8を探し出して、*を外す。直接クリックで外せます(もしくはスペースキー)
  3. ja_JP.UTF-8 UTF-8を探し出して、*をつける
  4. Default Localeを聞いてくるので、今設定したja_JP.UTF-8を選択して、OKする
  5. Generating Localesと出て完了する。一度ここでターミナルを右クリックして、Linuxを終了させます
  6. 再度ターミナルを起動して、localeと入れて4.で設定した言語になっていればOK
  7. これで以降、エラーメッセージ等のシステムメッセージが日本語表記になります。

図:日本語ロケールに変更中

日本語を表示できるようにする

そのままでもLinuxは利用可能ですが、Linuxアプリの日本語表記が文字化けしてしまいます。そこで、以下のコマンドで日本語フォントと設定を有効化しておきます。

ターミナルは、左下の○をクリックし、検索でterminalと検索すると出てきます。よく利用するのであれば、シェルフ(タスクバー)に固定化しておくと良いでしょう。

完了して再起動すれば、以降LinuxアプリのGUIで日本語が表示可能になります。

Linuxアプリで日本語入力

Linuxアプリはそのままでは日本語入力が出来ません。そのため、別途Mozcをインストールして設定をする必要がありました。しかし、M108以降にcrostini-ime-supportが有効化されて一部のLinuxアプリでChromebook側のIMEがそのまま使えるようになりました。

以下のエントリーにまとめてありますので、どちらかの方法で日本語入力できるようにしましょう。

ChromebookのLinuxで日本語入力

GIMPをインストールする

これでLinuxアプリの実行環境はとりあえず整ったので、以下の手順でGIMPをインストールしてみたいと思います。rollApp版のGIMPもありますが、重たく非常に扱いづらいので、やはりネイティブのGIMPが一番です。

インストールが完了すると、右下の○から「gimp」で検索するとアプリが出てきます。UIがなぜか英語のままの場合には

  • GIMPでEdit⇒Preference⇒Interface⇒Languageを開く
  • System Languageの項目をJapaneseに変更してGIMPを再起動

これで日本語にならないケースがあります(これはflatpakのバグのようです)。その場合は、aptでパッケージからインストールすると良いでしょう。

GIMPでChromeOSのファイルはドラッグアンドドロップでは開けないので、ファイル⇒開くで出てくる自分のホームディレクトリはファイルアプリのLinuxアプリで入れた場所が表示されるようになっているので、ファイルアプリでファイルを入れておきましょう。

flatpakでインストールしたGIMPをアインストールする場合は、flatpakでリストを調べて、uninstallを実行すればOK

図:GIMPを利用できるようになりました

図:aptからインストールした場合

Node.js開発環境を整える

Chrome OS上のLinux環境にTerminalからNode.js開発環境を整える事が可能です。自分はNode.jsを主に利用して色々サーバアプリやElectron、Cordova、Puppeteerなどを使って作っているので、できればこの環境が欲しい。以前は開発者モードにしなければ出来なかった事です。素敵なLinuxノートPCにもなるのがChromebookの良い所です。

ということでやってみました。今回はNode.jsのバージョン管理をした状態でインストールのできるnvmを利用してインストールします。

ターミナルより上記コマンドを打ち込むと、これだけでもうNode.js 12.14.0が利用可能になります。あとは、ディレクトリつくってnpmでモジュールをインストールして、index.jsを編集することでNode.jsアプリを構築することが可能です。expressを利用すればChrome OSがWeb Serverにもなりますね。Python3開発環境を整えて、開発している人もいるようです。

また、このままだとパスが通っていない状態なので、nanoなどを使ってsudo nano ~/.bashrcを開き以下の設定を書き加えて保存する

これで次回起動しても、nodeやnpmのコマンドがきちんと使えるようになる。

図:簡単にNode.js環境が作れた

Linux環境にポートフォワーディング

ChromebookのLinux環境はChromebookと同じレベルのネットワークにいるのではなく、Chromebookにぶら下がる形で存在している。その為、Linux側から外は覗けても、外部からLinux側へは直接はアクセスできない。Chromebook側がIPアドレスが192.168.1.14であっても、Linux側は100.115.92.203といった具合。

そのため、Linux側でサーバを建てても直接アクセス出来ないので、Chromebook側からポートフォワーディングさせてアクセスさせることが可能。その為には、ChromeアプリでConnection Forwarderを入れて設定をします。今回、Linux側にはNode.js + Expressにて Port3000番でWeb Serverを用意してみました。

  1. Connection Forwarderをインストールする
  2. Linuxアプリ側で、コマンドラインにてip addrを実行。inetの項目がLinux側のIPアドレスになる(Debian10ではifconfigは非推奨。ipコマンドを利用する)。このアドレスを覚えておく
  3. ちなみに、Chromebook側IPアドレスは、設定アプリ⇒ネットワーク⇒接続済みWiFiのAPなどをクリック⇒IPアドレスに記載されている
  4. Connection Forwarderを起動
  5. Create Ruleをクリック
  6. 127.0.0.1をクリックして、Customを選択
  7. Custom Addressに2.のLinux側IPアドレスを入れる。ポート番号は今回は3000とする
  8. Linux側でexpreesで用意した簡易ウェブサーバを立ち上げる
  9. Chromebook側と同じネットワークにいるスマフォから、3.のChromebook側IPアドレス:3000とポート指定でURLを叩く(Chromebookからはlocalhost:3000でアクセス可能)
  10. Linux側にポートフォワーディングされて、Expressの画面(Welcome to express)が出てくれば成功

今回の簡易Node.jsによるexpressサーバはこちらを参考に構築しています。Node.jsは軽量でコンパクト、様々な用途に使えるので、入れておいて損はありません。

※ChromeOS v86.0より標準でポートフォワーディング機能が搭載。ただ、自分の環境だとうまく動かないことがあるので、自分はconnection forwarderで転送させています。

※このアプリはオープンソースとして公開されています。

図:標準搭載されたポート転送機能

図:これで鯖運用も可能になります

図:expressのページを表示

図:macOSからnmapでポートの状態を確認

VSCodeをインストールする

開発環境が整えば次に必要なのがやはり、エディタ。AtomやVSCodeなどがありますが、VSCodeをインストールしてみたいと思います。日本語入力も可能です。

  1. ターミナルを起動する
  2. 以下のコマンドを入力する
  3. 起動するには code と入力。以降シェルフに登録しておくと良い。もちろん、アプリ一覧のLinuxアプリ内にも登録されている。
  4. デフォルトは英語UIなので、左パネルの□のアイコンをクリックし、japaneseで検索
  5. Japanese Language Pack for Visual Studio Codeというものが出てくるので、この拡張機能をインストール
  6. これで運用できる。

クローンアプリであるcode-serverというものもあります。また、日本語入力関係やらなにやら全部全自動でインストールしてくれる素敵なスクリプトを公開してくださってる方もいるので、CLIが苦手な人は使ってみると良いでしょう。

※2021年10月、ウェブ版のVSCodeがリリース(無償)されたので、インストールもLinuxコンテナも不要で使え、ローカルのファイルも編集できるようになりました。拡張機能はまだ一部しか利用できないので、Japanese Language Packなどは使えませんが、ロースペックなChromebook向きなサービスです。

図:結構キビキビ動作します。

code-serverをインストールする

VSCodeはLinuxコンテナ内で動くアプリであるため、当然日本語入力等はMozcのインストールと設定が必要になります。また、Chrome OS側の日本語入力を使うわけではないので、シームレスとは言えない部分もなくはない。ということで、VSCodeをベースにサーバ化し、Chrome OS側のChrome上で利用できるcode-serverを使う手があります。

  1. ターミナルを起動する
  2. curl -fsSL https://code-server.dev/install.sh | sh を実行する
  3. インストールが完了したら、code-serverで起動する。
  4. もう一個ターミナルを別に立ち上げる
  5. cat ~/.config/code-server/config.yaml を入力実行する
  6. すると、サーバアドレスとパスワードが表示されるので、そのアドレスにChrome OS側のChromeでアクセスする
  7. Welcome to code-serverという画面で、password入力画面が出るので、6.で表示されたパスワードを入力する
  8. Chromeの右上の「︙」をクリックし、「code-serverをインストール」を実行する
  9. PWA化してアプリのような形でシェルフにも登録できるようになる

後はもうVSCodeと同じく、Japanese LanguageをExtensionで追加すれば、VSCodeとして使えます。また、Chrome OS側の日本語入力が当然使えるのでシームレスです。ただし、このままでは毎回ターミナルを起動してcode-serverを入力してサーバ起動しないと使えません。

図:VSCodeそのものです

限定的にDVDを再生してみる

映画のDVDなどはISOファイルからであれば、Kodiなどを使って再生できるのは確認済み。しかしそのためには、リッピングとプロテクト解除などが必要になるケースがほとんど。

しかし、自分で撮影し録画したDVDであれば、実は現時点でも再生可能です。DVDドライブを接続し、ファイルアプリからそのドライブ自体をLinuxに共有しておく必要があります。その後ターミナルより再生用の環境を構築します。

次に再生用としてLinux版のVLCとコーデック類をインストールします。

途中、コンソール上でいろいろ聞かれますがデフォルトのまま、EnterやYと答えて進めればOK。あとは、

  1. ターミナルからVLCを起動する
  2. ファイル⇒ディレクトリを開く
  3. ファイルシステムを開き、/mnt/chromeos/removable/共有したディスク名/VIDEO_TSを開く
  4. 自動的に構成を読み取り、チャプターメニューが開かれるので、クリックなどで操作が可能
  5. 再生される

といった仕組みです。まだ、現在は、USB共有の対象はChromeOS v86.0の段階では、Androidスマフォ以外にはプリンタやスキャナなどは使えるようになったみたいですが、DVD-ROMドライブなどはリストに出てきません。これが認識されるとLinux側でDVD焼いたり、音楽CDなどの再生等が出来るようになるのですが・・・まだ、デバイスとしてはLinux側では認識が出来ません。

図:途中で問い合わせが入るが「はい」でOK

YoutubeにOBSでライブ配信する

ChromebookにOBS-Studioをインストールし、スマフォ側にDroidCamをインストール。スマフォのカメラをソースとして、Youtubeにライブ配信が可能です。Linuxコンテナ側にインストールする関係でChromebookのウィンドウなどはキャプチャできませんが、外部からのキャプチャカード経由ならば取り込みも可能かもしれません。

スマフォのカメラをソースとする場合は以下の手順で可能です。

  1. sudo apt-get install obs-studioでインストール
  2. obsで起動できる
  3. AndroidスマフォにDroidCamを入れる
  4. アプリを起動すると、IPアドレスが出る。http://IPアドレス/videoのURLを取得する
  5. OBS側でソースを追加。メディアソースを追加する
  6. ローカルファイルのチェックを外し、入力に4.のアドレスを入れる
  7. OKクリックする
  8. Youtubeのサイトに行き、ライブ配信を開始をクリック
  9. 左サイドバーのエンコーダ配信をクリックして、ライブ配信の設定タブを開く
  10. ストリームキーを選択にて、Default Stream Keyにする
  11. ストリームキーをコピーする
  12. OBS側で設定をクリック
  13. 配信をクリック
  14. サービスをYoutubeにし、ストリームキーに11.のキーを貼り付ける
  15. 配信開始をクリックすると、するとYoutube側にDroidcamで撮影した動画がライブストリーミングされます

正直、Chromebook 14aのスペックだと結構キツイですが、配信はできました。昔の金魚鉢のライブ配信程度なら使えるかもしれません。

図:DroidCamの映像が表示される

図:Youtube側でライブ中の様子

図:DrioidCamのIPアドレスをソースにする

VOICEVOXでテキスト読み上げ

無償で利用できるテキスト読み上げソフトである「VoiceVox」。ゆっくり動画のようにテキスト読み上げ動画を作るのには必須のソフトウェアですが、Voiceroidは商用利用はかなり高額(個人的には結月ゆかりバージョンを利用中)。Voicevoxは無償でしかも、macOSやLinuxでも利用可能。ということで、Chromebookに入れてみました。

  1. Voicevoxダウンロード画面で、Linuxのインストーラを選んでダウンロード
  2. ファイルアプリでダウンロードされたVOICEVOX.Installer.0.11.3.Linux.shをLinux側にコピー
  3. ターミナルを開く
  4. そのままだと実行できないので、chmod 777 .VOICEVOX.Installer.0.11.3.Linux.shを実行
  5. 実行権限がついたので、続けて./VOICEVOX.Installer.0.11.3.Linux.shを実行
  6. ファイルのダウンロードなどが始まる
  7. 完了すると、Homeフォルダ直下の.voicevoxフォルダ内にファイルが展開される(非表示のフォルダになります)
  8. 続けて、ターミナルから./voicevox/VOICEVOX.AppImageを実行するとアプリが起動する
  9. ファイルアプリから確認する場合は、「︙」をクリックして、非表示のファイルを表示をクリック
  10. 日本語入力などを事前にセットアップしておくときちんとMozcで入力できます。
  11. 実はすでにもうLinuxアプリの中に登録はされてるので次回以降簡単に起動できます(Electron製なのでちょっと起動が遅い)

図:貴重なアプリです

図:ファイルの場所が特殊

KVMが使えるかどうか?

パワーのあるChromebookで、尚且つNested Virtualizationに対応してるCPUの場合、Qemu/KVMを利用して他のOSを仮想環境を構築して動かす事が可能です。しかし、通常多くのChromebookではローパワーのCPUを使ってる為、LinuxでKVMを使うためのvirt-managerが動かない等色々想定されます。

現在使ってるマシンに於いて、KVMが使えるかどうか?は以下の手順で確認する事が可能です。

  1. ターミナルを起動する
  2. 以下のパッケージを追加する
  3. ターミナルからvirt-managerにて、仮想マシンマネージャを起動する
  4. メニューより新しい仮想マシンを作成する
  5. KVMを利用出来ません」と表示された場合には、お使いのChromebookでは仮想環境を作る事が出来ません
  6. また、sudo virt-host-validateコマンドではCPUの対応状況が確認出来ます。
  7. また簡単な調べ方としては、/dev/kvmが存在してるかどうか?でもNested Virtualization対応かどうかを調べられます
  8. また、Nested Virtualizationに対応してるかどうかは、以下のコマンドをうって、Yや1が返ってきたら対応しています。Intel CPUなので、kvm_intelですが、AMDの場合はkvm_amdを利用します。

残念な事に、HP Chromebook 14aの場合は、KVMを利用出来ませんでした。8.のコマンドでは、Yと返ってきてたのでデベロッパーモードにしたら動くかも・・・・

図:残念なことにKVMが使えない

図:CPUの対応状況を調べてみた

Run Windows 10 on Chromebook - 2021

動画:Chromebook上でWindows10を使う

Linuxコンテナの空き容量を調べる

ターミナルからdfコマンドでも良いのですが、やはりGUIのほうが全体を俯瞰して見ることができるので、そのツールは入れておくと良いでしょう。ただでさえ容量の少ないChromebookでのLinuxコンテナの空き容量管理は必須です。

ターミナルから

でインストールして起動するだけ。グラフィカルでどこにどれだけあって、圧迫しているかを把握することが可能です。

図:ディスク使用量アナライザーというツール

動画編集をどうしてもしたい

通常のエントリーレベルのChromebookはディスク容量も低いことはさることながら、CPUは超低スペックなものであり、何よりもメモリ容量も4GB程度に抑えられているが故に、動画編集には全く向いていません。それでもどうしても動画編集をしたい場合には、SDカードなどでディスク容量を増やした状態で、以下のような選択肢があります。

ClipChampを利用する

Windows11でもプレビュー版に追加されるという話が出てる、ウェブベースのアプリである「ClipChamp」。無償で利用する事が可能で、PWAとしてもインストールすることが可能なウェブサービスです。MicrosoftアカウントやGoogleアカウントで簡単に始められます。素材やAzureを使った文字起こし、ウェブカメラのキャプチャなども出来るのだとか。

使ってみて便利なのが、GoogleフォトやDriveからの動画取り込みが可能な点。ただ、編集機能はさすがインスタントなサービスであるため、サウンドのゲインレベルの変更などは出来ず、撮って出しのサクっとアップするような動画であれば、十分Chromebookでも活用出来るのではないかと思います。

※但し無料で使えるのは480pまでで、720p以上での書き出しは課金が必要(1080pでは$19/月)。今どきの動画は4Kが多いので、普通にハイエンドデスクトップを買ったほうがよいかと。

図:動画自体はサクっと作りやすい

WeVideoを利用する

こちらはWeVideoというウェブサービスとなります。Chrome拡張機能としても提供されています。Googleアカウントがあれば利用可能ですが、無償利用は制限があり、有償契約をすることでフル機能を利用可能です。クラウドに動画を保存できるので、Chromebookのドライブ容量が小さいという点をクリアできるメリットはあります。

ウェブサービスなので、オフライン利用は出来ません。また英語UIのみ提供。他にも日本語UIで利用できるFlexclipというサービスもあります。

図:動画編集もウェブサービスで使う時代が来るかもしれない

Power Directorを利用する

Power DirectorはAndroidアプリで提供されてる、スマートデバイス向けの動画編集ソフト。但し、無償で利用は制限付きなのでフルで使いたい場合には、年間3800円のサブスクリプションとなっています。

Chromebookで扱うならばこれがもっともお手軽です。他にもAdobe Premiere Rushといったアプリを利用する事も可能です。

図:結構本格的な動画編集ソフト

OpenShotを利用する

Windows, Linux, macOSに対応してるクロスプラットフォームな動画編集ソフトがOpenShot。なおかつフリーソフトとして提供されているので、自由に利用可能です。公式にChromebookにも対応していると表明しており、インストールはターミナルから行います。Crostini GPU SupportをEnableにしておく必要があります。

  1. ターミナルを起動する
  2. bash <(wget -O - https://openshot.org/files/chromeos/install-stable.sh)を実行する
  3. 途中で小さなダイアログが出てくるので、YESをクリックする
  4. インストールが完了すると自動的に起動する

日本語UIなので、気兼ねなく使えます。また意外と動作はキビキビ。

図:簡単な動画編集ならこれがオススメかも

Shotcut Video Editorを利用する

Linux上で利用できるShotcutという動画編集ソフトです。予め、Chromeのフラグ設定にて、Crostini GPU SupportをEnableにしておく必要があります。インストール方法は以下の通り。一応日本語Languageが用意されてるようですが、そのまま変更すると文字化けします。

  1. ターミナルを起動する
  2. sudo apt updateでアップデートしておく
  3. 以下のコマンド群にて、flatpakからインストールする

昔はAvidemuxという動画編集ソフトもあったのですが、もはや現代では古すぎるので、Linux環境で使うならばこのソフトウェアになるのではないかと思います。

図:ちょっと複雑そうなUI

図:GPU Supportが必要になります

DaVinci Resolveを利用する

無償版がリリースされていて、Windows, Linux, macOS用とマルチプラットフォームでリリースされてるDaVinci Resolve。インストーラの形式で提供されてるので、Linux環境で起動するとインストーラが立ち上がります。ちょっと容量が大きいのでChromebookで扱うときはLinuxコンテナの容量に注意。

またインストーラが57%付近で停滞することがありますが、後ろでは作業してるので我慢すること。10数分くらいインストール完了までかかりました。かなりハイパワーを要求するアプリのようで、普通のChromebookには荷が重いかも。

自分は起動を諦めました・・・

図:NautilusがあるとダブルクリックだけでOK

図:インストーラはWindows風

Aviutlを利用する

Linux環境にWineやCrossOverをインストールし、Wine上でWindows用動画編集ソフトで有名なフリーで使えるAviutilを使うという選択肢もあります。こちらは、Wine環境を構築するのが面倒なので、すでに構築済みであるならばお手軽と言えます(CrossOverならその構築の手間もありません)

Aviutilは非常にシンプルなWindowsアプリであり、様々なフリーのエフェクトプラグインもリリースされてる為、ある意味では最もおすすめなアプリとも言えます。ただし玄人向けです。

図:macOSでもお世話になっています

ChromebookでWindowsアプリを動かしてみよう

WINEでWindowsアプリを動かす

Linux上でWindowsアプリを実行する環境であるWineが果たして動くのか?やってみました。但し、Wineはx86のCPUをエミュレーションしないので、ARMなChromebookでは動かすことが出来ないと思います。Chromebook 14aはx86のChromebookなので、Wineが使えます。但し、Box86を使う事でARMなChromebookでもx86ほどでないにせよ、Wineを動かせる可能性があります。以下のエントリーのWineの項目を参考に構築してみてください。QemuでARM上でWineを実現している人もいます。

Raspberry Pi 4でPythonを勉強する環境を作る

CrossOverを試してみる

Intel系のAndroid向けにリリースされている、CrossOver on Chrome OS Beta(Androidアプリなので、Linux版とは異なります)。今回購入したHP Chromebook 14aは、x86のCPUなので利用することが可能です。ということで、早速インストールをしてみて果たしてどれだけ動作するのか?macOSでは結構お世話になってるCrossOverですが。。

  1. Google PlayよりCrossOverをインストールしたら起動する
  2. やけにシンプルな検索画面だけの画面が出てくる。検索画面で今回はLibreOfficeを選んで見る
  3. インストールを実行すると、バックグラウンドでダウンロードが始まる
  4. インストーラが立ち上がり、インストールのにし指示にしたがって進める
  5. インストールが完了?すると、メイン画面に登録される。
  6. 試しにLibreOffice Calcを起動してみる。
  7. Option設定からインターフェースの言語を日本語に変更。
  8. 無事に日本語UIで起動する。
  9. 入力はできる。しかし、日本語入力が一切出来ない・・・
  10. Notepad++もインストールしてみたものの、同じく日本語入力が一切できない。

といった感じでした。確かにWindowsアプリが動作しますが、日本語環境で十分活用できるか?といったら実用レベルには至っていません。所々文字化けで文字が□になってる場所もありますし、起動も結構モッサリ。今後に期待です。ゲームなどの入力を伴わないものならば行けるかも

図:起動するだけ凄い。日本語入力さえできれば・・・

※2020年10月、CodeWeaver社からChromeOSのLinuxコンテナにインストールして利用するCrossOver  ChromeOS(こちらはLinuxアプリ)がリリースされました。こちらは上記のAndroid版ではなく、CrossOver LinuxをベースにChromeOSのCrostiniに最適化したバージョンで、非常に簡単に導入してWineの恩恵をChromebook上で受けることが可能です。以下の別記事で詳細を書いています。

ChromebookでWindowsアプリを動かしてみよう

Bottlesを使ってみる

CrossOver ChromeOSはWineの商用製品なので有償です。一方で、LinuxでWineをGUIで管理できる無償のBottlesと呼ばれるパッケージがあります。こちらで動作できないか?挑戦してみましたが、Chromebookで使うにはちょっと手間があります。

  1. Linuxのターミナルを開く
  2. Chromeを起動する
  3. ctrl+alt+Tにて、Croshを起動する
  4. croshがChromeのタブに表示されるので、「vsh termina」を入力して実行
  5. lxc config set penguin security.nesting trueを入力して実行して閉じる
  6. 一旦Linuxをシャットダウンして起動し直す
  7. 以下のコマンドでFlatpakをインストールする
  8. ここで、一旦Linuxをシャットダウンして再起動する
  9. 以下のコマンドを実行して、Bottlesをインストールする。何度か質問がありますが、yで実行でOK
  10. 以下のコマンドを実行して、Bottlesを起動する
  11. 画面のウィザードに従って初期セットアップを済ませる(結構時間が掛かる)
  12. Bottlesが文字化けする場合は以下のコマンドでフォントキャッシュをクリアすると良い
  13. UIは日本語対応なのですが、英語UIになる場合は以下の設定変更をしてみると良いかも

    また、フォントはIPAやNotoを入れておくと良いです

図:最新のWine 7.2が入ってる!!

図:安心の日本語UIでもある

Busterに最新版Wineを入れる

ChromebookのLinux環境をDebian9⇒Debian10(Buster)にアップデートを行い、最新版のWineを入れられるかやってみました。ただかなり苦労したので以下の手順でしっかりできるとは限りませんが、メモがてら残しておきます。

まずはターミナルから以下の手順でリポジトリを追加します。

ここまでは多分すんなりいくと思います。しかし、このあと、本家にあるようにインストールコマンドを打つと間違いなくエラーを吐いてインストールが出来ないので、以下にその処置をします。こちらのサイトを参考にしました。

その後依存関係にあるパッケージをwgetで拾ってきて手動でインストールする。winetricksに必要なzenityも入れておきます。

ここまで順調ならば、最後に

を実行してエラー無くパッケージが入れば成功。現時点ではstableのVersion 5.0.1が入ります。あとは日本語化の設定やwinetricksをインストールすればOK。試しにVB4.0で作られたThe 古本屋 弐を起動してみたら、きちんと動きました。ランタイムはWinetricksを使わず、今回はこちらのランタイムをWineで入れています。

図:ChromebookにWine5.0がインストールできた

図:Techwinって雑誌で知った良いゲーム

Wineの日本語環境整備

素のWineはインストール直後だと日本語フォント表示がオカシナ状態なので、日本語フォントをインストールします。

これで日本語フォント類がインストールされて、Winetricksが起動します。結構起動まで時間が掛かりますので耐えます。このwinetricksで追加のDLLやfontなどをインストール可能です。

自分はここで追加で、select the defualt prefix⇒install fontsにてallfontsfakejapaneseをインストールしてみました。CapsLockキーがないので、「ERROR: Key "<CAPS>" added to modifier map for multiple modifiers; Using Mod3 ignoring Lock」というエラーが出まくりますが、無視します。80書体くらいインストールされるのでかなり時間掛かります。

図:Winetricksから色々と操作も可能です

続いて、音声を有効化します。

ここで一旦ターミナルを右クリックして、Linux(ベータ版)を終了をクリックして、終了して再度ターミナルを起動します。ここで一旦、winecfgを実行してデフォルトプレフィックスの内容を確認しましょう。日本語環境がしっかり入っていれば文字化けせずダイアログが出るはずです。

図:Wine自体の設定用ダイアログが起動した

インストーラなどでインストールも可能です。今回は伝説のゲームArenaを起動してみます。以下の手順でexeを配置して、wineで叩きます。

  • ファイルアプリを起動し、Linuxファイルを開き、gamepackというフォルダを作成し、その中にexe等一式を入れておきます。
  • ターミナルを起動し、wine ./gamepack/arena.exeを実行する
  • 予め、winetricksにて、Visual Basic 2.0 Runtimeであるvbrun20のDLLを導入済みです。
  • ちなみにインストーラでインストール等した時のCドライブのパスは、~/.wine/drive_c/となる。ターミナルからは、homeフォルダであるならば、cd /ユーザ名/.wine/drive_cで移動できる
  • メニューは日本語OKだけど、まだちょっと文字化けしてるので、まだ治す必要があるかも・・・多分、MS Gothicフォントが入っていないからだと思う。でも動いた!!
  • CrossOver Linuxだと日本語化とか楽です。
  • 最新版のWineであればかなりのアプリケーションが安定して動くと思われます。

図:とりあえず起動させることに成功した!!

PCゲームを楽しむ

GeForce Nowでゲームをする

Chrome OSでも、ハイエンドゲームが楽しめるというGeForce Nowにフリープランがリリースされたので、Chromebookで楽しめるのか?テストしてみることにしました。(フリープランは連続プレイ1時間までの高橋名人仕様です)。アカウントリンクの手順の動画はこちらから見られます。ちょっと複雑です。

現在、GeForce Nowは、Steam、Epic Games、Ubisoftの3プラットフォームに対応していて、今回は自分のSteamアカウントとリンクさせて、SteamのゲームをChromebook上で動かしてみます。Chromebookのスペックに関係なく動くのでオススメです。

  1. 予め、geforcenowにてフリープランにてアカウントを作成しログインしておく(メールアドレスによる仮登録後に、フォーム上で本登録が必要です)。このときログインは、softbankでログインをすることになります。
  2. Steamにログインして(1.とは別のメアドでも問題ない)、プロフィールなどは公開しておく(でないと、リンクできない)
  3. GeForce Nowの設定に入り、接続の「Steam」の隣にある「接続」をクリックする
  4. Steamとのリンクの為に2.のメアドでアカウントログインして、リンクを完了させる(接続時にSteamに再度ログインを求められる)
  5. リンクすると、GeForce Nowで遊べるSteamのゲームがライブラリに出てきますので、クリックするとゲームが始まる
  6. ゲームは基本フルスクリーンで動作します。キーボード以外にゲームパッドなども使えるようです。

使ってみた感想ですが、Chrome OSの場合ローカルにSteamのゲームがダウンロードされるわけではなく、完全リモートで操作する形になるので、マシンスペックに関係なく遊べるのが特徴です。アプリのインストールも不要です。

ただし、Steamの全ゲームが遊べるわけではなく、GeForce Nowに対応してるゲームだけなので、全部のゲームがライブラリに出てくるわけじゃないようです(大神などは出てきませんでした)。

今回、Eurotruck Simulator2をプレイしてみましたが、非常に快適。ゲーミングPCでなくともガッツリ遊べるクラウドサービス、なかなか凄いです。対応ゲームはこちらから一覧で確認できます。フォートナイトやAPEXも動くようです。

※2022/3/22まで無償配布中のEpic GamesのCities Skylineも手に入れてみましたが、問題なく動きました。

図:リンクしていないとライブラリに出てこない

図:カクつくこともなく普通に遊べた

図:無料配布されてたCities Skylineも遊べた

Celebrating 7 years of Cities:Skylines | Community | Cities: Skylines

図:こんな感じのゲームが楽しめる

Steam for Chrome OS

Chromebookでは、AndroidアプリのSteam Linkを利用して、別のハイエンドPCのSteamをChromebookから遠隔で利用する事が可能になっています。また、前述の通り、Geforce Nowを利用する事で低スペックなChromebookでもSteamやEpic Gamesが利用出来る仕組みが用意されています。

しかし、2022年3月に発表されたSteam for Chrome OSでは、本来アプリを直接入れることの出来ないChromebook上で直接Steamが動くようになるようです。但し、こちらにアナウンス(ゲームのリストも含む)があるように、

  • 第11世代以降のCPU
  • Intel Iris Xe Graphics
  • RAM 8GB

が最低要件のようで、HP Chromebook 14aのようなローエンドのChromebookでは使えないようです(Geforce Nowを利用しましょう)。また、GoogleアナウンスではDevチャンネルにしておかないと利用が出来ないようです。現時点で動くゲームのリストはこちら。

Googleアシスタントを利用する

Pixelbookなどでは日本語Google Assistantが使えるようになっています。Chromebook 14aでも使えるようになっていたようです。但し現在利用可能になっているのは、Googleアカウントであり、Google Workspaceアカウントについては、現在はまだBeta扱いでプログラム参加と設定変更が必要のようです(てっきり使えないものだとばかり思っていました)

使い方ですが以下の通り

  1. 設定アプリを開き、左サイドバーの検索とアシスタントを開く
  2. Googleアシスタントを開く
  3. オンにする
  4. OK Googleがオフになってるので、オンにする
  5. オンにすると、Voice Matchの画面が出てくるので、同意ボタンを押す
  6. 4回 OK Googleと唱えて、登録が完了すると使えるようになります。
  7. こちらに使えるスキル一覧がありますので、コマンドを覚えてアシスタントに話しかけましょう

図:検索とアシスタントの設定画面

図:Voice Match登録画面

Google Workspaceアカウントの場合、現在はデフォルトでオフにされており、またBetaプログラム参加の上で管理コンソールから設定の変更が必要です。Google Workspace Updates Blogによるとベータプログラム参加には以下の2つにエントリーする必要があります。

  1. Google Workspace with the Google Assistant Beta Test Application
  2. Google Cloud Pre-General Availability Program Agreement ("PAPA") and Customer Enrollment Form

参加承認されたら、管理コンソールより以下の作業を行います。

  1. 管理コンソールその他のGoogleサービスに入る
  2. ウェブとアプリのアクティビティをONにする
  3. 検索とアシスタントをONにする
  4. この反映は最大で24時間掛かることがあります。

承認されている場合、Googleアカウント同様に設定に検索とアシスタントが表示されるようになり、設定が可能になります。このプログラムの設定関係のURLは以下の通りです。

スマートフォン連携

Google製品であるので、Androidとの相性はとても良いです。

テザリング

Chromebook 14aはSIMスロットは存在しないので、単独ではネットワークに接続できません。このあたりは普通のWindows PCと同じですね。もちろん、そのために「スマートフォン」がいます。今回は手持ちのZenfone6でテザリングをONにしてみました。

WiFiは右下の時刻のあたりをクリックし、APを探して接続しパスワードを入れるだけ。非常にスムーズに接続が出来ます。ちなみに、USBテザリングも試してみましたが、きちんとイーサネットとして認識されてバッチリ接続可能です。

図:5GHzのAPももちろん接続可能

インスタントテザリング

通常のテザリングよりももっと手軽なインスタントテザリング(Bluetoothによるテザリング)もChromebook 14aは利用可能になっています。スマフォ側の対応が必要ですが、通常のテザリングよりも手軽ですばやくネットワークに接続可能です。接続手順は以下の通り。今回はZenfone6(回線はIIJ)での接続手順です。

  1. 双方Bluetoothをオンにする。スマフォ側は設定アプリ⇒ネットワークとインターネット⇒アクセスポイントとテザリングを開く
  2. BluetoothテザリングをONにする。
  3. Chromebook側は、予めZenfone6とのデバイスリンクをしておき、設定アプリ⇒接続済みデバイス⇒自分のスマフォ⇒インスタントテザリングをONにする。
  4. つづけて、Chromebookの右下の時計をクリックして、WiFiの▼をクリック、自分のスマフォが検出されているはずなので、クリック
  5. 接続確認の「新しいアクセスポイントに接続しますか?」のメッセージが出てくるので、接続をクリック
  6. スマフォ側に接続させますか?とメッセージが出るので許可する
  7. インスタントテザリングが確立する。
  8. 次回以降は5.からの手順でOKなので、通常のテザリングよりも楽です。
  9. 解除する場合、4.の手順で、モバイルデータをオフにすればOKです。

Bluetooth接続はちょっと相性があるのと、未対応のスマフォ(キャリア)などもあったりするので、その辺りは確認が必要です。自分は未確認で一発で接続できました。

図:インスタントテザリングをオン

図:BTテザリングはちょっと相性がある

有線接続

ChromebookはiTunesは存在しませんが、Androidの場合そのようなものは不要で直接ケーブルで接続すれば、内部ストレージやSDカードにアクセスが可能です。余計なソフトウェアは必要としません。また、ファイルアプリに直接ストレージの中身が出てくるので、出し入れが容易です。ただし、スマートフォン側で少し、設定をしておく必要があるので注意。

  1. Androidスマフォ側で開発者オプションを表示できるようにしておきましょう。
  2. USBケーブルで接続する
  3. USBデバッグを有効にするかどうか問われるので、デバッグをオンにする。
  4. このときMTP接続を選んでおかないと、内部ストレージにはアクセスできない。

ただ、Airmoreなどのアプリもあったりするので、Chromebookで扱うならばこちらのほうがスマート。iPhoneも扱えるのでオススメです。

図:Androidの中身に直接アクセス可能

図:USBデバッグは必要です

Smart Lock for Chrome

Chromebookは自分が設定したGoogleアカウントがそのままユーザアカウントになるため、毎回ログインをする為にパスワード入力が必要です。しかし、ここ数年の脱パスワードにももちろん対応しており、そのうちの1つであるスマフォと連携してパスワードを解除するのがSmart Lockです。以下にその手順。Android5.0以上で可能です。

  1. ChromebookとAndroidスマートフォンをBluetoothでONしておく(ペアリングではない)
  2. また、ChromebookとAndroidスマートフォンは同じネットワーク上にいる必要がある
  3. 設定を開き、左サイドパネルから「接続済みデバイス」を開く
  4. Androidスマートフォンという項目の設定をクリック
  5. 自分のデバイスを選んで、同意して実行。
  6. 自分のアカウントにログインしてこれでセットアップ完了。
  7. スマートフォンの中にあるSmart Lockの設定をONにしてあげます。
  8. 但し、Google Workspaceアカウントの場合は追加の設定変更が必要です。
  9. Chromebookとリンクされてるかどうかの確認は、Zenfone6の場合は、設定アプリ⇒接続済みのデバイス⇒接続の設定に入る
  10. Chromebookの設定があるのでタップする
  11. Chromebookにリンクされていますという表記があれば設定は完了です。

図:Chromebook側の設定

図:スマフォ側の設定の確認

上記の設定は通常のGoogle Accountの場合です。Google Workspaceアカウントの場合、さらに強固なセキュリティで管理されてしまうので、管理コンソールから制限を緩和しなければ利用が出来ません。以下の手順で制限緩和する必要があります。

  1. 管理コンソールに入る
  2. デバイスに入り、左サイドパネルの「Chrome管理」に入る
  3. ユーザとブラウザの設定に入る
  4. Smart Lock for Chromeの設定を「Smart Lock for Chromeを許可する」に変更
  5. マルチログインアクセスの設定を「ユーザアクセスを制限しない」に変更
  6. 右上の保存ボタンを押す

これで設定が完了します。実際の使い方ですが、ちょっと癖があって以下のような使い方になります。

  1. 右下の時計エリアをクリック⇒Chromebookをロック画面にする
  2. Androidスマフォのほうもロックにしておく
  3. Chromebookは鍵のマークがぐるぐる回ってる状態だと思います。
  4. ここで、Androidスマフォをオンにすると、Chromebook側の鍵が緑色の解錠状態になります。
  5. Chromebook側は自分のアカウントの画像が出てるはずなので、それをクリックすると解除されます。(EnterキーでもOK)

Airmoreを利用する

通常のPCの場合と同様、有線ケーブルをつなげないとAndroidデバイスの中身が見えない、またはファイルの追加・取り出しが出来ないのは非常に不便です。ChromebookでもPC同様に、Airmoreを利用することで無線LAN経由でファイルのやり取りが可能になります。

  1. Androidスマフォ側にはAirmoreアプリをインストールしておきます。
  2. Chromebook側は、Chromeにてhttps://web.airmore.comにアクセスする
  3. 出てきたQRコードをAndroid側のAirmoreアプリでスキャン
  4. Chromebook側では、接続が完了するので、ファイルをクリックする
  5. すると、ブラウザ内にスマフォデバイス内のファイルがずらっと出てくる。
  6. ここでドラッグアンドドロップすれば、ファイルが追加出来、削除すればスマフォ内から消去出来ます。

図:スマフォと接続完了した画面

図:スマフォ内のファイル

位置情報共有

Chromebookは当然ながらGPSセンサーは搭載されていません。そのためGoogle Mapsなどで正確な位置情報の特定が出来ません。しかし、スマートフォンのGPSとアカウント設定を利用して、Chromebook上のGoogle Maps等Chromeで位置情報を利用するサービスで、正確な位置情報を利用する事が可能になります。

  1. スマフォ側は、設定アプリ⇒位置情報⇒Googleロケーション履歴を開く
  2. Chromebookと同じGoogleアカウントを選択する
  3. ロケーション履歴の項目が出てくるので、ONにする
  4. ChromebookでGoogle Mapsを開く
  5. 右下にある現在地取得のボタンをクリック
  6. Chrome側から位置情報利用の許可を要求されるので、許可する
  7. 再度、現在地の取得をクリックすると、Androidで取得されたGPS情報を利用して、現在地が表示されます。

図:現在地取得の要求ダイアログ

遠隔操作

Chromeリモートデスクトップ

Google Chromeに以前から搭載されているリモートデスクトップ機能です。Chromeだけではなく相手のコンピュータのフル機能を操作できるので、VNCのような存在になっています。今回は手持ちのMacbook Proに対して、Chromebookから接続してみます。

  1. Macbook側およびChromebook側双方にChromeリモートデスクトップ拡張機能をインストールしておく
  2. Macbook側にはリモートコントロールする為のホストアプリをhttps://remotedesktop.google.com/accessからインストールしておく
  3. macOSの場合、システム環境設定のセキュリティとプライバシーに於いて、「画面収録」にてChromeRemoteDesktopHostにチェックを入れ、おなじく「アクセシビリティ」でも、RemoteAssistantHostのチェックを入れる
  4. macOS側で今回はhttps://remotedesktop.google.com/supportにアクセスし、サポートを受けるの「コード生成」をクリックし、番号を発行
  5. Chromebook側も4.のURLにアクセスし、サポートを提供するにて、4.でのコードを入力し、接続ボタンをクリック
  6. macOS側に制御を許可するか?メッセージが出るので、共有ボタンをクリック
  7. すると、Chromebook側Chrome内に相手のコンピュータが表示されるようになる

遠隔地に住む両親などにはこの設定を施して於いて、自分が自宅から操作してあげるなどといった使い方がこれで可能になります。もちろん、通信速度に依存するので、遅い回線だとラグがあります。

もちろん逆に、macOS側からChromebook側へ接続して、Chrome OSを操作する事も可能です。

図:macOS上のVMware Fusion内のWin10のExcelを操作中

図:Chrome OSをmacOS側から操作も可能

VNCで接続する

次にもっともよく使われてるであろう手段として、VNCで接続してみます。macOS側は画面共有をセットし、Chromebook側はVNC Viewerにて接続して操作するというベタな手段です。

  1. macOS側はシステム環境設定⇒共有にて、画面共有をオンにします。
  2. つづけて、コンピュータ設定をクリックし、VNC使用者が画面を操作することを許可にチェックを入れてパスワード設定
  3. Chromebook側は、VNC Viewer for Google Chromeをインストールする
  4. アプリを起動し、macOS側のIPアドレスを入れてConnectをクリック
  5. Unencryptedなメッセージが出ますが、Connectをクリックします
  6. 2.でセットしたパスワードを入力する
  7. 下のToggle Scalingはクリックしておいて画面サイズをマッチさせましょう
  8. ログイン画面が出てくるので、普通にログインする

Chrome Remote Desktopと比較するとちょっともたつく。こちらの手段はローカルIP指定なので、どちらかというと社内ヘルプデスクが遠隔から社員のPCを操作するような手段に向いていると思います。

図:定番の遠隔操作手段

Microsoft RD Clientを使う

AndroidアプリにMicrosoft RD ClientというRDP接続をするリモートデスクトップクライアントアプリがあります。VNCとは違い非常にパフォーマンスの良いリモート接続環境なのですが、HP Chromebook 14aでも利用可能です。実際にインストールして使ってみました。以下の手順で設定します。今回はホストはデスクトップ機のWindows10 Proマシンです(Homeエディションはホストになれません)

  1. デスクトップ機側。デスクトップのPCアイコンを右クリック⇒プロパティ⇒左サイドのシステムの詳細設定を開く
  2. リモートタブを開き、リモートデスクトップの接続を許可にチェック
  3. 今回ユーザの追加は特にせず、いつも使っているアカウント(Microsoftアカウント)にてログインします
  4. IPアドレスを調べておく
  5. つづいて、Chromebook側のRD Clientを起動し、右上の+をクリック
  6. desktopを選択し、4.のIPアドレスとユーザ名(Microsoftアカウントを今回は使います)を入れて、SAVEをクリック
  7. 設定が出来たので、クリックして、パスワードを入力。なにやらメッセージが出ますがそのままConnectします。
  8. デスクトップ機側の画面がロック画面になり、RD Client側にデスクトップ機側の画面が出ます。

今回のリモートデスクトップ接続の中ではもっともレスポンスもスピードも品質もよく、一番オススメだと思います。IPアドレス入力が必要なので、遠隔地の両親のPCを操作するにはかなり手間が必要ですが、イントラ内のWindowsやRaspberry Piなどの機器を遠隔管理するには最適です。

また、Android側のディレクトリをリモート側にマップできるのでファイルのやり取りも可能です(LocalhostのAndroidとしてドライブが出てきます)。

図:Win10上のVMでWindows2000をリモート操縦

Steam Linkを使う

ChromebookではSteamが利用出来ません。というよりもスペック的にもちょっと厳しい。しかし、別にハイエンドのデスクトップ機があるならば、AndroidのSteam Linkを使うことでデスクトップ機のSteamをストリーミング操作する事が可能です。クライアント側には画面だけが飛んできているだけなので、スペックの如何に関わらず、ゲームを楽しむ事が可能です。

但し、ゲームパッドですが有線のものは使えるケースと使えないケースがあります。自分の手持ちのPS2コントローラをUSB変換して接続するものはボタンが反応しませんでした。Bluetooth接続であれば問題なく利用可能でしょう。また、接続後にキーのマッピングもしておいたほうが良いでしょう。

実際にプレイしてみましたが、LAN回線とデスクトップ機に十分な帯域とパワーがあればChromebookでも十分楽しむ事ができました。大神をやってみましたが、極端に気になるラグもありませんでした。

同じLAN回線内にChromebookと親機のデスクトップが存在しており、親機側でSteamが起動していれば、Steam Link側は自動で検出してくれるので面倒な設定は不要です。

図:コントローラと親機の検出

図:大神をChromebookで遠隔プレイ

Android実機を操作

Linux環境が入っていて、ADBデバッグが有効であれば、ChromebookからAndroidスマフォ実機をscrcpyを用いて操作する事が可能になります。ちょっと手順が多いですが、接続できると夢が広がります。事前に、Android実機側のUSBデバッグ機能をオンにしておきます。

  1. ターミナルから adbツールをインストールします。
  2. Androidの実機とChromebookをケーブルで接続する
  3. 設定アプリ⇒Linux開発環境⇒USBデバイスを管理するにて、実機のAndroidの接続をオンにする
  4. 以下のコマンドをターミナルから実行すると、実機と接続されて、フィンガープリントがどうこうメッセージが出るので実機側で許可して上げる。
  5. 以下のコマンドで接続状況を確認する。ChromebookだとChromebook側のAndroid機能も出てくるので、リストに2つ出てくるはずです。List of Devices attachedに出てくるemulator-5554以外が実機のシリアル番号で、後でこれが必要になります。
  6. 以下のコマンドでscrcpyをインストールします。

    上記のコマンドでインストールできない場合は、snapからもインストール可能です。souces.listにdeb http://ftp.de.debian.org/debian sid mainを追加しておくと良いかも。
  7. scrcpy実行時にSegmentation faultが出る場合は以下のコマンドを実行してから、scrcpyを実行します。
  8. Chromebookの場合は、以下のコマンドでscrcpyを実行しないとエラーになります(複数Androidデバイスが存在するので)

    デバイスシリアルが、5.のdevice listに出てきた実機側のシリアル番号です。
  9. うまく実行が成功すると、実機側の画面がChromebook側に表示されて、Chromebook側から色々操作や、APKを押し込んだりできるようになります。

なお、以下のコマンドを実行するとマシン側にAndroidの画面が表示されずロゴだけが表示され、キーボードとマウスがAndroid側に接続されて、そちらを逆に操作するという面白い事も可能です。実機の方にPC側のキーボードとマウスが接続されて認識する変わった機能です。

図:Linux側に接続を許可しておく

図:実機側と接続時のデバッグ許可画面

図:scrcpyで操作してる様子

リカバリメディアを作成する

メディアの作成

ChromebookにもWindowsやmacOS同様、いざというときのためのリカバリメディアを作成するものが用意されています。標準でインストールされていないので、以下の手順でGoogle公式のツールをインストールし作成しておくと良いでしょう。この作業はChromebook以外でも作成可能です。

  1. Chromebookリカバリユーティリティをインストールする
  2. 4GB以上のUSBメモリやmicroSDカードを用意し挿しておく
  3. リカバリユーティリティを起動する
  4. 開始をクリックし、Chromebookの識別では対象機種の型番が出てるので、クリックする。
  5. モデル名が完全に一致するものが見つかったら、次へ進む
  6. 使用するメディアを選択する
  7. リカバリイメージの作成で、今すぐ作成をクリックする。わずか数分で完了します。

図:イザという時の為に一本つくっておく

リカバリ手順

なにかのトラブルでChrome OSが壊れてしまった場合には、以下の手順でリカバリを行います。この作業は必ずAC電源につないだ状態で行います。リカバリをするシーンというのは、起動時に「Chrome OS is missing or damaged.Please insert a recovery USB stick or SD card」といったメッセージが出ている時になります。

  1. リカバリメディアを挿入する
  2. ESCキー + Refreshキー(escキーの3つ隣のキー)を押しながら電源を押しつづけます。3.のメッセージが出るまで押します。
  3. ChromeOSが存在しないか破損しています。復元用のUSBメモリまたはSDカードを挿入してください。というメッセージが出るので、2.のキーを離す。
  4. キャンセルする場合には、3.の状態のまま8秒間2.のキーは押しっぱなしにする。これをしないとリカバリキャンセルが出来なくなります。
  5. リカバリスキャンが勝手に始まり勝手に復元が始まります。システム復元中に電源オフを行うとOSが壊れます。
  6. リカバリが完了しましたとメッセージが出たら完了。10分程度で完了します。

ただし、リカバリは最終手段。まずは、リカバリ作業をする前にこちらのサイトにあるように、リセットを試みるのが良いでしょう。まずは、電源を入れ直してみること。

ハードウェアリセット

リカバリの前にハードウェアリセットを試してみるのをオススメします。以下の手順で行います。

  1. Chromebookからログアウト
  2. Ctrl+Alt+Shift+R キーを長押しする
  3. 再起動を選択
  4. Powerwashが出るので次へすすむ
  5. 表示手順でGoogleアカウントにログインする
  6. リセットが成功したら工場出荷段階になるので、再度セットアップを行う

ニアバイシェアを利用する

2021年3月現在、まだ正式に利用可能というわけじゃないのですが、Experimentsのフラグを有効化することで、Chromebook 14aでもAndroidのニアバイシェアが利用可能です。iOSのAirDropのようなものなのですが、Android端末⇔XChromebook間でファイルを直接やり取りが可能です。

設定手順は以下の通り

  1. 双方、Bluetoothを有効化しペアリングしておく
  2. Chromebook側でChromeにて、chrome://flags/にアクセスし、Nearby Sharingを探し、Enableにする
  3. Chomebookを再起動する
  4. Chromebookのタスクトレイにある「ニアバイシェア」をクリックする
  5. 次に、Android端末側もニアバイシェアをオンにする。Zenfone6だと上から下にスワイプするメニューの中にあります。
  6. Android端末のファイルアプリを起動する
  7. 送信ファイルを選んで、共有アイコンをタップ
  8. 画像の下に「周辺ユーザとの共有」が出てくるのでタップする
  9. 周辺デバイス探索がされ、Chromebookのアイコンが出てくるのでタップする
  10. 接続していますの後、承認を待機と出ます。
  11. Chromebook側から「このデバイスから受信しますか?」が出るので、確認ボタンをタップ
  12. 受信されたデータはダウンロードフォルダに格納されます。

ただ、正直言うと不便。Chromeの拡張機能のPushBulletのほうが全然手軽だと思います。

図:試験機能の1つです

図:Android側から送信する

プリンターで印刷する

Windowsと異なり、Chromebookは印刷関係が弱いと言われます。理由は、ほとんどのプリンターメーカーがデバイスドライバをWindowsもしくはmacOS用にリリースしているからというのがその理由。しかし、Chromebookの場合はPPDファイルが提供されているプリンタであれば、設定を手動で追加し、使えるようになります。以前まであったCloud Printですが、2020年12月に廃止になってしまうため、利用することが出来なくなります。

HP沖電気RichoなどはChromebook用のサポートページも用意しており、USB接続とLAN経由(WiFi接続など)での印刷に対応しています。購入する場合にはこのPPDファイルが提供されているかどうかがポイントになります。以下に一般的なネットワークプリンタでの設定方法です。思っているほど難しくはありません。

  1. 設定を開き、詳細設定⇒プリンタを開きます。
  2. プリンタの横にあるボタンをクリックすると追加作業開始です。自動検出対象の場合すぐにここで出てきます。
  3. 名前は適当でOK。IPアドレスはネットワークプリンタのIPアドレスです。ほかはデフォルトでOK。追加を押す。
  4. プリンタの詳細設定画面が出てくる。モデルが選ばれていない場合、「または、プリンタの PPD を指定してください」からPPDファイルを指定します。

今回テストの為にネットワーク共有してみた所、Chromebookの方でもプリンタとして出てきました。

※PPDファイルが提供されているEPSONなどのカラープリンタも使えているようですので、最近のプリンタであれば割と選択肢があるのかもしれません。

図:共有プリンタやネットワークプリンタは自動検出される

図:印刷画面

※当方プリンタ使わない派もしくはnetprintで済ます派なので実機検証していません。

※USB接続の場合、USBケーブルで接続すると通知がでるので指示にしたがって進めるだけです。

小技系

画面のスクリーンショットを取る

Windows PCと違い、ChromebookにはPrintScreenキーがありません。Functionキーもありません。どのように画面のスクショを取るのか?といったら、キーボードのショートカットキーを使います。取る場合には

  1. Ctrlキー+Shiftキー+□||のキーを同時押し(□||のキーはキーボード上部にあります)
  2. 撮影範囲をマウスでドラッグして選択
  3. これでスクリーンショットが保存される
  4. ファイルはマイファイル⇒ダウンロードの中に保存されます
  5. ちなみに、ウィンドウ単位のスクリーンショットは、Ctrlキー + Altキー + □||キーで、ウィンドウをクリックすると取れます。
  6. さらにちなみに、Ctrlキー + □||で全画面スクリーンショットになります。

図:スクショのスクショを撮ってみた

ファイラを使いたい

ChromebookはGoogle Chromeを主軸に置いたOSであるため、Windowsのエクスプローラのようなファイラと呼べるものは、ファイルアプリしかありません。Google Driveとも直接つながっているので、Linuxアプリとドライブを共有すれば見ることも可能です。

しかし、複数のウェブストレージを使っていたり、またSDカードやUSBメモリ、さらにはNASなど複合的に扱いたいと思った時には不便です。そこで使うのがAndroidアプリのCX File Explorer

扱える範囲は

  1. Chrome OSのダウンロードフォルダ
  2. microSDカードとUSBメモリ
  3. ローカルのNASやファイルサーバ
  4. 各種クラウドストレージ(Google Drive, Box, Dropbox)
  5. FTPサーバやWebDAVサーバ

例えばGoogle Driveを追加しておくとファイルのダブルクリックで、Chrome OS側のChromeでGoogleドキュメント類は立ち上がります。また、動画や音楽などはあらかじめ、Androidアプリでお気に入りのアプリを入れておけば、直接そちら側で再生させる事が可能です。Google Drive⇔とNASとの間でファイルの移動やコピーも可能。操作性がとても良いのでオススメです。

※内蔵で各種ビューアも装備しているので、あえて追加のアプリを入れなくても動画や音楽の再生、画像の表示が可能です。

※Google DriveのTeam Drive(共有ドライブ)は未対応です

図:Google Driveを開いてみた

NASに接続したい

ChromebookはNASに接続はできるのですが、SMB v1には非対応で、smb v3以降に対応しています。その為、古いタイプのファイルサーバやNASは接続できません(前述のCX File Explorerを使いましょう)。

しかし、smb v3に対応してるNASやWindows10上のファイル共有の場合は以下の手順で接続する事が可能です

  1. Windows10上でフォルダを右クリック⇒プロパティを開く
  2. 共有タブを開いて、共有ボタンを押し、共有する相手のアカウント(ローカルアカウントとして用意しておく必要があります)を追加します。
  3. この時、画面にパスが出るので、これをコピーしておく
  4. Chromebook側とWindows10側は同じネットワーク上にある必要があります。
  5. Chromebook側の設定を開き、ファイル⇒ネットワークファイル共有を開く、もしくはファイラアプリの右上からサービス⇒SMBファイル共有をクリック
  6. ファイル共有を追加をクリック
  7. ファイル共有URLには、smb://に続けて3.のパスを入れる。IPアドレス指定でマシン以下のパスを追加でも可能
  8. 接続するとファイラアプリにNASがマウントされる

ルーターにHDD繋げて簡易NASの場合、古いSMB1.0のケースが多い為、Chromebookで利用できない事も多いので、自前でラズパイなどを使ってNASを構築するのも良い選択肢です。以下のエントリーを参考に、単独でNASを構築してみましょう。

Raspberry Pi 4でファイルサーバを作成する

図:Windows側の共有設定

図:接続事例

図:無事に接続できた

USBメモリ

Chromebook 14aはType-Aが1個、Type-Cが2個(うち1個はAC電源と共用)が搭載されています。また、それとは別にmicroSDXCのスロットもついており、Chromebookとは言えかなりインターフェース的には充実しています。Type-Cポートから画面出力も可能になっているので、いよいよ時代はType-Cの時代になってきたなと感じます。

さて、USBメモリですが、AとCの両方ついてるのでこれまでの手持ちのUSBメモリもそのまま挿せば利用可能です。手持ちの512GBのUSBメモリを接続させてみましたが、普通に認識。ファイルアプリの左パネルにきちんと出てきて、中身の読み書きが可能です。Chromebook 14aは内蔵ディスク容量が64GBと少量であるので、USBメモリやmicroSDでの運用は非常に重要なストレージになってきます。

取り外す場合には、ファイルアプリ⇒対象のUSBメモリの横の取り出しボタンをクリックで取り外すようにしましょう。

図:そのまま自然に利用可能です

microSDカード

Chromebook 14aには標準で1個microSDカードスロットがついています。諸元表によるとノーマルなmicroSDXCまでの規格に対応しています。手持ちのSumsungの256GBのmicroSDが余ってたので、挿してみました。少なくとも検証した中では、256GBまでは対応してるので、おそらくですが、2TBのmicroSDカードまで対応しているんじゃないかなぁと推測。諸元表に記載がないので挿して見ないとここはわからない。

挿してみると普通にマウントされファイルアプリに出てきます。また写真が入ってると自動でGoogle Driveにバックアップするか聞いてきます。主な用途がスマフォやカメラからの写真の取り込みを想定しているのかも。

内蔵ストレージが少ないChromebookで敢えてローカルディスクを増設する手段としてはmicroSDカードはUSBメモリよりもオススメです。挿してみると1mmほど出っ張ってます。おそらく、SDカードの取り出しやすさを考慮してこのようになっているのだと思いますが、挿しっぱなし運用でも問題ないと思います。

※microSDを右クリック⇒Linuxと共有することで、Linux側で開発などをする場合のスペースとして利用するなど色々メリットが大きいと思います。

※microSDを挿したまま、蓋を締めてスリープにしてしまうと取り外しと見なされ、警告を受けます。データなど移動中の場合、SDカードが破損する可能性もあるので、要注意です。据え置きなら電源設定より充電時はアイドル時の設定を「画面をオフにする」に変更しておくと良いでしょう。

図:写真のバックアップを促してくる

図:Android側もきちんと認識する

図:スリープだと強制取り外しになるので注意

画面のキャスト

Chromebookは標準でChromecastに対応しているデバイスに画面を送信する事が可能です。Chromeブラウザ自体が画面を飛ばす事が可能ですが、ChromeOS自体(デスクトップ全体も可能)も送信が可能です。今回は普段使ってるFire TV StickおよびmacOSに対して飛ばしてみたいと思います。

  1. Fire TV StickにはAirReceiverをインストール済みです。(AFTT-5といった名前になります)
  2. macOSにはAirServerをインストール済みです。(serverという名前を設定しています)
  3. Chromebookの右下の時計エリアをクリックして、キャストをクリック
  4. 2つの飛ばし先が今回は表示されているので、選ぶ
  5. 共有する画面を選んで、共有をクリックすると画面が飛び、ミラーリングされます。
  6. 同じ事が、Chromeブラウザのキャストから、タブやデスクトップをキャストを選んでも実現出来ます。

また、AirServerは非常に優秀で、録画機能を単独で持ってるため、操作画面を録画しMP4形式で保存する事も可能です。

※AirPlayに飛ばしたい場合、AirParrot2という有償のアプリで飛ばせるみたい

図:キャストで画面を飛ばせます

図:デスクトップを飛ばしてみた

Chomebook側にキャスト

逆に、Chromebook側にスマフォなどの動画や画面をキャストしたい場合があります。macOSだとAirServerがあるので非常に便利なのですが、ChromebookではAndroidアプリを使うことで実現可能です。Fire TV Stickでは使ってるAirReceiverはLite版入れてみたけれど、キャスト先として出てこなかった・・・

今回利用するのは、全画面表示なってしまいますが、AirScreenを利用します。単純利用は無償で使えますが高機能な部分を使いたい場合には、課金が必要です。使い方は簡単で

  1. AirScreenを起動する。接続を待っていますの状態になるのを待つ。
  2. スマフォ側でキャストを実行
  3. 出てきたキャスト先をタップ
  4. 画面がChromebook側のAirScreenに投射される

といった具合。非常に楽ちんです。

図:スマフォ側からキャストしてみた

仮想デスクトップ

Chromebookには標準で仮想デスクトップが搭載されています。この仮想デスクトップですが使い勝手は、macOSのそれと非常にそっくりで操作性がとても良いです(Windowsのソレは出来が悪い)。また、3点マルチタッチで上にスワイプすると一覧が出るようになっている点もそっくりです。

作り方ですが、簡単。キーボードの□||キーを押して一覧を出し、右上の新しいデスクをクリックすれば増やせます。デスクの×印で削除可能です。

図:便利な仮想デスクトップ

NASに接続させる

ChromebookはSMB v3であれば標準でNASに接続できるようになっています。ルーター等のSMB機能が古くてv1対応でしかないNASは接続させることができません。最近のNASやルーター、Raspberry Piで自分でSMBサーバ建てるなどの場合は標準機能の手順で接続させることが可能です。ただこの標準機能の出来がよろしくないので、今回はFilesystem for Windowsを利用します

  1. ファイルアプリを起動する
  2. 右上の「」をクリックし、新しいサービスを追加⇒新しいサービスをインストール
  3. Filesystem for Windowsをインストールする
  4. あらためて、右上の「︙」をクリックし、新しいサービスを追加⇒Filesystem for Windowsを選ぶ
  5. IP Address, UserName, Passwordを入れてMountをクリック
  6. 接続できると、マウントするフォルダを選んでConnect
  7. これでファイルサーバの中にアクセスできるようになります。
  8. Windows10でファイル共有とアカウントを設定し、今回はそこへ接続させています

図:設定自体は簡単です。

図:接続してフォルダの中身を見られる

タスクマネージャの起動

現在動いてるプロセスの確認や強制停止などで必要なタスクマネージャ。WindowsであればCtrl+Alt+Delで出てくるメニューから実行できますが、Chromebookの場合は、検索キー+escキーで出すことが可能。検索キーは虫眼鏡のアイコンのついた、Capslockキーが本来ある場所にあるキーです。

図:Chrome OSのタスクマネージャ

ZIPの解凍

Chrome OSは現在は以前と異なり、暗号化ZIPも標準機能で解凍できるようになっています。

  1. ファイルアプリを開く
  2. 対象のZIPファイルを右クリック⇒アプリケーションで開く
  3. ZIPアーカイブツールで開くをクリック
  4. パスワード付きZIPの場合、パスワード入力を行う
  5. ZIPファイルがドライブのようにマウントされて、中からファイルが取り出せるようになるので、ドラッグ&ドロップで取り出す
  6. 終了したら、取り出しボタンを押してマウント解除を忘れずに

以前までの方法である、ZIP Extractorをインストールし解凍する手段も有効です。ただし、Chrome92で確認していますが、ZIP Extractorを使うと大きなファイルの場合、ChromeOS自体がフリーズします。また、一方で標準機能でも、取り出そうとすると、「コピーできませんでした。ファイルを修正することが出来ませんでした。」とエラーが出て、解凍を停止する・・・・

なので、解凍出来ないシーンは、AndroidアプリのCXファイルエクスプローラで開いて、中身を取り出しています。これが確実に処理できる方法です。

図:暗号化ZIPも対応しています

図:ZIP解凍が苦手なのかも

DELETEキーがないんだけど・・・

Chromebookには、バックススペースキーはEnterキーの上にあります。しかし、Deleteキーがどこにも見当たりません。消したい位置までいって、Backspaceを叩けばよいじゃないかと言われたらそれまでなのですが、実はショートカットキーの組み合わせで、Deleteキーになります。それが

  • 検索キー + Backspace

検索キーとは、左Shiftキーの上にある🔍マークのついたキー。本来、CapsLockがある場所のキーがこれになっています。

Apple Magic Trackpad 1を使ってみる

以前、Mac Miniで使っていたMagic Track Pad1が転がっていたので、Bluetoothペアリングしたら使えるのか?ということで、早速取り出して接続させてみました。電池が弱かったのか?何故か最初接続が出来ず。

ということで電池を交換して以下の手順で接続させてみました。

  1. ChromebookのBluetoothをオンにする
  2. 右下の時計エリアをクリックし、Bluetoothのエリアを表示
  3. Magic TrackPad1の電源ボタンを長押し続ける
  4. 電源ボタンがチカチカ点滅してる状態になる
  5. 2.のエリアに文字化けしてるけれど「・・・のトラックパッド」が出てくるので、クリックする
  6. ペアリングが成功すればOK。ペアリングコード等はありません

実際に使ってみました。Windowsの場合は本当にただのトラックパッドとしてしか使えなかったのですが、ChromebookはOSとしてマルチタッチジェスチャに対応しているため、驚くべき事にMagic TrackPad1でも、マルチタッチジェスチャが利用できました。タッチパッド部分を外出しできるので、地味に快適度が増します。

本体側のトラックパッドは誤動作防止も含めてトラックパッドは設定からオフにしておくと尚良いでしょう。


図:文字化けしてるけれど接続出来ます

ゴミ箱がないんだけれど・・・

Chromebookはネットワークコンピュータと呼ばれる分類のPCなので、ゴミ箱が装備されていません。通常のPCでもNASなどのファイルは削除するとゴミ箱に行かずに削除されてしまうため、復活ができないように、Chromebookの場合はローカルにあるファイル含めて、削除するといきなり消えます(ローカルで作業をしない事が前提でもあるため)

GoogleドライブのファイルはChromebook上で削除すると、Chromebookからは見えませんが、ウェブのGoogleドライブのゴミ箱に移動しています(30日で削除されます)。

このゴミ箱機能ですが、以下の手順で追加する事が可能です。

  1. Chromeを起動する
  2. chrome://flagsを開く
  3. Enable  File TrashをEnableにする
  4. Restartするとファイルアプリにゴミ箱が出てくる

ただ、Google Drive側のゴミ箱が見えないというのはちょっと不便。ここは改良していただきたいポイント。またゴミ箱機能があるならば、ローカルもDriveも一緒にそこに突っ込んで、復元もできたら便利。

ファイルを右クリックすると、ゴミ箱に移動というメニューが出てくるので、これを選べば今後はゴミ箱に行き、30日以内ならば復元が可能になります(ただ、ショートカットキーが削除と同じなんだけれど・・・バグかな?機能としては、ゴミ箱に行くが優先で機能します)

※File System for WindowsでマウントしたNASにはこのメニューは出てきません(NASなので当然だけれど)

図:フラグ有効化で使える

図:ファイルアプリにゴミ箱出現

図:右クリックにゴミ箱へメニューが出る

マルチディスプレイ

Chromebook 14aにはRGBやHDMIポートといった画面出力用ポートらしきものは搭載されていません。しかし、勘違いされている方が多いのですが、USB Type-Cポートは、電源供給、データ通信の為だけでなく、これも画面出力用ポートでもあるということを。

ということで、USB Type-C⇒HDMI出力ケーブルを使って、手持ちの外付けモニタに対して出力しマルチディスプレイをやってみました。

手順としては以下の通り

  1. 今回の変換ケーブルでUSB Type-Cとディスプレイを接続する
  2. この時点ですでにもうサブディスプレイとして利用できます。
  3. 設定を開き、デバイス⇒ディスプレイを開きます。
  4. 内蔵ディスプレイをミラーリングにチェックを入れると、サブ画面ではなくミラーリング出力に変更されます。

業務等で使用する場合、マルチディスプレイはもはや必須です。仮想デスクトップがあるので、なくてもなんとかなりますが、デカイ画面で例えば編集画面と反映画面は別々にしておけば、仮想デスクトップ間での行き来もなくなり、捗ります。企業の事務方での運用を考えている場合には、この変換ケーブルを用意しておいてあげましょう。

また、同様にプレゼン等でプロジェクタを利用したい場合も、ケーブルを用意しておけばプロジェクタに出力可能です。

図:マルチディスプレイ運用は長時間作業では必須

ChromebookからAndroidへ電話番号送る

ChromebookとAndroidスマフォをデバイス接続し、Android側のChromeで同じアカウントを接続を行っている場合、Chromebook側で電話番号リンクをクリックすると、スマフォ側が反応して電話をそのまま掛ける事が可能です。

以下の手順で同じアカウントを設定しておくと良いでしょう。

  1. Chromebookの設定アプリを開く
  2. 接続済みデバイスにて、自分のAndroidスマフォをまずはデバイスリンクしておく。
  3. 次にスマフォ側のChromeアプリを開く
  4. 右上の「」をクリックして、設定を開く
  5. アカウントにて、Chromebookと同じGoogleアカウントで接続をしておく
  6. Chromebook側のChromeで適当にお店などを検索する
  7. 電話番号にリンクが貼ってあるものをクリックすると、電話を掛けるというダイアログが出る
  8. クリックすると、自分のスマフォで電話が掛けられます。

自宅などでスマフォをスピーカー運用してる人は多いと思いますが、在宅勤務などでも電話をいちいち手に持って掛けるよりも非常に楽に電話が可能になりますね。

図:同じアカウントで設定しておくのが肝

図:電話番号のリンクをクリックすると、スマフォ側に送られる

Android側からmicroSDカードへのアクセス許可

Android側からChromebookのSDカードが見えない、読み書き出来ないというケースがあります。これは二段階ありまして、その設定をしないと読み書きが出来ません。

  1. Chromebook側の設定アプリを開く
  2. 左サイドパネルのデバイスを開く
  3. 右側のパネルで、ストレージ管理⇒外部ストレージの設定を開く
  4. SD Cardのスイッチをオンにする。これで、Android側でも見られるようになります。
  5. つづいて、Android側ですが、こちらはAndroidユーザならおなじみです。
  6. SDカードなどにアクセスできるアプリの場合、保存場所や開く等でmicroSDを開く
  7. ストレージの読み書き権限を求められるので許可する
  8. 手動で権限を与える場合には、Android側の設定アプリを開く必要がある。
  9. Chromebook側の設定アプリで左サイドパネルのアプリを開く
  10. アプリを管理するをクリックし、Google Playストア⇒Android設定を管理を開くとAndroid側の設定アプリが開かれます。
  11. アプリと通知を開き、アプリを全て表示
  12. 対象のアプリを開く
  13. 権限を開き、ストレージのスイッチをオンにする。これで手動でストレージアクセスの権限許可を与えられます。
  14. 開発者向けオプションにて「外部ストレージへのアプリの書き込みを許可」で一括してSDカードへの書き込み権限を与えることも可能

尚、Android側開発者向けオプションは、Android側設定アプリ⇒システム⇒端末情報を開き、ビルド番号を連打するとオンになります。

図:一段回目はChromebook側の設定

図:二段階目はAndroid側の設定

図:開発者向けオプションで一括操作

一部のサイトの動画が再生できないケース

基本的に、ChromebookのChromeで再生できないサイトは殆どないのですが、一部のサイト(例えばYahooニュースの動画等)に於いて、Chromebookでアクセスすると動画の再生が出来ないといったエラーが出るケースがあります。今回このニュースの動画を再生しようとした所、エラーがでました。これは、完全にYahoo側のサイトの設定がオカシイのが原因。UAだけ見て再生できない環境と誤判断してるケースです。さすがにFlashサイトはもう殆ど滅びましたが、それでも設定変更でまだChromebookでも見ることは出来るのです。

さて、今回のケースでは、以下の手順で拡張機能を入れてUA偽装をしておくことで見ることができるようになります。

  1. User-Agent Switcher and Managerをインストールする
  2. 追加された拡張機能のアイコンをクリック
  3. 例えば、Chrome82でWindows10で偽装をチェックし、Applyボタンをクリック
  4. 再度、対象のページをリロードする
  5. 再生できなかった動画が再生できるようになる。
  6. 元に戻す場合には同じ手順で今度はResetボタンをクリックすればOK

図:UA偽装は昔からよくやるテクニック

図:再生できないエラーが出るケース

図:UA偽装をすると再生できるようになる

chrome://flagsを利用した試験運用版機能

Chromeに搭載されている機能は、その全てがデフォルトでONになっているわけではありません。一部は今回のようにchrome://flagsから設定変更で利用できるようになる試験運用版機能、そのほかBetaプログラム参加により使えるようになる機能(例えばWeb NFC機能など)。これらは、いずれChromeOSでも利用可能になるかもしれない機能です。特にNFCは期待ですね。

さて、このchrome://flagsはURLに入力して、入ることが可能です。利用することで高速化するなどの恩恵もあるかもしれませんが、Chromeがオカシクなる可能性もありますので、上級者向けの設定になります。こちらのサイトにそういったフラグについての説明がありますので、参考にしてみると良いかもしれません。

図:試験運用版機能のページ

開発者モード

Android同様、Chrome OSにも開発者モードが存在します。しかし、Androidの場合と違い手軽に試せるものではないのと、保証対象外となるため上級者以外の方が試すのはやめておいたほうが良いでしょう。主にChromebookにネイティブなUbuntu Linuxを入れるであったり、野良apkをインストールする、rootを取得する、LinuxをUSBブートさせるChromebrewを使うといった手段の為に使うものなのですが、実行するとディスクがクリアされてしまうので、注意が必要です。

開発者モードにする手順は以下の通りです。

  1. 電源をオフにする
  2. リカバリ時同様に、ESCキー+Refreshキーを押しながら電源を入れます
  3. Chrome OSが破損してる旨のメッセージが出ますが無視して、Ctrl+Dキーを押し、言語を矢印キーで日本語にする
  4. OSの確認機能をオフにする旨のメッセージが出るので、Enterキーを押す
  5. OSの確認機能はオフになっている旨のメッセージが出るので、Ctrl+Dキーを押す。
  6. システムはデベロッパーモードに移行しています旨のメッセージが出るので、この状態で待機します(およそ5分程度)
  7. 自動で再起動されて、6.のメッセージがまた出てくる
  8. ここでまた、Ctrl+Dキーを押す
  9. ようこそ画面が出るので、通常の初期セットアップを行います。この時、Enable Debugging Feuturesをクリックすると、rootになります。
  10. 毎回起動時にCtrl+Dキーを押す作業が発生するので注意。

開発者モードにすることで、ネイティブのLinuxをcroutonを使うことでインストールできるようになりますが、すでに現在のChromebookはLinuxコンテナを装備しているので、入れる意味は薄いでしょう。

Launcherアプリを使う

Androidアプリの各種ランチャーアプリが使えるようになっています。あくまでもChrome OSの場合、Androidのアプリの1つという事で動作するので、常にオンの状態にはなりませんが、ウィジェットを貼り付けたり、アプリ等を表示したりなどができるので、Chrome OSでは出来ない、デスクトップに配置するということが擬似的に可能になります。

有名ドコロであるNova Launcherを入れてみました。Accu Weatherのお天気ウィジェットはNGでしたが、時計アプリのウィジェットはOKでしたよ。

図:ウィジェットが活かせるのは大きなポイント

Office環境を整える

Google Workspaceを使う

やはり、Google Chromebookを使う上でOffice環境となると「Google Workspace」一択であると思います。現在自分は、Google Workspace Businessで契約をしているため、フリーのGoogleアカウントと異なり、Chromebookを使う上での恩恵は非常に大きいです。主なアプリケーションは以下の通り

  • Google Drive - Businessだと5名以上の場合容量無限(自分はなぜか1名で容量無限になってる)
  • GMail - Google Workspaceであれば独自ドメインでのメアドで運用が可能(xxxxx.xxxx@officeforest.orgといった具合に)
  • Google Docs - Spreadsheet, Document, Slideを複数名同時編集でオンラインで完結。Slideなどは研修で質問を受ける機能など面白い機能が豊富
  • Google Meet - フリーアカウントでも開放された、チャット・テレビ会議の為のシステム。テレカンシステムがあると尚良し。在宅ワークの要。
  • Calender - もはや、オンラインスケジューラとしては定番中の定番。連携アプリが非常に豊富
  • Google Sites - イントラネットや外部向けに独自ドメインでのウェブサイト運用が可能。レスポンシブ対応。カスタマイズ性は低い。
  • Google Group - 本来はMLを作る為の機能。DriveではML単位でまとめてアクセス権限を付与するのにも利用される。
  • Google Keep - チェックボックス付きのタスクやメモ、音声記録、フリーハンドなど様々なメモを取る。タスクの取りこぼし防止に役立つ。ここ数年あまり進化が無い。APIもない。消えるんじゃないかとヒヤヒヤしてる。
  • Google Forms - 非常に高機能なフォームアプリ。アンケートだけでなく様々な申請などのUIとしても活用されている。
  • Google Photos - 個人向けの写真・アルバム管理アプリ。Businessだとこれも超高画質でも容量無限になるので写真家大歓喜
  • Youtube - Google Workspaceの場合ドメイン内限定公開といった手段ができるので、社内向け研修動画などを運用する事が可能
  • Cloud Search - Business以上限定の機能。あらゆるGoogleサービスを横断的に検索してまとめて表示してくれる
  • Classroom - 元Education限定機能。学校向けの授業管理機能だけれども、企業でも社内研修向けに非常に活用できるスグレモノ。
  • Current - 元Google+だったもの。社内SNSなどで使えるとは言え、SNSにしては機能が弱すぎる。Google Workspace限定。但しもはやこれを使う意味はほとんどない

Microsoft365と非常に比較されるものの、そもそも方向性が全く異なっており

  1. ブラウザ上で完全に完結できる
  2. Webファーストの概念の元、ウェブアプリケーションとしての利便性や横の連携を非常に重視
  3. 複数名同時編集やプレゼンでの演者への質問機能、無償で高機能なフォームの提供などMicrosoft365にはないアプリが充実
  4. 大企業向けというよりは1000名クラスまでの中小企業に非常にマッチする低コストで小回りの効くサービス
  5. ウェブでありながら各サービスのバックエンドでGoogle Apps Scriptという強力なスクリプト環境でシステムをスピード構築可能(ES2019準拠のJavaScriptベースで、ウェブアプリケーションも構築可能)
  6. マルチデバイスは当たり前。ローカル環境に依存しないので、管理が極めて楽。アップデートの必要もない。
  7. 表計算などのExcelとの高い互換性だけでなく、Excelにはない独自の強力な関数やGoogle Cloud連携機能(Cloud SQLやCloud Functionなど)が充実してる
  8. Chromebookでの場合、各アプリケーションの挙動はPCのものよりも高速で動作する。特に立ち上げ時のすぐ使えるようになるまでのラグはChromebookのほうが少ない。
  9. スマフォやタブレットのChromeは基本タブレットモードなので、PC用のGoogle Workspaceの機能をフルで使えない。ChromebookはPC用が基本なので、Google Apps Scriptの実行も編集も可能です。また、スプレッドシート等の関数の編集等ももちろんChromebookのほうがはるかにやりやすい。

2010年くらいまでの古いPC環境と文化とは全くスタンスが異なる為、そもそも従来のOfficeと単純比較する事は出来ない存在にまで成長してる。Chromebookを使うならばGoogle Workspaceをセットで使うのは最高の選択肢です。Android用アプリもありますが低機能なので、Chromebookでは不要でしょう。

図:超低コストで独自アプリ構築や業務自動化を実現できます

Microsoft365を使う

いわずとしれたMicrosoftのコンシューマ向けの主力商品。長い歴史がありこれまでも長い間事務の現場を支えてきたデファクトスタンダード。しかし、Chromebookではネイティブで動作しない。また、最近、Android版のofficeについては、Chromebook上では廃止し、ウェブ版へ移行へというニュースも出ています、がもともとChromebookではAndroidアプリのofficeは使いにくいものだったので、Google Workspace同様にウェブサービスに寄せてきたのはあるいみ当然の流れです。

  • OneDrive - Microsoft365のクラウドストレージ環境。大企業の場合使用不可にされて、Boxなどを利用してるケースが多い。正直力不足。
  • Outlook - メールアプリ。ウェブ版の場合、メールの自動応答などルールの設定などは使えない場合も多く、また共有メールが使えない。
  • Office Online - ExcelやWordなどのオンライン版。最近はoffice scriptの装備などGoogle Workspaceに迫ってきている。
  • Access - Officeシリーズの中では個人的に非常に気に入ってるデータベースアプリ。レポート機能が強力。けれどオンライン版が存在しない。他に代替が見つからないほど、独特でなおかつ唯一の環境。
  • Excel - Officeシリーズの要。最近は、Google Spreadsheetの関数を逆輸するなど進化も見られる。Office Scriptなどの試みも見られるものの、企業ユース限定のクローズド機能。
  • Teams - 個人的にこれだけ非常によく力をいれていて出来が良いと考えてるチャット・ウェブ会議用アプリ。Slackに似ている。個人にも開放されてる。
  • 予定表 - Outlookの機能の一部でもあるカレンダー機能。
  • SharePoint Online - 社内イントラ構築用のウェブサイト構築環境。ただし、オンプレミス版と異なりできることが制限されている
  • OneNote - Evernoteのようなメモやノートを取る為のアプリケーション。こちらも好んで使う人が結構いる
  • Forms - 低機能。Google Formとは比較にならない。
  • Power Automate - IFTTTのようなタスクランナーサービス。Google Workspaceにはないアプリ。かなりよく出来ていて連携技を使うならこれをまず使う。
  • Planner - タスク管理・割当の為のプログラム。正直一回もつかったことない。
  • PowerApps - ノーコード開発環境。Google Workspaceにはないものだけれど、プログラムの書けない人向けの簡易アプリ開発環境。
  • その他 - Yammerという社内SNSやTasks、Streamなど色々あるようでどれもイマイチ。

いわゆるExcelなどのオフィス以外のウェブアプリケーションにはTeamsやPower Automateなどの優位性のあるものは、Chromebookとの相性も非常に良いと思います。しかし、肝心のOfficeアプリケーションが結局はWindowsファーストのままで、Online版はGoogle Workspaceのそれに遠く及ばない。また、VBAが無いだけでなく、アプリ開発が非常に面倒(Graph APIというREST APIしかない)。

また、会社でMicrosoft365 Enterpriseを使っているけれども、Sharepointで未だにExcelファイルが壊れる、Online版は動作が非常にもたつく、Google Workspace特有の横の連携がスムーズではない。ただし、Power Automateを利用した連携やTeamsをハブにした統合など優位な点も出てきているので、Online版の機能増強次第では、Google Workspaceを潰せる可能性も秘めている。

図:Teamsのように力いれてたら良いのですが

LibreOffice

Chrome OS用のネイティブなLibreOfficeはリリースされていません。元はSun MicrosystemsのStarOfficeにはじまり、OpenOffice.orgへとオープンソース化。しかし、その後紆余曲折の後に、OpenOffice.orgは滅び、LibreOfficeへとフォーク。無償で使えるマルチプラットフォーム統合オフィス環境として一定の地位を築いています。

しかし、昨今のGoogle Workspaceの躍進やMicrosoftもTeamsなどの攻勢などからすると、存在感が年々小さくなっていっている。WPS Officeといったようなものも出てきている中、正直大きな進歩は随分前からストップしてるように見える(オンライン版やAndroid版の話が出たことがあるが、その後完全に消滅してる)。

Chromebookで使うには、Linux環境内にインストールして使えるようにする必要があるものの、動作が重くまた、Basicが使えるとは言え一般に普及してるとは言い難い。

  • LibreOffice Calc - 表計算ソフト。Excelとの互換性は高め。
  • LibreOffice Writer - ワープロソフト。正直使いにくい。日本語ワープロとしてはいまいち。
  • LibreOffice Impress - プレゼンテーションソフト。これは個人的には気に入ってる。
  • LibreOffice Draw - 図形描画用のアプリ。簡易イラストレータみたいなポジション。
  • LibreOffice Base - 低機能。Accessのようなデータベースを目指したらしいが、使い物にならない。

正直、オープンソースで運営するにはあまりにも大規模なソフトウェアなので、OpenOffice.orgの末路を見ていると今後劇的な進歩は望めない。マニアックな古い形式のドキュメントを読み込めたり、PDF編集などの機能などがあったりは便利だけれども、重要度が高いか?といったら疑問。

Androidアプリを使う

Androidにもいくつかオフィス系アプリが存在します。Microsoft Officeのアプリもありましたが廃止が決定し、Web版へ移行を促しています(もともと使いにくかったので当然の流れですが)。一方、他のOffice Suite系アプリは広告やら機能が不十分で使えるのは以下の2つ。

  • Collabora Office - LibreOfficeをベースに開発されているAndroidで使えるオフィス。機能は一部。
  • AndrOpenOffice - Apache OpenOfficeをベースに開発されている。フル機能が利用可能。

前者ですが、2019年リリースのまだ出て歴史が浅いアプリですが、必要最低限使えるといった印象です。但し、以下の点が現時点では確認済み

  1. 検索キー + BackキーによりDeleteが効かないのでセル内容の削除が手間
  2. 日本語入力もセル上でダイレクトに入力できないので、上の関数入力欄にて入れる必要がある
  3. 日本語は取り扱いはOKだが、入力に難あり
  4. アプリを右クリックすると、直近で使ったファイルがリストに出てくる

オフライン時の簡易的な操作では十分使える印象です。Excelファイルなどの形式ももちろん読み書き可能。表計算、プレゼン、ワープロの3種を装備

図:UIは良いですが、入力がちょっと

後者のAndrOpenOfficeはバージョン情報を見ると日本人が移植したソフトウェアのようです(2020年現在も開発が続けられています)。実際に使ってみましたが、Collabora Officeとは異なり、結構操作感は良いです。

  1. OpenOffice.org同様にセルに直接入力が可能です
  2. 日本語も入力が可能
  3. 検索キー + BackキーによりDeleteも効きます
  4. 但し、UIについてはPC用の一昔前のLibreOfficeといった感じ
  5. 互換性もこちらのほうが忠実に再現されています。

UI的にはスマートなのはCollaboraですが、操作性全般はAndrOpenOfficeが上回っています。Linuxに面倒なインストール作業をして入れるよりは、こちらのソフトウェアのほうが手軽にインストールできて、読み書きも十分なので良いのではないかと。

図:操作性はバッチリです

関連リンクな

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)